千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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当院副院長からのお知らせ、出来事のご紹介です。

こんにちは、阿部歯科の副院長の阿部利晴です。

今回は口内炎についてお話をしようと思います。口内炎といえば、口の中を咬んでしまったり、食生活が傾いて体が栄養不足になったり、暑さや忙しさで体力が落ちたりした時に口の中や口の横にできたりする傷ですね。傷を触ったり食事や会話の時に口を動かすと痛いので大変ですよね。治りかけても口内炎をまた咬んでしまったり、口を開けた拍子にまた傷が広がってしまったりなど、私にも苦い経験があります。

口内炎ができた時の対処法

この口内炎(口の横にできる場合は口角炎と言いますが)ができると皆さんはどうされていますか?口内炎が痛いので食事がうまく取れずに体力が落ちてしまうという人もいるかと思いましすし、何かの塗り薬を塗る、という人もいるかと思います。

この塗り薬ですが、口内炎ができたら塗ればいいのかどうなのか?というのが今回お話する内容です。結論から言いますと、口内炎のできた原因と塗り薬の種類によっては塗り薬を塗る事で症状が悪化してしまう事もあります。

口内炎といえば、体力の低下と栄養不足によって口の粘膜の新陳代謝が落ちて口内炎を作る場合と、単純ヘルペスウイルスなどのウイルスによって口内炎を作る場合があります。

体力の低下や栄養不足で細胞の代謝が悪くなる事が原因で口内炎ができた場合は炎症や痛みを抑えるような成分が入った塗り薬を塗る事で症状を抑える事ができる場合もありますが、ヘルペスウイルスなどのウイルスによって口内炎ができている場合は、ステロイド成分が入った塗り薬を塗ってしまうとかえって症状が悪化してしまう事がしばしばあります。

口内炎を起こすウイルスや真菌

口内炎を起こすウイルスは単純ヘルペスウイルスが有名ですが、帯状疱疹ウイルスや、他にはカンジダなどの真菌によっても口内炎ができる事があります。口内炎や口角炎を作る単純ヘルペスウイルスは非常にありふれたウイルスで日本人の7割から8割は感染していると言われています。口内炎や口角炎を作る単純ヘルペスウイルスは単純ヘルペスのI型と言われ、別には口唇ヘルペスウイルスとも呼ばれます。単純ヘルペスウイルスは、普段は神経に潜伏して身を潜めていますが、体力の低下に伴う免疫力の低下で再び活動と増殖を開始して口内炎や口角炎を引き起こします。

免疫力の低下によるウイルスの増殖で口内炎が出来た時に傷口にステロイドを含む塗り薬を塗ってしまうとステロイドの強い免疫抑制作用でかえってウイルスの活動や増殖が助けられて口内炎がひどくなる事があります。

ステロイドの含まれた軟膏は強力に炎症や免疫抑制作用を抑制するので、免疫作用による痛みや腫れを伴う炎症自体を抑えたい時には有効な場合もあるのですが、ウイルスや真性細菌、真菌が感染している場合には免疫作用を抑制する事でそれらの活動や増殖を手助けしてしまう場合もあるのです使用には注意が必要です。

口内炎の治り方

口内炎自体は通常であれば2週間ほどで細胞の新陳代謝により落ち着いてくる事が多いですが、軟膏を塗るとしたら消毒作用や抗菌薬が含まれているものを使うこともあります。抗菌薬自体は真性細胞には効きやすいものの、ウイルスには効かないのですが、できてしまった傷口に細菌が感染してしまわないように予防のため使ったり、傷口を刺激から守ってカバーするといった目的のために使われる事があります。

このように、ステロイドや抗菌薬や消毒成分など軟膏の中に入っている成分によっては口内炎への使用は注意しないといけません。こういった原因による口内炎のでは通常2週間ほどで治ってくる事が多いのですが、口内炎が1ヶ月など長期にわたっていつまでも治らずに続く場合にはさらに注意が必要な事があります。

口の中を咬んでできてしまう口内炎も、ウイルスによってできる口内炎も2週間ほど経てば、細胞の回復と新しい細胞への置き換わりが起きるので、治りが遅れてもすこしづつでも治る事が多いのですが、悪い出来物によってできた口内炎のような傷の場合はいつまでも傷が残ったりします。

悪い出来物、いわゆる「ガン」が代表されますが、このような悪い出来物によってできた口内炎のような傷は治癒が遅れる事も特徴の一つです。傷ができているのに痛みを感じない事もあります。

このような症状の口内炎に見える傷が確認されたらすぐに大学病院や市民病院に紹介をして精密検査をする必要があります。こういった症状の他にも、見た目や形、組織の下の感触など通常の口内炎とは違った性質をもっており、このような口内炎のような傷の場合は、安易にステロイド入りの塗り薬をるのは免疫作用を抑制するのでよくありません。

口内炎ができてしまったら、抗菌薬やステロイドなど、いろいろな成分が入った軟膏がありますが、それぞれの症状や体の状態、治り方や自分の体質に合うか合わないかなど総合的に見て慎重に使っていく必要があります。

口内炎ができると、どうしても「痛くて食事ができない!」となったりしますがまずは口内炎の状態や経過をよく観察する事が大切となってきます。

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こんにちは副院長の阿部利晴です。今日は、普段ではなかなか知る機会のない、一風変わったアメリカの歯科事情、歯科医療機関受診の行程についてお話ししようと思います。

アメリカでの歯科治療事情って?

