千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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当院副院長からのお知らせ、出来事のご紹介です。

歯の神経を取った後の歯内治療は根管治療後に樹脂製根幹充填材で根管内を封鎖するという方法が確立されてから治療法がほとんど変わっていないと思われていますがこの10年でもかなり治療法が変化してきています。それは新しい根管内の消毒方法の考え方や、MTAセメントといった新しい材料が出てきたことで従来と治療へのアプローチが変わった事にあります。

10年で変わった歯内治療

14年以上前の私がまだ学生だった時と比べて歯内治療のアプローチは色々と変わりました。根管治療で根管内の洗浄と言えば当時は次亜塩素酸ナトリウムと過酸化水素水を使った交互洗浄でしたが今では根管内に満たされた次亜塩素酸ナトリウムを使っての消毒とファイリング、根管内用の洗浄器具によるキャビテーション効果、EDTAによる切削牙粉の除去といった当時とは違った手順が取られるようになってきました。そして貼薬についても当時あったホルムクレゾールは使われなくなってきており、水酸化ナトリウムが貼薬の主体となりその目的も仮封からの辺縁漏洩への対策が主な目的へと変わってきています。一部では根管治療後の仮封がしっかり担保されていれば貼薬はいらないのではないのかとも議論されています。このようにわずか10年で歯内治療の治療へのアプローチも大きな変化が見られるようになってきています

より細かい分析によって治療の到達点が変わってきた

抜髄といった根尖にダメージがない場合の治療に関しては作業長に大きな変化は起きませんでしたが、感染根管といった根尖に感染と炎症を認め破骨細胞様細胞による吸収が進んでる歯牙については根管治療の際の作業長への考え方が変わり始めました。それはレントゲン像からの根尖の吸収具合によって作業長を短かく取るという考え方でこれは充填材を根尖から押し出すオーバー根充を防ぐという考え方からもきています。0.5mmオーバーは2mmアンダーよりも悪いと言われる様に細かく根尖での充填の状態が管理される様になってきました。レントゲン像で見られる根尖病巣は想像よりも破骨細胞様細胞による歯牙の根尖の吸収が進んでおり根尖孔の破壊への認識が進んだ結果とも言えます。その様な認識の他にも根管治療の際の歯牙の余分なダメージを避けるためにニッケルチタンファイルの使用が進んだり、従来よく使われるウォッチワインディング法やターンアンドプルといった手技に変わってバランストフォース法が見直されたりと歯内治療でも着実に治療法が進化しつつあります。さらにMTAといった製品の登場でも治療の幅が大きく広がってきています。

このようにわずか10年で歯内治療だけでも大きく治療法に変化が起きているため卒業してからも常に勉強し続けることが歯科治療には必須なのです。

歯内治療の進化.jpg

執筆者:阿部歯科 副院長 阿部利晴

略歴

1980年:誕生、千種区の歯医者の阿部歯科(現在の阿部歯科)で開業する祖父と父親を持ち地元で育つ
2005年:愛知学院大学歯学部を卒業
2005年:豊川市民病院 歯科口腔外科にて臨床研修医となる
2006年:愛知学院大学歯学部 顎顔面外科学講座に入局
2010年:愛知学院大学大学院 歯学研究科を修了 総代
2010年:愛知学院大学歯学部 顎顔面外科学講座にて非常勤助教となる
2010年:名古屋大学医学部附属病院 麻酔科 医員となる
2011年:アメリカ ペンシルベニア大学歯学部にて勤務
2014年:アメリカ ペンシルベニア大学歯学部にて講師に就任
2014年:アメリカ 国立衛生研究所 国立歯科・頭蓋顔面研究所 非常勤連邦職員に就任
2015年:阿部歯科 副院長に就任

みなさんは歯医者に来る時にどのような気持ちを抱くでしょうか?多くの人は不安であったり緊張であったりするかもしれません。歯科医院での待ち時間や呼ばれた際の緊張感はどうしても慣れないと思います。

