千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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歯周病予防の最近のブログ記事

プロバイオティクスという言葉をご存知でしょうか?プロバイオティクスは善玉の微生物を食べ物やタブレットなどの形で取り込むことで細菌の種類の分布である細菌叢や体内環境を整えようという目的で使われます。有名なものでは腸内環境を整える乳酸菌やビフィズス菌が有名です。このプロバイオティクスですが最近10年ほどで歯科領域においても活用して口腔内の環境をコントロールしようという研究が行われています。プロバイオティクスを歯肉炎や歯周病に対して活用して抗菌薬や消毒薬に代わる新しい治療法として使えないかという目的で研究が行われています。今回はプロバイオティクスの歯科疾患への応用に関して「Journal of Dentistry」誌より2016年5月に報告されたレビュー論文”Probiotics for managing caries and periodontitis: Systematic review and meta-analysis. D. Gruner et al.”のご紹介をしようと思います。このレビュー論文の中でも特に歯肉炎と歯周病に注目して今回お話をしようと思います。

プロバイオティクスの有用性

歯周病の治療には通常は機械的な清掃や必要に応じて抗菌薬の投与や消毒薬による洗浄などが行われますが、善玉菌を使った歯周病細菌のコントロールという治療方法はここ最近の新しい試みです。この論文では歯科疾患に関してプロバイオティクスの研究を行った512報の関連報告から情報源の論文としてふさわしい2001年から2015年にかけて報告された論文を選別してその内容を解析して報告しています。歯肉炎や歯周病へのプロバイオティクスの応用として特定の種類の乳酸菌が主に利用され、それらの善玉菌は乳製品や粉末などで体に取り入れてその効果を確認しています。

プロバイオティクスの歯肉炎や歯周病に対する応用を報告する論文は増えてきていますがまだ始まって間もないとも言えます。そのためこれからさらなる論文報告を待つ必要性がありますが今回のレビュー論文からは歯肉炎や歯周病のコントロールの可能性を示す報告が増えつつあると報告しています。プロバイオティクスを歯肉炎や歯周病に応用した事で歯肉からの出血が優位に減少し歯周ポケットも改善されたとも報告しています。

今後のプロバイオティクスの歯周病への応用

プロバイオティクスの有用性の報告は増えつつあるものの、まだ研究として始まって間もないと言えます。今回のレビュー論文で様々な論文を確認した結果プロバイオティクスが歯肉炎や歯周病のコントロールに使える可能性が示されつつある一方でさらなる研究が必要とされると締めくくっています。歯周病のコントロールを今後は特定の種類の乳酸菌を含んだ食品や錠剤なども経由してもできるようになるといいですね。

現段階では歯周病治療の基本は適切な口腔内清掃や機械的な掃除などですがさらなる治療方法の進歩で新しい方法が生まれてくるかもしれません。

乳酸菌.jpg

千種区の歯医者の阿部歯科では国内だけではなく海外の最新情報も含めて患者さんのお役に立つ情報をお届けできればと考えています。

最近では虫歯が減ってきていますが、虫歯になりにくい人という方もいます。その理由は様々で虫歯を引き起こす細菌であるストレプトコッカス ミュータンス菌がほとんどいない方もいれば子供の頃から歯磨きの習慣がしっかりしている方もいます。では、虫歯にならなければ歯磨きは必要ないのでしょうか?

虫歯にならなくても歯磨きは必ず必要

これは比較的言われる事なのですが、虫歯になりにくい人は歯周病になりやすいと言われる事があります。その理由の一つは歯磨きをしなくても虫歯になりにくいのでついつい歯磨きをサボってしまうという点にあるとも言われています。虫歯にならなくても歯周病にはなるためにどうしても歯磨きをせずに歯石が溜まってしまうとそこから炎症が起きて歯を支える骨が溶けてきてしまったりします。さらに歯周病は虫歯のようにただ1種類の細菌によって引き起こされるわけではなく様々な細菌の集団が歯茎の周りに巣のような物を作ってそこに留まり続ける事で歯茎に炎症を起こして歯周病となっています。そのため、例え虫歯になりにくくとも歯周病予防のためにも歯磨きは必ず必要となります。

