千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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今回は歯の清掃の中でもよく使われるデンタルフロスに注目してお話をしようと思います。

デンタルフロスにも種類がある

皆さんはデンタルフロスは使われていますか?「糸ようじ」と言われたりもしますが、プラスチックに弓状についているものや巻糸状になってるものがありますね。患者さんには使いやすい使いにくいなど色々とあると思いますが、私は巻糸状になっているデンタルフロスを使う事をおすすめします。理由は、プラスチックに弓状にデンタルフロスがついた糸ようじだと糸の部位についた汚れがついたまま使わないといけませんが、巻糸状のデンタルフロスだと汚れた部位を変えながら使えたり、歯と歯の間に入れたデンタルフロスを横から滑らせるように取ったりと応用の幅が広がるからです。

ただ、巻糸状のデンタルフロスだと自分の指に巻いて使うので慣れが必要です。他にも、香りがついたものや太さの違うもの、ワックスがついたものなど色々な種類がありますね。私は、無香料でワックスのついたものを使っていますが、理由はワックスがついていた方が滑らかに歯と歯の間に滑り込むからですが、香りも含めて好みもあると思います。ワックスがついていない方が汚れを絡め取る能力は高いのですが、ちょっとした引っかかりに引っかかって糸がほつれる事があるので、私はワックス付きのデンタルフロスを使っています

デンタルフロスの使い方

さて、そのデンタルフロスですが皆さんはどのように使っていますか?

歯と歯の間に滑り込ませてそのまま手前と奥にザッザッと動かしてから取り出していますか?爪楊枝のようになんとなく食べ物が取れるように使っていますか?

デンタルフロスの役割の一つに、歯ブラシでは届かない場所の掃除をする、というものがあります。それが歯と歯の間ですね。では、汚れはどこにたまるかというと、歯の表面ですがそれは、デンタルフロスを滑り込ませた歯と歯の間の前側と後側の歯の表面ということになりますね。つまり、デンタルフロスを前の歯、もしくは後ろの歯の表面に押し付けながら汚れを取らないといけないという事です。そして、汚れを歯茎の中に押し込んではダメなのでデンタルフロスは歯の表面に押し付けながら歯茎とは逆の上方向に汚れを掻きださないといけないという事です。

そのため、デンタルフロスを使う場合は歯と歯の間に入れた後に手前か奥かどちらか片側の歯の歯茎近くの表面にデンタルフロスを押し当てて、そのまま歯の表面に当てながら上に汚れを掻き出し、続いてもう片方の歯の表面でも同じように汚れを掻き出す事が大切となるわけです。

この時に、同じ汚れたデンタルフロスの部位を使ってしまうと汚れの一部が歯茎の中に押し入れられてしまうため巻糸状のデンタルフロスだと汚れた部位を変えながら使えて常に綺麗なデンタルフロスの部位で汚れを取る事ができるわけです。デンタルフロスは、なるべく歯茎の近くから当てるようにするといいのですが、あまり強く歯茎の中に押し込むように当ててしまうとかえって歯茎を傷つけてしまう事もあるため注意が必要です。。

しかしながら、巻糸状のデンタルフロスは指にクルクルっと巻いて使わないといけないため使うのに慣れが必要なので、最初はプラスチックに弓状についた糸ようじを使ってもいいかもしれませんね。プラスチックに弓状についた糸ようじで汚れの取り方に慣れてから糸状のデンタルフロスに変えていけばいいかもしれません。

デンタルフロスの便利な使い方

他にもデンタルフロスの使い方には色々と方法があります。例えば、差し歯をされている患者さんもいるかと思いますが、歯が弱っていて差し歯が取れないか心配な場合は、歯と歯の間に入れたデンタルフロスをあえて上方向に取り出さずに、優しく横からスルスルっと滑るように取り出す方法もあります。この方法は、プラスチックについた弓状の糸ようじではできないため巻糸状のデンタルフロスを使う必要が出てきます。