不安が緊張につながる

どうしても歯科医院に来てどういう治療になるのかと思うと緊張してしまうと思います。患者さんにとっての歯科医院に対する心理的な扉とも言えると思います。歯科医師にとってその重い心理的な扉を開ける事も治療の一環としてはとても大切だと思っています。「何をするのか分からず不安」「これからどうなるのか分からず不安」「説明を受けたもののなかなか全部理解できず不安」、と心理的な扉は不安によって重さを増すと思っています。心理的なものだけではなく、実際に体験する痛みや辛さといったものも当然歯科医院への足を遠のけてしまいます。

説明の大切さ

そういった不安の解消のために治療の説明というのは患者さんの心理的な負担を軽くするのにとても大切な事だと考えています。そして伝えるという事がその中でも特に大切だと千種区の阿部歯科では考えています。「説明=伝わっている」わけではなく、伝わる説明を心がけたいと考えています。あまりにも専門的すぎる言葉では患者さんに伝わらずに、分からない事がさらに増えて不安を増長させてしまう可能性もあると思いますし、あまりにも長すぎて多すぎる情報も患者さんにとっては急に全部理解する事が出来ないかもしれません。言って説明したという形式的な事ではなく患者さんの不安を取り除くために伝わるように伝えるという事を大切にしていきたいと思っています。そして実際の痛みや辛さに対しても対処する事でより、不安を取り除く事ができると感じています。

患者さんの不安の解消のパートナーになる

歯医者で治療するという事は目的の一つなのですが、同時に患者さんの抱える不安や悩みや患者さんの思いに歩幅を合わせて共に問題解決をするパートナーとなる事が医療従事者側にとって大切な事だと阿部歯科では考えています。単に歯を直すのではなく患者さんの抱える不安や期待に寄り添って共に様々な口の中の悩みを解決する協力者となる事が患者さんの心理的に重い歯科医院への扉を開ける事に対して大切な事だと思っています。

患者さんはそれぞれに様々な期待や不安を抱えていると思いますがそれらの期待に対する答えや不安に対する解消をする手伝いをできるようになっていければいいなと思っています。

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千種区の歯医者の阿部歯科では予防歯科や口腔外科など患者さんの口の悩みに幅広く対応しています

口の中の悩みで多くの患者さんが悩まれている事に歯周病がありますが、歯周病では歯を支える顎の骨(歯槽骨)が溶けてしまいます。歯槽骨が溶けてなくなった部位に対しては骨を増やす手術を行う事があり、歯周病による歯槽骨の欠損やインプラント埋入前の骨の補填に骨の再生を促す薬剤や骨補填材、時には自分自信から皮質骨や骨髄を採取して骨補填をする事があります。そして通常では、骨の補填をする際には実際の手術時に目標とする骨の形に補填材の形などを合わせますが、将来的には歯科領域の特に歯周病による骨欠損への補填、インプラント埋入前の骨補填などに関して3Dプリンターを用いてあらかじめ補填部位の形状が形作られた骨補填材を手術前に用意して、その補填材を用いて手術を行う事が可能になるかもしれません。

3Dプリンターによる骨欠修復は実はすでに始まっている

3Dプリンターで骨の形をあらかじめ形作って骨の形を回復させるという治療は実はすでに始まっています。特に、顎顔面領域で顎の骨が大きく欠損している患者さんに対してあらかじめどのような形に骨の形状を回復させるかといったように計画を立てて、その計画に沿って形作られた骨を3Dプリンターで骨の人工材料で立体的に形を作り上げるのです。顎顔面領域のような審美的に重要な領域にとってはあらかじめ形の目標となる骨補填材料を立体的に作り上げられる事はとても大きな事だと思います。

3Dプリンターによる骨修復の応用範囲が広がれば歯周病治療の可能性が広がるかも

歯科領域において骨の欠損というと多くの患者さんが直面するのが歯周病による骨欠損です歯槽骨の欠損によって歯の支持を失い、歯が脱落してしまうのが歯周病ですが、失われた歯槽骨を回復させるために現在では歯周組織再生誘導材のエムドゲインや骨補填材のバイオスなどが使われますが、3Dプリンターであらかじめ立体的に形作られた骨補填材を歯槽骨の回復のために使えるようになれば歯周治療の可能性が大きく広がるかもしれません。