アメリカの歯科医療というと皆さんはどのような印象をお持ちでしょうか?

世界の最先端医療?医療費が高そう?治療も自己責任?治療が大雑把そう?日本と同じようなものなのかな?

色々な印象があるかもしれませんが、一言で言い表せばアメリカの歯科治療事情は

「格差」

です。

なんとなくそうだろうな、と思った方もいるかもしれませんが、具体的にどういう格差なのか。

例えば、入れ歯があります。すごく良い入れ歯とあまり良くない入れ歯、そのような格差があるのかな?と思われるかもしれませんが、これが驚きなのですが、そもそも誰が治療をするのかというところから格差が始まります。

どういう事かと言うと、入れ歯の作製キットが街のホームセンターで売っているのです。入れ歯の良し悪し以前に、「自分で作るのか」、「歯科医院で作るのか」、というところから格差ができてきます。

これは、いわゆるお金がなくて歯科医にかかれない、もしくは歯科医療の保険に入ってない、または歯科医療の保険に入っていても入れ歯の作製が保険でカバーされていないといった患者さんのために、自作で入れ歯を作るために売られています。まるで日曜大工でもやるようにホームセンターに行って、専用キットを使って入れ歯を作っていくのです。しかもその専用キットも決して安くはありません。

本来、入れ歯はそれぞれ個人の残りの歯の数や、位置、高さ、噛み合わせ、顔や頬の張りを考慮して一人一人オーダーメイドで出来上がるものなのです。しかしながら、アメリカではそのような治療を受けられる人は限られているのが実情です。

決して珍しい事ではなく、街の看板にも「キットが700ドル!」などと掲げられているのを目にします。最初にその看板を見た時は何の宣伝だったのか分からなかったのを思い出します。

こういうところにもアメリカは格差が広がっているのだなと驚くばかりです。

しかし、一方では最先端の材料、最先端の知識を使って治療を受けられる患者さんもいます。こればかりは、お国柄が色濃く出る部分ですのでアメリカの国では当然と思って受け入れられているようです。

アメリカの保険治療は制限がやたらと多い

そういった医療格差の事情もあり、アメリカの人はとにかくしっかり歯を磨く、予防のため定期検診に通う(治療を受けた場合の費用とは雲泥の差が出るために)、歯科関係の歯磨き粉、洗口剤が豊富に取りそろえられている。といった、口腔ケアに関する意識が非常に高くなっています。薬局に売っている歯科関係の物は大変豊富です。そのためアメリカは予防歯科の先進国でもあります。

難しい問題は、そのような治療格差にとどまらず、「歯科医療の保険に入っていても受信できる歯科医院が決まっている」「保険の利く歯は〜本まで」「一本の歯でも治せる面積はここまで」

というように事細かに規則が決まっており、歯科医療を受けるには、歯科医院に電話をする前にとにかく最初に保険会社に連絡を取って保険が下りるかどうか確認して許可を得る事から始まります。

実際の流れはいくつか難関があり、アメリカで歯科医療を受けるための1番最初の難関が保険会社が許可している歯科医療機関を探すというところです。「あの歯科医院がいい」「この歯科医院がいい」よりも前に、

「どの歯科医院がその保険会社の保険を使えるのか」

そして

「その医療機関のどのドクターなら保険会社への保険請求が認められるのか」つまり、同じ医療機関なのに保険の効くドクターと効かないドクターが分かれているのですね。

そしてその次に「どういう治療なら保険でカバーされるのか」

という事を調べて受信をしないといけません。さらに、医療機関に着くと、まず最初に医療機関が連絡を取るのが保険会社で、本当に保険が下りるのかを医療機関と保険会社の双方で確認を取ります。

アメリカの保険事情.jpg

ここまでいくと、治療を受けにきたのか、何かの契約をしにきたのか分からなくなってしまうほどです。そのため、歯科医療機関への受診は大変大きなイベントという位置付けになっています。

こういった医療機関への受診過程においてもアメリカの契約社会、というものが色濃く出ているのだと思います。

実際の治療に関しても治療材料のメーカーから患者が自分で選ぶ必要がある事もあり、これは自分で選択した自己責任に繋がるというアメリカのお国柄のようです。

全世界的に歯医者での予防歯科の大切さが認識されてきている

アメリカで使われる歯科材料や治療器具は日本でも有名なものが多いのですが、保険医療制度と合わせてあまりにも選択肢が多く、患者さんにとっては複雑すぎるというのが実情だと思います。こういった非常に複雑で高価な医療システム、といった背景があるために歯をしっかり磨いて虫歯にならないようにしようという意識が強くなっているのだと思います。