ブリッジを入れられてる患者さんの場合は、横方向からスルスルっとブリッジの下に滑り込ませてブリッジの下の面の汚れを取ってあげる、なんていう方法もありますが、この方法はデンタルフロスの糸の先端を見ずにブリッジの下に滑り込ませないといけないため、かなり難しい使い方になります。デンタルフロスの使い方に慣れた上級者でもなかなかできないかもしれません。

さらに、デンタルフロスはなにも歯と歯の間だけでなく、一番奥の歯の後ろ側を綺麗にする事にも使えます。

上と下の一番奥の歯の奥側は歯ブラシではなかなか届きませんが、糸ようじやデンタルフロスを使うと奥側の歯の表面にもアクセスする事ができるので綺麗にする事ができます。

デンタルフロスの使用頻度

デンタルフロスは毎食後に使うのが理想的なのですが、全ての歯に使うにはそれなりに時間がかかるので夜寝る前の最後の歯磨きの際に使うといいと思います。デンタルフロスは歯磨きと同じような役割も担っているのでたまにやると言うよりも1日1回使ってあげると歯磨きの質が大きく向上します。

このように、デンタルフロスをうまく使いこなせば、歯ブラシではあまり磨けなかった色々な部位の汚れを取る事ができるようになります。今までデンタルフロスを使う事がなかった方も一度デンタルフロスにトライしてみたり、デンタルフロスの新しい使い方を試されてみてはいかがでしょうか?

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こんにちは、千種区の歯医者の阿部歯科です。子供の歯が大人の歯に生え変わるという事は知っているものの周りの子供と比べて自分の子供の歯の生え変わりが遅いと感じて心配される親御さんがしばしばいます。そこで今回は子供の歯の生え変わりについてお話をしようと思います。

子供の歯は必ず生え変わる?

子供の歯、いわゆる乳歯は大人の歯の永久歯が萌出する時期に合わせて段々と生え変わってきますが乳歯から永久歯への生え変わりは永久歯の頭が乳歯の歯根を吸収しながら萌出してきます。永久歯が口腔内へ萌出する直前の時期になると乳歯の歯根の吸収もすすみ乳歯がグラグラして抜けてきます。乳歯のグラグラする具合で永久歯への生え変わりの近さをある程度知る事は出来ますがこのグラグラする時期が他の子供と違うという事で心配される方もいます。

乳歯から永久歯への生え変わりは個人差があり平均的な生え変わりの時期からおおよそ1年半から2年ほど前後する場合もあります。3年、4年と生え変わりが遅い場合は永久歯の萌出が何らかの原因で阻害されていたり永久歯そのものが元々欠損している場合もあります。

永久歯がなかなか生えてこなかったら?

最初にチェックするのがレントゲンです。レントゲン撮影をして永久歯がそもそも存在するのかを確認した上で永久歯が生えてくるのかどうかを調べていきます。永久歯の生え変わりが少し遅い程度なら経時的にレントゲンを確認して永久歯が段々と骨の中で進んでいるのかを確認します。しばらくたってレントゲンを再び確認した際に位置が全く変わっていない場合は永久歯の萌出が何らかの原因で阻害されている可能性を考えます。以前に転んだりなどしてその部位をうってしまっていたりなど原因は様々に考えられますが、永久歯が移動してきているもののなかなか生え変わらない場合もあります。この場合は乳歯そのものが永久歯が生え変わる邪魔をしていたりする事が考えられる場合は意図的に乳歯を抜いてしまい永久歯の生え変わりを手助けする事もあります。

乳歯から永久歯への生え変わりは順番も個人差も様々なので一概に他の子供と同時に生え変わるとは言い切れません。やはり検査をして状態を確認してからでないとなかなか状況を把握するのが難しくなっています。レントゲンによって永久歯が欠損している事が確認できた場合は生え変わるはずだった乳歯を使い続ける必要があるので、より虫歯に対する注意をしなければいけないといったような事もあります。

