千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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当院副院長からのお知らせ、出来事のご紹介です。

虫歯の最近のブログ記事

こんにちは、池下にある歯医者の阿部歯科です。「昔歯に詰めた詰め物が取れた」そんな経験をお持ちの方もいるかもしれません。そこで今回は詰め物が取れる原因についてお話をしようと思います。

詰め物が取れる原因

詰め物が取れる原因でやはり一番多いのが齲蝕の再発です。詰め物を詰めた隙間からの辺縁漏洩により詰め物の下に2次齲蝕が発生して詰め物が取れたという場合です。2次齲蝕の発生は口腔内清掃の問題やセメントの溶出などの原因が考えられますが、いずれにせよ詰め物の下からの齲蝕で歯質が崩壊して脱落するという結果になります。齲蝕による補綴物の脱落以外にもいくつか原因がある可能性があります。夜間の歯ぎしりの強い人の場合、通常であれば歯をギリギリした場合には犬歯が当たる犬歯誘導という噛み合わせになっているのですが歯ぎしりによる咬耗で小臼歯や大臼歯もギリギリした時に当たるようになる場合があります。この際に当たり方によってはギリギリした時に詰め物に側方の力がかかりやすくなり補綴物の脱落の原因となる場合があります。

取れた詰め物は再び付けるのか

取れた詰め物に対してどのような処置をするのかという判断をする必要がありますが、詰め物がセメントの溶出などによって取れて、さらに2次齲蝕がない場合は補綴物を再び付ける再着を試みる場合があります。しかしながら再着は場合によっては応急的な処置に過ぎず、その後も補綴物の脱落を繰り返す場合は補綴物の再製を必要とする場合があります。口腔内に咬耗が強く認められて夜間の歯ぎしりが疑われる場合は補綴物の噛み合わせを調整して再着する必要がある場合もあります。

取れた詰め物は捨てない

上に書いたように補綴物の脱落後に齲蝕が確認できない場合は補綴物の再着を試みる事もあります。その際には脱落した補綴物を再度着ける必要があるので脱落した補綴物を持ってきてもらう必要があります。脱落した補綴物がなくなってしまった場合は再度作り直す必要が出てきますが、その場合は型取りからし直していかなければなりません。

歯が欠けた場合

詰め物が取れた際に歯が一部欠けている事もあります。この場合は2次齲蝕がなくても詰め物の形が合わなくなってしまっているので補綴物の再製をしていかなければいけません。歯の欠けた場所は形がいびつになっている事が多いので再度形を整えるように削って型を取って治していくという流れになってきます。

歯の詰め物が取れる理由には様々なものがありますが、その脱落の原因によって治し方が変わってくるので、脱落に際に痛みを感じるかどうかという事と合わせて治療方針を決めていく必要があります。

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歯医者さんで治療をしていると、「歯の神経が痛んでいる」とか、「歯の神経が感染しているので神経を取らないといけない」と言われた経験のある患者さんもいるかもしれませんが、そもそも歯の神経って一体なんだかよく分からないと不思議に思った事はありますか?

歯の神経とは

歯の神経という言い方は、患者さんが歯の痛みを感じたりしているので分かりやすく伝えているのですが、具体的にいうと歯の中に張り巡らされた神経、血管を含めた軟組織全部を指しています。手を触ると触った感触を感じたり、お湯を手にこぼすと熱さを感じますが、実は歯の中に張り巡らされた神経は冷たさや熱さ、感触は感じません、唯一感じるのは痛みだけです。冷たさや熱さの刺激を痛みとして感じているのです。感じる痛みにも2種類あって、歯の中の神経は鈍い痛みと鋭い痛みを感じることができます。

冷たいものや熱いもので痛みを感じる

虫歯ができると冷たいものや熱いもので痛みを感じる事がありますよね。この状態は冷たさや熱さを感じているわけではなく、歯にとっては単純に刺激を痛みとして感じている状態にあります。虫歯ができると歯の構造の内の象牙質という組織が露出します。この組織には小さな管が張り巡らされていてその中に満たされている水分が冷たさや熱さやものが触れた時の刺激によって揺り動かされて歯の中の痛みを感じる神経に伝わりこれらの刺激を痛みとして感じ取ります。