さらに笑顔を見せる時には、歯を見せて笑うのが良いとされているために見栄えという意味でも非常に歯のメンテナンスつまりは予防歯科を気にされ、定期的に歯科医療機関を受診するのが文化として定着しております。

国が違えば文化もシステムも違うとは言え、自作で入れ歯を作ったりするなどあまりにも日本とかけ離れており、驚く事が非常に多いです。

今回は、一風変わったアメリカの歯科医療の事情をお話ししましたが、イギリスやスイス、インドやタイなど、国によってかなりの差があるようです。しかしながら、世界全体の流れとしては先進国を中心に、治療から予防へというように歯科治療のトレンドが変わってきているのを感じます。

そのため今では日本でも「治療」から「予防」へ、という今ある歯を守るという事の大切さが重要視されてきております。

 

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執筆者 阿部 利晴

【略歴】

1980年 名古屋市千種区生まれ歯科医師の祖父と父親を持ち地元で育つ
2005年 愛知学院大学歯学部 卒業
2005年 豊川市民病院 歯科口腔外科 臨床研修医
2006年 愛知学院大学歯学部 顎顔面外科学講座入局
2010年 愛知学院大学大学院 歯学研究科修了 総代
2010年 愛知学院大学歯学部 顎顔面外科学講座 非常勤助教
2010年 名古屋大学医学部附属病院 麻酔科 医員
2011年 アメリカ ペンシルベニア大学歯学部 勤務
2014年 アメリカ ペンシルベニア大学歯学部 講師
2014年 アメリカ 国立衛生研究所 国立歯科・頭蓋顔面研究所 非常勤連邦職員
2015年 阿部歯科 副院長

 

口内炎や口角炎が口の中にできると痛いですよね。これらのものは栄養が不足したり体が疲れているとできやすいのですが、口の中を傷つけてしまった場合にもできる事があります。色々な理由でできる可能性のある口内炎や口角炎ですがウイルスが原因でできる事もあります。その原因となるウイルスの内の口唇ヘルペスウイルスというウイルスに焦点を当てて今回はお話をしようと思います。

そもそもウイルスって?

ウイルスという言葉はよく聞くと思いますが、細菌やカビなどこれらの微生物と比べてあまり違いを考えた事はないかもしれませんね。なんとなく悪いものだろうとイメージくらいなのかもしれませんがこのウイルスと細菌(正確には真性細菌)とカビ(いわゆる真菌)は全部小さな存在ですが全く違った存在です。簡単に言うと

ウイルスは生物ではない

細菌は原核生物

カビは真核生物

というそもそものくくり自体が大きく異なります。細菌とカビの話は今回は別として、ウイルスについてもう少しお話をしようと思います。ウイルスは生物ではないと書きましたが、これは生物の定義という面から外れているので生物ではないと分類されています。そもそも生物である事の大前提が、「自ら増える事ができる」という点にあります。

そうなんです。ウイルスは自分では増える事ができないんです。どうやって増えるかというと、細胞などの生物に寄生してその生物の増殖機構に乗っかって一緒に増えるという性質があるのです。自分で増えるのではなく、他人に増やしてもらうのですね。そのウイルスの存在も非常に特殊でカプシドと呼ばれるタンパク質の殻の中にDNAやRNAなどの遺伝子のカケラが包まれているという状態です。そしてこの遺伝子のカケラを包んだタンパク質の殻が空気や水や体の中を漂うように流されて生物の細胞の上にちょうど宇宙船が月に不時着するように不時着して中にある遺伝子のカケラを細胞へと注入します。ウイルスの形の中には本当に月面着陸船のような形をしているものもありますよ。

口唇ヘルペスって?

そのように、ウイルスは生物ではない特殊な存在なのですが、今回のお話の中心の口唇ヘルペスウイルスも生物ではありません。口唇ヘルペスという名前の方が分かりやすいのですが、正確には単純ヘルペスウイルス1型という名前がついています。ヘルペスウイルス科という種類の中に含まれているのですが、帯状疱疹ウイルスもこのヘルペスウイルス科に含まれており、口唇ヘルペスウイルスが起こす口角炎が酷くなったような症状が見られたりします。帯状疱疹ウイルスは顔ではなく体にできると神経の走行に沿って帯状に水疱ができるので帯状の疱疹(水ぶくれ)ができるウイルスと名前がついています。

少し話が逸れましたが、帯状疱疹ウイルスが神経に沿って症状を見せるのと同様に口唇ヘルペスウイルスも神経に関連しています。このヘルペスウイルス科のウイルスたちですが、実は神経の細胞に潜伏します。そして体の抵抗力が落ちた時を見計らって暴れ出して細胞の増殖機構に相乗りして自分たちも増殖していきます。こんな厄介な口唇ヘルペスウイルスですが、日本人の70%くらいはすでに感染していると言われるくらいとてつもない感染力を持っています。ただ、普段私たちが普通に生活していても特に口内炎や口角炎ができるわけではないように、体の抵抗力が落ちて免疫作用が弱った頃合いを見計らって神経に潜伏していたウイルスが暴れ出すのです。

