千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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当院副院長からのお知らせ、出来事のご紹介です。

2017年12月アーカイブ

こんにちは、千種区の阿部歯科副院長の阿部利晴です。今回のお知らせが副院長からの2017年最後のお知らせになります。いつもは歯科医療関係の情報をお知らせしていますが今回は2017年最後のお知らせという事で、いつもの歯科医療情報のお知らせとは少し色合いを変えてこの2017年を振り返っての私の想いという内容でお話をしようと思います。

阿部歯科のリニューアルに向けて

阿部歯科のリニューアルに向けての準備は今年の1月にはすでに始まっていました。構想は2015年の夏頃から始まっていましたが2017年の1月には月ごとの計画表の概要を決定していました。「仲間や家族、患者様を笑顔にする!社会人として、人として成長する!患者様の口の悩みを解決する!」という阿部歯科の理念は一番最初に決定しました。この想いを軸にしてどのように歯科医院を作り上げていけばいいのかという方向性が決まり、その後に何をやっていけばいいのかが方向付けられました。そこには患者さんへの説明の仕方や接し方、スタッフさんへの接し方、自分たちが患者さんの口の悩みを解決するための十分な知識と技術を会得しているのかといった事全てが含まれています。

阿部歯科の理念

阿部歯科の理念には、周りの人を幸せにする、そのために自分が人として医療人として成長する、そしてそれを基に患者さんの口の悩みを解決する、という目標が掲げられています。そのために人としての接し方はもちろん、医療人として患者さんの口の悩みを解決するために知識と技術の絶え間ない成長が必要だと考えています。そのために患者さんの質問に答えられないという事は自分たちの勉強不足だと言われてしまうかもしれないとも考えています。歯学部を卒業したら歯学部で習った知識だけを使ってもう勉強をしないという事は阿部歯科の理念に反しているとも考えています。患者さんの口の中の悩みを解決できる知識と技術を持った上で真摯に患者さんに接して幸せにする、という目標が掲げられています。これはドクターだけでなく衛生士さんや他の全てのスタッフの方にも同様に患者さんの口の悩みに答えられるだけの知識を身につけて自分たちの仕事に誇りを持って欲しいと思っています。

医療に対する想い

私は、人は「自分は知識があり、技術もある」と思った時に成長が止まると思っています。知識もあり技術もあると自分で思ってしまったらもうそれ以上成長する理由がなくなってしまうからです。そのため、謙虚になって勉強し続ける事と技術を研鑽し続ける事、人としての接し方を改善し続ける事がとても大切だと考えています。そして阿部歯科で働くスタッフの皆さんにも決して「自分は分かっている」という風になって自分の成長をそこで止めてしまうような事がないようにしてもらえればいいなと感じています。

2018年が全ての皆様方にとって良いお年となりますように。良い年末をお過ごしください。

医院理念.jpg

名古屋市千種区仲田2-18-17

阿部歯科 副院長 阿部 利晴

虫歯はミュータンス菌(S. mutans)によって引き起こされますが、虫歯の発生を増悪させる因子の一つにカンジダ菌(C. albicans)があるとも言われる事があります。この虫歯とカンジダ菌の関わりは比較的昔から言われているのですが、その関連性がはっきりと伝えられる事はあまりありません。一説にはミュータンス菌の含まれるプラークの発生がカンジダ菌によって補強されていると言われる事もあります。そのような状況の中で子供の虫歯の発生に関する新しい情報として2017年12月21日に「Caries Research」誌より発表された「Candida albicans and Early Childhood Caries: A Systematic Review and Meta-Analysis. Xiao J. et al.」のレビュー論文の一部を引用してご紹介します。この報告では今までに発表された様々な論文を取りまとめ信憑性と科学的な妥当性を審査して幼児期のお子さんに対するう蝕とカンジダ菌(C. albicans)との関わりを報告しております。この報告の中では「虫歯のある幼児の口腔内のプラークの中には虫歯のない幼児よりもより多くのカンジダ菌(C. albicans)が認められる」と紹介されており、幼いお子さんの虫歯の発生とカンジダ菌の関わりが指摘されています。そして「母親の口腔内のカンジダ菌が子供に感染している可能性がある」と説明しています。

レビュー論文とは

この虫歯とカンジダ菌の関わりを説明する報告はレビュー論文と呼ばれるものです。レビューとは過去の様々な研究者が発表した研究論文を取りまとめて発表するものでその中でも今回のレビューはう蝕とカンジダ菌の関わりに関して数多くの情報から科学的妥当性、論文としての資質、研究デザインの精度をふるい分けして分析しています。そのため通常の研究論文とは性質の異なった情報源となります。

昔からう蝕とカンジダ菌との関わりが指摘されていましたが報告者によってはう蝕とカンジダ菌は関わりがないという指摘もされていました。科学的な研究にはこのようにかなり高い確率で相反する報告が出てきます。ちょうどガリレオ・ガリレイの地動説と天動説が相反したように真逆の報告というものが出てきます。その際の科学的な妥当性は別機関での追試の成功や今回のようなメタアナライシスによるレビューなどで評価されます。このこのレビューでは「高い割合で幼児におけるう蝕の発生とカンジダ菌の存在に関わりが認められた」という結論に達しており、「そのカンジダ菌は母親の口腔内から感染したものかもしれない」と議論されています。う蝕とカンジダ菌の関わりはかなり昔から報告されていましたがそのう蝕発生にまで至るメカニズムまではまだ踏み込まれておらず、疫学的な研究が主となっていました。ただ、中世ヨーロッパでペストが流行した際にペスト菌の存在が知られる前にも関わらずペストとネズミとの関連が指摘されたりといったような臨床分野においては疫学的手法が疾病発症のメカニズム解明に先行することは稀ではありません。

う蝕とカンジダ菌の関わり

レビュー内では「う蝕のある幼児の口腔内のプラークには44-80%の高い確率でカンジダ菌が発見されている」のに対して「う蝕のない幼児のプラークには7-19%の確率でしかカンジダ菌が発見されていない」と報告しています。このプラーク内で発見されるカンジダ菌に関して、う蝕の発生に関わるミュータンス菌(S. mutans)がプラーク内でカンジダ菌と共生状態にありそれが幼児のう蝕に影響を及ぼしているのではないかと言われる事があります。

以上の事からはお子さんの虫歯予防にはお母さんの口腔内の管理も大切だという事が見えてきます。そのため小さなお子さんを持つ方は是非歯科の定期検診を欠かさないようにすると良いと思います。

虫歯とカンジダ菌.jpg

今回の記事の執筆者 千種区の歯医者 阿部歯科  :副院長 阿部 利晴 (あべ としはる)