そのため、やはりお子さんの永久歯への生え変わりが気になる場合はまずは歯科医院で検査をするという事が大切になってきます。

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メンテナンスというとなんとなく車や機械の事に感じてしまうかもしれませんが、治療が終了した後に現状を維持していくという様に用いられます。もっと親しみやすい言い方をすれば、治療が終わった歯と口の中の現状維持をしていくという様にいった方がいいかもしれません。

なぜ治療が終わった後のメンテナンスが必要なのか

これはもちろん治療が終わった後の歯や歯茎の再治療の可能性を低く抑える為です。もしくは再治療が必要な可能性を発見した時に現状でさらに維持していくのか再治療に取り掛かるのかを早く判断するためです。歯の再治療の可能性を低く抑えて維持していくという事は実は歯の寿命に関してとても重要なのです。歯が虫歯になって治療したものの再び虫歯になったら再治療をすればいいと思うかもしれませんが、実は歯の治療回数には限界の様なものがあります。

それが、「再治療を繰り返した歯は平均約5回目の治療で抜歯の処置になる」という事です。歯が虫歯になれば虫歯の部分は侵食が進み歯そのものがなくなっていきます、そして歯を治して再度虫歯になればさらに侵食が進んでいきます。これを繰り返すと平均約5回目の治療の際には歯を抜かないといけないところまで侵食が進んでしまうという事です。もちろんこれは虫歯の進み具合にもよるので大きく歯が侵食されてしまえば残念ながら最初の時点で歯が残らない方もいますし、虫歯の侵食具合が少しであれば6回以上の再治療の際にも歯を抜かずに済むかもしれません。

この抜歯に至る歯のライフサイクルを緩やかにするために虫歯が進むすぎる前に治療をして再治療の可能性を下げるために口の中の状態を清潔に保ち現状を可能な限り維持していくというのが口腔内のメンテナンスの1番の意義と言えます。

虫歯だけでなく歯周病に対してもメンテナンスが必要

虫歯に関する歯のライフサイクルは以上の様ですが、歯周病に関しても同じ様な事が言えます。歯周病の場合は歯を支える骨の退縮を抑えていく事が大切になります。骨が退縮する理由は歯茎の周りで起きる炎症の存在です。歯の周りの歯茎で炎症が起きる事によって破骨細胞という骨を溶かす自分の細胞が活性化して歯茎の骨を退縮させていきます。

これを予防するためにも歯の汚れを取り除いて汚れのたまりやすくなる要素である歯石を取り炎症が起きにくい様に維持していくという事が大切となります。そして歯は歯茎と骨の中に埋まっているのですが、この歯と歯茎の間にある歯周ポケットという溝の部分についた歯周病関連の細菌は綺麗に取り除いても3ヶ月で歯周ポケットに再び細菌の巣を作ってしまうと言われています。歯周ポケットはポケット状になった歯茎にある溝なので普段の歯磨きではどうしても細菌が作り上げた強固な巣を崩すのは難しいです。そのため歯医者さんにいくと口の中の掃除の際に歯周ポケットも掃除できるスケーラーという専用の道具を使うのです。

口の中のメンテナンスと言うと機械製品の検査の様なイメージを受けるかもしれませんが、現在の口の中の状態を維持して再治療の可能性を下げるという部

事が大切となってくるのですね。

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プロバイオティクスという言葉をご存知でしょうか?プロバイオティクスは善玉の微生物を食べ物やタブレットなどの形で取り込むことで細菌の種類の分布である細菌叢や体内環境を整えようという目的で使われます。有名なものでは腸内環境を整える乳酸菌やビフィズス菌が有名です。このプロバイオティクスですが最近10年ほどで歯科領域においても活用して口腔内の環境をコントロールしようという研究が行われています。プロバイオティクスを歯肉炎や歯周病に対して活用して抗菌薬や消毒薬に代わる新しい治療法として使えないかという目的で研究が行われています。今回はプロバイオティクスの歯科疾患への応用に関して「Journal of Dentistry」誌より2016年5月に報告されたレビュー論文”Probiotics for managing caries and periodontitis: Systematic review and meta-analysis. D. Gruner et al.”のご紹介をしようと思います。このレビュー論文の中でも特に歯肉炎と歯周病に注目して今回お話をしようと思います。

