千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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当院副院長からのお知らせ、出来事のご紹介です。

口腔内には500種類とも700種類とも言われる様々な種類の細菌が生息しています。細菌の他にも真菌と呼ばれる真核生物のカビも生息している事があります。口腔内は暖かく湿った環境なので細菌が増えるには絶好の環境なのですが今回は口腔内の細菌についてお話をしようと思います。

口腔内の細菌

口腔内には虫歯の原因となるStreptococcus mutans(ミュータンス菌)や歯周病関連細菌で有名なPorphyromonas gingivalisなど様々な種類の細菌が生息しています。細菌は病原性のあるものから普段は無害なものまで多岐にわたります。これらの細菌は口腔内の食後の残渣や歯肉溝からの出血などを栄養源として増殖しており、歯周病があり出血がしやすいという事も細菌の増殖を助ける原因となってしまいます。口腔内の細菌の分布は通常は細菌叢(フローラ)と呼ばれる特定の細菌の分布を形成しており人で言えば地球の中の人口の分布のような勢力関係を保っています。

害のない細菌は口腔内で大人しく共生する共生細菌と呼ばれる細菌群となっていますが免疫機構の影響や長期にわたる抗菌薬の使用、口腔内清掃の不良などによって特定の細菌が増えると通常の細菌叢が崩れて害のある細菌が増殖して疾患を発症する事があります。そのためいかにして普段の正常な細菌叢を保ち共生細菌が体との免疫機構との間で絶妙なバランスを取って口腔内状態を正常に保つのかが大切となります。

口腔内に細菌がいる事はいけない事なのか?

無菌状態で生まれ育って生きていない限り口腔内に細菌がいないという事はありません。その種類や分布こそ違えどそれぞれの人にはそれぞれの口腔内細菌の生息の特徴があります。そのため、口腔内に細菌がいるという事自体は悪いことではありません。通常は共生細菌と免疫機構のバランスが保たれ恒常性の維持がなされている場合は問題ないのですがこのバランスが崩れて免疫機構が過剰に反応するようになってしまうと口腔内に炎症という形でその症状が現れてきます。歯周病も口腔内の細菌と免疫機構とのバランスの破綻による結果とも言えます。そのため過剰に増えた細菌はブラッシングで取り除き、細菌の増殖の元となる食物残渣も無くし、歯周病をコントロールする事で歯肉から出る特定の細菌の栄養源となる出血も抑える事が大切となるのです。

口腔内には普段は無害な細菌から害をもたらす最近まで様々なものが溢れていますがこれらの細菌の増殖と口腔内の免疫反応とのバランスが崩れないようにプラークコントロールをする事がとても大切となるのです。

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こんにちは、池下の広小路通り前の歯医者の阿部歯科です。歯の治療の際に詰め物をしたり被せ物をするために口の中で型を取る事があります。経験がある方もいるかもしれませんが口の中に入る粘土のようなドロッとした型取りの材料です。そこで今回は治療の際の型取の材料についてお話をしようと思います。

アルジネート印象材

アルジネート印象材は最も基本となる型取りの材料です。色はピンク色だったり白色だったりしますがその成分にはアルギン酸ナトリウムと言う海藻類に含まれる食物繊維の一種などのアルギン酸塩が含まれていてカルシウムイオンと反応させる事で弾性をもった型取りの材料になります。その他にも型取りの材料として使いやすくなるように様々な材料が含まれていますが混ぜる時に使う水の温度が高いと固まる速度が速くなってしまうので夏場などには冷やした 水を練るのに使う事もあるので口の中に入れた時にヒヤッとした感触を感じやすいです。あまり細かく型取りを再現する必要のない時などに使われます。

寒天印象材

寒天印象材は細かい部分の再現性に優れた材料なのですがそれ自体は非常に脆いため単独で使われる事はありません。そのため寒天印象材はアルジネート印象材と合わせて使われる事が多くなります。成分には寒天印象材と呼ばれるようにテングサから取られた成分が使われます。加熱すると溶けて冷えると固まる性質があるため口の中に入れる際は温かさを感じます。そのためアルジネート印象材と同時に用いられる場合はまず最初に寒天印象材の温かさを感じてからアルジネート印象材の冷たさを感じるといように温かさと冷たさの両方を口の中で感じる事になります。