【歯科医師としてのプロフィール】
1980年:名古屋市の千種区池下で生まれ歯科医師の祖父と父親を持ち地元で育つ

2005年:愛知学院大学歯学部を卒業
2005年:豊川市民病院の歯科口腔外科で臨床研修医を経験
2006年:愛知学院大学歯学部の顎顔面外科学講座へ入局
2010年:愛知学院大学大学院の歯学研究科を修了 総代
2010年:愛知学院大学歯学部の顎顔面外科学講座にて非常勤助教に任命
2010年:名古屋大学医学部附属病院の麻酔科 医員となる
2011年:アメリカ ペンシルベニア大学歯学部で勤務
2014年:アメリカ ペンシルベニア大学歯学部にて講師となる
2014年:アメリカ 国立衛生研究所 国立歯科・頭蓋顔面研究所の非常勤連邦職員となる
2015年:名古屋市千種区の阿部歯科 副院長に就任
趣味:ハイキング、英会話
 

【一言】国内の歯学部や病院だけでなく、アメリカでも歯科医療に関して様々な知識や経験を得てきました。
日本とアメリカで長年培ってきた知識や技術をリニューアル開業後の阿部歯科で存分に活かして、患者さんそれぞれに適した治療をいたしたいと思います。

池下の周りの患者さんだけでなく千種区内や千種区外にいらっしゃる多くの患者さんに頼っていただけるような歯医者として阿部歯科をつくりあげていこうと思います。
どうぞよろしくお願い致します。

歯科治療をしていると治療とは別に時々思いもしないような状況に出くわす事があります。歯科治療とは直接関係ないものの患者さんの心理状態や緊張、体調など様々な要因で起きる偶発的な事があります。その中でも今回は過換気症候群というものに関してお話をしようと思います。

過換気症候群とは

極度の精神的な緊張により通常よりも過剰に呼吸回数が増えそれによって様々な症状が現れる一過性の症候群です。歯科治療前の極度の緊張や治療に対する不安から無意識の内に呼吸回数が増えて過換気症候群を起こす、もしくは起こし掛ける方もいます。通常よりも呼吸回数が増える事で肺での酸素と二酸化炭素の交換が多く行われる事で血液がアルカリ性に傾むくことで様々な症状が現れだします。

過換気症候群の兆候を見逃さない

歯科治療において患者さんが治療に対して緊張する事は珍しいことではありません。しかしながら患者さんの中にはその緊張を無理に隠して過呼吸に知らない間になる人もいます。特に麻酔の際の注射の際に緊張が最大限に達して過換気症候群の症状がで始める方もいます。特に注射の際のトラブルでは、I型アレルギー反応のアナフィラキシーショック(※歯科治療とアナフィラキシーショック)なのか迷走神経反射なのか過換気症候群なのかもしくは癲癇などの他の原因なのか素早く判断する必要があり、判断違いでは全く無意味な処置をしたりさらに状態を悪化させてしまう事もあります。今回の過換気症候群の場合は、その発生の機序から浅く早い呼吸が確認されます。そのため、呼吸をする際の胸郭の上下運動を確認する事で過呼吸があるかどうかが確認されます。過換気症候群で初期に現れてくる症状の中に目眩や指先の痺れというものがありますが、目眩がしてクラっとしたという理由で迷走神経反射と判断して安静にするという処置を取ると過呼吸が継続されたままさらに血液がアルカリ性に傾く事で呼吸性アルカローシスが進み、症状がどんどん悪くなってしまう事さえあります。そのため、鑑別診断を行うために素早く胸郭の動きを確認して呼吸回数の増加があるかを見ます。胸郭の動きは服の上からでも目で見て確認できるので難しい事ではありません。それと同時にショックの症状が出てないといった事など他の症状の併発の可能性を同時に確認していきます。

過呼吸が確認されたら

過呼吸を素早く確認したら最初にする事は患者さんに意識的に呼吸回数を減らすように指示する事です。胸郭の上下運動を確認しながら過呼吸が改善されるまで患者さんに呼吸回数を意識的に減らすように指示し続けます。過呼吸があるのにそれを見逃して迷走神経反射だと診断して安静にするという処置をとった場合は過呼吸が自然と解消されないとさらに過換気症候群の行進を引き起こす可能性があります。過呼吸による過換気症候群の行進を放置するとアルカローシスによって筋肉の硬直や意識障害といった状況に陥る事もあります。こうなってしまうとショックや痙攣ではないかと誤った診断をおかしてしまったり酸素を吸わせるといった全く逆の処置をしてしまうなどといったさらなる悪循環へと陥ってしまう事さえあります。ここまで症状が進んでしまうと歯科医師側で酸素と二酸化炭素の交換の調整を行う必要があるのですが、しかしながら過換気症候群への対処の鉄則は初期の過呼吸の状態を見逃さないという事が基本中の基本となっており、筋肉の硬直や意識障害になるまでアルカローシスを放置するという事は問題となってしまいます。

歯科治療の最中は時々このような治療とは別の問題も起きる事があるのでそれぞれの症状の特徴と発生機序と発現頻度を理解して素早く正しく対処する能力が必須となってくるのです。指の痺れなど特徴的な症状も患者さんから自発的に訴えない場合もありますので、疑われる診断に対して積極的に問診する事も大切となります。

過換気.jpg

ーーーーー 患者さんだけでなく歯科医療関係者の方々にも向けて歯科医療の向上のために情報を共有できればいいなと思っています。名古屋市千種区にある歯医者の阿部歯科からのお知らせでした。 -----

こんにちは、千種区の歯科医院、阿部歯科の副院長 阿部利晴が「患者さんのお役に立つ歯科情報」をお伝えします!

今日のクリスマスイブから年末にかけておいしいものを食べる機会が増えてきますね。おいしい食べ物や飲み物を食べたり飲んだりする食事の機会が増えるという事で、今回は食後の歯磨きについてお話をしようと思います。

記事の再執筆:12/25 18時にリライト
 

食後どのタイミングで歯を磨くのが適切か??