虫歯菌はいるが虫歯になりにくい人

虫歯の原因となるミュータンス菌がいない人とは別に例えミュータンス菌がいても虫歯になりにくい人もいます。そのひとつは、歯磨きが正しく行えている方です。「歯磨きをしている人」ではなくて「歯磨きを正しく行えている人」という点がとても大切になります。患者さんの中にも歯磨きをしているけど磨き残しがあるという方がいます。ご本人は毎食後に歯磨きをしているのですがやはり歯ブラシが届いていなかったり、正しく磨けていないため汚れが残ってしまうとう状況です。阿部歯科ではそのような方には歯磨きの仕方はもちろんですが、歯ブラシの形状からご本人が磨きやすいものをお知らせしたりします。特に歯ブラシを何ヶ月も変えていなくて歯ブラシの毛先が完全に曲がってしまっていたり、歯ブラシが大きすぎたりといった歯ブラシ自体の問題点から、どのように磨けば汚れが取れるのか、どのくらいの時間磨けばいいのか、どのタイミングで磨けばいいのか、といった事を順を追って説明していきます。歯磨き自体はうまくできるようになると口の中が非常に爽快になるので、うまく磨けるようになったら歯磨きをしない事が気になるくらい爽快さがクセになると思います。

このように虫歯になりにくいなりやすい関わらず歯磨き自体はとても重要な事となってくるのですね。

阿部歯科の歯ブラシ.jpg

名古屋市千種区の歯医者の阿部歯科では患者さんの歯に対する日々の疑問などに答えられるような情報をお届けしています。

 

 

こんにちは、千種区の歯医者の阿部歯科の阿部利晴です。

皆さんは洗口液は使われていますか?洗口液はマウスウォッシュとも言われますね。色々なメーカーから口の中を爽快にして綺麗にするとも言われたりしていますがどのタイミングで使われていますか?

まずは歯磨き

市販の洗口液を使うにはまずは口の中の汚れがしっかりと取れている事が前提となります。歯磨きの代わりに洗口液を使うということではなく、プラークと呼ばれる歯の表面についた汚れは歯磨きや歯間ブラシやデンタルフロスでしっかりと取り除く事がとても大切になります。プラークは口の中に残った汚れや増殖した口の中の細菌やその最近から出てきた産生物質が巣のように塊を作ったものです。この歯の表面にこびりついたプラークは非常に強固でうがいで取り除くことは大変難しくブラッシングで取り除く必要があります。

歯磨きはお風呂掃除に似ている

口の中は湿度も高く体温と同じでとても温かい環境にあります。この高温多湿の環境は湯船をはったお風呂の中に環境が似ています。お風呂も入った後に壁を洗ったりふいたりしないと水垢や汚れがついてしまいますよね。それと同じで口の中も歯磨きによるブラッシングなしでは汚れを取り除くことは難しいです。お風呂掃除に例えると、お風呂の壁に洗剤を吹きかけてそのままお湯をかけて流すという事はしないように、洗剤をかけてお風呂の壁をまずはこするように口の中もまずはブラッシングによる歯の表面のこすりから始めます。

お風呂で汚れがこすり落ちたら今度はシャワーで汚れを洗剤ごと洗い流しますが、歯磨きでも汚れがブラッシングによって取れてはじめて口をゆすいで汚れを洗い流せます。

歯の表面の汚れが取れた後に

そしてようやくここで洗口液の登場です。市販の洗口液には様々な薬効をうたったものがありますが、その薬効も歯の表面に届く必要があります。そのために先にあげたようにまずは歯の表面についたプラークの汚れを取り除いて歯の表面を洗口液が歯の表面にふれられるようにします。さらに、洗口液には殺菌作用を持ったものもありますので、歯磨きで取り除ききれなかったごくわずかな汚れや細菌の残りに対処する事も可能かもしれません。ただ、殺菌効果のある洗口液でもその液が細菌そのものに届かないといけないので、プラークのような強固で粘り気のある汚れが残っているとプラークの奥の方まで洗口液が届くことは難しいので、例え殺菌効果のある洗口液でもまず第1にブラッシングによって物理的にこの細菌の巣であるプラークを取り除く事が大切になります。