プロバイオティクスの有用性

歯周病の治療には通常は機械的な清掃や必要に応じて抗菌薬の投与や消毒薬による洗浄などが行われますが、善玉菌を使った歯周病細菌のコントロールという治療方法はここ最近の新しい試みです。この論文では歯科疾患に関してプロバイオティクスの研究を行った512報の関連報告から情報源の論文としてふさわしい2001年から2015年にかけて報告された論文を選別してその内容を解析して報告しています。歯肉炎や歯周病へのプロバイオティクスの応用として特定の種類の乳酸菌が主に利用され、それらの善玉菌は乳製品や粉末などで体に取り入れてその効果を確認しています。

プロバイオティクスの歯肉炎や歯周病に対する応用を報告する論文は増えてきていますがまだ始まって間もないとも言えます。そのためこれからさらなる論文報告を待つ必要性がありますが今回のレビュー論文からは歯肉炎や歯周病のコントロールの可能性を示す報告が増えつつあると報告しています。プロバイオティクスを歯肉炎や歯周病に応用した事で歯肉からの出血が優位に減少し歯周ポケットも改善されたとも報告しています。

今後のプロバイオティクスの歯周病への応用

プロバイオティクスの有用性の報告は増えつつあるものの、まだ研究として始まって間もないと言えます。今回のレビュー論文で様々な論文を確認した結果プロバイオティクスが歯肉炎や歯周病のコントロールに使える可能性が示されつつある一方でさらなる研究が必要とされると締めくくっています。歯周病のコントロールを今後は特定の種類の乳酸菌を含んだ食品や錠剤なども経由してもできるようになるといいですね。

現段階では歯周病治療の基本は適切な口腔内清掃や機械的な掃除などですがさらなる治療方法の進歩で新しい方法が生まれてくるかもしれません。

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千種区の歯医者の阿部歯科では国内だけではなく海外の最新情報も含めて患者さんのお役に立つ情報をお届けできればと考えています。

親知らずの抜歯といえば抜くのが大変というイメージがあるかもしれませんが、下の親知らずを抜く場合に歯が横に寝ていて歯茎に埋まっている場合は歯茎の一部を切ったり骨を削ったり、歯そのものをバラバラに分割して抜いてくる場合もあります。しかしながら親知らずを抜く場合にわざと根の先端を残して根の一部は抜かないこともあるという場合もある事をご存知でしょうか?

 上の親知らずで歯の根を残す場合

通常は上の親知らずの場合は基本的に歯の根の一部を残す事はありません。しかしながら時々歯の根の先端が大きく曲がり抜くときに歯の根の先端が折れる事があります。この時に歯の根の先端に感染がなくかつ根の先端が上顎にある上顎洞という空間に非常に近い場合はそれ以上抜くことを追求しない場合があります。これは残された歯の根の先端を抜こうと器具に力を入れた際に残された根の先端を上顎洞に押し込んでしまう可能性があるからです。通常、感染のない歯の根の先端が骨内に残されると時間の経過とともに歯の根が骨と結合して骨の代謝とともに吸収されていくからです。このように残された歯の根の先端を抜こうとする方がリスクが高くなる場合はあえて感染のしていない歯の根を残して自然に吸収されるのを待つ場合があります