患者さんと話してると時々「どのタイミングで歯を磨いた方がいいのか?」という内容を聞かれる事があります。

ずっと昔、まだ私が歯科医師になる前の頃に食後30分は歯を磨かない方がいいという情報がテレビや雑誌などで見た事があります。当時は、食後に口の中は酸性環境になって歯が溶けかけてるから磨かずに30分後に口の中の環境が中性に近づいてから磨くのがいいというような内容だったと思います。
 

しかしながら、現在では食後すぐに磨けばいいという流れになっています。確かに食後は口の中が酸性環境になるのですが、歯の頭の部分のエナメル質はとても丈夫で食後の酸性環境の中で歯ブラシを使ってもそれで削れる事はないと現在は説明されているからです。歯はエナメル質の他に象牙質というエナメル質よりも柔らかい構造があります。食後の酸性環境で歯ブラシを使って歯磨きをすると削れやすくなってしまうというのはこの象牙質の部分です。

知覚過敏になったり歯茎が下がって歯の根っこが見えてくるとこの象牙質という部分が出てきます。
他にも長年の歯ぎしりなどでエナメル質の隙間から象牙質が顔を出す事もあります。この象牙質が見えている部位では歯ブラシでゴシゴシ磨いてしまうと削れやすくなってしまうのですが、通常のエナメル質で覆われている歯の場合は非常に丈夫で食後すぐに歯磨きをしても良いとなっています。
 

 

食後の歯磨きで注意すべき点

知覚過敏や歯茎が下がって象牙質が見えてしまっている場合は象牙質の部位を歯ブラシで激しくこすらない方がいいのですが、食後の食べ物が口の中でたまった状態ではその食べ物の残りが細菌の増殖の栄養になってしまいます。
そのため、細菌が口の中の食べ残しを栄養にして増えてしまう前に早めに歯磨きをしても食べ残しを残さないようにするのが良いと最近言われています。


食後にお腹がふくれると眠くなって寝てしまうかもしれませんが、寝てる間は唾液の分泌量も減って口の中でより細菌が増えやすい環境になってしまいます。細菌が増えるとプラークという、様々な種類の細菌の集団の巣のようなものが強固にできてしまって歯磨きで取り除くのがより難しくなってしまいます。

そのため、細菌の集団が食べ物の残りを栄養として巣を作ってしまう前に食べ物の残りを口の中から取り除いた方がいいのですね。
ただし、上に書いたように象牙質が露出している患者さんの場合は歯磨きにも歯が削れすぎないように注意して歯磨きをする事が大切となってきます!

 

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本記事の執筆:歯科医師  阿部 利晴 (あべ としはる) / 千種区の歯医者 阿部歯科副院長

【歯科医師としてのプロフィール】
1980年:名古屋市千種区生まれで、歯科医師の祖父と父親を持ち地元で育つ

2005年:愛知学院大学歯学部を卒業
2005年:豊川市民病院の歯科口腔外科で臨床研修医として活動
2006年:愛知学院大学歯学部の顎顔面外科学講座へ入局
2010年:愛知学院大学大学院の歯学研究科を修了 総代
2010年:愛知学院大学歯学部の顎顔面外科学講座にて非常勤助教
2010年:名古屋大学医学部附属病院の麻酔科 医員を経験
2011年:アメリカ ペンシルベニア大学歯学部で勤務
2014年:アメリカ ペンシルベニア大学歯学部にて講師となる
2014年:アメリカ 国立衛生研究所 国立歯科・頭蓋顔面研究所の非常勤連邦職員を経験
2015年:名古屋市千種区の阿部歯科 副院長に就任
趣味:ハイキング、英会話
 

【一言】国内だけでなく、アメリカでも歯科治療に関し、様々な知識/経験を得てきました。
日本とアメリカで長年培ってきた技術をリニューアル開業後、存分に活かし、それぞれの患者さんに適した治療をいたします。

阿部歯科のある池下近隣の患者さんはもちろん、千種区内にお住いの多くの方に頼っていただけるような歯科医院を作り上げたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

こんにちは、名古屋市千種区 にある歯医者の阿部歯科の阿部利晴です。

皆さんは歯医者さんにいくと、歯石がついている事を指摘されて歯石を取ったことはありますか?歯石がついていると口の中で汚れがたまりやすくなってしまうため歯周病の原因にもなるので歯石を取るのですが、部位によって歯石がたまりやすい場所があるのをご存知でしょうか?

歯石のつきやすい場所

歯石は歯の周りにたまったプラークという汚れが硬く石灰化した、歯石という文字の通り石のような付着物なのですが、この歯石は口の中で比較的できやすい場所があります。歯石は元々は柔らかい汚れであるプラークが唾液の中に含まれるミネラルの成分で硬く石灰化していくのですが、唾液が関係するだけあって口の中でもこの唾液が出てきやすい場所に比較的たまりやすい傾向があります。

汚れがたまりやすくかつ、唾液が多く出て来る場所という事で、下の前歯の内側と上の奥歯の外側が比較的歯石ができやすくなっています。

特に下の前歯の内側は意外と歯磨きでも磨きにくかったりするので知らない間に汚れがたまってしまい、その汚れが歯石になっていたりします。この部位は、自分で鏡で見てみるとギリギリ見える事も多いのですが、歯の周りにやや黄色味を帯びた歯の色とは少し違う硬いものがついていればそれが歯石である事が多いです。

歯石は段々と硬くなる

この歯石は歯にしっかりとくっついてしまっているので自分では簡単には取れない上に、時には歯茎に埋まってる歯の深い位置までついてしまっている事もあります。歯石は長い事ついたままだとさらに汚れがつきやすくなって歯周病の原因になったりします。長い事つき続けた歯石は石灰化の具合も高く、歯石を取る時になかなか取れない場合もあります。逆にできたばかりの歯石は比較的柔らかく、歯石も取りやすくなっています。

歯石のできる速度は人によって違いますが、早い人だと歯石を取ってから1ヶ月後にまた歯石ができている人も中にはいます。歯石の原因の一つは歯についた汚れなので、歯についたプラークを歯磨きでしっかりと取る事が大切ですが、歯並びの関係で歯磨きがしにくくなっている場所がある場合にはそのような場所に歯石ができやすくなる傾向がある場合もあります。そのため、歯ブラシだけでは届きにくい場所があれば歯間ブラシや糸ようじも使いながら歯を磨くといいかもしれません。

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下の前歯の内側や上の奥歯の外側以外にも汚れがたまりやすくなっている場所にはどうしても歯石ができやすくなっているので、歯はこまめに磨いて口の中の汚れであるプラークを取ることが歯石の予防には大切になってきます。

「何故虫歯菌はなくならないのか」というこの疑問は皆さんも一度は思ったかもしれませんね。虫歯菌はいわゆる酸を産生して歯を溶かすストレプトコッカス ミュータンス菌の事なのですがこの細菌は何故根絶できていないのでしょうか?