物を噛んだ時の感触

歯の中に張り巡らされた神経とは別に物を噛んだ時の感触のセンサーというのも実はありますが、これは歯の中ではなく、歯の外側にある歯根膜という組織が感じ取っています。歯根膜は歯と骨の間にクッションのように位置しており骨に対して歯をハンモックで釣り上げるように持ち上げています。物を噛むとこのハンモックが沈み込み物を噛んだ感触として感じ取ります。このセンサーは普段物を噛んだ時には感触として感じ取りますが、あまりに強く噛みすぎたり歯の周りに炎症が起きている時は痛みとして体に伝えて必要以上に歯の周りの組織にダメージが起きないようにしています。このハンモックが適正に沈み込んだ場合は最大で歯は骨に対して0.5mmまで沈み込む事ができると言われています。

虫歯の痛みは歯の神経が、噛んだ感触は歯根膜が

そのため、歯医者さんでの治療の時に「歯の神経が」と言われた場合はこの歯の内部に張り巡らされた神経を含む血管と軟組織全てを指している事が多いのですね。それとは別に歯をグッと噛んだ時に痛みを感じる場合は歯の中の神経ではなく、歯の周りに張り巡らされた歯根膜の中にあるセンサーが痛みを感じている事が多いです。

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こんにちは、千種区の歯医者の阿部歯科です。歯を噛み合わせたり物を噛んだりした時に痛みを感じる事があるかもしれませんがこの時に歯を何かでコンコンと叩いた時に痛みを感じる場合があります。歯の痛みには外部からの刺激で神経を介して感じるものと炎症によるものがあります。今回は歯を叩いた時に感じる痛みについてお話をしようと思います。

垂直方向の痛み、水平方向の痛み

歯を叩いた時に歯の軸方向に感じる痛み(垂直方向に感じる痛み)と歯の側面を叩いた時に感じる痛み(水平方向に感じる痛み)があります。垂直方向に痛みを感じる場合は根尖部に炎症がある事が多く、水平方向に痛みを感じる場合は歯の周囲に炎症がある場合が多いです。この根尖部の炎症と歯の周囲の炎症は歯根膜を介して根尖を含めた歯の周囲全部に歯根膜炎を起こす事もあるのでこの場合は水平方向と垂直方向両方に痛みを感じる場合もあります。歯根膜炎が起きた状態でも原発巣の炎症が強くなっている事が多いので垂直方向と水平方向の痛みの程度を比較する事で原発巣を予測する事も可能となる場合もあります。

根尖性歯周炎

根尖性歯周炎とはう蝕や歯髄壊死などによって歯髄の感染を通して根尖に感染巣を作った状態です。稀にう蝕がなくても逆行性に歯髄に感染を引き起こし根尖性歯周炎を起こす場合もあります。歯の根の先端の根尖に感染巣を作り急性炎症を引き起こすと歯の軸方向への刺激に対して痛みを感じるようになる場合があります。そのため垂直性の刺激に対して強い痛みを感じる場合は根尖性歯周炎の存在が疑われます。根尖性歯周炎まで移行してなくても歯髄が急逝炎症を起こす急性化膿性歯髄炎の場合でも少しの刺激に敏感になり歯を叩いた時に激しい痛みを感じる場合もあります。

歯周組織炎

歯の周囲に急性の歯周炎を起こした場合は歯根膜に強い炎症を伴い水平方向に歯に刺激を与えた時に痛みを感じる場合があります。すなわち上に書いたような垂直方向に強い痛みを感じるか垂直方向に強い痛みを感じるかで炎症の原因が歯髄を介したものか歯周病によるものかを確認していきます。これらの臨床症状とう蝕の有無とレントゲン像を確認して原発巣を特定していきます。

咬合性外傷

上の2つの疾患は細菌感染によって急性炎症が引き起こされた状態ですが咬合性外傷は歯の当たりが強いといった咬頭干渉などの機械的な刺激により歯根膜炎が起きた状態です。この場合も歯を叩いた時に痛みを感じる場合がありますが同時に根尖性歯周炎や歯周組織炎を伴っていたり、咬合性外傷から歯髄炎へと移行する事もあります。