今現在は顎顔面領域の顎骨欠損などオペ室での手術の適応となる分野で行われはじめていますが、従来では顎骨の大きな欠損に対しては自家骨の移植や金属プレートを用いた修復、メッシュに自分の骨髄を充填して再生させるといった方法などを用いていますが3Dプリンターを用いた骨補填により治療の可能性が大きく飛躍しているようです。

立体的に形作られた骨補填材が歯周病治療に使えるようになれば

3Dプリンターであらかじめ形作られた骨補填材料を歯周病治療に使えるようになれば治療部位への骨補填材料のフィット、目標とする歯槽骨の形態といった点で多くの良い点があります。さらに歯周病治療にとどまらず、インプラント埋入部位への骨補填時の量と形態といった点でも治療の幅が広がる事が考えられます。今現在は一部の領域に限定された3Dプリンターを用いた骨補填の技術ですが、技術が広がり歯科領域で広く使われるようになる時代が来れば歯周病によって失われた歯槽骨の回復といった点に関しても新たな可能性が広がるかもしれません。

参考文献:Bone Regenerative Medicine in Oral and Maxillofacial Region Using a Three-Dimensional Printe. A. Hikita et al. Tissue Engineering Part A. 2017.

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☆☆☆ 今池から徒歩6分の歯医者の阿部歯科では歯周病治療・予防歯科・審美歯科・口腔外科など幅広い分野に力を入れています。口の中でお困りの事があればお気兼ねなくおこしください。 ☆☆☆

あけましておめでとうございます。阿部歯科副院長の阿部利晴です。歯医者さんで虫歯になると歯を削って治療しますが、「今回は虫歯は削らないといけないの?」という話題についてお話しします。

虫歯治療の基本は削って埋める(詰める)

虫歯治療の基本は虫歯を削って埋めるという事に違いはありません。一部のやや特殊な治療も存在しますが賛否があります。ただ、賛否というのは個人の感想に近いものも多く科学的な妥当性という意味では学術的な論文によって判断ができます。論文による科学的妥当性の判断基準については別の機会にお話ししたいと思います。

話を戻しまして、虫歯ができて痛いという場合は基本的に細菌によって侵食された部位を取り除いて治療をしないといけません。この侵食具合が歯の硬組織に限局するのか歯髄組織に到達するのかでその後の治療方法も大きく変わります。歯を削って治療する場合には削らないといけない理由があると言う現状があります。

何故歯を削らないといけないのか

歯を削らないといけない理由は上にあげたように細菌に侵食されている部位を取り除くための他に奥深くまで侵食された部分機材が到達するために入り口を広げてやる必要があるといった理由があります。その他にも詰め物が取れにくくなるように形を整えたりといったような物理的な理由もあります。虫歯は必要な部分を削る必要がありますが、逆に削る量を減らす事に目がいきすぎて細菌に感染した虫歯の部位を取り残すといったような事がないようにしなければなりません。

痛くない虫歯は削らないといけないのか?

この場合に関してはごく限定された場合に限って削らずに経過観察をする場合があります。その、ごく限られた条件とはその虫歯が初期の段階の虫歯でありさらに歯科医院でのメンテナンスを行えば虫歯が長期間進行しないもしくは進行していてもその進みが非常に遅いと期待できる場合です。この条件に合致する虫歯は多くはありませんが、この場合は無理に削らずに虫歯の管理をして経過観察する場合があります

ただしこのように虫歯を経過観察する場合は家での口腔内の清掃状況を完璧に近くし、定期的な歯科医院でのメンテナンスを必ず必要とします。この2つができないと治療せずにおいた虫歯が進行してしまいさらに虫歯がひどくなった状態で次回の治療を迎えるといった事にもなりかねません。そのため、虫歯を削らずに経過観察する場合は家と歯科医院での確実な管理がとても大切となります

このように現在でも虫歯治療の基本は歯を削って埋めるという治療ですが、ごく限られた条件では虫歯を削らずに家と歯医者さん両方での徹底した管理によって経過観察をする場合もあるのです。

