千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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虫歯の最近のブログ記事

手に水疱ができたり荒れたりして皮膚科を受診される方もいると思いますが時にはそれが口の中の虫歯と関連している事もあるかもしれないという事をご存知でしょうか?そのため、今回は「手にできた水疱や荒れが虫歯と関連しているかもしれない」、という内容でお話をしようと思います。手と口の中、一見してほとんど関係なさそうだし、やや発想が飛躍してるのではないかとも思われるかもしれませんが、その手の荒れとは、「掌蹠膿疱症」と呼ばれるものです。

掌蹠膿疱症って?

この掌蹠膿疱症ですが、手のひらや、指、足の裏にしばしば左右対称に現れる病気で、多数の水泡を作ったり膨れ上がったり、皮膚がむけたりして、痒さを感じる事があります。体の中で水疱を作るものはウイルス性の病気だったり、免疫応答に関連する免疫疾患の系統の病気である事がしばしばありますが、この掌蹠膿疱症は、歯に詰めた金属や虫歯や歯周病などが原因で起きる事があると言われています。

実際に、両手の指に水疱ができて痒かったのが、虫歯を治した途端に治ったという事が実際にあります。あまり関連がなさそうで突飛な話に聞こえるかもしれませんが、実際に私も虫歯を治したら本当にすぐに指にできていた水疱が治ってしまったという患者さんを見た事があります。口の中の治療をしたら指の水疱が治ってしまったのを見たときは非常に不思議な感じでした。この掌蹠膿疱症ですが、原因がやや不明、という部分があり、虫歯が原因なのか、歯周病が原因なのか、歯に詰めた金属が原因なのかその他の原因なのか、もしくはその他のものが原因なのかはっきりとしないという特徴があります。

ただ、実際の症例として、詰め物の金属を取ったら治ったり、虫歯を治したら治ったり、歯周病の治療をしたら治ったというものが報告されています。虫歯の治療に限らず、特定のビタミンを補充したら治ったという報告もあるようです。

それでもまずは皮膚科への受診を

この病気はあやふやな部分も多くあるため、他の皮膚疾患と勘違いしたりする事もあるので、当然ながらまずは皮膚科を受診する、という事が最優先されます。「虫歯があって指に水疱ができたから掌蹠膿疱症なのかな」と簡単に判断するのではなく、まずは医療機関で臨床診断をはっきりとさせるという事が大切になります。

この掌蹠膿疱症ですが、手のひらや指、足の裏にできる水疱は水疱の中身が細菌やウイルス、もしくは真菌(カビ)には感染していないという事も特徴です。水疱が痒くてかいていたら破ってしまい、傷口に細菌が感染してしまうといった事や、症状が悪化して小さな水疱がいくつもできてそれが集まって大きな水疱を作ってしまうといった事は起きる場合があるようです。

自分で見分けるのはむつかしい

皮膚に限らず、口の中の粘膜でも水疱を作る病気は単純ヘルペスウイルスや帯状疱疹ウイルスなどのウイルス性疾患や、免疫に関連する疾患にしばしば見られているので、それがウイルス性の感染なのか、自己の免疫に関連するものなのか、掌蹠膿疱症のように虫歯や歯周病に、歯の詰め物の金属が関連して起きてきているのか、などしっかり状態を把握する事が大切になってきます。

近年では掌蹠膿疱症はビタミンの一種であるビオチンが血中で不足して起こるのではないかと言われたり、特定の細菌に対する免疫応答が関連するのではないかと言われたろしますが、まだまだわかってない事が多くあるようです。

真菌性の感染(カビ)でもなくなかなか治らない手の荒れが歯科治療で治ったという話は報告や実際に他の先生方からも聞く事があります。あくまでも、虫歯や歯周病が手の荒れを直接起こしたということではなく、上の書いてあるように、口の中に存在する細菌が虫歯や歯周病の病巣で増殖を起こし、結果としてその細菌自体もしくはそれらに関連するものが血中を介して免疫応答を起こした結果なのかもしれません。歯の詰め物の金属が金属アレルギーを引き起こしてして、それが免疫応答に関連している可能性もあります。

実際に、掌蹠膿疱症のある患者さんの一部は関節炎を引き起こすと報告されていますが、炎症とは免疫応答そのものですので、何かしらの原因が免疫応答を引き起こして炎症となっているようです。その免疫応答を起こした原因が、虫歯や歯周病や詰め物の金属かもしれないという事なのですね。