この他にも歯の詰め物が取れかかっていたり、歯にヒビがはいっていたりなど歯を噛んだ時の痛みには様々な原因があります。そのため、視診やレントゲン像、臨床症状などから総合的に原因を解明していく必要があるのです。

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今後も患者さんに役に立つような情報をお伝えして、池下、千種区、名古屋の近郊、そして名古屋市外の患者さんにも安心して通っていただけるような歯医者を阿部歯科では目指しています。

こんにちは、名古屋市千種区の歯医者の阿部歯科です。細菌感染という言葉を聞いた事があると思いますが歯科疾患の多くも細菌感染によって成立しています。そのため今回はそもそも細菌感染とはどういう事なのかというお話をしようと思います。

細菌感染

その名の通り細菌が生体に対して感染を成立させている状態です。細菌とは正式には真正細菌と呼ばれる核膜を持たない原核生物の事で、カビである真核生物の真菌や非生物のウイルスとは全く別の生物です。真正細菌と同じように見られる古細菌と呼ばれる間欠泉などの過酷な環境に生息する生物もいますがこの古細菌も進化的には真正細菌とは別の種類に分類されます。この真正細菌が口腔内で感染を成立させて歯周病や歯の根の先の膿の発生を引き起こしています。

感染とは

感染とはその病巣で増殖を成立させた状況になります。例えそこに細菌がいても増殖する事ができていなければ感染とは言われず、例えば血液の循環の中に細菌が入り込んでも増殖する事ができなければ菌血症と呼ばれ、増殖が成立すれば敗血症と呼ばれます。重度の歯周病では腫脹して血管透過性も上がった感染部位の歯周組織で歯周病関連細菌が血液の流れに入り込み慢性的な菌血症の状態にあると言えます。この循環器系に入り込んだ細菌が心臓の弁などに付着して感染を成立させると心疾患の原因となり得る可能性があるのです。このように、感染とはあくまでも感染部位において細菌の増殖が成立する事が要件となるのです。

何故感染するのか

細菌が感染するためにはまずは細菌が生体の組織に対して付着もしくは侵入が成立する必要があります。この際に利用されるのがそれぞれの細菌が特異的に持つタンパク質でこのタンパク質の機能によって生体の細胞にたいして付着もしくは侵入を成立させていきます。実験的には特定のタンパク質をコードするそれぞれのORFと呼ばれる遺伝子領域を欠失させる事で細菌の特定のタンパク質が人の細胞に対して付着や侵入に寄与しているかを調べる事ができます。

付着や侵入を成立させるタンパク質を特定したら

そのタンパク質を特定する事が出来ればその細菌の細胞への付着や侵入メカニズムを解明する事が可能となってくるためそのメカニズムを抑制する薬の開発など治療法への道筋をつける事も可能となってきます。そのため、それぞれの細菌の感染成立のメカニズムを明らかにする事で治療の可能性の幅を広げる事が出来るのです。

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こんにちは、千種区池下の歯医者の阿部歯科です。歯の痛みというと代表的なものには虫歯がありますね。冷たい水を飲むと歯に鋭い痛みを感じることがある患者さんもいるかもしれませんが、それは虫歯ではなくもしかしたら知覚過敏かもしれません。

知覚過敏とは

虫歯と知覚過敏は別に分けられますが、その痛みを感じるメカニズムは似ています。大きな違いは、それが虫歯によってもたらされた痛みなのか虫歯とは別の理由で起きたのか、という事です。そのため、虫歯の場合は例え痛みが治まっていても治す必要性がありますが、知覚過敏の場合は痛みが治まっていれば経過観察で済ませる事もあります。ここが大きな違いで、虫歯は痛みを取り除く事ももちろんですが、痛みの原因となった細菌に感染した病巣を取り除く事が大きな目的になりますが、知覚過敏の大きな目的は痛みそのものを取り除く事にあります。虫歯も知覚過敏も歯の構造の内の象牙質という組織が露出してきて刺激に対して痛みを感じるようになるのですが、どちらも痛みを感じる原理は同じです。1番の違いはそれが細菌感染によるものかそうでないのかという点です。