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執筆
阿部歯科 副院長 阿部 利晴
[経歴]
1980年生まれ、千種区の高見小学校、若水中学校、名古屋学院高等学校を卒業
2005年 愛知学院大学歯学部を卒業
2005年 豊川市民病院 歯科口腔外科で臨床研修医となる
2006年 愛知学院大学歯学部 顎顔面外科学講座に入局
2010年 愛知学院大学大学院 歯学研究科修了 総代
2010年 愛知学院大学歯学部 顎顔面外科学講座 非常勤助教となる
2010年 名古屋大学医学部附属病院 麻酔科 医員として勤務
2011年 アメリカ ペンシルベニア大学歯学部にて勤務
2014年 アメリカ ペンシルベニア大学歯学部にて講師に就任
2014年 アメリカ 国立衛生研究所 国立歯科・頭蓋顔面研究所 非常勤連邦職員となる
2015年 阿部歯科 副院長となる

☆☆☆ 千種区の高見からすぐ近くの歯医者の阿部歯科では歯を削る可能性を減らす予防歯科に力を入れています。お子さんも含めて虫歯かな?と思ったらぜひお越しください。 ☆☆☆

 

Trained Immunityという言葉をどこかで聞いた事があるでしょうか?ほとんどの方は聞きなれないと思いますが免疫機能の中ではここ数年で最も注目を集めている言葉の一つとなっています。医療全般においてこのTrained Immunityは注目されており、歯科の領域においても今後注目されていくと思われるキーワードになっています。

Trained Immunityって?

日本語に直訳すると訓練された免疫とでも訳せるのですが、まさにその通りで訓練された免疫機能の話になります。その意味は特定の対象に対しての自然免疫の免疫機能が向上する事を意味します。この、特定の対象への免疫機能の向上というのは自然免疫とは別の獲得免疫に関しては古くから知られていました。有名なものではワクチンがあります。ワクチンはあらかじめ体に抗原という外敵を意図的に取り込む事でその抗原に対抗する抗体の産生を記憶させる事を目的とします。この抗原を取り込む事で免疫機能の内の抗体産生に関わるB細胞に抗原の存在を認識させてその後に再び同じ抗原が体に取り込まれた時に素早く抗体産生できるようにする事ができます。このようにかつての抗原を対象に反応するため免疫記憶とか二次応答という言葉で説明されます。

似たように聞こえるTrained Immunityですが、このTrained Immunityの対象は抗体産生ではなく貪食細胞などの自然免疫に適用される事が新しい発見となっています。この自然免疫では抗体産生の二次応答のような免疫記憶はないと言われていましたが、自然免疫にもあるという事がここ数年で分かってきました

歯科におけるTrained Immunity

このTrained Immunityはここ数年で急激に医療全般で研究が始まりましたが歯科においても今後研究が進むと考えられます。それは歯科の中でも慢性疾患と免疫の関わりとして深い歯周病の領域です。歯周病と免疫機能の関係は切っても切り離せず、免疫機能の口腔内での関わりの研究が進めば歯周疾患の予防や治療に対して大きく治療法が発展する事も期待できます。特に歯周病は免疫機能の過剰反応とも言える部分も備えているのでこの免疫機能をどううまくコントロールして恒常性を維持するのかが重要となります。Trained Immunityの分野は基礎的な研究が始まったばかりなので臨床応用されるにはまだ時間がかかりますが今後歯科領域においても研究が進み、新しい治療法や薬が開発される事を期待しています。

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☆☆☆ 若水からアクセスのよい歯医者の阿部歯科へは歯周病治療・予防歯科・口腔外科・審美歯科に限らず口の中でお悩みの事があればお気兼ねなくご来院ください。今年も残り少なくなりましたが、来年も阿部歯科をよろしくお願いいたします。 ☆☆☆

 

 

 