シリコーンゴム印象材

シリコーンゴム印象材はゴム質を利用した型取りになります。硬さが違う粘度が様々なタイプの種類のシリコーン印象材を使いわけて口の中の型を取ることができます。硬化した後は丈夫で複数回石膏を流して模型を複数作る事もできます。

光学印象

口の中の映像をレンズのフォーカスや3次元的な計測、画像解析のアルゴリズムなど様々な方法でコンピュータ上にデータとして再構築する方法です。技工所では普及も進んできていますが、口腔内でデータを取るためには過剰露光を抑えるために口の中に粉をまぶしたりもしくは偏光フィルターなどを利用したり、光学的にデータを読み取る都合上で複雑な形態を排除したり、光の屈折を抑えるために水分を完全に排除したり、などといった口腔内での画像解析特有の課題も存在しています。この方法では上にある直接口の中の型を取る方法とは全く違った作業工程になるため技工所での詰め物や被せ物の製作過程も全く違ったものとなります。

その他にも今ではあまり使われなくなったポリサルファイドゴム印象材やポリエーテルラバー印象材などもありますが、一口でどれが優れているという事はなく、目的によってそれぞれの印象材を使い分ける事が必要となってきます。

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口の中はあまりしげしげと見ることがないと思いますがふとした時に何かが口の中にできている事に気がついて受診される方がいます。今回はその中でも血腫というできものについてお話をしようと思います。

血腫とは

一言で言えば口の中にできた血豆です。通常は半球状に口腔内に膨隆すらため舌で触った時に自覚して受診される方がいます。頬側にできた血腫を鏡で見て心配されて受診される患者さんがいますが血腫ができる前に頬を噛んだりもしくは寝ている間に知らずに噛んでしまってできる事があります。

見た目は境界明瞭で粘膜下に暗赤色の半球状の膨隆として見られる事が比較的多いです。潰れると中から血液成分の混ざった内容物が出てきて半球状の膨隆も消滅します。粘膜下に貯留した血液成分なので丁度手や足にできる血豆と同じ状態を呈しています。

血腫ではない別のできもの

口腔粘膜にできる血腫と間違える事のあるできものに血管腫というできものがあります。血腫は通常は数ミリ程度の小さいものがほとんどですが血管腫の場合は大きさは様々です。血管腫は血管組織の増殖と拡張によって腫脹する病態で腫瘍ではなく血管組織の奇形と考えられています。

血管組織のある場所にできるため深いところに大きな血管腫ができると口腔粘膜組織や舌などの腫脹として見られる事もあります。血管組織の奇形なので内部には血液が循環しており粘膜の比較的浅い部位にできると暗赤色の腫瘍として見られるため血腫と似ている部分もありますが形態は円形とは限らず蛇行する様な形態として見られる事もあります。

粘膜にできる色を伴った疾患としては他にもメラニン色素沈着やメタルタトゥー、悪性黒色腫などがありますがこれらは黒色に近い色をしています。メラニン色素沈着やメタルタトゥーは歯肉に見られる事が比較的多く形態も円形ではなく不正な形をしています。

悪性黒色腫に関してはマダラ状で辺縁不正、境界不明瞭な腫瘍性組織の状態を呈しており悪性腫瘍に分類されます。腫瘍の進行段階によってはびらんや潰瘍が見られる事もあり、粘膜組織の周りに染み込む様に広がるような状態を呈する事もあります。形態や大きさは様々です明確な着色を認めないこともある予後の悪い悪性腫瘍です。

普段あまり口の中を鏡で見る事はそれほどないと思いますが、何かのきっかけで口の中を見ると血腫の様なできものや白いものや赤いものと様々なものが見つかる事もあると思いますので気になったら早めに医療機関を受診されるといいと思います。

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※※※ 口腔外科・歯周病治療・審美歯科は千種区の歯医者の阿部歯科 ※※※