ワクチンでミュータンス菌を根絶できない訳

この、ミュータンス菌に対するワクチンを作って根絶すればいいのではないか?という疑問を思われた方もいるかもしれませんが、実はこのワクチンを使って菌を倒すという方法は歯の表面に取り付くミュータンス菌には無効なのです。この理由を説明する前にワクチンとは何か、という事からお話しないといけません。

ワクチンという物を簡単に説明すると、細菌を構成するするタンパク質の一部、もしくはそれに類似した物などを使って体に免疫力を持たせる方法です。この方法で細菌に対する免疫力を持った場合はそのターゲットとなった細菌のタンパク質にうまく合わさる抗体が出来上がり、この抗体が細菌の表面に付着するようになります。この抗体の付着によってマクロファージなどの細菌を食べてしまう細胞が活性化されるのです。しかしながら、この免疫細胞は血中であったり、組織の中であったり、または歯茎の付近にはいるのですが、歯の表面に這い出してくる事はありません。ワクチンに必須の反応である抗原抗体反応に関しては「アレルギーとは」「歯科治療とアナフィラキシーショック」の項目でも触れています。抗原抗体反応を利用する限りではミュータンス菌の細胞表面に存在するタンパク質をターゲットとしてワクチンとしての抗原抗体反応により体に抗体を作らせる事は可能なのですが、抗体がミュータンス菌に付着した後の貪食細胞によるオプソニン作用は期待が難しいという事になってしまいます。

では、抗体の中の粘膜免疫系に機能する抗体である分泌型IgAではどうかと言うと、IgAにおいても粘膜上での免疫系細胞の遊走に作用するものの歯の表面での免疫細胞によるオプソニン効果は難しいと言えてしまいます。ワクチンで作ったIgAに中和作用としての分子標的薬のような役割を期待した場合は有効な可能性もありますが常にミュータンス菌に対する抗体価を上げ続けるために定期的にワクチンを摂取し続けないといけないという別の問題が出てきます。

これが、例えワクチンでミュータンス菌に対する抗体を作ったとしてもなかなか効かない理由になってしまうのです。抗体が作られて例え抗体がミュータンス菌の表面に付着したとしても、歯の表面で酸を出して虫歯を作っているミュータンス菌の元まで免疫細胞がやって来られないという事といかにしてミュータンス菌に対する抗体価を維持し続けるのかというところに大きな課題が出てしまうのですね。

歯周病菌はワクチンで根絶できるのか?

虫歯に続いて、では歯周病ではどうかというと歯周病の場合は虫歯の場合と大きく異なることがあります。それは歯周病に影響する菌の種類です。虫歯の場合はミュータンス菌が虫歯に影響してきますが、歯周病の場合は複数の菌種が入り乱れるようにして歯周病を引き起こしています。そのため、この細菌だけをやっつければいいとはならず、ワクチンで対応する事ができなくなってしまいます。歯茎の部分では免疫細胞が大きな役割を果たしているのですが、歯周病では1種類の細菌だけをやっつければいいというわけではない事に問題がでてきてしまうのです。生ワクチンや不活化ワクチンなどの複数の抗体産生を期待するようなワクチンは少し別ですが、ワクチンでは特定の細菌の特定のタンパク質の特定の部位をターゲットとするという非常に特異性の高い手法がとられるため、不特定多数を目標とするにはあまり向いていないのですね。

このように、虫歯でも歯周病でもなかなかそれに関連する細菌を取り除ききる事が難しいので、やはり基本は歯をよく磨いて汚れを取って全体的に色々な細菌が歯や歯茎にたまらないようにする事が大切となるのです。

ミュータンス菌.jpg

----- 千種区の池下の歯医者、阿部歯科からのお知らせでした -----

週末に歯科医院内の衛生管理関係のセミナーに参加してきました。阿部歯科では歯科医院内の衛生管理と感染対策、すなわち消毒や滅菌と器具の扱い方に関してマニュアルをしっかり作成していきます。

感染とは

器具の消毒や滅菌といった衛生管理と感染対策はやり方を間違えるとせっかくの対策も効果が大きく下がります。それには感染とは何かと言うところから考えないと答えが出ません。感染とは感染性の真菌や真性細菌、ウイルスが人の細胞に対して侵入、もしくは付着を起こして体内もしくは体外で増殖を確立させる事ですがそのためには病原性の微生物が感染を成立させると大前提として細胞への侵入もしくは付着を成立させないといけません。

感染成立には

病原性の微生物の感染成立には上に書いたように人の細胞への接着が必要になります。血管内で循環系に流れ込み増殖を成立させると敗血症とは別に多くは臓器や組織への感染を成立させます。この感染の際には人の細胞に接続するための鍵が必要となります。それが病原性微生物の持つある種のタンパク質であり、病原性の微生物の細胞表面に存在するタンパク質が人の細胞の表面に存在するタンパク質と接続する事で人の細胞への侵入や付着を成立させていきます。つまりこの微生物側の鍵となるタンパク質の3次構造や4次構造の立体的な形が人の細胞側の鍵穴へと接続されて感染が成立していきます。

感染対策にはこのタンパク質機能を不活化させて感染が起きないようにするものと微生物そのものを直接死滅させる方法が大きく分けてあります。タンパク質機能を失活させる場合は微生物の持つ多くのタンパク質が不活化されるため結果的に微生物が死滅する事が多くなります。微生物のタンパク質の失活を目的とするものはつまりはタンパク質の立体構造を崩す事が目標となります。その方法には熱でタンパク質変性を起こす方法、タンパク質の構造の間に架橋を作るなど様々な方法がありますが共通する目的は微生物の細胞表面もしくは内部に存在するタンパク質の分子の機能を失わせる事にあります。

やり方を間違えれば感染対策は効果が下がる

感染対策にはこのようにタンパク質そのものをターゲットにした方法が非常に多くあるため器具の感染対策で順番を間違えると効果が大きく下がってしまいます。タンパク質に架橋を加えたりしてタンパク質を変性させるという行為はそれと同時に器具に対して強固にタンパク質本体の固着を招くため器具へのタンパク質の固着を起こさせないように洗浄処理であったりの流れを確立させていく必要があります

感染対策.jpg

千種区の阿部歯科では根拠のはっきりした理由を持って確実な衛生管理と感染対策に力を入れていきます。

こんにちは、千種区の池下駅近くにある歯医者 阿部歯科副院長の阿部利晴です。

当院のセキュリティへの取り組みとして警備会社の方と打ち合わせを行いました。
歯科医院でもセキュリティのための警備会社の契約はしていると思いますが、阿部歯科では歯科医院が滞りなく運営されるためにセキュリティという点にも力を入れています。

【記事のリライト日】2017年12月19日(火)11:30

 

歯医者の立地場所や建物の特徴によってセキュリティ内容の立案が大きく変わる

阿部歯科では設計事務所さん、建築会社さん、器材業者さん、器材メーカーさん会計士さん、社労士さんなどどのような業種の方でも阿部歯科の開設に関わってくる方々には可能な限り打ち合わせの時間を設けるようにしています。