学校では新学期に入ると全校生徒を対象に歯科検診を行いますが、私が中学の時に通っていた若水にある若水中学でも学校歯科検診を行っています。

私の父親である阿部歯科の先代院長も祖父の初代院長も若水中学で学校歯科医を20年近くやっており、新学期の歯科検診の際には全校生徒の歯科検診を行っていました。私が若水中学で中学生をしていた時は毎年新学期になると祖父が学校に来て歯科検診をやっており周りの友達から冷やかされたのを覚えています。当時は生徒数もかなり多く、祖父だけでは手が回らないという事で父も手伝いにやってきたのを覚えており、少し照れくさい気持ちになったりもしました。

長く若水中学の学校歯科医をしていた阿部歯科の先代院長の父ですが、このほど定年を迎えました。若水中学の歯科検診には私も父を手伝いに行った事もあり、懐かしい気持ちで校舎に入りました。若水からすぐ近くにある歯医者の阿部歯科ですが、実は若水中学とも祖父や父を通じて40年近くのお付き合いをしてきていたのです。

学校歯科検診とは

新学期になると行う歯科検診ですが、全校生徒を対象に虫歯や嚙み合わせの問題など、歯科関係で何か治療が必要な事がないか検査しているのですがこの検査はスクリーニングと呼ばれる種類の検査で細かい精密な検査とは違いがあります。スクリーニングとは大まかに「ふるい」にかける事で細部まで審査・診断する事とは目的が違ってきます。わかりやすく言うとおおまかに口腔内に虫歯などの問題がないか見る事を学校歯科検診では行っています。そのため、学校の歯科検診ではどうしても分かり辛い、例えば歯と歯の間にできた小さな虫歯などは確認できない事もあります。そのため、学校歯科検診で虫歯がないとスクリーニングされた事と虫歯が全くないという事は一致しない事もあります。

学校歯科検診では集団を対象に大きくふるいにかけて大きな問題となる虫歯がないか確認する事が大きな目的となるので、「虫歯かな?」と気になる事があれば歯科医院を積極的に受診されるといいと思います。

虫歯なしと判断されたら歯医者を受診しなくてもいい?

学校歯科検診は集団を対象にしたスクリーニングという手法であるのでやはり虫歯の確認の取りこぼしという事はある一定の確率で起こる事があります。そのため、虫歯がないと診断されても精密検査という意味で一度歯医者に受診するのも良いと思います。それとは別に、歯科検診で虫歯があると診断された場合は実際に目で見て虫歯を確認されているので早めに歯科医院を受診された方が良いと思います。

学校歯科検診で要治療の紙をもらったら

検診の結果、治療が必要という紙をもらったらやはり少し気が重いものですよね。どうしても、後に後にと後回しにしてしまいがちだと思いますので、なるべく歯医者さんに入りやすくて気が重たくならなそうな歯科医院を選んで思いっ来て気分を一新して行かれるのもいいかもしれません

どうしても、要治療の紙をもらうと削って痛いのでは、という気持ちが出てきてしまうかもしれませんが今では表面麻酔や電動麻酔など痛みを極力和らげる方法で麻酔する技術も出てきています。阿部歯科でも患者さんが嫌がる痛みという事に対しては「痛くない治療」に力を入れて表面麻酔や電動麻酔などを使った技術を最大限に活用しています。

若水の歯医者として40年近く学校歯科医師をしてきた阿部歯科もこれからもより多くの地域の方々の口の中の健康を守っていけるといいなと思っています。

執筆:阿部歯科副院長 阿部利晴

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昔から虫歯になりにくい人は歯周病になりやすいと言われる事もしばしばありますが、虫歯になりにくいとどうしても歯磨きの習慣がつかなく歯周病になりやすくなってしまうという可能性があります。歯磨きは歯周病の予防にすごく大切なのですが、そもそも具体的に虫歯と歯周病の成り立ちはどう変わってくるのでしょうか

虫歯は細菌が歯周病は免疫反応が

虫歯は主にミュータンス菌という酸を産生する細菌が歯の表面に取り付き、酸で歯を溶かす事でどんどん進行していきます。このミュータンス菌を取り除いたり、酸を産生するための栄養を取り除くために虫歯予防には歯磨きによるブラッシングが大切にしてなります。