色々な洗口液が各メーカーから発売されていますが、まずは何をおいても歯磨きをきちんとできているという事が使用の前提条件になるのですね。

マウスウォッシュ.jpg

口腔内には500種類とも700種類とも言われる様々な種類の細菌が生息しています。細菌の他にも真菌と呼ばれる真核生物のカビも生息している事があります。口腔内は暖かく湿った環境なので細菌が増えるには絶好の環境なのですが今回は口腔内の細菌についてお話をしようと思います。

口腔内の細菌

口腔内には虫歯の原因となるStreptococcus mutans(ミュータンス菌)や歯周病関連細菌で有名なPorphyromonas gingivalisなど様々な種類の細菌が生息しています。細菌は病原性のあるものから普段は無害なものまで多岐にわたります。これらの細菌は口腔内の食後の残渣や歯肉溝からの出血などを栄養源として増殖しており、歯周病があり出血がしやすいという事も細菌の増殖を助ける原因となってしまいます。口腔内の細菌の分布は通常は細菌叢(フローラ)と呼ばれる特定の細菌の分布を形成しており人で言えば地球の中の人口の分布のような勢力関係を保っています。

害のない細菌は口腔内で大人しく共生する共生細菌と呼ばれる細菌群となっていますが免疫機構の影響や長期にわたる抗菌薬の使用、口腔内清掃の不良などによって特定の細菌が増えると通常の細菌叢が崩れて害のある細菌が増殖して疾患を発症する事があります。そのためいかにして普段の正常な細菌叢を保ち共生細菌が体との免疫機構との間で絶妙なバランスを取って口腔内状態を正常に保つのかが大切となります。

口腔内に細菌がいる事はいけない事なのか?

無菌状態で生まれ育って生きていない限り口腔内に細菌がいないという事はありません。その種類や分布こそ違えどそれぞれの人にはそれぞれの口腔内細菌の生息の特徴があります。そのため、口腔内に細菌がいるという事自体は悪いことではありません。通常は共生細菌と免疫機構のバランスが保たれ恒常性の維持がなされている場合は問題ないのですがこのバランスが崩れて免疫機構が過剰に反応するようになってしまうと口腔内に炎症という形でその症状が現れてきます。歯周病も口腔内の細菌と免疫機構とのバランスの破綻による結果とも言えます。そのため過剰に増えた細菌はブラッシングで取り除き、細菌の増殖の元となる食物残渣も無くし、歯周病をコントロールする事で歯肉から出る特定の細菌の栄養源となる出血も抑える事が大切となるのです。

口腔内には普段は無害な細菌から害をもたらす最近まで様々なものが溢れていますがこれらの細菌の増殖と口腔内の免疫反応とのバランスが崩れないようにプラークコントロールをする事がとても大切となるのです。

口腔内細菌.jpg

ーーー 千種区の歯医者は歯周病・口腔外科・審美歯科の阿部歯科 ---

 

こんにちは、千種区の歯科医院、阿部歯科の副院長 阿部利晴が「患者さんのお役に立つ歯科情報」をお伝えします!

今日のクリスマスイブから年末にかけておいしいものを食べる機会が増えてきますね。おいしい食べ物や飲み物を食べたり飲んだりする食事の機会が増えるという事で、今回は食後の歯磨きについてお話をしようと思います。

記事の再執筆:12/25 18時にリライト
 

食後どのタイミングで歯を磨くのが適切か??

患者さんと話してると時々「どのタイミングで歯を磨いた方がいいのか?」という内容を聞かれる事があります。

ずっと昔、まだ私が歯科医師になる前の頃に食後30分は歯を磨かない方がいいという情報がテレビや雑誌などで見た事があります。当時は、食後に口の中は酸性環境になって歯が溶けかけてるから磨かずに30分後に口の中の環境が中性に近づいてから磨くのがいいというような内容だったと思います。
 

しかしながら、現在では食後すぐに磨けばいいという流れになっています。確かに食後は口の中が酸性環境になるのですが、歯の頭の部分のエナメル質はとても丈夫で食後の酸性環境の中で歯ブラシを使ってもそれで削れる事はないと現在は説明されているからです。歯はエナメル質の他に象牙質というエナメル質よりも柔らかい構造があります。食後の酸性環境で歯ブラシを使って歯磨きをすると削れやすくなってしまうというのはこの象牙質の部分です。