詰め物の金属を外したら治ったという場合でも、もしかしたら金属アレルギーではなく、金属の下が虫歯になっていたり、金属と歯のつなぎ目に汚れがたまりやすくなっていて、そこで細菌が繁殖していたりする場合も考えられます。単純に「これ」と原因を断定するのは難しいようです。

手のひらや指に水疱を作る病気も掌蹠膿疱症だけではないので、あくまでも口の中の病気に関連したものも一部ある可能性がある、という認識になると思います。

しかしながらこの掌蹠膿疱症ですが、手のひらや指、足の裏や足の指にできるという話は聞いた事がありますが、なぜこのような四肢の末端に限定してくるのかが不思議です。ごく稀にその他の部位にも水疱ができてくる事もあるようですが稀のようですね。

まだまだ未解明な部分の多いこの掌蹠膿疱症ですが、より深くその原因と病気が起きるメカニズムが解明されると良いですね。

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日曜日も診療をしている千種区の歯医者の阿部歯科では口腔外科・歯周病治療・審美歯科に限らず様々な事柄に関してお役に立つ情報をお伝えしていければいいなと考えています。

 

 

こんにちは、池下の歯医者の阿部歯科です。虫歯ができて虫歯を削った後に歯を治さないといけませんがこの時に治療に使う歯科材料を歯と接着しなければいけません。しかしこの歯と修復物との接着には修復物の材料によって必要な成分が大きく変わってきます。そこで今回は歯と修復物との接着についてお話をしようと思います。

歯と修復物はどのようについているのか

修復物は歯に対して着ける必要がありますがなんでも着くというわけではありません。歯と修復物との位置関係の保持には基本的に機械的嵌合と呼ばれる物理的な抵抗が最も基礎的なものとなってきますがこれは接着とは別に合着と呼ばれます。そのため合着の場合は化学的に歯と修復物とがついているわけではなく物理的な嵌合力によってついており、接着とは歯科治療で使われる言葉に違いがあります。

歯と修復物とはどのように接着しているのか

歯と修復物とはそれぞれに含まれる構成成分を仲介するように化学的に結合する成分が接着に使われます。この成分は歯とコンポジットレジンを着ける場合、歯と卑金属を着ける場合、歯と貴金属を着ける場合、歯とセラミックを着けるなどといったように接着に必要とされる成分が変わってきます。歯科には様々な接着のための成分が販売されていますが複数の成分をいくつか塗って使う場合もあり、この場合は接着成分を付ける対象(歯なのか修復物なのか)と順番を間違えてしまうとそれだけで化学的な結合ができなくなってしまいます。
そのため複数の成分を使い分ける場合はその成分に含まれる物質を知っていて何に対してその成分が結合するのかという事を理解していないといけません。製品の中には複数の成分を同時に含んでおりそれ一つでコンポジットにも卑金属にも貴金属にもセラミックにも使えるという物も存在していますが複数の成分を含んでいる製品でもその製品のpHなどを理解していないとどのようなタイミングでどのように使えばいいのかという事が分からなくなってしまう事があります。製品には説明書が添付されており、その説明書に従って使えば接着力をはっきしますが、基本的には製品に含まれる成分などによってその手順が決められてきます。しかしながら、同じような成分が入っている製品でも最大限に接着力を発揮する条件が企業側で調べられているのでその手順を確実に守ることがいずれにせよ最も大切な事となります。
このように歯と修復物との接着は修復物の種類や接着に使う材料の成分によって厳密に影響を受けてくるので適切な接着材料を使う事がとても大切になってくるのです。
 

虫歯になると歯を削ってその後にセラミックの詰め物を入れたり、プラスチックを詰めたり金属を詰めたりしますよね。それぞれの治療には色々な特徴があるのですが具体的にどのような違いがあるのかご存知でしょうか?