ある程度方向性の決まっていることでも必ず打ち合わせの時間を確保して内容を可能な限り理解して行くように努めています。
開業が近づくとどうしても優先順位の高いものは時間を使うものの、ある程度方向性が決まっている事に関してはなかなか時間を割けないことも出て来てしまいます。しかしながら、当院では準備こそ最大限慎重に打ち合わせを行い、可能な限り話し合いの場を持つようにしております。

通常は1回で終わらせてしまう事も再検討を通じてより良い結果をもたらせるように時間と労力は確保するようにしております。警備会社の方とのセキュリティ面での打ち合わせも同様に歯科医院を安全に滞りなく運営して行くために最大限の努力を払っております。

千種区池下の広小路通り前というと大通りにも面して交通量も多く治安は非常に良いのですが、こういった理由でセキュリティ面での打ち合わせの手を抜くという事は致しません。
セキュリティは歯科医院だけではなく患者さんやスタッフに不安を感じさせないという点でも非常に重要な項目となっていると思います。セキュリティ上で不安のある建物だと自然とそのような雰囲気が周りにできてしまうので、雰囲気的にも阿部歯科の周りは安心できる雰囲気がある、という風になる様に「千種区への地域貢献」という意味でもセキュリティにはかなり力を入れていこうと考えています。

 

割れ窓理論という言葉

皆さんは「割れ窓理論」という言葉をご存知でしょうか?

割れ窓理論とは割れた窓がある地域はゴミのポイ捨てなど自然と他の軽微な問題も起きていき、大きな問題につながっていくという理論です。
ある要素で自然とその様な雰囲気が生まれてしまうという理論なのですが、逆に言えば安心できる場所には自然と安心できる環境が生まれてくるという事です。そのため、地域貢献という意味も含めて阿部歯科のセキュリティは歯科医院の雰囲気も含めて心の底から安心できる様な見た目とシステムを警備会社の方の力も借りて作っていき、周りに安心できる様な雰囲気を広げていければと考えております。
 

セキュリティ.jpg



本記事の執筆:歯科医師  阿部 利晴 (あべ としはる) / 千種区内の歯医者 阿部歯科副院長

【歯科医師としてのプロフィール】
1980年:名古屋市千種区生まれで、歯科医師の祖父と父親を持ち地元で育つ

2005年:愛知学院大学歯学部を卒業
2005年:豊川市民病院の歯科口腔外科で臨床研修医として活動
2006年:愛知学院大学歯学部の顎顔面外科学講座へ入局
2010年:愛知学院大学大学院の歯学研究科を修了 総代
2010年:愛知学院大学歯学部の顎顔面外科学講座にて非常勤助教
2010年:名古屋大学医学部附属病院の麻酔科 医員を経験
2011年:アメリカ ペンシルベニア大学歯学部で勤務
2014年:アメリカ ペンシルベニア大学歯学部にて講師となる
2014年:アメリカ 国立衛生研究所 国立歯科・頭蓋顔面研究所の非常勤連邦職員を経験
2015年:名古屋市千種区の阿部歯科 副院長に就任
趣味:ハイキング、英会話
 

【一言】国内だけでなく、アメリカでも歯科治療に関し、様々な知識/経験を得てきました。
日本とアメリカで長年培ってきた技術をリニューアル開業後、存分に活かし、それぞれの患者さんに適した治療をいたします。

阿部歯科のある池下近隣の患者さんはもちろん、千種区内にお住いの多くの方に頼っていただけるような歯科医院を作り上げたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

以前に複数のレセプトコンピュータのメーカーから数社を選びお話を聞いた話を書きましたが前回のレセプトコンピュータの選定に引き続き今回は2日かけて2社からレセプトコンピュータの細かい運用方法や説明を受けてきました。そこで今回はこれから開業を目指している歯科医師の先生方に向けて少しでも役に立てばと思い少し内容をお話しようと思います。2社のレセプトコンピュータ共に非常に完成度とクォリティーの高い印象を受けました。

レセコンメーカーは勤務先で使っていたものを選ぶ?

一般的には勤務先で使っていたレセコンをそのまま自分の開業先でも運用される方が多いという話を聞きますが、個人的にはレセコンメーカーは複数社からある程度の時間と労力を割いて自分で決めていった方がいいと思っています。ユニットや器材は色々と時間を割いて労力をかけられる先生が多いですがレセコンに関しては使い慣れたメーカーを選ぶ傾向が強いと良く聞きます。慣れたレセコンであれば入力にも手馴れており勝手も分かると思い同じメーカーを使おうと決めて、メーカーとの話し合いはレセコンメーカー決定後の運用面の内容が主になると思いますが個人的にはレセコンメーカーの決定の前になるべく労力と時間を割いた方がいいのではないかなと感じています。

レセコン打ちは慣れるが到達点は同じではない

レセコンは使い慣れれば当然打ち込みが早くなっていくのですが、A社とB社とC社のレセコンを同じように使い慣れたとして最終的な運用は同じようにいくかと言ったらもちろん違いますし、歯科医師個人の好みや歯科医院の方針によってもどこのメーカーがいいのかというのは当然変わってくると思います。しかしながら乗り物に例えると、A社が自転車でB社がバイクでC社が車だとして、100m離れた場所に買い物に行くのにC社の車を使うでしょうか?前の勤務先でA社の自転車を使い慣れているのでB社のバイクもC社の車も使い慣れていないので選ばなかったが、買い物は3km先のスーパーに行かないといけないという場合、A社の自転車を漕ぎ慣れてるが自転車で行く事がベストな選択であったのか?という問題が出てきます。A社の自転車が好きだしそれが好みの差だという答えもあると思いますが、B社のバイクとC社の車で運転した場合の結果を確認した上での結論であるかも大切となってくると思っています。

勤務先で使っていた「A社が自転車、B社がバイク、C社が車」がレセコンメーカーだとすると、目的地の場所が「自分の歯科医院での運用方法」であり、天候などの要素が「費用」だったりするかもしれません。ただ、B社がバイクでC社が車かどうかは使っていなければ分かりません。そのため、当然自分でもレセコンの説明を聞きつつ使ってみて、メーカーの人が使ってもらってるところも見て、メーカーの担当者にその製品のコンセプトを聞く事が大切となってくると思います。車で言えば、自分で試乗して、担当者に運転してもらって自分は助手席に乗り、車の開発のコンセプトを聞くという感じです。