実は人類の役にも立ってる

この口内炎や口角炎を起こすなんとも厄介な口唇ヘルペスウイルスが(単純ヘルペスウイルス)ですが、実は人類のために非常に役に立っている側面もあるのです。どの側面というのが、遺伝子組み換えの研究です。実はこの単純ヘルペスウイルスですが、その感染力の強さと人の細胞に感染するという能力を活かして人工的に作り上げた遺伝子を人の細胞に取り込ませるというような利用方法が使われています。当然実験室の出来事なので人への感染とは別なのですが、この単純ヘルペスウイルスの人に寄生する能力の部分だけを取り出して無害化した上でその遺伝子の中に細胞に組み込みたいDNAを入れて細胞に取りこませて遺伝子組み換えを起こさせるというような使い方が行われています。

この遺伝子組み換えを行なった細胞を使って様々な体の機能の解明や新しい治療薬の発見や薬の効き具合の実験が行われるのです。細胞に遺伝子組み換えを起こさせる方法は色々あるのですが、この単純ヘルペスウイルスの遺伝子を利用した方法も使われており、実は知らないところで人類に大きく貢献しているのです。

しかしながら、口内炎や口角炎を作るという事には変わりないので体の体調を整えて抵抗力が落ちないようにする事が大切となるのですね。

今回は口唇ヘルペスウイルスに焦点を当ててお話しましたが、この他にも口唇ヘルペスウイルスが原因で口内炎や口角炎ができた場合にはステロイドの含まれた軟膏を使ってはいけないなど色々な注意点があるので、口内炎や口角炎がどのような原因でできたのかというのを診断するのもとても大切な事となります。

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今回は歯の清掃の中でもよく使われるデンタルフロスに注目してお話をしようと思います。

デンタルフロスにも種類がある

皆さんはデンタルフロスは使われていますか?「糸ようじ」と言われたりもしますが、プラスチックに弓状についているものや巻糸状になってるものがありますね。患者さんには使いやすい使いにくいなど色々とあると思いますが、私は巻糸状になっているデンタルフロスを使う事をおすすめします。理由は、プラスチックに弓状にデンタルフロスがついた糸ようじだと糸の部位についた汚れがついたまま使わないといけませんが、巻糸状のデンタルフロスだと汚れた部位を変えながら使えたり、歯と歯の間に入れたデンタルフロスを横から滑らせるように取ったりと応用の幅が広がるからです。

ただ、巻糸状のデンタルフロスだと自分の指に巻いて使うので慣れが必要です。他にも、香りがついたものや太さの違うもの、ワックスがついたものなど色々な種類がありますね。私は、無香料でワックスのついたものを使っていますが、理由はワックスがついていた方が滑らかに歯と歯の間に滑り込むからですが、香りも含めて好みもあると思います。ワックスがついていない方が汚れを絡め取る能力は高いのですが、ちょっとした引っかかりに引っかかって糸がほつれる事があるので、私はワックス付きのデンタルフロスを使っています

デンタルフロスの使い方

さて、そのデンタルフロスですが皆さんはどのように使っていますか?

歯と歯の間に滑り込ませてそのまま手前と奥にザッザッと動かしてから取り出していますか?爪楊枝のようになんとなく食べ物が取れるように使っていますか?

デンタルフロスの役割の一つに、歯ブラシでは届かない場所の掃除をする、というものがあります。それが歯と歯の間ですね。では、汚れはどこにたまるかというと、歯の表面ですがそれは、デンタルフロスを滑り込ませた歯と歯の間の前側と後側の歯の表面ということになりますね。つまり、デンタルフロスを前の歯、もしくは後ろの歯の表面に押し付けながら汚れを取らないといけないという事です。そして、汚れを歯茎の中に押し込んではダメなのでデンタルフロスは歯の表面に押し付けながら歯茎とは逆の上方向に汚れを掻きださないといけないという事です。

そのため、デンタルフロスを使う場合は歯と歯の間に入れた後に手前か奥かどちらか片側の歯の歯茎近くの表面にデンタルフロスを押し当てて、そのまま歯の表面に当てながら上に汚れを掻き出し、続いてもう片方の歯の表面でも同じように汚れを掻き出す事が大切となるわけです。

この時に、同じ汚れたデンタルフロスの部位を使ってしまうと汚れの一部が歯茎の中に押し入れられてしまうため巻糸状のデンタルフロスだと汚れた部位を変えながら使えて常に綺麗なデンタルフロスの部位で汚れを取る事ができるわけです。デンタルフロスは、なるべく歯茎の近くから当てるようにするといいのですが、あまり強く歯茎の中に押し込むように当ててしまうとかえって歯茎を傷つけてしまう事もあるため注意が必要です。。