では、歯周病はどうでしょうか、歯周病は結論だけを言ってしまえば体の免疫反応による結果です。通常は体を正常に保ってる免疫反応が口の中の細菌の過剰な増殖により破綻をきたして過剰反応を示してしまったために過剰な炎症によって歯周病は起きます。通常は体の中を普段通りに保つ「恒常性の維持」という状態が細菌などによって乱されるために歯周病は起きてしまいます。元々の原因は口の中についた汚れや細菌によって引き起こされるのですが、歯周病の症状である歯茎の腫れや出血、歯を支える骨が溶けるといった状態はこの免疫系の細胞が引き起こしています

歯茎の腫れや出血は体に侵入してきた細菌に対して免疫系の細胞が戦う際に「炎症」という結果で自分の体に対して熱感や浸出液の増大による腫れや毛細血管の拡張といった反応を引き起こして細菌と戦う準備をしていきます。この時に自分自身に対しても痛みといった状態を自分に感じさせているのです。

同様に歯周病の特徴である歯を支える骨が溶ける、といった状態も細菌が直接引き起こしているのではなく自分自身の細胞の「破骨細胞」という細胞が引き起こしています。通常は骨を作る骨芽細胞と骨を溶かす破骨細胞が共同して体の骨を常に新鮮なものに入れ替えているのですが、細菌感染などによって炎症が過剰に起きてくるとこの骨を解かす破骨細胞が活性化されて、破骨細胞から出される酸によって歯を支える骨を溶かしていってしまいます。決して、細菌自身が酸を出したりして骨を溶かしているわけではありなせん。

虫歯と歯周病の機構は別でも歯磨きは必須

虫歯と歯周病の起きる機構は大きく違いますが、必ず言えることはどちらの予防にも必ず歯磨きは必要という事です。歯周病の状態は体の免疫系の細胞の過剰反応によって引き起こされているのですが、その過剰反応を引き起こすそもそもの原因が細菌などの口の中の汚れにあるという事を忘れない事が大切になります。

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歯を失ってしまった際にする治療法にはインプラントやブリッジ、もしくは入れ歯など様々な方法がありますが、今回はブリッジについてお話をしようと思います。

ブリッジという言葉は聞いた事があるものの

ブリッジという言葉はどこかで聞いた事がある方も多くいるかもしれません、なんとなく歯と歯の間に橋渡しをするという事を知っている方もいるかもしれません。歯の負荷としては失った歯が1本でその間に橋渡しをする場合は元々3本だった歯を橋渡しにかけた2本の歯で負担しないといけないという負担の問題もありますがその他にも歯にはそれぞれ役割があるという点にも注目しないといけません。

ブリッジをかける事で変わる歯の動き方

普段あまり気にされる事はないかもしれませんが、歯は実は物を噛んだ時にわずかに動いています健康な歯では物をかみしめる事でおおよそ0.5mmの動きがあると言われています。この動きはそれぞれの歯の役割にも関係していて奥歯だと噛んだ時の負担に強く、糸切り歯だと歯をギシギシした時の負担に強いといったように歯それぞれで動きに対する得意不得意があります。健康な状態ではこれらの動きがそれぞれの歯の得意不得意に合わせるようにうまく振り分けられているのですがブリッジをかけた場合には橋渡しをした歯が一つの塊となって同じ動きをする事になります。そのため例えば糸切り歯の後ろの歯を失ってしまいその奥の歯とブリッジをかける事になった場合は上に書いたようなそれぞれの歯に対する得意不得意の動きを同時に複数の歯で負担していくことになります。そのためブリッジでも失った歯が多くなり、ブリッジの長さが 長くなればなるほどそういったそれぞれの歯に対する得意不得意の動きを共有する事になっていきます。

歯を連結したりブリッジをかける場合の目安

このようにブリッジをかけた場合、時にはその歯が不得意な動きを負担する事になる場合もあります。そのために歯を連結したりブリッジをかける場合にはかける範囲の目安というものがあります。それは左の糸切り歯から右の糸切り歯までを1つのブロック残りの左側の歯を2つ目のブロック残りの右側の歯を3つ目のブロックとして、そのブロック内で連結やブリッジをかけるといった目安です。ただしこれは目安であって歯の失いかたによっては物理的にブロック間をまたがないとブリッジをかける事ができない場合もしばしばあります。例えば糸切り歯の後ろの歯を失ってしまってブリッジをかける場合にはどうしてもブロック間をまたがないとブリッジをかける事が物理的に不可能という事になります。そのため、これらは目安であって実際には治療の制約上その通りにできない事もあります。