 

こんにちは、池下にある歯医者の阿部歯科です。「昔歯に詰めた詰め物が取れた」そんな経験をお持ちの方もいるかもしれません。そこで今回は詰め物が取れる原因についてお話をしようと思います。

詰め物が取れる原因

詰め物が取れる原因でやはり一番多いのが齲蝕の再発です。詰め物を詰めた隙間からの辺縁漏洩により詰め物の下に2次齲蝕が発生して詰め物が取れたという場合です。2次齲蝕の発生は口腔内清掃の問題やセメントの溶出などの原因が考えられますが、いずれにせよ詰め物の下からの齲蝕で歯質が崩壊して脱落するという結果になります。齲蝕による補綴物の脱落以外にもいくつか原因がある可能性があります。夜間の歯ぎしりの強い人の場合、通常であれば歯をギリギリした場合には犬歯が当たる犬歯誘導という噛み合わせになっているのですが歯ぎしりによる咬耗で小臼歯や大臼歯もギリギリした時に当たるようになる場合があります。この際に当たり方によってはギリギリした時に詰め物に側方の力がかかりやすくなり補綴物の脱落の原因となる場合があります。

取れた詰め物は再び付けるのか

取れた詰め物に対してどのような処置をするのかという判断をする必要がありますが、詰め物がセメントの溶出などによって取れて、さらに2次齲蝕がない場合は補綴物を再び付ける再着を試みる場合があります。しかしながら再着は場合によっては応急的な処置に過ぎず、その後も補綴物の脱落を繰り返す場合は補綴物の再製を必要とする場合があります。口腔内に咬耗が強く認められて夜間の歯ぎしりが疑われる場合は補綴物の噛み合わせを調整して再着する必要がある場合もあります。

取れた詰め物は捨てない

上に書いたように補綴物の脱落後に齲蝕が確認できない場合は補綴物の再着を試みる事もあります。その際には脱落した補綴物を再度着ける必要があるので脱落した補綴物を持ってきてもらう必要があります。脱落した補綴物がなくなってしまった場合は再度作り直す必要が出てきますが、その場合は型取りからし直していかなければなりません。

歯が欠けた場合

詰め物が取れた際に歯が一部欠けている事もあります。この場合は2次齲蝕がなくても詰め物の形が合わなくなってしまっているので補綴物の再製をしていかなければいけません。歯の欠けた場所は形がいびつになっている事が多いので再度形を整えるように削って型を取って治していくという流れになってきます。

歯の詰め物が取れる理由には様々なものがありますが、その脱落の原因によって治し方が変わってくるので、脱落に際に痛みを感じるかどうかという事と合わせて治療方針を決めていく必要があります。

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 歯科治療の際に齲蝕の除去や抜歯を行うために局所麻酔をする事がありますが今回は局所麻酔をして治療を終えた後の注意点についてお話をしようと思います。

治療終了後に

局所麻酔をして治療を終えた後もおおよそ2〜3時間ほど麻酔の効果が持続します。時間とともに効果は薄れてきますが歯肉の感覚や頬の感覚がしばらく薄れたままになります。そのため、治療終了後に注意をしないといけない点の一つに食事があります。口腔内に麻酔の効果が残ったまま食事をすると頬を噛んでしまう可能性があり、痛みに対する感覚も鈍っているため頬を噛み続けても気がつかない場合があります。そのため局所麻酔を行なった処置の後は麻酔の効果が薄れる2時間ほどまではあまり食事をしない方がいいと言えます。食事をする必要がある場合は上に書いたように気がつかずに頬を噛んで傷つけてしまう可能性があるため注意深く食事をする必要が出てきます。

食事の際の注意事項の1つに口に含んだ飲み物がこぼれやすいという点があります。口の周りには口腔周囲をしぼめるための筋肉である口輪筋がありますが口腔内に打った局所麻酔の影響で口輪筋の動きが一時的に鈍くなる事があります。口輪筋の作用によって口を閉じて頬を空気で膨らませる事ができますが口輪筋に局所麻酔の影響が及ぶと頬を膨らませる事ができずに空気が漏れてしまいます。それと同様に口に含んだ水などの液体が漏れてしまう事があるので局所麻酔を使った直後の飲食の際には飲み物が口からこぼれやすくなる事がある事に注意しないといけません。