しかしながら、巻糸状のデンタルフロスは指にクルクルっと巻いて使わないといけないため使うのに慣れが必要なので、最初はプラスチックに弓状についた糸ようじを使ってもいいかもしれませんね。プラスチックに弓状についた糸ようじで汚れの取り方に慣れてから糸状のデンタルフロスに変えていけばいいかもしれません。

デンタルフロスの便利な使い方

他にもデンタルフロスの使い方には色々と方法があります。例えば、差し歯をされている患者さんもいるかと思いますが、歯が弱っていて差し歯が取れないか心配な場合は、歯と歯の間に入れたデンタルフロスをあえて上方向に取り出さずに、優しく横からスルスルっと滑るように取り出す方法もあります。この方法は、プラスチックについた弓状の糸ようじではできないため巻糸状のデンタルフロスを使う必要が出てきます。

ブリッジを入れられてる患者さんの場合は、横方向からスルスルっとブリッジの下に滑り込ませてブリッジの下の面の汚れを取ってあげる、なんていう方法もありますが、この方法はデンタルフロスの糸の先端を見ずにブリッジの下に滑り込ませないといけないため、かなり難しい使い方になります。デンタルフロスの使い方に慣れた上級者でもなかなかできないかもしれません。

さらに、デンタルフロスはなにも歯と歯の間だけでなく、一番奥の歯の後ろ側を綺麗にする事にも使えます。

上と下の一番奥の歯の奥側は歯ブラシではなかなか届きませんが、糸ようじやデンタルフロスを使うと奥側の歯の表面にもアクセスする事ができるので綺麗にする事ができます。

デンタルフロスの使用頻度

デンタルフロスは毎食後に使うのが理想的なのですが、全ての歯に使うにはそれなりに時間がかかるので夜寝る前の最後の歯磨きの際に使うといいと思います。デンタルフロスは歯磨きと同じような役割も担っているのでたまにやると言うよりも1日1回使ってあげると歯磨きの質が大きく向上します。

このように、デンタルフロスをうまく使いこなせば、歯ブラシではあまり磨けなかった色々な部位の汚れを取る事ができるようになります。今までデンタルフロスを使う事がなかった方も一度デンタルフロスにトライしてみたり、デンタルフロスの新しい使い方を試されてみてはいかがでしょうか?

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こんにちは、千種区の歯医者の阿部歯科です。歯科の治療と併用して恐怖心や治療に悪影響を及ぼす反射を抑える目的で静脈内鎮静法という手法を使う場合があります。そこで今回は静脈内鎮静法についてお話をしようと思います。

静脈内鎮静法とは

名前の通り静脈内に鎮静に用いる薬剤を入れて反射を抑える手法です。鎮静法自体の目的は体の反射を落として治療をしやすくするという点にあるため麻酔のような痛みの管理には用いられません。状態としてはウットリと眠くなるような状態になりますが静脈内鎮静法に用いられるプロポフォールは全身麻酔にも用いられます。言い換えれば静脈内鎮静法とプロポフォールを使った全身麻酔の差は鎮静の深度とも言えます。そのため不用意にプロポフォールを大量に使うと自発呼吸も抑制されてしまうため静脈内鎮静法の際のプロポフォールの量の管理は非常に気をつけなければいけません。

プロポフォールは血圧も下げる

プロポフォールという薬剤は白い色をした薬剤なのですが、静脈からこの薬剤を流し込む時には血管がピリピリするような血管痛を感じます。そして主な目的でもある体の反射を落とすのと同時に強い血圧の低下作用があります。そのためプロポフォールを使った静脈内鎮静法の際は眠くなるような感じと共に血圧も下がります。側から見ためには寝ているように見えますが、鎮静と睡眠には大きな違いがあります。それは鎮静の際にが厳密に管理をしないと危険だという事です。鎮静の深度が深くなるのに合わせて体が脱力し口の中の舌の力も抜けていきます。その際に気をつけないといけないのが舌の脱力による舌根沈下に伴う気道の閉塞です。つまりは舌が呼吸をするための気道を塞いでしまい呼吸が止められてしまうという状態です。この状態はプロポフォールの麻酔深度が深くなることによる呼吸の停止とは別で舌で気道が塞がれてしまい呼吸したくてもできないという状態になっています。そのためプロポフォールを使った静脈内鎮静法の際には厳重な呼吸のチェックが必要となります。

このプロポフォールという薬剤は非常に有用な薬なのですが同時にとても強い薬なので非常に注意深く使う必要があります。呼吸の問題だけではなく血圧といった循環もプロポフォールによって操作されることになるのでこのような薬剤は非常に注意深く使う必要があると共に薬剤の特性に対して深い知識と経験がとても重要となってきます。そのため眠るような感じという印象とは大きく異なった薬剤強い効果があるのでプロポフォールを使った静脈内鎮静法をする際にはその特性に対する説明を施術者からよく聞かれるといいかもしれません。

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世の中で科学や技術が進化するように歯科医療でもその治療方法や治療薬は日々進化していますがそもそもその治療方法や治療薬はどういった経緯でできたのか?本当にその方法は正しいのか?といった行われている歯科医療の科学的な正しさの確認がどのように行われているのか、といった点についてお話をしようと思います。

本当にその治療方法は正しいのか?