今回は特に虫歯を削って神経を取らずに詰め物をして穴を塞ぐ場合の治療のお話をします。

セラミック治療(陶器製)

セラミックというのは陶器のことですが、陶器で作られた詰め物を歯の穴に詰めていく治療になります。この治療の最大のメリットはとにかく見た目がいいという点と耐久性です。陶器と言えばノリタケやマイセンが有名ですがそれと同様にお皿のように硬くて見た目の良い詰め物が入ります。硬さに関してはお皿と同様に非常に耐久性が高いという特徴がありますが、あまりにも硬すぎるという事はなく歯よりは少し硬いのですが比較的歯の硬さに近くなるので年齢に合わせて他の歯がすり減るのと近い感じでする減ってくれます。

ただし、陶器のお皿と同様に硬いのですが衝撃には脆く、お皿を落とすと割れるように噛み合わせの衝撃が強くなる場所や噛み合わせの力が強い人には注意が必要な場合があります。

セラミックに近い白い見た目を持つ詰め物にジルコニアという素材がありますが、この素材は人工ダイヤモンドとも言われて耐久性が非常に高く噛み合わせの強い人にも使えます。このジルコニアは強度は非常に強いのですが、歯の硬さよりも硬さが強いので噛み合わせる歯の状態を考えて入れる必要があります。

プラスチックによる治療

虫歯を削った穴に樹脂製のプラスチックを入れる治療です。最大のメリットは保険治療で白さが保てるという点です。ただし、樹脂製なので歯よりはかなり柔らかく時間の経過とともに歯よりは早くすり減るという点と歯と歯の間がむし歯になったものに関しては治療方法が不適切な場合があるという点に問題点が残ります。それとは別にプラスチックの性質上、プラスチックが固まる時に縮むといった問題やプラスチックの強度の問題で割れるといった可能性もあります。

金属による治療

これにはゴールドで詰め物を作るという方法と保険の金属を使う方法と大きく分けて2種類の方法があります。

ゴールドで詰め物を入れる最大の利点はとにかく歯の硬さに近づける事ができて噛み合わせの歯にダメージが少なく、他の歯と同じように削れていくという点です。さらにゴールドの場合は金属にしなりがあるため削った歯への適合が極めて良くなるという点があります。噛む力が強く目立たない場所に対する治療としては歯の予後も考えると非常に優れた治療法ですが、見た目の点で目立つので目立つ部位には不適当な場合があります。

保険の金属を使う場合は他の歯の硬さより大幅に硬くなり、ゴールドのような削った穴への適合が金属のしなりによって補われないという点があります。金属でできているので保険のプラスチックで治した時のように詰め物が割れるというリスクは下がります。

歯の詰め物といってもそれぞれに特徴があるのですね。

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※※※ 審美歯科・歯周病治療・口腔外科は名古屋市千種区池下の歯医者 阿部歯科 ※※※

 

こんにちは、千種区の歯医者の阿部歯科です。

口の中の病気には虫歯ではないのに歯が冷たいものにしみたり歯磨きの際に痛みを感じるものがあります。知覚過敏と呼ばれる状態では歯が刺激を感じやすくなりこのような状態が起きる事があります。今回はその中でも歯の横の面が大きく磨り減ったような状態になっている楔状欠損という状態についてお話をしようと思います。

楔状欠損とは

歯の横の面が大きくくぼみができたように磨り減っている状態です。この状態では冷たいものや熱いもの、歯磨きの際に刺激を感じる場合もありますが感じない場合もあります。組織学的には歯の構造の内の象牙質が大きく磨り減った状態になっています。象牙質がむき出しになっているため象牙質へと伸びる象牙細管内の水分が刺激の影響を受けやすく痛みを感じる場合があります。しかしながら大きく象牙質が磨り減っている状態でも歯髄側に新たな象牙質が反応性にできてきたり、表面の象牙細管が閉鎖されたりなどで刺激に対して痛みを感じにくくなっていく場合もあります。

なぜ楔状欠損ができるのか

組織学的な状態としては象牙質が磨り減っているのですがその始まりは象牙質の上にある硬い組織のエナメルの一部が剥がれて取れたり歯周病によって歯茎が下がり歯の根の部分が露出してきたりといったような状態から始まります。象牙質は比較的柔らかい組織なので象牙質が露出した状態で歯ブラシをゴシゴシしすぎると象牙質がすり減りやすくなってしまう可能性があります。

楔状欠損は治さないといけないのか?