なぜ知覚過敏になるのか

虫歯では歯が溶けて象牙質がむき出しになってくるために痛みが出るようになるのですが、知覚過敏の場合は

日頃の歯ぎしりによって歯がすり減ってしまった

歯周病によって歯茎が下がって歯の根の部分が露出してきた

歯の硬いエナメル質という部分がかけて象牙質が露出してきた

などの理由があります。これらを見てわかるようにその理由は物理的に象牙質が露出してしまったという点に問題があります。歯周病の場合は歯周病を起こすのは細菌感染なのですが、歯周病が起きて歯茎が下がった結果歯の根の部分が露出してきてしまった、というように虫歯のように細菌が直接知覚過敏をおこしているわけではありません。

歯のくびれの部分がすり減っている

これが知覚過敏をおこしている中で非常に多い理由の一つです。何かしらの理由で歯茎近くの歯のくびれの部分がへこむようにすり減っている状態を楔状欠損と言いますが、この状態だと象牙質が大きく露出している事が多いので冷たい水にしみる知覚過敏の状態を引き起こす可能性があります。その痛みが強い場合はこれ以上歯を擦りへらせてしまわないように歯磨き指導をしたり、シミ止めの薬を塗ったり、すり減った部分をプラスチックで埋めたりなどの処置をしていきます。

知覚過敏と言ってもその原因には色々なものがありますので、第1の目的は痛みを取り除く事になりますが、その痛みを取り除く方法はその原因に合わせて選択していく必要があります。

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執筆者

名古屋市千種区の歯医者 阿部歯科

阿部利晴

 

「何故虫歯菌はなくならないのか」というこの疑問は皆さんも一度は思ったかもしれませんね。虫歯菌はいわゆる酸を産生して歯を溶かすストレプトコッカス ミュータンス菌の事なのですがこの細菌は何故根絶できていないのでしょうか?

ワクチンでミュータンス菌を根絶できない訳

この、ミュータンス菌に対するワクチンを作って根絶すればいいのではないか?という疑問を思われた方もいるかもしれませんが、実はこのワクチンを使って菌を倒すという方法は歯の表面に取り付くミュータンス菌には無効なのです。この理由を説明する前にワクチンとは何か、という事からお話しないといけません。

ワクチンという物を簡単に説明すると、細菌を構成するするタンパク質の一部、もしくはそれに類似した物などを使って体に免疫力を持たせる方法です。この方法で細菌に対する免疫力を持った場合はそのターゲットとなった細菌のタンパク質にうまく合わさる抗体が出来上がり、この抗体が細菌の表面に付着するようになります。この抗体の付着によってマクロファージなどの細菌を食べてしまう細胞が活性化されるのです。しかしながら、この免疫細胞は血中であったり、組織の中であったり、または歯茎の付近にはいるのですが、歯の表面に這い出してくる事はありません。ワクチンに必須の反応である抗原抗体反応に関しては「アレルギーとは」「歯科治療とアナフィラキシーショック」の項目でも触れています。抗原抗体反応を利用する限りではミュータンス菌の細胞表面に存在するタンパク質をターゲットとしてワクチンとしての抗原抗体反応により体に抗体を作らせる事は可能なのですが、抗体がミュータンス菌に付着した後の貪食細胞によるオプソニン作用は期待が難しいという事になってしまいます。

では、抗体の中の粘膜免疫系に機能する抗体である分泌型IgAではどうかと言うと、IgAにおいても粘膜上での免疫系細胞の遊走に作用するものの歯の表面での免疫細胞によるオプソニン効果は難しいと言えてしまいます。ワクチンで作ったIgAに中和作用としての分子標的薬のような役割を期待した場合は有効な可能性もありますが常にミュータンス菌に対する抗体価を上げ続けるために定期的にワクチンを摂取し続けないといけないという別の問題が出てきます。

これが、例えワクチンでミュータンス菌に対する抗体を作ったとしてもなかなか効かない理由になってしまうのです。抗体が作られて例え抗体がミュータンス菌の表面に付着したとしても、歯の表面で酸を出して虫歯を作っているミュータンス菌の元まで免疫細胞がやって来られないという事といかにしてミュータンス菌に対する抗体価を維持し続けるのかというところに大きな課題が出てしまうのですね。

歯周病菌はワクチンで根絶できるのか?