 下の親知らずで歯の根を残す場合

この場合には上の親知らずと同様に歯の根の形態の問題で折れてしまった根の先端を残す場合とわざと歯の根と歯の頭の部分を分割して歯の根を残す場合があります。

歯の根の形態が問題で折れてしまった歯の根の先端を残す場合があるのは、歯の根が感染しておらず、かつ根の先端が顎の中を通る下歯槽神経の通る下歯槽管という空間に非常に近接している場合です。この時に残された歯の根を抜こうと力を込めてしまうと根に先端を下歯槽管に押し込んでしまい下歯槽神経を傷つけてしまう事があるためリスクを考えた上であえて抜かずに自然に吸収されるのを待つ場合があります。

 

それとは別に歯の頭と根を分割して根の部分だけを残す場合もあります。これはコロネクトミーという方法で親知らずの根の先端が下歯槽管に元々突き抜けていたり歯の根がガッチリと下歯槽神経を抱え込んでしまっている場合に行われる事があります。これらの場合は抜く前の状態ですでに親知らずの根の部分を抜く事で物理的に下歯槽神経を傷つけてしまう事が予想されるため、あえて歯の頭の部分だけを抜き、根の部分は残して下歯槽神経にダメージを与えないようにする方法です。この根だけを残してしばらくすると残された歯の根が段々と移動してきて数年後に下歯槽神経から離れてくる場合もあるのでその時に改めて残した歯の根を抜くようにする場合もあります。

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歯科治療を受けている患者さんの中で時々気持ちが悪くなったり体調が悪くなる患者さんがいます。その症状は軽微なものから重篤なものまで様々に分かれます。そこで今回は比較的歯科治療中に起きやすいものから起きることは非常に少ないものの注意する必要のあるものに関してお話をしようと思います。

迷走神経反射

歯科治療の際に比較的起きやすいものが迷走神経反射です。局所麻酔薬の際に比較的起きやすく、治療に不安を抱えていたりする患者さんに不用意に気にせず注射針をブスッと刺すと起きる場合があります。口腔内には三叉神経と呼ばれる神経が広く分布しておりこの神経に対して注射針を不用意に刺すなどの強い刺激を加えると三叉の求心性の刺激を介して迷走神経が刺激される事があります。迷走神経が刺激される事で様々な副交感神経の働きが起きて血圧の低下や虚脱感などを感じて気分の悪さを訴えます。三叉神経の求心性の刺激に刺激されて迷走神経が遠心性に反応する事から三叉迷走神経反射とも呼ばれます。

過換気症候群

過換気症候群も歯科治療に極度に不安を感じていたり恐怖心を抱いてる人に起きる事があります。この症状の本態は通常の呼吸回数よりも緊張によって呼吸回数が多くなる過呼吸という状態に基づきます。この過呼吸が血中の酸素二酸化炭素の交換を過剰に起こし血中の酸塩基平衡が崩れてアルカリ性に傾き呼吸性アルカローシスを引き起こします。呼吸性アルカローシスを起こす事で初期症状として指先のしびれを感じ始めますので過換気症候群ではこの指先のしびれのサインと過呼吸による胸郭の素早い上下の動きを見逃してはいけないのです。

アレルギー症状

アレルギー症状では麻酔薬などの注入による即時型アレルギーの症状のサインを見逃してはいけません。アレルギーは炎症反応によりものなので免疫機構による浮腫、腫脹、発赤などのサインを見逃さずに診断する必要が出てきます。重篤なものではショックへと移行するので素早い判断と鑑別診断が必要となる状態の1つです。アレルギー症状に付随するショックではアナフィラキシーショックに注意が必要であり、アナフィラキシーショックの症状とその他の三叉迷走神経反射や過換気症候群との症状の違いを完全に理解している事が必要となります。

 

この他にも中毒症状やてんかんなど様々な要因によって起きる症状があるので歯科治療の際の思わぬ症状にはその作用機序と発生機構を理解して素早い鑑別診断と適切な対処が必要となってくるのです。