楔状欠損を治すかどうかの判断はレビュー論文においてもたびたび基準が出されています。最初に大切となるのは楔状欠損という状態はう蝕とは別の状態だという事です。虫歯ができている場合は楔状欠損ではなく通常通りのう蝕として扱われますが楔状欠損の発生機構通りにできた状態がでは区別をして考えます。冷たいものにしみるなど痛みの発生機序は虫歯と似たようなところがありますが治療に対する考え方に差が出てきます。

レビュー論文でよく確認される楔状欠損の取り扱いは、痛みがあれば知覚過敏処置やう蝕の処置に準じて治療を行う必要があるものの、痛みなどの自覚症状がない場合は処置をせずに経過観察する事も選択肢に入るという点にう蝕との処置の取り扱いの差が出てきます。ただ、自覚症状がなくても見た目の審美的に気になる場合は磨り減った部分を修復します。ただし、処置をせずに経過観察とする場合はその後さらに楔状欠損が進まないように歯磨き指導や修復以外の処置などを行い楔状欠損が進まずに痛みが出てこない事を確認していく必要があります。

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こんにちは、千種区池下の広小路通前の阿部歯科、副院長の阿部利晴です。

今日は「歯の痛みの種類」という点に注目をしてお話をしようと思います。

痛みの種類は様々

歯の痛みと言うと、冷たいものや熱いものにしみる何もしてなくても痛い咬むと痛い寝る前に痛みが出てくる、といった事から、歯の根元が痛い歯茎が腫れた顎の下が腫れてきた、などなど様々だと思います。

特に歯自体が痛いのか歯茎が痛んでるのか分かりづらい事もしばしばあります。歯自体が痛いのか、歯茎が痛んでるのかで必要な治療は大きく変わってきますし、歯自体が痛んでる場合でも歯の神経が痛みを感じているのか歯の根の先が痛んでるのか、と色々な状態があります。

 

いずれの場合にせよ痛みを感じてから痛みが続く場合は歯の神経や歯茎や骨に炎症が起きている事が考えられます。冷たいものを飲んで一瞬だけ痛みを感じてすぐに痛みがなくなる場合は知覚過敏であったり、虫歯によって歯の神経に刺激が伝わりやすくなっている事が多いです。

歯の神経に刺激が伝わりやすくなって痛みを感じているのか、炎症自体が起きてしまって痛みを感じているのか、といった場合では治療方法が大きく変わります。

歯の神経に刺激が伝わりやすくなって痛みを感じている場合は、知覚過敏の処置や虫歯を取って穴を埋めるといった処置をしていきますが、炎症による痛みの場合は炎症を抑える事がまず必要となってきます。

親知らずが痛くて物を飲み込む時に喉が痛い、といった症状を経験された患者さんもいるかもしれませんが、この場合はまさに炎症によって親知らずの周りが腫れて物を飲み込む時に痛みを感じているといった状態です。

このような場合は炎症の原因になった細菌による感染を抑えるためにまずは抗生物質を出して親知らずの周りを消毒して炎症を落ち着かせるという事が大切になってきます。

そのため、一口に歯が痛い、といった場合でも「いつ」「どのように」「どのくらいの時間」痛みを感じるのか、といった事で痛みの部位と原因を突き止めていく必要があります。

その他にも歯が痛くてさらにその歯の近くの目の下のあたりが痛いといった場合は歯の外側に炎症が広がっている場合もあるので特に何もしなくても痛みが続く場合は強い炎症が起きている事がしばしばあります。痛み自体は体の中の神経自体が感じているのですが、何かの刺激で感じるのか、炎症で痛みが引き起こされているのか、で大きく処置の方向性が変わるのですね。

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こんにちは、池下にある歯医者の阿部歯科です。「昔歯に詰めた詰め物が取れた」そんな経験をお持ちの方もいるかもしれません。そこで今回は詰め物が取れる原因についてお話をしようと思います。

詰め物が取れる原因

詰め物が取れる原因でやはり一番多いのが齲蝕の再発です。詰め物を詰めた隙間からの辺縁漏洩により詰め物の下に2次齲蝕が発生して詰め物が取れたという場合です。2次齲蝕の発生は口腔内清掃の問題やセメントの溶出などの原因が考えられますが、いずれにせよ詰め物の下からの齲蝕で歯質が崩壊して脱落するという結果になります。齲蝕による補綴物の脱落以外にもいくつか原因がある可能性があります。夜間の歯ぎしりの強い人の場合、通常であれば歯をギリギリした場合には犬歯が当たる犬歯誘導という噛み合わせになっているのですが歯ぎしりによる咬耗で小臼歯や大臼歯もギリギリした時に当たるようになる場合があります。この際に当たり方によってはギリギリした時に詰め物に側方の力がかかりやすくなり補綴物の脱落の原因となる場合があります。