開業前になるとやる事も多いのでレセコンメーカー選びになると使い慣れたものを選んで、複数社選んでも費用だけに目が行ってしまうかもしれませんが、レセコンメーカー選びは後から変更がなかなか効かない事柄なので開業前の歯科医院のコンセプトという目的地をはっきりさせてある程度の時間と労力を使って選ばれるのに損はないと思っています。A社の自転車、B社のバイク、C社の車のどれが優れているという点よりも、晴れていて近所の買い物に行くのならA社の自転車を、晴れていて離れた場所の買い物ならB社のバイクを、雨で離れた場所の買い物ならC社の車を、諸事情によりC社の車が使えなくても雨でも雨合羽を着てバイクを使うなどと、歯科医院のコンセプトという目的地をはっきりさせてメーカーを選ばれるといいのではないかと思います。

個人的には使い慣れているという理由や時間がないという理由で例えば、晴れた日に遠くの買い物に行くのに(歯科医院のコンセプトに対して)、自転車を選んで(使い慣れているメーカーを選び)、自転車でどのように行くか(後で運用の仕方)を決めるよりも、晴れた日に遠くの買い物に行くのに(歯科医院のコンセプトに対して)、どのようにしてそこに行くのか決めて(運用の仕方を決めて)、乗り物を決定する(メーカーを決める)方がいいのではないかと思っています。乗り物もメーカーも使ってみてからしかなかなか分からない事が多いので、それがどういう乗り物(レセコンメーカーのコンセプト)なのかを知るためにあらかじめ時間と労力を割くことはかなり有効だと感じています。

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----- 名古屋市千種区の歯医者、阿部歯科 -----

こんにちは、千種区の歯医者、阿部歯科の阿部利晴です。虫歯や歯周病、口の中の細菌感染や口唇ヘルペスなどの病気は微生物によって起きる疾患ですが、微生物とは何かという事を今回はお話しようと思います。

微生物とは

肉眼で見えない生物や非生物を総称したものです。これには原生生物や真菌、真正細菌、ウイルスなどが含まれています。微生物という言葉は非常に広い意味で使われており実際に歯科医学的に使われる場合は真菌や真正細菌、ウイルスなどに分類されて細かく使われます。

真菌

歯科医療において出てくる真菌で有名なものにはカンジダ・アルビカンスがあります。カンジダ・アルビカンスは長期の抗生物質服用や義歯などの清掃が不十分な場合に口腔内に発生するカビの事です。真菌は細胞の中に核膜を持つ真核生物で大きさ的には真正細菌よりも大きく真正細菌に効く抗菌薬の多くが無効になるため抗菌薬の長期投与で真菌が口腔内に過剰に増殖してしまう場合があります。

真正細菌

虫歯や歯周病、多くの感染がこの真正細菌によって引き起こされています。真正細菌は真菌とは全く別の生物で生物学的には遺伝子情報であるDNAの周りに核膜を持たず特殊な環状のDNAを持つ原核生物でその構造もペプチドグリカンで構成される細胞壁などの真正細菌にはない特殊な構造があり、これらの真正細菌特有の構造などを狙って抗菌薬は開発がされています。真正細菌には非常に多くの種類が存在し、それぞれの特性によって様々な病原性を発揮して虫歯や歯周病などといった疾患を引き起こします。

ウイルス

歯科領域において問題となる多くのウイルスが口唇ヘルペスや帯状疱疹ウイルスなどのヘルペス属と呼ばれるウイルスや乳頭腫ウイルスなどといったものです。ただ、多くの人に関連があるウイルスは口唇ヘルペスウイルスがほとんどで、口内炎や口角炎の原因になります。歯科領域においては他にも様々なウイルスが関連してきますが比較的稀なものが多くあります。ウイルスが真菌や真正細菌と違う1番の点はウイルスは生物ではないという点です。ウイルスは断片状になったDNAもしくはRNAの断片がカプシドと呼ばれるタンパク質の殻に包まれた非生物で自律増殖ができません。生物であるためには自ら増殖できる自立増殖の能力が必要不可欠ですがウイルスには自立増殖する能力はなく他の細胞に感染する事で宿主の増殖機構を利用して増えるという特徴があります。

 

これら真菌、真正細菌、ウイルスのように生物学的には全く別の生物でその生物学的な特性を利用して薬による治療も行われるのです。

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いびきと歯科というとあまり関係ないように思われる方もいるかもしれませんが、実は歯科で治療をしていていびきの原因が分かることもあります。

いびきとは

いびきは呼吸をしている時に空気が通る通り道の組織が空気の動きによって振動されて「ゴゴゴ」という音がしています。この振動がする時に空気の通り道である咽頭が狭くなることで音が出ています。つまりいびきをしている時には普段起きている時よりも空気の通りが悪くなっているとも言えます。そのため、さらにこの状態が悪くなって睡眠時に空気の通りが塞がってしまった場合は呼吸ができずに睡眠時無呼吸症候群という事になります。

なぜいびきをかくのか

上で書いたように何かしらの理由で空気の通り道である咽頭が狭まる事によっていびきをかくのですが例えば風邪をひいてしまい鼻と喉が炎症によって腫れた場合も腫れた分空気の通り道が狭くなりいびきをかく原因にもなります。そのような一時的な理由の他に常にいびきをかく事の原因になる理由もあります。それは扁桃腺の肥大や舌が大きい事や顎が小さい事などが挙げられます。どれも空気の通り道となる咽頭の空間(咽頭腔)が狭められるのですが、アデノイドとも呼ばれる扁桃腺の肥大は口呼吸の原因にもなります。咽頭が狭められる事で鼻での呼吸がし辛く口で慢性的に呼吸をしてしまいます。そのような方は上下の前歯が外側に出やすくなる傾向が高く歯科でアデノイドを発見される事もしばしばあり、同時にいびきの原因を発見する事にもなります。このような扁桃腺の肥大の場合は耳鼻咽喉科での扁桃腺の摘出手術の適応となる事があります。

他の理由として舌が大きい場合も寝ている時に舌が重力に引かれて喉の方に落ちていき、喉の方に落ちた舌の根元によって咽頭が狭められる事でいびきを起こす事があります。このような状態を舌根沈下と言いますが、この舌根沈下によって睡眠時に呼吸ができなくなると睡眠時無呼吸症候群という事になります。

この場合と少し関係があるのが、元々顎が小さい方の場合です。顎が小さいと元々の咽頭腔も小さくなるのでそれほど大きくない舌でも睡眠時の舌根沈下によって咽頭腔が狭められてしまいいびきの原因となる事があります。

これらの扁桃腺の肥大のや舌の巨大化、顎が小さいといった状況は歯科治療の際に発見される事もあるのでいびきにはこのようなところで歯科と関わりが出てくる事があります。

いびきと言っても理由は様々ですが一時的な風邪の他にも元々の別の理由もあるので理由を明らかに知る事が大切なのですね

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今回は感染などが起きた時に使う抗菌薬(抗生物質など)についてお話をしようと思います。歯茎が腫れたり親知らずが腫れたりした時に出されることがある抗菌薬ですが実は色々な種類があります。

抗菌薬?抗生物質?