このように橋渡しをするブリッジといっても様々な事を考えながら支台となる歯を決定していかないといけないのです。

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歯ブラシには通常よく目にする普通の歯ブラシの他にも色々と変わった形の歯ブラシがあります。そこで今回はそのような少し変わった歯ブラシのお話をしようと思います

ワンタフトブラシ

ワンタフトブラシとは歯ブラシとは違い非常にヘッドの部分の小さな形の歯ブラシです。通常の歯ブラシと比べて形はかなり特殊で直径数ミリのわずかな範囲にのみ歯ブラシの毛がついています。一度に磨ける範囲は非常に小さいのですが大きさが非常に小さい分細かい部分を磨くのに適しており、矯正治療中の歯に対してワイヤーを避けて磨いたり、一本一本の歯の隙間を細かく磨く事に適しています。非常に細かいところまで磨けるワンタフトブラシですが、全ての歯をこのワンタフトブラシだけで磨こうとすると非常に時間がかかるので通常の歯ブラシによるブラッシングに加えて補助的に磨きにくい場所を磨くといったような使い方ができます。

歯間ブラシ

小さな棒の先にワイヤーなどをつけてその周りに歯ブラシの毛をつけたブラシです。歯の外側の表面を磨く時などにはワイヤーがたわんでしまいあまり適していないのですが歯と歯の間やブリッジの下など通常の歯ブラシではなかなか届きにくい場所に使われます。形の都合上歯間ブラシが通るところにしか使えませんが太さは様々なものがあり、適切な大きさのものを使えば歯と歯の間の清掃性が高まります。小さいお子さんや若年者などの歯と歯の隙間が小さい方などには歯間ブラシが大きすぎて通らないことがしばしばあります。ワイヤーをうまく曲げて形を整える事で最後方臼歯の後方の歯ブラシが届きにくい場所をブラッシングするのに補助的に使う事もできます。

義歯用ブラシ

口の中ではなく義歯の清掃用に使われる使われるブラシです口の中には使えず毛先が比較的硬く大きさも大きめになっています。義歯についた汚れを清掃するのに使われますがあまりゴシゴシこすりすぎると義歯のレジン部に細かい傷をつけてしまう可能性があるので使うときにも少し注意が必要です。

スポンジ歯ブラシ

その名の通り歯ブラシにスポンジがついた歯ブラシです。通常の歯ブラシの毛はついておらず代わりに柔らかいスポンジがついており自分で歯を磨けない人の口腔ケアの際などに使われます。スポンジが柔らかいので自分で歯が磨けず口腔機能の衰えた方に対して介助で口腔粘膜の清掃の目的などで使われる事があります。

このように歯ブラシにも色々な変わったタイプのものがあるので必要に応じて使う事もいいかもしれませんね。

特殊な歯ブラシ.jpg

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こんにちは、今回は歯医者に行くとほぼ間違いなく行うレントゲン撮影のお話を少ししようと思います。

歯医者に行くとまずはレントゲン撮影をしますよね。患者さんの中には、レントゲン撮影ってする必要があるの?と思う方もいるかもしれませんね。では、レントゲン撮影をしないとどうなるのかと言うと、一言で言うと「口の中で何が起きているのか分からない」という事になります。目で見えないものを見るために使うのがレントゲンなのですが、レントゲンの画像がないと直接見えない病気は分からない、という事になります。

レントゲン写真では何を見ているのか

例えば、歯周病、歯と歯の間にある虫歯、虫歯の深さ、骨の中に埋まった親知らずの位置、骨の中にできてしまった出来物、鼻の奥にある空洞に貯まった膿(いわゆる、蓄膿症の膿)、歯の神経の病気とそれによってできてしまった膿など、これら全部はレントゲン撮影をしてレントゲンの画像を見ないと分かりません。つまり、見ても分からない病気を見つけるために行うのがレントゲン撮影という事になります。「レントゲン」というと、被爆を気にされる方もいますが、そもそも被爆って何でしょうか?