取れた詰め物は再び付けるのか

取れた詰め物に対してどのような処置をするのかという判断をする必要がありますが、詰め物がセメントの溶出などによって取れて、さらに2次齲蝕がない場合は補綴物を再び付ける再着を試みる場合があります。しかしながら再着は場合によっては応急的な処置に過ぎず、その後も補綴物の脱落を繰り返す場合は補綴物の再製を必要とする場合があります。口腔内に咬耗が強く認められて夜間の歯ぎしりが疑われる場合は補綴物の噛み合わせを調整して再着する必要がある場合もあります。

取れた詰め物は捨てない

上に書いたように補綴物の脱落後に齲蝕が確認できない場合は補綴物の再着を試みる事もあります。その際には脱落した補綴物を再度着ける必要があるので脱落した補綴物を持ってきてもらう必要があります。脱落した補綴物がなくなってしまった場合は再度作り直す必要が出てきますが、その場合は型取りからし直していかなければなりません。

歯が欠けた場合

詰め物が取れた際に歯が一部欠けている事もあります。この場合は2次齲蝕がなくても詰め物の形が合わなくなってしまっているので補綴物の再製をしていかなければいけません。歯の欠けた場所は形がいびつになっている事が多いので再度形を整えるように削って型を取って治していくという流れになってきます。

歯の詰め物が取れる理由には様々なものがありますが、その脱落の原因によって治し方が変わってくるので、脱落に際に痛みを感じるかどうかという事と合わせて治療方針を決めていく必要があります。

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歯医者さんで治療をしていると、「歯の神経が痛んでいる」とか、「歯の神経が感染しているので神経を取らないといけない」と言われた経験のある患者さんもいるかもしれませんが、そもそも歯の神経って一体なんだかよく分からないと不思議に思った事はありますか?

歯の神経とは

歯の神経という言い方は、患者さんが歯の痛みを感じたりしているので分かりやすく伝えているのですが、具体的にいうと歯の中に張り巡らされた神経、血管を含めた軟組織全部を指しています。手を触ると触った感触を感じたり、お湯を手にこぼすと熱さを感じますが、実は歯の中に張り巡らされた神経は冷たさや熱さ、感触は感じません、唯一感じるのは痛みだけです。冷たさや熱さの刺激を痛みとして感じているのです。感じる痛みにも2種類あって、歯の中の神経は鈍い痛みと鋭い痛みを感じることができます。

冷たいものや熱いもので痛みを感じる

虫歯ができると冷たいものや熱いもので痛みを感じる事がありますよね。この状態は冷たさや熱さを感じているわけではなく、歯にとっては単純に刺激を痛みとして感じている状態にあります。虫歯ができると歯の構造の内の象牙質という組織が露出します。この組織には小さな管が張り巡らされていてその中に満たされている水分が冷たさや熱さやものが触れた時の刺激によって揺り動かされて歯の中の痛みを感じる神経に伝わりこれらの刺激を痛みとして感じ取ります。

物を噛んだ時の感触

歯の中に張り巡らされた神経とは別に物を噛んだ時の感触のセンサーというのも実はありますが、これは歯の中ではなく、歯の外側にある歯根膜という組織が感じ取っています。歯根膜は歯と骨の間にクッションのように位置しており骨に対して歯をハンモックで釣り上げるように持ち上げています。物を噛むとこのハンモックが沈み込み物を噛んだ感触として感じ取ります。このセンサーは普段物を噛んだ時には感触として感じ取りますが、あまりに強く噛みすぎたり歯の周りに炎症が起きている時は痛みとして体に伝えて必要以上に歯の周りの組織にダメージが起きないようにしています。このハンモックが適正に沈み込んだ場合は最大で歯は骨に対して0.5mmまで沈み込む事ができると言われています。

虫歯の痛みは歯の神経が、噛んだ感触は歯根膜が

そのため、歯医者さんでの治療の時に「歯の神経が」と言われた場合はこの歯の内部に張り巡らされた神経を含む血管と軟組織全てを指している事が多いのですね。それとは別に歯をグッと噛んだ時に痛みを感じる場合は歯の中の神経ではなく、歯の周りに張り巡らされた歯根膜の中にあるセンサーが痛みを感じている事が多いです。