歯科医療の治療の中にも同じ疾患に対して歯科医師によって違ったアプローチをする場合が多々あります。例えば歯の神経の治療をした際にどのような薬を詰めるのか、どのように治療していくのかが歯科医師によっては違う場合があります。これらの治療がどのように決められ、科学的な正しさがどのように確保されているのかという事が今回のお話の本題です。

卒業後に歯科医師が臨床をはじめてその後患者さんを見ていく上で治療のベースとなるのは歯学部で習った事となります。その習った歯科治療の考え方や技術がベースとなり治療が行われていくのですが時間の経過とともに材料も治療技術もどんどん進化していきます。その際にどこで新しい情報を手に入れるかですが、多くは学術的な雑誌を読んだり講習会に出たり学会に参加したりなどして技術を取り入れていきますが、これらの学んできた方法の科学的な正しさがどのように担保されているのかという事はあまりよく知られてないかもしれません。

新しい治療方法や技術や治療薬は論文の発表からはじまる

新しい技術は論文に発表されてそこからはじまるというのはなんとなく感じられるかもしれませんが、論文に発表されたイコール必ず科学的に正しいというわけではないという事を十分に注意する必要があります。実は論文が科学的に正しいと確認されるにはステップがあります。実はこのステップが例えば山中伸弥先生のiPS細胞がすごく革新的だったのに瞬く間に世界に広がった理由になります。実はよくよく考えてみればそうだろうと皆さんが感じる事なのですが、その理由は「関係のない第三者が論文に書かれている方法を試してみて同じ結果を得られた」という事です、これを追試に成功したと言いますが他の人がやっても成功したというステップが科学的に正しい証明となるのです。聞いてみれば当たり前と思うかもしれませんが、この追試成功のステップは極めて重要でこの追試が成功していないと科学的に正しいと認めてもらえません。

論文に書かれていて追試が成功していてはじめてその治療技術や治療方法が科学的に正しいと言えるのですね。そのため新しい治療技術や治療方法を取り入れる際は元々の根拠となった論文がその後の他の第三者の論文でも同じ結果が得られているか確認する事が科学的に正しい歯科医療を提供する上で大切となるのです。

そのため新しい治療技術や治療方法を取り入れる際はしっかりと科学的な正しさを確認する事が大切になってくると考えています。

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執筆者:千種区の歯医者 阿部歯科 阿部利晴

【略歴】

1980年 名古屋市千種区生まれ
2005年 愛知学院大学歯学部 卒業
2005年 豊川市民病院 歯科口腔外科で臨床研修医を経験
2006年 愛知学院大学歯学部 顎顔面外科学講座入局
2010年 愛知学院大学大学院 歯学研究科修了 総代
2010年 愛知学院大学歯学部 顎顔面外科学講座にて非常勤助教となる
2010年 名古屋大学医学部附属病院 麻酔科 医員となる
2011年 アメリカ ペンシルベニア大学歯学部 勤務
2014年 アメリカ ペンシルベニア大学歯学部 講師となる
2014年 アメリカ 国立衛生研究所 国立歯科・頭蓋顔面研究所 非常勤連邦職員
2015年 阿部歯科 副院長

 

医療機関に行くと医療機関独特のにおいがしますよね。消毒薬のにおいであったりなにかの薬剤のようなにおいであったり。歯科医院でも特徴的な独特のにおいがする事がありますが今回はそんな歯医者さんでするにおいについてお話をしようと思います。

歯医者さんでするにおいの元は歯科で使われる薬剤や材料のにおい

歯科医療機関でする事がある独特なにおい、いわゆる「歯医者さんのにおい」は概ね治療に使われる薬剤や材料からきています。歯の神経の治療の際に使われるFCという消毒薬があるのですがこの消毒薬は独特なにおいがして歯医者さんのにおいの元になっているものの一つです。ただ、FCはかつては歯の神経の治療の際に使われていたのですが現在は使われなくなってきています。

この他に歯医者さんのにおいの元になりやすいものとして即時重合レジンというものがあります。この材料はポリマーの粉とモノマーの液を混ぜる事で固まりプラスチックのような重合した物質を作り出します。仮歯を作る際や入れ歯の修理の際などに使われますがこの即時重合レジンのモノマーの液が独特なにおいを作り出している事があります。即時重合レジンは今の段階では歯科治療の際に使う材料としてはメジャーなものなので今現在の歯医者さんの独特なにおいの元はこの即時重合レジンのモノマーの液からくるものが多いかもしれません。

傷口や感染部位を消毒する薬剤としてイソジンを使う場合がありますが、このイソジンも歯科医院で独特なにおいを作り出しているものの一つかもしれません。イソジンの場合は歯科医療機関だけでなく他の医療機関でも消毒に使われるので歯医者さんに特有のにおいとはなりませんがイソジンでうがいをした事がある人は分かると思いますが、なんとも言えない薬のような変わったにおいがしますよね。

歯医者さんのにおいで緊張する?