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※※※ 名古屋市千種区池下の歯医者の阿部歯科では患者さんの歯科治療や治療に関連する色々な疑問に関しても情報をお届けしています ※※※

 

食後に口腔内を磨く事はとても大切な事ですが何かの理由で食事をした後に歯を磨かずに寝てしまう事もあるかもしれません。そこで食後に歯を磨かずに寝てしまった場合に口の中で何が起きているのかをお話ししようと思います。

食べ物は細菌の栄養となる

みなさんがなんとなく感じるように食べ物の残りが口の中に残っている状態だとそれ自体が栄養源となり口腔内の細菌が増殖する要因になってしまいます。食べ物に含まれるデンプンの場合は唾液に含まれるアミラーゼによって糖に変換されます。糖は虫歯の原因菌のミュータンス菌によって代謝され酸を出す事で歯を溶かす事となってしまいます。もちろん糖そのものが食べ物に含まれていて口の中に残ってしまっている場合も同様な事が起きます。細菌は色々な物を栄養源としてしまう事ができるため口腔内に食べ物が残っているという事自体が様々な細菌の増殖を助けてしまうのです。実験室で特定の細菌培養をする際にV8野菜ジュースを成分に入れる事もあるくらいなので食べ物自体が細菌の栄養源になってしまうという事がよく分かります。

寝ている間に唾液の分泌量が減る

寝ている際には口の中に出てくる唾液の量が減ります。朝起きて口の中がやや乾いてるような感じを受ける人もいるかもしれませんが、就寝中の唾液の分泌量が減っている事も影響しています。唾液には歯や口腔粘膜の表面を洗い流す作用の他にも酸を緩衝する機能があります。そのため唾液の分泌量が多ければ酸の緩衝能が上がり、酸で溶かされる虫歯にある程度対抗する能力がありますが就寝中には唾液の分泌量が減るので起きている時よりも酸の緩衝能が下がっているとも言えます。そのため起きている時に食後に歯を磨かない状態よりも寝る時に食後の歯磨きをしない方がより虫歯になりやすくなってしまうとも言い換える事ができます。

虫歯に限らず口腔内の細菌が増殖する事自体が歯周病を悪化させたり、歯周病の悪化によって歯茎から出血しやすくなり、その出血した血を栄養源として歯周病関連細菌が増殖してしまうという悪循環に陥ってしまいます。そのため食後の歯磨きをせずに夜就寝する事は想像以上に虫歯や歯周病に対して影響してしまうのです。そのため就寝前の歯磨きはしっかり念入りに行うとより効果が上がります。食べ物の残りが少なければ少ないほど効果が上がるので歯ブラシによるブラッシングだけでなくデンタルフロスなども併用してしっかりと綺麗に歯の掃除ができるようになると良いですね。

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※※※ 千種区池下の歯医者の阿部歯科では患者さんの日々の生活に役立つ知識もお伝えしています ※※※

こんにちは、千種区の歯医者の阿部歯科です。

直近で虚血性心疾患に伴う心筋梗塞の発作のあった患者さんには歯科治療中の不用意な痛みの伴う治療はかなり慎重にならないといけませんが、この治療に伴う歯への痛みが心筋虚血状態の発作に影響する可能性があるということの他に、心臓側の心筋虚血の状態および症状が歯の疼痛を含めた口腔顔面領域の疼痛を引き起こす場合もあると言われています。そこで今回は心筋虚血状態、特に心筋梗塞に伴う歯の痛みという内容でお話をしようと思います心筋虚血状態による歯の痛みの症状は肩や腕などに生じる副産物的な痛みに比べて稀ですが、歯原性ではない歯の疼痛の発生の可能性という意味で心筋梗塞の既往のある患者さんの歯痛への鑑別診断として必要な知識の一つとなります。

心筋虚血の症状が歯の痛みを引き起こす可能性があるのか?