知覚過敏になったり歯茎が下がって歯の根っこが見えてくるとこの象牙質という部分が出てきます。
他にも長年の歯ぎしりなどでエナメル質の隙間から象牙質が顔を出す事もあります。この象牙質が見えている部位では歯ブラシでゴシゴシ磨いてしまうと削れやすくなってしまうのですが、通常のエナメル質で覆われている歯の場合は非常に丈夫で食後すぐに歯磨きをしても良いとなっています。
 

 

食後の歯磨きで注意すべき点

知覚過敏や歯茎が下がって象牙質が見えてしまっている場合は象牙質の部位を歯ブラシで激しくこすらない方がいいのですが、食後の食べ物が口の中でたまった状態ではその食べ物の残りが細菌の増殖の栄養になってしまいます。
そのため、細菌が口の中の食べ残しを栄養にして増えてしまう前に早めに歯磨きをしても食べ残しを残さないようにするのが良いと最近言われています。


食後にお腹がふくれると眠くなって寝てしまうかもしれませんが、寝てる間は唾液の分泌量も減って口の中でより細菌が増えやすい環境になってしまいます。細菌が増えるとプラークという、様々な種類の細菌の集団の巣のようなものが強固にできてしまって歯磨きで取り除くのがより難しくなってしまいます。

そのため、細菌の集団が食べ物の残りを栄養として巣を作ってしまう前に食べ物の残りを口の中から取り除いた方がいいのですね。
ただし、上に書いたように象牙質が露出している患者さんの場合は歯磨きにも歯が削れすぎないように注意して歯磨きをする事が大切となってきます!

 

歯磨き.jpg


 

本記事の執筆:歯科医師  阿部 利晴 (あべ としはる) / 千種区の歯医者 阿部歯科副院長

【歯科医師としてのプロフィール】
1980年:名古屋市千種区生まれで、歯科医師の祖父と父親を持ち地元で育つ

2005年:愛知学院大学歯学部を卒業
2005年:豊川市民病院の歯科口腔外科で臨床研修医として活動
2006年:愛知学院大学歯学部の顎顔面外科学講座へ入局
2010年:愛知学院大学大学院の歯学研究科を修了 総代
2010年:愛知学院大学歯学部の顎顔面外科学講座にて非常勤助教
2010年:名古屋大学医学部附属病院の麻酔科 医員を経験
2011年:アメリカ ペンシルベニア大学歯学部で勤務
2014年:アメリカ ペンシルベニア大学歯学部にて講師となる
2014年:アメリカ 国立衛生研究所 国立歯科・頭蓋顔面研究所の非常勤連邦職員を経験
2015年:名古屋市千種区の阿部歯科 副院長に就任
趣味:ハイキング、英会話
 

【一言】国内だけでなく、アメリカでも歯科治療に関し、様々な知識/経験を得てきました。
日本とアメリカで長年培ってきた技術をリニューアル開業後、存分に活かし、それぞれの患者さんに適した治療をいたします。

阿部歯科のある池下近隣の患者さんはもちろん、千種区内にお住いの多くの方に頼っていただけるような歯科医院を作り上げたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

こんにちは、名古屋市千種区 にある歯医者の阿部歯科の阿部利晴です。

皆さんは歯医者さんにいくと、歯石がついている事を指摘されて歯石を取ったことはありますか?歯石がついていると口の中で汚れがたまりやすくなってしまうため歯周病の原因にもなるので歯石を取るのですが、部位によって歯石がたまりやすい場所があるのをご存知でしょうか?

歯石のつきやすい場所

歯石は歯の周りにたまったプラークという汚れが硬く石灰化した、歯石という文字の通り石のような付着物なのですが、この歯石は口の中で比較的できやすい場所があります。歯石は元々は柔らかい汚れであるプラークが唾液の中に含まれるミネラルの成分で硬く石灰化していくのですが、唾液が関係するだけあって口の中でもこの唾液が出てきやすい場所に比較的たまりやすい傾向があります。

汚れがたまりやすくかつ、唾液が多く出て来る場所という事で、下の前歯の内側と上の奥歯の外側が比較的歯石ができやすくなっています。

特に下の前歯の内側は意外と歯磨きでも磨きにくかったりするので知らない間に汚れがたまってしまい、その汚れが歯石になっていたりします。この部位は、自分で鏡で見てみるとギリギリ見える事も多いのですが、歯の周りにやや黄色味を帯びた歯の色とは少し違う硬いものがついていればそれが歯石である事が多いです。