このように歯科医療機関にはそこで使われる消毒薬や材料から来る特徴的な香があります。この「香」自体が患者さんが緊張してしまう原因の一つになっているのかもしれません。そこで名古屋市内や千種区、名古屋の外から阿部歯科に来る患者さんが緊張せずに来院できるように歯医者さんでの「におい」という点についても気をつけられたらいいなと考えています。やはり、可能な限り緊張を取り除く事が患者さんの安心につながっていくと考えています。

見た目や雰囲気など5感全てで緊張せずに安心して来院できる阿部歯科ができるといいなと考えています。

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歯科領域において行われる麻酔にはいくつか種類があります。歯科治療の際に疼痛のコントロールのためによく行われる浸潤麻酔から口腔外科の大きな手術の際に行われる全身麻酔まで様々です。そこで今回は歯科領域において行われる麻酔の種類に関してお話をしようと思います。

浸潤麻酔

麻酔薬のカートリッジから薬液を注射で口腔内の歯肉や頬粘膜、時には舌や口唇にも麻酔を行い麻酔薬を浸透させて疼痛のコントロールを行います。麻酔薬を組織内に注入して浸潤させる事から浸潤麻酔とも呼ばれます。歯科治療の際に最もよく行われる種類の麻酔方法です。歯科領域ではよく「浸麻」と略して言いますが麻酔領域で「しんま」と言ってしまうと心臓マッサージと勘違いされてしまいます。

下顎孔伝達麻酔

下顎の水平埋伏智歯の抜歯の際などに行う事があります。浸潤麻酔に使う針よりも太く長い針を使って下顎孔付近に麻酔薬を注入して下顎孔へと入る下歯槽神経の支配部位に対して麻酔する事ができます。ある程度の太さのある神経を目標にして針先を進めるので手技を間違えると稀に神経を痛めてしまう事もあります。絶対に必須という症例はそこまでは多くなく、下顎の水平埋伏智歯に対する抜歯でもほとんどは浸潤麻酔で対応してしまいます。

鎮静法

プロポフォールによる静脈内鎮静や笑気ガスを使った精神鎮静です。精神鎮静法自体に麻酔作用はありません。嘔吐反射が強すぎたり歯科治療に対する恐怖心が強すぎる場合に使われる事もありますが、プロポフォールによる静脈内鎮静は疼痛をコントロールする麻酔効果はないため、疼痛のコントロールをする場合は他の麻酔法も併用しなければいけません。プロポフォールによる静脈内鎮静は循環虚脱による血圧の低下や舌根沈下といった状態も現れるので十分に管理された元でやる必要があるためあまり安易には行われません。亜酸化窒素を使う笑気の場合は笑気ガスを使うためガスが周りに漏れる事を留意しなければいけません。笑気には弱い麻酔作用があるので全身麻酔の際に使われる事もあります。

全身麻酔

手術室で行い意識レベルを落として人工呼吸器による呼吸管理と循環の管理、疼痛コントロールを行う麻酔です。セボフルランなどの吸入麻酔を使うものから鎮静法でも使われるプロポフォールに加えて疼痛コントロールに使う薬剤を併用する方法まで様々な方法があります。プロポフォールが全身麻酔に使われている事から分かるように精神鎮静法で使われるプロポフォールの量を誤ると意識レベルが落ちて呼吸管理と循環管理をしないといけない状態に陥ってしまう可能性があるので鎮静法としてプロポフォールを使う際には十分な知識と管理が必要になります。プロポフォールを使った全身麻酔の術中管理は吸入麻酔を使わず全て静脈からの薬液によって管理されるため全静脈麻酔(TIVA: Total Intravenous Anesthesia)と呼ばれます。

このように歯科治療や歯科領域の際にはこれらの麻酔方法が使われる事があります。

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こんにちは、千種区の歯医者の阿部歯科です。子供の歯が大人の歯に生え変わるという事は知っているものの周りの子供と比べて自分の子供の歯の生え変わりが遅いと感じて心配される親御さんがしばしばいます。そこで今回は子供の歯の生え変わりについてお話をしようと思います。

子供の歯は必ず生え変わる?

子供の歯、いわゆる乳歯は大人の歯の永久歯が萌出する時期に合わせて段々と生え変わってきますが乳歯から永久歯への生え変わりは永久歯の頭が乳歯の歯根を吸収しながら萌出してきます。永久歯が口腔内へ萌出する直前の時期になると乳歯の歯根の吸収もすすみ乳歯がグラグラして抜けてきます。乳歯のグラグラする具合で永久歯への生え変わりの近さをある程度知る事は出来ますがこのグラグラする時期が他の子供と違うという事で心配される方もいます。

乳歯から永久歯への生え変わりは個人差があり平均的な生え変わりの時期からおおよそ1年半から2年ほど前後する場合もあります。3年、4年と生え変わりが遅い場合は永久歯の萌出が何らかの原因で阻害されていたり永久歯そのものが元々欠損している場合もあります。

永久歯がなかなか生えてこなかったら?

