千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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当院副院長からのお知らせ、出来事のご紹介です。

口唇ヘルペスウイルス(口角炎・口内炎)

口内炎や口角炎が口の中にできると痛いですよね。これらのものは栄養が不足したり体が疲れているとできやすいのですが、口の中を傷つけてしまった場合にもできる事があります。色々な理由でできる可能性のある口内炎や口角炎ですがウイルスが原因でできる事もあります。その原因となるウイルスの内の口唇ヘルペスウイルスというウイルスに焦点を当てて今回はお話をしようと思います。

そもそもウイルスって?

ウイルスという言葉はよく聞くと思いますが、細菌やカビなどこれらの微生物と比べてあまり違いを考えた事はないかもしれませんね。なんとなく悪いものだろうとイメージくらいなのかもしれませんがこのウイルスと細菌(正確には真性細菌)とカビ(いわゆる真菌)は全部小さな存在ですが全く違った存在です。簡単に言うと

ウイルスは生物ではない

細菌は原核生物

カビは真核生物

というそもそものくくり自体が大きく異なります。細菌とカビの話は今回は別として、ウイルスについてもう少しお話をしようと思います。ウイルスは生物ではないと書きましたが、これは生物の定義という面から外れているので生物ではないと分類されています。そもそも生物である事の大前提が、「自ら増える事ができる」という点にあります。

そうなんです。ウイルスは自分では増える事ができないんです。どうやって増えるかというと、細胞などの生物に寄生してその生物の増殖機構に乗っかって一緒に増えるという性質があるのです。自分で増えるのではなく、他人に増やしてもらうのですね。そのウイルスの存在も非常に特殊でカプシドと呼ばれるタンパク質の殻の中にDNAやRNAなどの遺伝子のカケラが包まれているという状態です。そしてこの遺伝子のカケラを包んだタンパク質の殻が空気や水や体の中を漂うように流されて生物の細胞の上にちょうど宇宙船が月に不時着するように不時着して中にある遺伝子のカケラを細胞へと注入します。ウイルスの形の中には本当に月面着陸船のような形をしているものもありますよ。

口唇ヘルペスって?

そのように、ウイルスは生物ではない特殊な存在なのですが、今回のお話の中心の口唇ヘルペスウイルスも生物ではありません。口唇ヘルペスという名前の方が分かりやすいのですが、正確には単純ヘルペスウイルス1型という名前がついています。ヘルペスウイルス科という種類の中に含まれているのですが、帯状疱疹ウイルスもこのヘルペスウイルス科に含まれており、口唇ヘルペスウイルスが起こす口角炎が酷くなったような症状が見られたりします。帯状疱疹ウイルスは顔ではなく体にできると神経の走行に沿って帯状に水疱ができるので帯状の疱疹(水ぶくれ)ができるウイルスと名前がついています。

少し話が逸れましたが、帯状疱疹ウイルスが神経に沿って症状を見せるのと同様に口唇ヘルペスウイルスも神経に関連しています。このヘルペスウイルス科のウイルスたちですが、実は神経の細胞に潜伏します。そして体の抵抗力が落ちた時を見計らって暴れ出して細胞の増殖機構に相乗りして自分たちも増殖していきます。こんな厄介な口唇ヘルペスウイルスですが、日本人の70%くらいはすでに感染していると言われるくらいとてつもない感染力を持っています。ただ、普段私たちが普通に生活していても特に口内炎や口角炎ができるわけではないように、体の抵抗力が落ちて免疫作用が弱った頃合いを見計らって神経に潜伏していたウイルスが暴れ出すのです。

実は人類の役にも立ってる

この口内炎や口角炎を起こすなんとも厄介な口唇ヘルペスウイルスが(単純ヘルペスウイルス)ですが、実は人類のために非常に役に立っている側面もあるのです。どの側面というのが、遺伝子組み換えの研究です。実はこの単純ヘルペスウイルスですが、その感染力の強さと人の細胞に感染するという能力を活かして人工的に作り上げた遺伝子を人の細胞に取り込ませるというような利用方法が使われています。当然実験室の出来事なので人への感染とは別なのですが、この単純ヘルペスウイルスの人に寄生する能力の部分だけを取り出して無害化した上でその遺伝子の中に細胞に組み込みたいDNAを入れて細胞に取りこませて遺伝子組み換えを起こさせるというような使い方が行われています。

この遺伝子組み換えを行なった細胞を使って様々な体の機能の解明や新しい治療薬の発見や薬の効き具合の実験が行われるのです。細胞に遺伝子組み換えを起こさせる方法は色々あるのですが、この単純ヘルペスウイルスの遺伝子を利用した方法も使われており、実は知らないところで人類に大きく貢献しているのです。

しかしながら、口内炎や口角炎を作るという事には変わりないので体の体調を整えて抵抗力が落ちないようにする事が大切となるのですね。

今回は口唇ヘルペスウイルスに焦点を当ててお話しましたが、この他にも口唇ヘルペスウイルスが原因で口内炎や口角炎ができた場合にはステロイドの含まれた軟膏を使ってはいけないなど色々な注意点があるので、口内炎や口角炎がどのような原因でできたのかというのを診断するのもとても大切な事となります。

口唇ヘルペスウイルス.jpg

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