将来的に3Dプリンターを利用した歯周病治療ができるかも
口の中の悩みで多くの患者さんが悩まれている事に歯周病がありますが、歯周病では歯を支える顎の骨(歯槽骨)が溶けてしまいます。歯槽骨が溶けてなくなった部位に対しては骨を増やす手術を行う事があり、歯周病による歯槽骨の欠損やインプラント埋入前の骨の補填に骨の再生を促す薬剤や骨補填材、時には自分自信から皮質骨や骨髄を採取して骨補填をする事があります。そして通常では、骨の補填をする際には実際の手術時に目標とする骨の形に補填材の形などを合わせますが、将来的には歯科領域の特に歯周病による骨欠損への補填、インプラント埋入前の骨補填などに関して3Dプリンターを用いてあらかじめ補填部位の形状が形作られた骨補填材を手術前に用意して、その補填材を用いて手術を行う事が可能になるかもしれません。
3Dプリンターによる骨欠修復は実はすでに始まっている
3Dプリンターで骨の形をあらかじめ形作って骨の形を回復させるという治療は実はすでに始まっています。特に、顎顔面領域で顎の骨が大きく欠損している患者さんに対してあらかじめどのような形に骨の形状を回復させるかといったように計画を立てて、その計画に沿って形作られた骨を3Dプリンターで骨の人工材料で立体的に形を作り上げるのです。顎顔面領域のような審美的に重要な領域にとってはあらかじめ形の目標となる骨補填材料を立体的に作り上げられる事はとても大きな事だと思います。
3Dプリンターによる骨修復の応用範囲が広がれば歯周病治療の可能性が広がるかも
歯科領域において骨の欠損というと多くの患者さんが直面するのが歯周病による骨欠損です。歯槽骨の欠損によって歯の支持を失い、歯が脱落してしまうのが歯周病ですが、失われた歯槽骨を回復させるために現在では歯周組織再生誘導材のエムドゲインや骨補填材のバイオスなどが使われますが、3Dプリンターであらかじめ立体的に形作られた骨補填材を歯槽骨の回復のために使えるようになれば歯周治療の可能性が大きく広がるかもしれません。
今現在は顎顔面領域の顎骨欠損などオペ室での手術の適応となる分野で行われはじめていますが、従来では顎骨の大きな欠損に対しては自家骨の移植や金属プレートを用いた修復、メッシュに自分の骨髄を充填して再生させるといった方法などを用いていますが3Dプリンターを用いた骨補填により治療の可能性が大きく飛躍しているようです。
立体的に形作られた骨補填材が歯周病治療に使えるようになれば
3Dプリンターであらかじめ形作られた骨補填材料を歯周病治療に使えるようになれば治療部位への骨補填材料のフィット、目標とする歯槽骨の形態といった点で多くの良い点があります。さらに歯周病治療にとどまらず、インプラント埋入部位への骨補填時の量と形態といった点でも治療の幅が広がる事が考えられます。今現在は一部の領域に限定された3Dプリンターを用いた骨補填の技術ですが、技術が広がり歯科領域で広く使われるようになる時代が来れば歯周病によって失われた歯槽骨の回復といった点に関しても新たな可能性が広がるかもしれません。
参考文献:Bone Regenerative Medicine in Oral and Maxillofacial Region Using a Three-Dimensional Printe. A. Hikita et al. Tissue Engineering Part A. 2017.
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