麻酔がきれかけてくる過程で

治療後に局所麻酔がきれかけてくる過程で局所麻酔を打った部位の周囲に違和感を感じる事があります。麻酔の効果自体が薄れてきて感覚が少しづつ戻ってくるのですがその際に痒みのようなドーンとした違和感のような感覚を感じる場合がありますが局所麻酔の効果が完全に消えればこれらの感覚は改善されます。

注射針を打った部位に口内炎ができる事がある

局所麻酔のために歯肉や頬部などの口腔粘膜に注射針を打った跡が数日後に口内炎になる事があります。針を打った部位の口腔粘膜が治る過程で口内炎ができる事があるのですが日にちの経過とともに治癒していきます。

このように治療の際に局所麻酔をした後の注意事項がいくつかあります。局所麻酔後に頬を膨らませ辛くなる事などは知っていないと知らずに水を口に含んでこぼしてしまう可能性があります。千種区も千種区外の患者さんにも安心して受診していただける歯医者を阿部歯科では目指しています。

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体の中では骨を作ったり溶かしたりして骨の再構築(骨リモデリング)が常に行われていますが、この骨リモデリングの代謝のうち骨を作る作用をしている細胞が骨芽細胞、骨を溶かす作用をしている細胞が骨芽細胞ですこの骨リモデリングですが歯科領域において歯周病やインプラント、抜歯後の骨修復、根尖病巣の骨欠損部の修復など様々な疾患や治癒過程において大変重要な働きをしています。そこで今回は歯周病や炎症性疾患などの際に骨を溶かす破骨細胞についてお話をしようと思います。

骨を溶かす破骨細胞

歯周病などの炎症性疾患や嚢胞、良性腫瘍または悪性腫瘍では骨の吸収が行われますが、疾患自体は細菌感染が原因になっていたり腫瘍そのものが増殖して疾患の原因となっておりますが、この際の骨の吸収に関して共通する事はこれらの骨吸収は破骨細胞によって行われているという事です。細菌の増殖によって細菌が骨を直接溶かしているわけではなく、腫瘍が骨を直接溶かしているわけではありません。これらの細菌感染による炎症などが間接的に破骨細胞を刺激して骨の吸収を促進しています。破骨細胞を活性化させる因子としては様々な物質がありますが破骨細胞の分化に重要な役割を果たすRANKLというサイトカインが非常に有名です。この破骨細胞分化を促進するRANKLは感染による炎症の際に発現したり悪性腫瘍によって骨芽細胞を介して発現されたりします。

破骨細胞

この、様々な要因で骨を溶かす破骨細胞ですが他の細胞にはない様々な特徴があります。1番の特徴は骨を溶かすという能力です。骨はカルシウム塩結晶を成分として形成されていますが破骨細胞にはこのカルシウム塩結晶を溶解させるための水素イオンの放出能力があり骨に面した部位から水素イオンを放出し虫食いのように骨を溶かしていきます。骨が溶解された痕は破骨細胞が存在した直下にハウシップ窩と呼ばれるくぼみ状のヘコミが出来上がります。この破骨細胞は複数の核を持ち多核細胞であるマクロファージと共通の前駆細胞を持ちます。実際にマクロファージに破骨細胞分化因子などを加える事でマクロファージを破骨細胞様細胞に分化させてカルシウム塩の吸収能力を付加させる事も可能です。この破骨細胞とほぼ同様の細胞に破歯細胞という細胞があり、破歯細胞は歯質を吸収する事で歯根に対して外部吸収を引き起こします。根尖病巣での破歯細胞による外部吸収が歯内治療おける正常な根尖最狭窄部の吸収を引き起こすなどのメカニズムの理解も歯医者での治療に関して重要な項目となってきます。