心臓疾患による症状に関連して痛みを感じる可能性のある部位では肩や腕などが有名だと言われていますが、口腔顔面においても心筋梗塞による歯の痛みや顎の痛みの発生が報告されています。心筋梗塞に関連した口腔顔面領域の痛みの発生は6:1で片側よりも両側に起きることが多く6%の患者に口腔顔面領域のみに心筋梗塞の症状に伴って痛みが発生したという報告もあります(Craniofacial pain as the sole symptom of cardiac ischemia: a prospective multicenter study. Kreiner, M. et al. J Am Dent Assoc. 2007)。そのため、解剖学的に離れた歯を含む口腔顔面領域と心筋虚血に伴う心臓の痛みに何らかの関連性がある可能性が指摘されます。心臓疾患、特に心筋虚血に伴う歯の痛みの発生の原因については種々の可能性が考えられています。

なぜ関係ない歯に痛みを感じる可能性があるのか

心臓と口腔顔面の歯という解剖学的に離れた位置にある組織の間に関連痛が発生する機序については様々な仮説が挙げられています。ただ、これらの仮説には議論の余地が多く原因が「これ」と断定されているものがまだありません。交感神経を介して歯痛を発生させるという説もその一つです。他には心臓に分布する迷走神経神経を介して歯の痛みを引き起こしているのではないかとも言われており、迷走神経刺激療法の際に歯痛を訴えるようなケースレポートも紹介されています(Vagus nerve pain referred to the craniofacial region. A case report and literature review with implications for referred cardiac pain.  Myers, D. E. Br Dent J. 2008)。その他には心臓からの求心性の刺激が三叉神経に影響して口腔顔面痛を引き起こす可能性が指摘されています。

このようにメカニズム自体ははっきりしていない部分があるものの心筋虚血の症状が顎や歯の疼痛を引き起こす可能性があるという事も心筋梗塞の既往のある患者さんの歯痛への鑑別診断には大切となってくるのです

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こんにちは、千種区池下の歯医者の阿部歯科です。

家で急に歯が痛み出した時にどうすればいいのかわからない時がありますよね。歯が痛い時に痛み止めでなんとか抑えようとする患者さんもいますがなかなか痛み止めだけで痛みがおさまらない時もあります。そこで今回は「歯が痛み出した時に痛み止めを飲めばいいのか?」という話題でお話をしようと思います。

歯の痛み

歯の痛みにはう蝕(虫歯)による外部からの刺激や知覚過敏、咬合性外相、歯髄炎、根尖性歯周炎、歯周病など様々な痛みがありますが大きく分けると外部からの刺激によって神経が刺激される疼痛炎症による疼痛の2種類に分けられます。外部刺激による疼痛はう蝕(虫歯)の部位が刺激されたり知覚過敏による刺激であったり、外部からの刺激による痛みなので一過性である事が多く歯髄炎に移行しなければ一過性の痛みである事が多いです。この場合は外部からの刺激を遮断しないと痛みが取れることは基本的には なく、痛み止めとはあまり関係ない刺激なります。ただし刺激を受けた後の疼痛が一過性ではなく後に引くような場合は歯髄炎に移行している場合があります。咬合性外傷とは歯をかみ合わせた時の干渉が強く歯根膜に炎症が起きる歯根膜炎が起きている状態です。この場合も咬頭干渉などの原因を取り除かないと基本的に咬合性外傷の状態は解消されませんが一時的に歯根膜炎を解消するという意味で痛み止めは有効となる場合もあります。

急性の歯髄炎、根尖性歯周炎の状態では何もしてなくても激しい疼痛を感じる事が多いのですが患者さん自身は特にこの場合に痛み止めを飲もうとする事が多いと思います。この状態では炎症によって血管拡張、透過性の行進、組織の腫脹、発赤などが起こり炎症部位で内部圧力が高まり激しい痛みを感じます。この状態の発端は細菌感染と炎症によるものなのですが痛みの最大の原因は炎症部位での内部圧力の上昇によるものなので歯科治療的に圧力を抜かないと痛みがなかなか引きません。そのため痛み止めでこの状態をコントロールする事は難しい事が多いです。