一般的には抗生物質という名称の方がよく聞きますが、今では化学的に合成する抗菌薬がありますので、抗生物質という名称ではなくて抗菌薬という名称が使われるようになりました。抗生物質はもともとはカビなどの微生物から他の微生物の増殖を抑える物質として発見されて、それらの微生物から抗菌性の物質として取り出されて抗生物質と呼ばれるようになりました。英語のAntibioticsを直訳してAnti(抗)biotics(生物質)となったのですが、直訳してみると「生物の物質を抑える」のか「生物を抑える物質」なのか少し紛らわしいところもあります。そんなかつては全て微生物から採取と精製がされていた抗生物質も化学的に合成することができるようになって抗菌薬という名称が使われるようになりました。抗生物質という名称だと上のように紛らわしいところがあったので「菌に抗う薬」という事で抗菌薬というシンプルな名称になりました。

抗菌薬は菌の何に効くのか

抗菌薬はその種類によって菌の何に作用して菌の増殖を抑えるのかが決まってきます。歯医者さんが比較的よく使う抗菌薬の中にβラクタム系という種類の抗菌薬がありますが、これは細菌に特有の細胞壁という構造の合成を阻害して細菌の分裂や生存自体を不可能にしてしまう事で作用を発揮します。世界初の抗生物質のペニシリンもこのβラクタム系の抗生物質に分類されます。その他にも、細菌のタンパク質の合成を阻害して細菌の代謝を抑えたり、細菌の遺伝子の合成を抑えたりといったようにそれぞれ色々な方法で細菌の増殖を抑える効果を発揮しています。

特に人間の細胞には存在しないような細胞壁の合成阻害をする抗菌薬は細菌に対して非常に特有に効くのですが一部の細菌ではこれらの抗菌薬に耐性を持つものも現れてきて新しい抗菌薬の開発がこれからの課題の一つともなってきています。かつて作られた最初の抗生物質であるペニシリンも今では耐性菌が増えて効きが悪くなってきてしまっていると言われています。その後もペニシリンを改良した抗生物質や新しい種類の抗生物質の発見、化学合成による新しい抗菌薬の開発で細菌感染に対抗しているのですがまだまだ課題は多くあるようです。

感染に対して非常に有効な抗菌薬ですが、このように抗菌薬は細菌に特有の構造に対して効くような物を選別して薬として利用しているのです。

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阿部歯科は千種区で皆さんに安心、信頼される歯医者になれるよう目指しています。これからも引き続きみなさんの有益になりそうな情報を発信できればいいなと思っています。

2018年4月に向けて千種区池下の阿部歯科の開院が段々と迫ってきましたが、本日に設計士事務所、建築事務所、機材メーカーなどの関係者が集まり合同打ち合わせを行いました。ほとんどの方とはお会いした事があるのですがそれぞれで集まった責任者の方々でも歯医者を建てるのにこれだけ多くの関係者がいるのだと改めて驚きました。設計自体は決まっているものの細かい配管の設定位置などそれぞれの関係者の間でのすり合わせが主となり話し合いを行いました。

それぞれの専門家が注意点を話し合う

歯医者を建てる上で特殊なのが歯科医療用の機材が繋がる設備なのですが、こういった部分に関しては機材メーカーの方がどのように配置して、勾配をつけていくなどと細かく説明を行なっていました。機材を販売するだけでなく、こういう設計にも機材の専門家の見地から力を発揮するのだと感じました。それらの配管が他の機材にも接続されていくのでその際にも別の機材の専門家との話し合いが行われます。ちょうどバラバラだった都市の間の道路の道筋をつけて繋げていき、どのような規格でお互いの都市を結ぶのかというような印象を受けました。それらの取りまとめをしているのが設計士事務所の方々で建築事務所の方々が作り上げていくといった様子です。歯科医療でも歯科医師とスタッフが力を合わせてチーム医療をしていく必要があるので、そういうチーム間のコミュニケーションの大切さはこういう歯科医院の建築の段階でもとても大切なんだなと感じました。

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見えない部分に時間がかかる

勉強でも仕事でも夜の夕食の支度でも同じだと思いますが、改めて見えない部分の打ち合わせにとても時間がかかると改めて思いました。見えない部分ですしあまりピンとは来ないのですが、何事もこういう見えない部分でかつ後になると分かりづらくなってしまう事柄に注意して話し合いを進めるのが大切だと感じました。配管や電気系統などといった部分は歯科医院が建てられた後はあまり気になる事ではないのですが、だからこそ大切だと感じましたし、関係者の方々も大変真剣に話し合っていました。

これからが建築の本番

阿部歯科の必要な解体はほぼ終了していますが、建築していくにあたってこれからが本番となります。まだまだこれから細かい部分で話し合っていく必要のある部分も多くありますし、2018年4月の阿部歯科の開院に向けてさらに忙しくなっていくと思います。

千種区の住民の方々はもちろん千種区外の住民の方々にも阿部歯科がどのような歯医者になるのか楽しみにされるような歯科医院作りをしていければと感じています。

こんにちは!千種区池下の歯医者 阿部歯科の副院長/歯科医師の阿部利晴です。

皆さんも聞いたことがある「CTとMRI」という体の画像を見る方法ですが、歯科治療でもCTやMRIによる画像診断が行われる事があります。
そこで今回はCTとMRIの違いについて詳しくお話をしようと思います。

【ブログ内容の再執筆日】2017年12月8日(金)18時30分

 

CTとMRIの違い

CTは日本語でコンピュータ断層撮影法と言い、MRIは磁気共鳴画像と言います。


どちらも体を3次元的にコンピュータに画像として作り出す事ができる技術なのですが、その原理が全く違います。CTはレントゲン撮影に使われるX線を利用してMRIは磁力を利用して画像を作り出しています。画像を作り出す原理自体が違っているのです。

 

CTの原理について

これはコンピュータの性能を最大限に活かしたレントゲン撮影と言うと多少分かりやすいかもしれません。

X線は発生源から光の様に扇状に広がって進むのですが、この広がりを限りなく直線に近ずけてまっすぐ進む細いX線の束を作り上げる所から始まります。

そしてこの限りなく直線に近く進むX線をセンサー側で受け取ります。
この動作を体の周りグルリと撮影する事で色々な方向からの情報が手に入ります。その情報を元に解析してコンピュータ上に立体的な画像を作り出しています。
通常のレントゲン撮影と基本原理は同じですが、コンピュータの性能を最大限に活かした方法で画像はボクセルと呼ばれる四角い箱の様な空間データごとに管理されて、ドット絵の様に細かく画像を作り上げて行くので「細かい所も描写されるために空間分解能が高い」と表現されます。