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こんにちは、千種区の歯医者の阿部歯科です。歯を噛み合わせたり物を噛んだりした時に痛みを感じる事があるかもしれませんがこの時に歯を何かでコンコンと叩いた時に痛みを感じる場合があります。歯の痛みには外部からの刺激で神経を介して感じるものと炎症によるものがあります。今回は歯を叩いた時に感じる痛みについてお話をしようと思います。

垂直方向の痛み、水平方向の痛み

歯を叩いた時に歯の軸方向に感じる痛み(垂直方向に感じる痛み)と歯の側面を叩いた時に感じる痛み(水平方向に感じる痛み)があります。垂直方向に痛みを感じる場合は根尖部に炎症がある事が多く、水平方向に痛みを感じる場合は歯の周囲に炎症がある場合が多いです。この根尖部の炎症と歯の周囲の炎症は歯根膜を介して根尖を含めた歯の周囲全部に歯根膜炎を起こす事もあるのでこの場合は水平方向と垂直方向両方に痛みを感じる場合もあります。歯根膜炎が起きた状態でも原発巣の炎症が強くなっている事が多いので垂直方向と水平方向の痛みの程度を比較する事で原発巣を予測する事も可能となる場合もあります。

根尖性歯周炎

根尖性歯周炎とはう蝕や歯髄壊死などによって歯髄の感染を通して根尖に感染巣を作った状態です。稀にう蝕がなくても逆行性に歯髄に感染を引き起こし根尖性歯周炎を起こす場合もあります。歯の根の先端の根尖に感染巣を作り急性炎症を引き起こすと歯の軸方向への刺激に対して痛みを感じるようになる場合があります。そのため垂直性の刺激に対して強い痛みを感じる場合は根尖性歯周炎の存在が疑われます。根尖性歯周炎まで移行してなくても歯髄が急逝炎症を起こす急性化膿性歯髄炎の場合でも少しの刺激に敏感になり歯を叩いた時に激しい痛みを感じる場合もあります。

歯周組織炎

歯の周囲に急性の歯周炎を起こした場合は歯根膜に強い炎症を伴い水平方向に歯に刺激を与えた時に痛みを感じる場合があります。すなわち上に書いたような垂直方向に強い痛みを感じるか垂直方向に強い痛みを感じるかで炎症の原因が歯髄を介したものか歯周病によるものかを確認していきます。これらの臨床症状とう蝕の有無とレントゲン像を確認して原発巣を特定していきます。

咬合性外傷

上の2つの疾患は細菌感染によって急性炎症が引き起こされた状態ですが咬合性外傷は歯の当たりが強いといった咬頭干渉などの機械的な刺激により歯根膜炎が起きた状態です。この場合も歯を叩いた時に痛みを感じる場合がありますが同時に根尖性歯周炎や歯周組織炎を伴っていたり、咬合性外傷から歯髄炎へと移行する事もあります。

この他にも歯の詰め物が取れかかっていたり、歯にヒビがはいっていたりなど歯を噛んだ時の痛みには様々な原因があります。そのため、視診やレントゲン像、臨床症状などから総合的に原因を解明していく必要があるのです。

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今後も患者さんに役に立つような情報をお伝えして、池下、千種区、名古屋の近郊、そして名古屋市外の患者さんにも安心して通っていただけるような歯医者を阿部歯科では目指しています。

こんにちは、名古屋市千種区の歯医者の阿部歯科です。細菌感染という言葉を聞いた事があると思いますが歯科疾患の多くも細菌感染によって成立しています。そのため今回はそもそも細菌感染とはどういう事なのかというお話をしようと思います。

細菌感染

その名の通り細菌が生体に対して感染を成立させている状態です。細菌とは正式には真正細菌と呼ばれる核膜を持たない原核生物の事で、カビである真核生物の真菌や非生物のウイルスとは全く別の生物です。真正細菌と同じように見られる古細菌と呼ばれる間欠泉などの過酷な環境に生息する生物もいますがこの古細菌も進化的には真正細菌とは別の種類に分類されます。この真正細菌が口腔内で感染を成立させて歯周病や歯の根の先の膿の発生を引き起こしています。