最初にチェックするのがレントゲンです。レントゲン撮影をして永久歯がそもそも存在するのかを確認した上で永久歯が生えてくるのかどうかを調べていきます。永久歯の生え変わりが少し遅い程度なら経時的にレントゲンを確認して永久歯が段々と骨の中で進んでいるのかを確認します。しばらくたってレントゲンを再び確認した際に位置が全く変わっていない場合は永久歯の萌出が何らかの原因で阻害されている可能性を考えます。以前に転んだりなどしてその部位をうってしまっていたりなど原因は様々に考えられますが、永久歯が移動してきているもののなかなか生え変わらない場合もあります。この場合は乳歯そのものが永久歯が生え変わる邪魔をしていたりする事が考えられる場合は意図的に乳歯を抜いてしまい永久歯の生え変わりを手助けする事もあります。

乳歯から永久歯への生え変わりは順番も個人差も様々なので一概に他の子供と同時に生え変わるとは言い切れません。やはり検査をして状態を確認してからでないとなかなか状況を把握するのが難しくなっています。レントゲンによって永久歯が欠損している事が確認できた場合は生え変わるはずだった乳歯を使い続ける必要があるので、より虫歯に対する注意をしなければいけないといったような事もあります。

そのため、やはりお子さんの永久歯への生え変わりが気になる場合はまずは歯科医院で検査をするという事が大切になってきます。

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メンテナンスというとなんとなく車や機械の事に感じてしまうかもしれませんが、治療が終了した後に現状を維持していくという様に用いられます。もっと親しみやすい言い方をすれば、治療が終わった歯と口の中の現状維持をしていくという様にいった方がいいかもしれません。

なぜ治療が終わった後のメンテナンスが必要なのか

これはもちろん治療が終わった後の歯や歯茎の再治療の可能性を低く抑える為です。もしくは再治療が必要な可能性を発見した時に現状でさらに維持していくのか再治療に取り掛かるのかを早く判断するためです。歯の再治療の可能性を低く抑えて維持していくという事は実は歯の寿命に関してとても重要なのです。歯が虫歯になって治療したものの再び虫歯になったら再治療をすればいいと思うかもしれませんが、実は歯の治療回数には限界の様なものがあります。

それが、「再治療を繰り返した歯は平均約5回目の治療で抜歯の処置になる」という事です。歯が虫歯になれば虫歯の部分は侵食が進み歯そのものがなくなっていきます、そして歯を治して再度虫歯になればさらに侵食が進んでいきます。これを繰り返すと平均約5回目の治療の際には歯を抜かないといけないところまで侵食が進んでしまうという事です。もちろんこれは虫歯の進み具合にもよるので大きく歯が侵食されてしまえば残念ながら最初の時点で歯が残らない方もいますし、虫歯の侵食具合が少しであれば6回以上の再治療の際にも歯を抜かずに済むかもしれません。

この抜歯に至る歯のライフサイクルを緩やかにするために虫歯が進むすぎる前に治療をして再治療の可能性を下げるために口の中の状態を清潔に保ち現状を可能な限り維持していくというのが口腔内のメンテナンスの1番の意義と言えます。

虫歯だけでなく歯周病に対してもメンテナンスが必要

虫歯に関する歯のライフサイクルは以上の様ですが、歯周病に関しても同じ様な事が言えます。歯周病の場合は歯を支える骨の退縮を抑えていく事が大切になります。骨が退縮する理由は歯茎の周りで起きる炎症の存在です。歯の周りの歯茎で炎症が起きる事によって破骨細胞という骨を溶かす自分の細胞が活性化して歯茎の骨を退縮させていきます。

これを予防するためにも歯の汚れを取り除いて汚れのたまりやすくなる要素である歯石を取り炎症が起きにくい様に維持していくという事が大切となります。そして歯は歯茎と骨の中に埋まっているのですが、この歯と歯茎の間にある歯周ポケットという溝の部分についた歯周病関連の細菌は綺麗に取り除いても3ヶ月で歯周ポケットに再び細菌の巣を作ってしまうと言われています。歯周ポケットはポケット状になった歯茎にある溝なので普段の歯磨きではどうしても細菌が作り上げた強固な巣を崩すのは難しいです。そのため歯医者さんにいくと口の中の掃除の際に歯周ポケットも掃除できるスケーラーという専用の道具を使うのです。

口の中のメンテナンスと言うと機械製品の検査の様なイメージを受けるかもしれませんが、現在の口の中の状態を維持して再治療の可能性を下げるという部

事が大切となってくるのですね。

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