歯周病の場合は急性もしくは慢性の炎症による痛みを感じている状態なのですが、痛み自体は痛み止めを飲むことで和らぐ可能性があります。しかしながら、歯周病は細菌感染による感染症なので痛み止めで痛みを抑えているだけでは最終的に痛みが引くことはほとんどありません。

歯以外の痛み

歯原性であるものの顎骨や上顎洞に炎症を起こして疼痛を感じる場合もあります。この場合は炎症部位の圧力が瘻孔などによって抜けているかどうかでも変わりますが鋭く拍動性の疼痛がなく鈍い痛みがある場合は痛み止めで多少は痛みが和らぐ可能性もあります。

いずれの場合にしても痛み止めの効力頼みで、根本的な治療ではないためあくまでも一時的な対処となってしまいます。そのため歯科医院で確実に診断を受けた上で適切な処置を早めに受ける必要がいずれにせよ必須となってきます。

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こんにちは、千種区 池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴です。

皆さんは歯磨きの時に歯ブラシ以外の道具は使われていますか?歯磨きをしていると歯の外側は綺麗になってもなかなか歯の間は歯ブラシでは磨きにくいのではないでしょうか?

歯と歯の間は歯ブラシの毛先を隙間に入れるようにして磨くことはできるのですが、歯ブラシの毛先が入らないくらい隙間の狭い部分を磨くことはできません。そこで使うのが糸ようじデンタルフロスとなるのですが、使い慣れるのにややコツがいるかもしれません。

糸ようじやデンタルフロス

糸ようじといえばプラスチックでできた取手の先に糸が付いていて爪楊枝を使うような感じで使えますが、他にも巻き糸のように糸だけリールに巻いて売っているデンタルフロスもあります。

糸ようじの場合は使い勝手も良いのですが、一度使った糸の部分を使い続けないといけないけません。一方、巻き糸になっているデンタルフロスの場合は汚れた部位を少しずつずらしながら常に新しい糸の部分で歯と歯の隙間を綺麗にする事ができます。ただ、デンタルフロスだと自分の指に巻いて使う必要があるため指を口の奥に入れたりもする必要があるので使い慣れるのにコツがいります。

糸ようじやデンタルフロスと言えども歯ブラシのように歯についた汚れをこそぎ取るための道具なので、これらの道具を使う場合は糸の部分を歯の表面に押し当てるようにして使うといいと思います。特に汚れを取る事を意識する場合は、汚れを外側に押し出す事が大切なので歯茎側から上の方に汚れを出すイメージで糸ようじやデンタルフロスを使ってもらうといいと思います。

糸ようじやデンタルフロスを入れた時に歯茎がチカチカわずかに痛む場合があるかもしれませんが、糸の部分を強く押入れすぎて歯茎を痛めてしまっているか、もしくは歯茎の周りに炎症が起きて歯周病になっている可能性があります。特に、歯ブラシをした時や糸ようじやデンタルフロスを使った時に血が付いてくる場合は、歯茎の周りに何かしらの炎症があって出血しやすくなっている可能性があります。

歯周病の大きな原因の一つは汚れの取り残しなので、歯磨きだけでは取りきれていない汚れを取るために歯と歯の隙間もこれらの糸ようじやデンタルフロスなどで綺麗にしてあげるとさらに口の中を清潔に保つ事ができます。

デンタルフロスにも滑りを良くするワックス付きのものと、ワックスの付いていないものや、香りの付いているもの、香りの付いていないものがありますが、これらは好みで選んでいただいていいかもしれません。

私は個人的には無香料のワックス付きのデンタルフロスが好きなので、それを使っていますが、皆さんももう一段階口の中を綺麗にできるように糸ようじやデンタルフロスを使う事も考えてみてはいかがでしょうか。

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