 

MRIの原理

一方でMRIは全く別の原理で画像を作り上げています。CTの様にX線を使うことはなく強力な電気的に作り上げた電磁力を利用しています。

最近流行りの電気モーターを使った車がありますが、あれと同様に電気を利用して磁力を発生させているのです。MRIと電気モーターの違いは磁力を受ける位置に人がいるか車輪を回すための動力部があるかという違いがあります(この場合はブラシレスモーターに当たるのですが、歯科とはあまり関係ない分野の話になってしまいますので説明は控えます)。

電気モーターが磁力を発生させてクルクルと動力部の磁石を回転させるのと同様に、実はMRIでも発生させた磁力を利用して体の分子に影響を及ぼします。
その分子とは体の中にある水素分子なのですがこの水素分子は全ての軟組織に存在します。

水素原子は原子核の周りを1つの電子がクルクルと回っていますがこの回転方向によって水素分子にも磁石と同じようにS極とN極が出来上がります。
この水素原子にできたS極とN極に対してMRIで発生させた強力な磁力を当てることで体に存在する水素分子のS極とN極の方向を整列させる事ができます(これを水素原子(プロトン)のスピンを揃えると言います)。
そしてその後MRIから発生させた磁力を止めると水素原子のスピンはまたバラバラの方向に向いていきます。このバラバラに戻って行く過程を観察して画像にしているのがMRIなのです。


MRIは軟組織ごとのコントラストがつきやすいため軟組織の違いを見分けやすく組織分解能が高いと表現されます。

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歯医者でのCTとMRIの利用方法

歯科領域ではMRIと比べると圧倒的にCTを使うことの方が多いです。

その理由はMRIは骨や歯が映らないからです。理由は骨や歯には水素原子が軟組織に比べて極めて少なくMRIで測定した時に信号なしとなってしまうからです。

歯科領域だともちろん歯や顎の骨が対象となってくるのでみたい部分が見えてないと言うことになってしまうのですね。
そのため歯科では骨や歯が映るCTがMRIに比べて圧倒的に多く用いられるのです。ただ歯科領域においても顎関節症などに対して軟組織を細かく見る目的でMRIを利用する事もあります。

 

本記事の執筆:歯科医師  阿部 利晴 (あべ としはる) / 千種区内の歯医者 阿部歯科副院長

【歯科医師としてのプロフィール】
1980年:名古屋市千種区生まれで、歯科医師の祖父と父親を持ち地元で育つ

2005年:愛知学院大学歯学部を卒業
2005年:豊川市民病院の歯科口腔外科で臨床研修医として活動
2006年:愛知学院大学歯学部の顎顔面外科学講座へ入局
2010年:愛知学院大学大学院の歯学研究科を修了 総代
2010年:愛知学院大学歯学部の顎顔面外科学講座にて非常勤助教
2010年:名古屋大学医学部附属病院の麻酔科 医員を経験
2011年:アメリカ ペンシルベニア大学歯学部で勤務
2014年:アメリカ ペンシルベニア大学歯学部にて講師となる
2014年:アメリカ 国立衛生研究所 国立歯科・頭蓋顔面研究所の非常勤連邦職員を経験
2015年:名古屋市千種区の阿部歯科 副院長に就任
趣味:ハイキング、英会話
 

【一言】国内だけでなく、アメリカでも歯科治療に関し、様々な知識/経験を得てきました。
日本とアメリカで長年培ってきた技術をリニューアル開業後、存分に活かし、それぞれの患者さんに適した治療をいたします。

阿部歯科のある池下近隣の患者さんはもちろん、千種区内にお住いの多くの方に頼っていただけるような歯科医院を作り上げたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

千種区の歯医者 阿部歯科の副院長 阿部利晴です。

今回は歯科で行う金属の詰め物のお話なのですが、虫歯の治療をした後に金属の詰め物を詰めることがありますよね。皆さんはこの金属の詰め物がどのように作られているのか知っていますか?

歯の型を取ってから

金属の詰め物を作る際に虫歯を削った後に型を取った事がある患者さんもいるかもしれませんが、詰め物を作りはここから始まります。この型に石膏という石のように硬くなるものを流し込んで患者さん自身の歯の複製をまず作ります。この模型に対してうまく当てはまる詰め物を作っていきます。しかし最初から急に金属の詰め物を作り込んでいく事は出来ません。この模型にワックスというロウソクのロウのような熱で溶ける材料を流し込んで歯を削った穴にうまく合致する形を作り、さらに歯の形に合った形になるようにナイフのような器具で削り込んでいったり足らない部分にさらにワックスを盛り足していったりします。この作業は手仕事で昔からやられている方法なのですが、最近ではこのワックス作りを機械にやってもらう場合もあります。

その方法は、模型をスキャンして3Dの立体的なデータをコンピュータ上に作り上げてそのコンピュータ上でワックスの形を設計するという方法です。その後に設計されたデータ使ってワックスの塊から削り出しを行います。ミリングマシンという削り出し専門の機械を使って設計された形通りに削り込んで金属の詰め物の素となるワックスでできたものを作り出します。

その後後は手仕事、もしくは機械の削り出しでできたワックスでできた詰め物を今度は金属に置き換えていく作業が始まります。

ワックスを金属に置き換えていく

ワックスの詰め物に細い棒をつけて今度は耐火性の熱にとても強い石膏を流し込んでいきます。そうする事で石膏で詰め物の型を取ることができます。細い棒は溶けた金属の流れ込む通路となるのですが、作られた耐火性の石膏を最初はゆっくり熱していきます。あらかじめ熱しておくことで溶けた金属が急に流れ込んで急激な熱の上昇で石膏が割れてしまうのを防ぎます。十分に予熱された石膏に対して細い棒で作った通路を通して溶けた金属を一気に流し込んでいきます。この時に詰め物の形の素となったワックスは金属の熱で全て溶けて蒸発してしまいます。こうして金属の詰め物を作り上げるのです。

出来上がった金属は最終的な調整をするために最初に作った歯の模型の上に戻されてしっかり歯に戻るのか、形に問題ないかを確認されて細かい部分の調整を行います。そして最後に金属をツルツルに磨き上げて患者さんの口に入る金属の詰め物が出来上がるのです。

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現在、医院建物の改装中につき、固定電話が繋がらなくなっております。
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