虫歯に続いて、では歯周病ではどうかというと歯周病の場合は虫歯の場合と大きく異なることがあります。それは歯周病に影響する菌の種類です。虫歯の場合はミュータンス菌が虫歯に影響してきますが、歯周病の場合は複数の菌種が入り乱れるようにして歯周病を引き起こしています。そのため、この細菌だけをやっつければいいとはならず、ワクチンで対応する事ができなくなってしまいます。歯茎の部分では免疫細胞が大きな役割を果たしているのですが、歯周病では1種類の細菌だけをやっつければいいというわけではない事に問題がでてきてしまうのです。生ワクチンや不活化ワクチンなどの複数の抗体産生を期待するようなワクチンは少し別ですが、ワクチンでは特定の細菌の特定のタンパク質の特定の部位をターゲットとするという非常に特異性の高い手法がとられるため、不特定多数を目標とするにはあまり向いていないのですね。

このように、虫歯でも歯周病でもなかなかそれに関連する細菌を取り除ききる事が難しいので、やはり基本は歯をよく磨いて汚れを取って全体的に色々な細菌が歯や歯茎にたまらないようにする事が大切となるのです。

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----- 千種区の池下の歯医者、阿部歯科からのお知らせでした -----

こんにちは、千種区の歯医者、阿部歯科の阿部利晴です。虫歯や歯周病、口の中の細菌感染や口唇ヘルペスなどの病気は微生物によって起きる疾患ですが、微生物とは何かという事を今回はお話しようと思います。

微生物とは

肉眼で見えない生物や非生物を総称したものです。これには原生生物や真菌、真正細菌、ウイルスなどが含まれています。微生物という言葉は非常に広い意味で使われており実際に歯科医学的に使われる場合は真菌や真正細菌、ウイルスなどに分類されて細かく使われます。

真菌

歯科医療において出てくる真菌で有名なものにはカンジダ・アルビカンスがあります。カンジダ・アルビカンスは長期の抗生物質服用や義歯などの清掃が不十分な場合に口腔内に発生するカビの事です。真菌は細胞の中に核膜を持つ真核生物で大きさ的には真正細菌よりも大きく真正細菌に効く抗菌薬の多くが無効になるため抗菌薬の長期投与で真菌が口腔内に過剰に増殖してしまう場合があります。

真正細菌

虫歯や歯周病、多くの感染がこの真正細菌によって引き起こされています。真正細菌は真菌とは全く別の生物で生物学的には遺伝子情報であるDNAの周りに核膜を持たず特殊な環状のDNAを持つ原核生物でその構造もペプチドグリカンで構成される細胞壁などの真正細菌にはない特殊な構造があり、これらの真正細菌特有の構造などを狙って抗菌薬は開発がされています。真正細菌には非常に多くの種類が存在し、それぞれの特性によって様々な病原性を発揮して虫歯や歯周病などといった疾患を引き起こします。

ウイルス

歯科領域において問題となる多くのウイルスが口唇ヘルペスや帯状疱疹ウイルスなどのヘルペス属と呼ばれるウイルスや乳頭腫ウイルスなどといったものです。ただ、多くの人に関連があるウイルスは口唇ヘルペスウイルスがほとんどで、口内炎や口角炎の原因になります。歯科領域においては他にも様々なウイルスが関連してきますが比較的稀なものが多くあります。ウイルスが真菌や真正細菌と違う1番の点はウイルスは生物ではないという点です。ウイルスは断片状になったDNAもしくはRNAの断片がカプシドと呼ばれるタンパク質の殻に包まれた非生物で自律増殖ができません。生物であるためには自ら増殖できる自立増殖の能力が必要不可欠ですがウイルスには自立増殖する能力はなく他の細胞に感染する事で宿主の増殖機構を利用して増えるという特徴があります。

 

これら真菌、真正細菌、ウイルスのように生物学的には全く別の生物でその生物学的な特性を利用して薬による治療も行われるのです。

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千種区の歯医者 阿部歯科の副院長 阿部利晴です。

今回は歯科で行う金属の詰め物のお話なのですが、虫歯の治療をした後に金属の詰め物を詰めることがありますよね。皆さんはこの金属の詰め物がどのように作られているのか知っていますか?