このように普段あまり気にしない骨再構成のメカニズムを理解する事も千種区の阿部歯科では臨床的な歯科治療計画立案のために大切にしています。

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蓄膿症というと聞き覚えがあるかもしれませんが正式には副鼻腔炎とい病名がつきます。副鼻腔という体の中の部位が炎症を起こしているのでこのような病名がついています。この副鼻腔炎ですが、虫歯によって引き起こされる場合もあります。虫歯と副鼻腔炎(蓄膿症)はどのような関係があるのでしょうか

副鼻腔とは

まず、副鼻腔とは何でしょうか?この部位は鼻の内部に交通している頭蓋骨にある空洞の部位名称なのですが、この副鼻腔とは4種類の空洞の総称となっています。なぜこのような空洞が鼻の横に交通しているかという理由には声の反響に関わっているとか、頭の重さを軽くするためとか色々言われていますがはっきりとは分かっていないようです。この空洞の中の粘膜に炎症が起きた状態が副鼻腔炎と呼ばれる状態です。

虫歯と副鼻腔炎

この副鼻腔ですが、その中の一つの上顎洞という部位が丁度上の奥歯の根っこの先端付近に位置しています。そのため歯が虫歯になり神経が細菌に感染してその感染が歯の根の先端まで到達するとその細菌感染がそのままに上顎洞まで達してしまう場合があります。こうなると上顎洞に炎症が起きて時には強い痛みや腫れがもたらされる場合があります。こうなると元々の感染源である歯の細菌感染をどうにかしないといけなくなります。この状態が虫歯によって副鼻腔炎(特に上顎洞炎)が引き起こされた状態です。歯が原因で副鼻腔炎が引き起こされる以外にも鼻の粘膜から感染が起こり副鼻腔炎(蓄膿症)になる場合もありますが、この場合は耳鼻咽喉科の領域となります。

歯から上顎洞に炎症が起きた場合を「歯性上顎洞炎」と呼び、鼻から上顎洞に炎症が起きた場合を「鼻性上顎洞炎」と呼びます。そのため、歯が原因なのか、鼻の側が原因なのかで治療方法が大きく変わってきます。歯から上顎洞炎が起きた場合は比較的片側に起きる場合が多く、鼻が原因の場合は両側に起きる事がしばしばです。しかしながら、実際にはレントゲンを確認して歯が虫歯になっていないか、歯の根の先端まで炎症が到達してないか、という事をしっかり調べる必要があります。この歯の虫歯によって副鼻腔炎が起きる状態は上の歯に虫歯ができた時に特有の話なので、下の歯に虫歯ができた場合はまた別の話となります。

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歯科と耳鼻咽喉科の領域をまたいで副鼻腔炎が起きる場合があるので耳鼻咽喉科のお医者さんから歯科に紹介が来ることもありますし、逆に歯科から耳鼻咽喉科に紹介をする事もあるのですね。いずれにせよ炎症が起きた原因の部位を明らかにして診断する事がとても大切となります。

※※※ 池下の歯医者 阿部歯科 ※※※

今日は、もしかしたらみなさんの多くも不思議に思っているかもしれない「なぜ歯医者さんは木曜日が休みなのか」という話題についてお話をしようと思います。もちろん、木曜休みではない歯医者さんもありますが歯医者さんは多くが木曜日が休みですよね。当医院でも祖父が千種区に阿部歯科を開院してから長く木曜日は定休日となっていました。

会合の関係?

木曜日休みではない歯医者さん同様、阿部歯科も木曜日の診療を行いますが多くの歯科医院では木曜日が休みとなっています。これは一体何故なのでしょうか?歯科の勉強会や会合などは木曜日や土曜日に行われる事が多くなっており、千種区でも歯科関連の会合や定期の行事は木曜日もしくは土曜日に集中してきます。そのため木曜日は何かしらの用事で予定が埋まってしまう歯医者さんが多いです。

それでは、勉強会や会合が木曜日に集中するから歯科医院の多くは木曜日が休みなのでしょうか?現在の状況に限っては理由の一つはその通りだと思います。院長が会合に出席するためには、院長が不在でも歯科医院が通常通りに診療を続けられる必要がありますが、院長と同等の歯科医師が院内に滞在していないとうまく院長不在で診療を続けて行くのが難しくなってしまいます。阿部歯科の場合は、院長と副院長という役職と立場上の違いは設けておりますが診療においても治療の指針のすり合わせを行う事で診療体制に差が生まれないように制度を作っております。歯科医院でそういった制度を確立するにはかなり多くのハードルもあり、そのため院長が不在となる木曜日は歯科医院が必然的に休みになる日が多いのでしょうね。では、歯科医師の集まりなどの会合があるから歯科医院の多くが木曜休みになったのでしょうか?