被爆とは、簡単に言ってしまえば体の細胞に受ける「ダメージ」の事です。では、この「ダメージ」は、レントゲンを取らなければ避けられるのでしょうか?答えは「いいえ」です。普段の日常生活を送っているだけで常に被爆はしています。これは日本で生活していても海外で生活していても同じです。それは、なぜかと言うと被爆の原因となる放射線は常に宇宙から地球に降り注いでるからなんですね。太陽の光と同じように地球に降り注いでいるわけです。こういった日常生活で自然界から受ける放射線を自然放射線と言います。

そのそもレントゲンとは?

実は太陽の目に見える光も、レントゲン撮影のX線も、肌を黒くする紫外線も、体を温める遠赤外線も全部同じ電磁波と呼ばれる種類のものなのです。大きな違いは、それぞれの持つエネルギーです。エネルギーが高ければ体の細胞はよりダメージを受けやすいですし、エネルギーが低ければダメージを受けにくい、という違いが出てきます。この、「電磁波」ですが、先ほど書いたように宇宙の全方向から常にある程度降り注いでいます。では、それは、どの程度なのか?というと非常に大まかですが、年間で歯医者で取るレントゲンに換算して50から150回分ほどと言われています。

この、自然に受ける放射線ですが、空の空気の粒子によって薄められているため飛行機で高い所を飛べば飛ぶほどたくさん受けるという事実があります。そのため、名古屋からアメリカまで行けば歯医者で受けるレントゲン撮影よりも多く影響を受けると報告されています。そのため歯医者で受けるレントゲン撮影が日常生活に及ぼす影響は非常に少ないと言われています。

歯医者でとるレントゲンの種類

病気を見つけるために歯科医院で行うのがレントゲン撮影ですが、大きなのや小さなのを取ることがありますね。両方とも同じレントゲン撮影ですがその目的は大きく異なります。大きさの違う同じレントゲン撮影のように見えますが、実は撮影の原理から違ってきます。地図に例えると、大きなレントゲン撮影が日本地図で小さなレントゲン撮影が自分の住んでいる地区の地図、という事になります。日本の地図を見れば隣の県の位置や形も分かりますが、自分の家の細かい場所は分かりません。自分の住んでいる地区の地図を見れば自分の家の場所や道路やご近所さんの位置も分かるが隣の県はそこにあるかどうかも分からない。というような感じにすごく似ています。そのため、目的によって使い方が全然変わってくるのですね。

レントゲン写真で分かる事

さて、レントゲンの撮影と言ってもそこには驚くほど多くの情報が秘められています。そこに見えてくるのは虫歯の有る無しだけではありません。歯周病の進行状態、歯の根の治療の経過、骨の密度、骨の硬さ、咬み方の習慣から引き起こされる病気、歯茎にできた出来物の状態、骨の中に貯まった膿や出来物の存在、顎の関節の状態、咬む力、蓄膿症があれば鼻の感染から来てるのか歯の感染から来ているのか、などレントゲンを見る力(読影)に慣れていれば慣れているほどありとあらゆる診断ができます。私の場合は、大きなレントゲンを撮影した場合は画像の外側から中心に向かって円を描くように見ていきます。そうする事で日本地図を海から自分の住んでいる地域をぐるりと取り囲むように段々と自分の住んでいる地域に向かって確認していくようにレントゲンでも見ていく事ができるからです。

レントゲン撮影で見られる画像は濃度の濃淡と形だけで表されるため、その濃度と形を読み取る力が大変重要になってきます。その濃度からそれが骨なのか、それとも炎症によって作られた硬い反応物なのか、形からそれが治療する必要があるものなのかないものなのか、対象とする病気と周りの構造物の形と位置関係から見えてくる臨床診断名。レントゲン一つで数え切れないほどの目に見えない情報が入ってきます。

そのため、歯科医院では患者さんの体のために可能な限り多くの情報を手に入れようとしてレントゲン撮影をするわけですね。

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