歯の型を取ってから

金属の詰め物を作る際に虫歯を削った後に型を取った事がある患者さんもいるかもしれませんが、詰め物を作りはここから始まります。この型に石膏という石のように硬くなるものを流し込んで患者さん自身の歯の複製をまず作ります。この模型に対してうまく当てはまる詰め物を作っていきます。しかし最初から急に金属の詰め物を作り込んでいく事は出来ません。この模型にワックスというロウソクのロウのような熱で溶ける材料を流し込んで歯を削った穴にうまく合致する形を作り、さらに歯の形に合った形になるようにナイフのような器具で削り込んでいったり足らない部分にさらにワックスを盛り足していったりします。この作業は手仕事で昔からやられている方法なのですが、最近ではこのワックス作りを機械にやってもらう場合もあります。

その方法は、模型をスキャンして3Dの立体的なデータをコンピュータ上に作り上げてそのコンピュータ上でワックスの形を設計するという方法です。その後に設計されたデータ使ってワックスの塊から削り出しを行います。ミリングマシンという削り出し専門の機械を使って設計された形通りに削り込んで金属の詰め物の素となるワックスでできたものを作り出します。

その後後は手仕事、もしくは機械の削り出しでできたワックスでできた詰め物を今度は金属に置き換えていく作業が始まります。

ワックスを金属に置き換えていく

ワックスの詰め物に細い棒をつけて今度は耐火性の熱にとても強い石膏を流し込んでいきます。そうする事で石膏で詰め物の型を取ることができます。細い棒は溶けた金属の流れ込む通路となるのですが、作られた耐火性の石膏を最初はゆっくり熱していきます。あらかじめ熱しておくことで溶けた金属が急に流れ込んで急激な熱の上昇で石膏が割れてしまうのを防ぎます。十分に予熱された石膏に対して細い棒で作った通路を通して溶けた金属を一気に流し込んでいきます。この時に詰め物の形の素となったワックスは金属の熱で全て溶けて蒸発してしまいます。こうして金属の詰め物を作り上げるのです。

出来上がった金属は最終的な調整をするために最初に作った歯の模型の上に戻されてしっかり歯に戻るのか、形に問題ないかを確認されて細かい部分の調整を行います。そして最後に金属をツルツルに磨き上げて患者さんの口に入る金属の詰め物が出来上がるのです。

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歯が大きな虫歯になってしまった場合に歯の神経を抜いて治療をする必要が出てくる場合がありますが、その場合は歯の神経を根元まで取る必要があります。では、目に見えない歯の根元をどうやって明らかにするのか、という内容について今回はお話をします。

歯の根の先は電気抵抗値で調べる

実は、実際に根の先端を目で見て位置を確認する事は出来ないので電気的な抵抗値を利用して位置を確定しています。歯の根の先端に近づくほど電気抵抗値が変化するという特性を利用しているのですが、この電気抵抗値を利用して根の先端の位置を決定する最初の製品が発売されたのは1969年の事らしいです。世界で最初に製品化されたこの製品が阿部歯科にも残されていましたが恐らく祖父が使っていたものだと思います。今ではこの電気抵抗値で歯の根の先端を決定する根管長測定器と呼ばれる機械は今では手のひらに収まるくらい小さなものまで出ていますが最初に発売されたものはこれほど重かったのかとびっくりしました。