木曜日の休みは元々技工日だった?

実は木曜休みになる元々の理由は別にあったという話があります。それは、「技工日」という日が木曜日に設けられていたという話です。「技工日」とはなんでしょうか?「技工日」とは歯の詰め物や被せ物、入れ歯などを実際に作る日です。今は、ほとんどの歯科医師は技工物を外注で出していますが、私の祖父の時代は自分たちで技工物をほぼ全部作っていたという話を聞きました。中には、学生さんを住み込みで住まわせてその人に技工物を作ってもらう代わりに、学生さんの学費を出していたという話も聞いたことがあります。

実際、歯科医師である私の祖父の遺品の中には数多くの歯の詰め物や被せ物、入れ歯を作るための道具がありました。私も愛知学院歯学部の学生の時には技工物を作る実習をしましたが歯科医師になってからはほとんどの歯科医師がそうであるように技工所への外注、もしくは院内技工士さんに技工物を作ってもらうというようにしております。しかし、祖父の時代はほぼ全部技工物は自分で作っていたようで技工に必要な機材だけでなく、技工に必要な材料も数多く遺品の中で目にしました。祖父は私が中学生くらいの頃までは現役で働いておりましたが、その頃になると流石にもう自分で技工物を作ってはいないようでしたが、祖父がまだ若かった頃はどうやら技工物のほとんどは自分で作っていたようです。

これは特別なことではなく、明治生まれの祖父が若い頃は歯科医師が技工日を設けて、その日に技工物を製作する、という事を行なっていたようです。その「技工日」が、木曜日であり、月火水と診療して、木曜日に技工物を作り、金土と診療をする、という流れだったようです。そのため、木曜日が休みだったのではなく、「木曜日は診療以外の技工の仕事をする日だった」というのが歯医者さんは木曜日が休みになるというように認識されるようになったと一説で言われています。

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色々な業種でも特定の休みが決まっている事もしばしばですが、歯医者さんに関してもこのような理由があって木曜休みが多くなっていったのかもしれません。他にも、もしかしたら色々と「歯医者さんの木曜休みが定着した理由」説がまだまだあるかもしれませんね。

歯医者さんで治療をしていると、「歯の神経が痛んでいる」とか、「歯の神経が感染しているので神経を取らないといけない」と言われた経験のある患者さんもいるかもしれませんが、そもそも歯の神経って一体なんだかよく分からないと不思議に思った事はありますか?

歯の神経とは

歯の神経という言い方は、患者さんが歯の痛みを感じたりしているので分かりやすく伝えているのですが、具体的にいうと歯の中に張り巡らされた神経、血管を含めた軟組織全部を指しています。手を触ると触った感触を感じたり、お湯を手にこぼすと熱さを感じますが、実は歯の中に張り巡らされた神経は冷たさや熱さ、感触は感じません、唯一感じるのは痛みだけです。冷たさや熱さの刺激を痛みとして感じているのです。感じる痛みにも2種類あって、歯の中の神経は鈍い痛みと鋭い痛みを感じることができます。

冷たいものや熱いもので痛みを感じる

虫歯ができると冷たいものや熱いもので痛みを感じる事がありますよね。この状態は冷たさや熱さを感じているわけではなく、歯にとっては単純に刺激を痛みとして感じている状態にあります。虫歯ができると歯の構造の内の象牙質という組織が露出します。この組織には小さな管が張り巡らされていてその中に満たされている水分が冷たさや熱さやものが触れた時の刺激によって揺り動かされて歯の中の痛みを感じる神経に伝わりこれらの刺激を痛みとして感じ取ります。