感染とは

感染とはその病巣で増殖を成立させた状況になります。例えそこに細菌がいても増殖する事ができていなければ感染とは言われず、例えば血液の循環の中に細菌が入り込んでも増殖する事ができなければ菌血症と呼ばれ、増殖が成立すれば敗血症と呼ばれます。重度の歯周病では腫脹して血管透過性も上がった感染部位の歯周組織で歯周病関連細菌が血液の流れに入り込み慢性的な菌血症の状態にあると言えます。この循環器系に入り込んだ細菌が心臓の弁などに付着して感染を成立させると心疾患の原因となり得る可能性があるのです。このように、感染とはあくまでも感染部位において細菌の増殖が成立する事が要件となるのです。

何故感染するのか

細菌が感染するためにはまずは細菌が生体の組織に対して付着もしくは侵入が成立する必要があります。この際に利用されるのがそれぞれの細菌が特異的に持つタンパク質でこのタンパク質の機能によって生体の細胞にたいして付着もしくは侵入を成立させていきます。実験的には特定のタンパク質をコードするそれぞれのORFと呼ばれる遺伝子領域を欠失させる事で細菌の特定のタンパク質が人の細胞に対して付着や侵入に寄与しているかを調べる事ができます。

付着や侵入を成立させるタンパク質を特定したら

そのタンパク質を特定する事が出来ればその細菌の細胞への付着や侵入メカニズムを解明する事が可能となってくるためそのメカニズムを抑制する薬の開発など治療法への道筋をつける事も可能となってきます。そのため、それぞれの細菌の感染成立のメカニズムを明らかにする事で治療の可能性の幅を広げる事が出来るのです。

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こんにちは、千種区池下の歯医者の阿部歯科です。歯の痛みというと代表的なものには虫歯がありますね。冷たい水を飲むと歯に鋭い痛みを感じることがある患者さんもいるかもしれませんが、それは虫歯ではなくもしかしたら知覚過敏かもしれません。

知覚過敏とは

虫歯と知覚過敏は別に分けられますが、その痛みを感じるメカニズムは似ています。大きな違いは、それが虫歯によってもたらされた痛みなのか虫歯とは別の理由で起きたのか、という事です。そのため、虫歯の場合は例え痛みが治まっていても治す必要性がありますが、知覚過敏の場合は痛みが治まっていれば経過観察で済ませる事もあります。ここが大きな違いで、虫歯は痛みを取り除く事ももちろんですが、痛みの原因となった細菌に感染した病巣を取り除く事が大きな目的になりますが、知覚過敏の大きな目的は痛みそのものを取り除く事にあります。虫歯も知覚過敏も歯の構造の内の象牙質という組織が露出してきて刺激に対して痛みを感じるようになるのですが、どちらも痛みを感じる原理は同じです。1番の違いはそれが細菌感染によるものかそうでないのかという点です。

なぜ知覚過敏になるのか

虫歯では歯が溶けて象牙質がむき出しになってくるために痛みが出るようになるのですが、知覚過敏の場合は

日頃の歯ぎしりによって歯がすり減ってしまった

歯周病によって歯茎が下がって歯の根の部分が露出してきた

歯の硬いエナメル質という部分がかけて象牙質が露出してきた

などの理由があります。これらを見てわかるようにその理由は物理的に象牙質が露出してしまったという点に問題があります。歯周病の場合は歯周病を起こすのは細菌感染なのですが、歯周病が起きて歯茎が下がった結果歯の根の部分が露出してきてしまった、というように虫歯のように細菌が直接知覚過敏をおこしているわけではありません。

歯のくびれの部分がすり減っている

これが知覚過敏をおこしている中で非常に多い理由の一つです。何かしらの理由で歯茎近くの歯のくびれの部分がへこむようにすり減っている状態を楔状欠損と言いますが、この状態だと象牙質が大きく露出している事が多いので冷たい水にしみる知覚過敏の状態を引き起こす可能性があります。その痛みが強い場合はこれ以上歯を擦りへらせてしまわないように歯磨き指導をしたり、シミ止めの薬を塗ったり、すり減った部分をプラスチックで埋めたりなどの処置をしていきます。

知覚過敏と言ってもその原因には色々なものがありますので、第1の目的は痛みを取り除く事になりますが、その痛みを取り除く方法はその原因に合わせて選択していく必要があります。

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執筆者

名古屋市千種区の歯医者 阿部歯科

阿部利晴

 

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