歯石は段々と硬くなる

この歯石は歯にしっかりとくっついてしまっているので自分では簡単には取れない上に、時には歯茎に埋まってる歯の深い位置までついてしまっている事もあります。歯石は長い事ついたままだとさらに汚れがつきやすくなって歯周病の原因になったりします。長い事つき続けた歯石は石灰化の具合も高く、歯石を取る時になかなか取れない場合もあります。逆にできたばかりの歯石は比較的柔らかく、歯石も取りやすくなっています。

歯石のできる速度は人によって違いますが、早い人だと歯石を取ってから1ヶ月後にまた歯石ができている人も中にはいます。歯石の原因の一つは歯についた汚れなので、歯についたプラークを歯磨きでしっかりと取る事が大切ですが、歯並びの関係で歯磨きがしにくくなっている場所がある場合にはそのような場所に歯石ができやすくなる傾向がある場合もあります。そのため、歯ブラシだけでは届きにくい場所があれば歯間ブラシや糸ようじも使いながら歯を磨くといいかもしれません。

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下の前歯の内側や上の奥歯の外側以外にも汚れがたまりやすくなっている場所にはどうしても歯石ができやすくなっているので、歯はこまめに磨いて口の中の汚れであるプラークを取ることが歯石の予防には大切になってきます。

阿部歯科では治療が終わった口の中は再度虫歯になったり歯周病になったりする可能性を減らすために定期的な検診と口腔内の清掃を強く推奨しています。虫歯や歯周病を完全に発生させなくする事はとても難しい事ですが、定期的な検診と口腔内の継続的な清掃、家庭での歯磨きの正しいやり方の情報提供により可能な限り再治療の必要性を減らしていきたいと考えています。

口のメンテナンス.jpg

歯の寿命は平均治療5回分

定期的な検診と口腔内の継続的な清掃で虫歯や歯周病が可能な限り起きないようにして、虫歯になったら治すという方法を取った場合には大きな問題が出てきます。治療時間であったり、虫歯の痛みであったりもするのですが大きな問題とは治療回数の限界というものです。虫歯になった時の歯の寿命とは例えば一つの例をあげると

小さな虫歯ができたのでプラスチックで埋めて治す

治した場所の下が虫歯に歯なり金属の詰め物を入れる

金属の下から虫歯になりより大きな金属の詰め物を入れる

虫歯が神経までいってしまい神経を抜いて歯に被せ物をする

被せものの下から虫歯になり再度虫歯を削り被せ物を入れる

再度虫歯になったが歯がほとんど残らず抜歯になる

といったようなライフサイクルをたどります。

このように治療を繰り返すほど本来の歯の部分はなくなっていき虫歯の再発を繰り返すと最終的には歯を抜かざるをえなくなるというような流れをたどっていきますが、1本の歯ごとの抜歯に至る治療回数の平均はおおよそ5回と言われています。つまり、平均して5回虫歯を再発すると抜歯になってしまうと言われています。これは平均回数ですので虫歯が大きくなりすぎて1回で残念ながら歯を抜かざるをえなくなる人もいれば8回治療を繰り返す人もいます。

そのためいかにして虫歯を放置したまま大きくしないか、人生の中を通して合計の治療回数を減らすかという事が自分の歯を保つために非常に大切になってきます。同じ歯を5年ごとに治療すれば5回分は25年ですが、日頃の定期検診と口腔ない清掃と家での十分な歯磨きによって例えば10年に1回の治療まで抑えた場合は5回分は50年という計算になりかなり大きな差が出ます。

虫歯になった歯は再度虫歯になりやすい

一度虫歯になるとその部分を人工的な何かで詰めたり覆わないといけないのですが、どんなに優れた素材でもやはり自分本来の歯にはかないません。本来の歯と治療素材はしっかり接着させるのですが、本来の歯をつなぎ目のない一枚の板だとすると治療後の歯というのはつなぎ目のある板のようなものでどうしても汚れがたまりやすくなります。そのため治療が終わったら、その部分がどうしたら虫歯になりにくくなるのかという事に焦点を強く当てていく事が大切になります。

 

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