物を噛んだ時の感触

歯の中に張り巡らされた神経とは別に物を噛んだ時の感触のセンサーというのも実はありますが、これは歯の中ではなく、歯の外側にある歯根膜という組織が感じ取っています。歯根膜は歯と骨の間にクッションのように位置しており骨に対して歯をハンモックで釣り上げるように持ち上げています。物を噛むとこのハンモックが沈み込み物を噛んだ感触として感じ取ります。このセンサーは普段物を噛んだ時には感触として感じ取りますが、あまりに強く噛みすぎたり歯の周りに炎症が起きている時は痛みとして体に伝えて必要以上に歯の周りの組織にダメージが起きないようにしています。このハンモックが適正に沈み込んだ場合は最大で歯は骨に対して0.5mmまで沈み込む事ができると言われています。

虫歯の痛みは歯の神経が、噛んだ感触は歯根膜が

そのため、歯医者さんでの治療の時に「歯の神経が」と言われた場合はこの歯の内部に張り巡らされた神経を含む血管と軟組織全てを指している事が多いのですね。それとは別に歯をグッと噛んだ時に痛みを感じる場合は歯の中の神経ではなく、歯の周りに張り巡らされた歯根膜の中にあるセンサーが痛みを感じている事が多いです。

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こんにちは、千種区にある歯医者の阿部歯科です。今回は感染などが起きた時に使う抗菌薬(抗生物質など)についてお話をしようと思います。歯茎が腫れたり親知らずが腫れたりした時に出されることがある抗菌薬ですが実は色々な種類があります。

抗菌薬?抗生物質?

一般的には抗生物質という名称の方がよく聞きますが、今では化学的に合成する抗菌薬がありますので、抗生物質という名称ではなくて抗菌薬という名称が使われるようになりました。抗生物質はもともとはカビなどの微生物から他の微生物の増殖を抑える物質として発見されて、それらの微生物から抗菌性の物質として取り出されて抗生物質と呼ばれるようになりました。英語のAntibioticsを直訳してAnti(抗)biotics(生物質)となったのですが、直訳してみると「生物の物質を抑える」のか「生物を抑える物質」なのか少し紛らわしいところもあります。そんなかつては全て微生物から採取と精製がされていた抗生物質も化学的に合成することができるようになって抗菌薬という名称が使われるようになりました。抗生物質という名称だと上のように紛らわしいところがあったので「菌に抗う薬」という事で抗菌薬というシンプルな名称になりました。

抗菌薬は菌の何に効くのか

抗菌薬はその種類によって菌の何に作用して菌の増殖を抑えるのかが決まってきます。歯医者さんが比較的よく使う抗菌薬の中にβラクタム系という種類の抗菌薬がありますが、これは細菌に特有の細胞壁という構造の合成を阻害して細菌の分裂や生存自体を不可能にしてしまう事で作用を発揮します。世界初の抗生物質のペニシリンもこのβラクタム系の抗生物質に分類されます。その他にも、細菌のタンパク質の合成を阻害して細菌の代謝を抑えたり、細菌の遺伝子の合成を抑えたりといったようにそれぞれ色々な方法で細菌の増殖を抑える効果を発揮しています。

特に人間の細胞には存在しないような細胞壁の合成阻害をする抗菌薬は細菌に対して非常に特有に効くのですが一部の細菌ではこれらの抗菌薬に耐性を持つものも現れてきて新しい抗菌薬の開発がこれからの課題の一つともなってきています。かつて作られた最初の抗生物質であるペニシリンも今では耐性菌が増えて効きが悪くなってきてしまっていると言われています。その後もペニシリンを改良した抗生物質や新しい種類の抗生物質の発見、化学合成による新しい抗菌薬の開発で細菌感染に対抗しているのですがまだまだ課題は多くあるようです。

感染に対して非常に有効な抗菌薬ですが、このように抗菌薬は細菌に特有の構造に対して効くような物を選別して薬として利用しているのです。

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