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世界で最初に発売された根管長測定器

根管長測定器がなかった頃は

まだ根管長測定器がなかった頃は手の感覚やレントゲンを頼りに歯の根の先端の位置を決定していたそうですただ、レントゲンに写る歯の根の先端と実際に歯の神経の出口は必ずしも一致せずレントゲンに写る歯の根の先端よりも2mmほどズレがある事もしばしばです。そのため、かつて手の感覚やレントゲンを頼りに行っていた歯の神経の治療も電気抵抗値による計測が行われるようになってからは正確性がずっと上がったそうです。

最新の根管長測定器

1969年に始めて発売された根管長測定器も今では大きさがぐっと小さくなるとともに電気抵抗値の測定方法もかなり進歩して安定性が増してきました。かつては歯の中の水分の残り方によって計測が安定し辛いこともありましたが今では状況に左右されにくく安定性したがってるんだわ結果が出せる製品が多く発売されるようになりました。歯の神経の治療の際に口にクリップのようなものをひっかけた事がある方もいるかもしれませんが、あれは電気抵抗値を測って歯の根の先端を探さそうとしているためにやっているのです。歯の根の先端の位置をしっかり見つけて根の先端まで感染した神経を取る事が大切になってくるのでこの電気抵抗値の測定を利用した根管長測定器は歯の神経の治療には欠かせない機械となっています。

 

歯の根っこの先端の位置の決定方法に限らず歯科治療に使われる機械には色々と変わったものもあるのですね。

 

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阿部歯科では治療が終わった口の中は再度虫歯になったり歯周病になったりする可能性を減らすために定期的な検診と口腔内の清掃を強く推奨しています。虫歯や歯周病を完全に発生させなくする事はとても難しい事ですが、定期的な検診と口腔内の継続的な清掃、家庭での歯磨きの正しいやり方の情報提供により可能な限り再治療の必要性を減らしていきたいと考えています。

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歯の寿命は平均治療5回分

定期的な検診と口腔内の継続的な清掃で虫歯や歯周病が可能な限り起きないようにして、虫歯になったら治すという方法を取った場合には大きな問題が出てきます。治療時間であったり、虫歯の痛みであったりもするのですが大きな問題とは治療回数の限界というものです。虫歯になった時の歯の寿命とは例えば一つの例をあげると

小さな虫歯ができたのでプラスチックで埋めて治す

治した場所の下が虫歯に歯なり金属の詰め物を入れる

金属の下から虫歯になりより大きな金属の詰め物を入れる

虫歯が神経までいってしまい神経を抜いて歯に被せ物をする

被せものの下から虫歯になり再度虫歯を削り被せ物を入れる

再度虫歯になったが歯がほとんど残らず抜歯になる

といったようなライフサイクルをたどります。

このように治療を繰り返すほど本来の歯の部分はなくなっていき虫歯の再発を繰り返すと最終的には歯を抜かざるをえなくなるというような流れをたどっていきますが、1本の歯ごとの抜歯に至る治療回数の平均はおおよそ5回と言われています。つまり、平均して5回虫歯を再発すると抜歯になってしまうと言われています。これは平均回数ですので虫歯が大きくなりすぎて1回で残念ながら歯を抜かざるをえなくなる人もいれば8回治療を繰り返す人もいます。

そのためいかにして虫歯を放置したまま大きくしないか、人生の中を通して合計の治療回数を減らすかという事が自分の歯を保つために非常に大切になってきます。同じ歯を5年ごとに治療すれば5回分は25年ですが、日頃の定期検診と口腔ない清掃と家での十分な歯磨きによって例えば10年に1回の治療まで抑えた場合は5回分は50年という計算になりかなり大きな差が出ます。

虫歯になった歯は再度虫歯になりやすい

一度虫歯になるとその部分を人工的な何かで詰めたり覆わないといけないのですが、どんなに優れた素材でもやはり自分本来の歯にはかないません。本来の歯と治療素材はしっかり接着させるのですが、本来の歯をつなぎ目のない一枚の板だとすると治療後の歯というのはつなぎ目のある板のようなものでどうしても汚れがたまりやすくなります。そのため治療が終わったら、その部分がどうしたら虫歯になりにくくなるのかという事に焦点を強く当てていく事が大切になります。

 

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