池下の歯医者 阿部歯科院長のブログです。歯科治療に関する話題を中心に更新しています。

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当院院長からのメッセージや出来事のご紹介です。

2017年12月アーカイブ

千種区池下の阿部歯科の院長、阿部丈洋です。今回は、歯周病の評価のなかでしばしば用いられる評価の方法をご紹介します。歯周病の評価におきましては、様々な手法が用いられておりますが、その中のひとつにCPITN という方法があります。CPITN とはCommunity Periodontal Index of Treatment Needsの略になります。その詳細についてこれからお話ししていきたいと思います。
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CPITN 

この指標は歯周疾患の罹患状況を世界的規模でとらえて、相互に比較しまして、さらに治療の必要度を算出しまして、治療計画を立案するために考えられた指標であります。治療計画を私たちが立てていくにあたりまして、まずは現在の状況の診断をしなければなりません。病気があると言いましても、どれくらい悪いのか?どのように治療していけばいいのか?考えることは非常に多いのであります。

指数

この指数におきましては、
代表歯を用いる代表歯法であります。
使用するプローブを指定しています。
疾患の程度はカテゴリーで表しまして、その値は治療の必要度と直結しています。
以上の特徴を持っているのがCPITN の指数になります。

代表歯

代表歯としましては、口腔内を6分割しまして、臼歯部におきましては第一大臼歯か、または第二大臼歯のいずれかを対象と致します。前歯部におきましては、上顎右側中切歯と下顎左側中切歯を使用します。第三大臼歯は通常は含めませんが、第二大臼歯の位置にありまして機能している場合には使用します。第一大臼歯とは6歳で生えはじめる、いわゆる6歳臼歯のことであります。第二大臼歯とは12歳くらいで生えはじめる、いわゆる12歳臼歯のことであります。第三大臼歯とは、いわゆる親知らずのことであります。

プローブ

プローブにおきましてはWHOのプローブを使用します。使用するときのプロービング圧は25gを越えないようにします。診査項目としましてはプロービングデプス、プロービング時の出血の有無、歯石の有無としています。プロービングデプスが6mm以上の場合はコードを4、プロービングデプスが4-5mmの場合はコードを3、プロービングデプスが3mm以下の場合でも歯石があった場合にはコードを2、それ以外の場合でもプロービング時に出血が見られた場合にはコードを1、そして以上の所見が見られなかった場合にはコードを0としまして、6分割しましたそれぞれの分画ごとに記録していきます。

治療法

治療法としましては、口腔清掃指導、口腔清掃指導とスケーリング、口腔清掃指導とスケーリングとさらに複雑な歯周治療を考えていきます。疾患の程度と治療の必要度は次のように対応していきます。
コード1の場合➡口腔清掃指導
コード2、3の場合➡口腔清掃指導とスケーリング
コード4の場合➡口腔清掃指導とスケーリングとさらに複雑な歯周治療
以上が対応していくことになります。
 
これらの指数は代表歯法を用いていますので、短時間で診査できまして、またプローブを規定しまして、コードを定めて治療法と対応させているために、結果の比較が簡単でありまして、統一的に行うことができるというメリットがあります、優れた長所を持っているのであります。
 
 
夜間のブラキシズムの原因についての続きとなりますが、ブラキシズムは主として感情的ストレスと関係しました中枢神経系の問題であるのかもしれないとの主張がありました。また、一方におきましてブラキシズムは咬合不調和と精神的ストレスの両者がともなってブラキシズムが発生するのではないのか、それが不可欠なのではないのかと提唱する二元論者もいたそうですが、依然としまして論争は続いているのであります。
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感情

夜間のブラキシズムは、感情に関係しましたひとつの睡眠障害であるとの意見も上がっているそうです。夜間のブラキシズムの程度におきましては、夜ごとに大きく変化をいたしいますが、感情的ストレスのある日や、離婚や失業、大きな試験などの日常生活におけます重大な局面とも密接に関係していたとの報告もあるそうです。

患者

ブラキシズムのある患者さんには、性格や感情の面におきまして、ブラキシズムをしない患者さんとはいろいろな面で異なることが認められているそうです。ブラキシズムのある患者さんには精神病的素質のあるものはまれではありますが、一般的な精神緊張のレベルが高くなりやすい性格をもつものは多いとのことであります。

ブラキシズム

ブラキシズムのあるものは攻撃的であり、敵意を持ちやすく、心配性で活動が過剰であるのかもしれないとの報告もあります。(1972年、1955年、1960年の報告)さらに、ブラキシズムのある患者さんには、しばしばほかにストレス症状を示しまして、神経性の小疾患をもつ場合が比較的多いとの報告もあるそうです。

診断

夜間、歯軋りをしたり、噛みしめていたりしていることの認識の程度におきましては、患者さん個々においていろいろあります。およそ成人の10%、お子さんの5%におきまして夜間のブラキシズムをすることに気づいてはおりますが、この事につきましては問診することによりまして、容易に確かめられるのではないのでしょうか。

咬耗

咬耗の形を診査することによりまして、さらに40-60%の患者さんにブラキシズムを認められることができるかもしれないです。上顎犬歯の尖頭の平坦な形態については、よく見られる徴候のひとつと言えるのかもしれません。また、他の咬耗小面を診査することにおいてでも、ブラキシズムを確かめることができるのかもしれません。
 
夜間のブラキシズムがグラインディングよりもクレンチングが主としてあるような患者さん、おそらくは25-40%のものにおきましては、歯の咬耗はごくわずかであるとも言われております。
 
千種区池下で来年4月開業の阿部歯科院長 阿部丈洋です。前回、書きましたブラキシズムについての続きについてご説明を加えていこうと思います。
リライト:2017年12月29日16時半
 
ブラキシズムの危険性等につきましては、前回も書いてきましたが、この複雑なブラキシズムという現象については補足として引き続きお話をしていきたいと思いますので、宜しくお願いします。
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発現状況について

夜間のブラキシズムの発現状況につきましては、およそ大人の10%、子供の5%の人が、夜間のグラインディングやクレンチングをすることが知られているそうです。
 
しかしながら、ブラキシズムに関連しました徴候や症状につきましては、人口の80%から90%の人たちに認められるということが、1966年のRedingや1979年のSolbergらの論文によって報告されています。
 
また、すべての人において一生涯のうちに、いつかは短時間のうちに夜間のブラキシズムを経験していると言われています。自分のブラキシズムを知るということにおいては、たいていは寝室を共にする相手から言われたり、咬耗の形で歯医者さんから知らされたりすることによってが多いです。
 
ブラキシズムの発現状況につきましては、男性と女性ではほぼ同じとされています。

小児

小児の夜間のブラキシズムにつきましては、ほとんどわかっていないというのが現状です。
親御さんにおかれましては、お子さんのブラキシズムでかなり大きな音がするので気づくもとが多いのではないかと考えます。
 
発現時点では小児のブラキシズムによる後遺症としての障害はほとんど認められていないそうです。小児のブラキシズムは12歳を過ぎますと、減少していく傾向にあるようでして、そのことにより、心配される親御さんには成長していく過程においてブラキシズムはなくなることや、なんら後遺症としての障害は起きる可能性が少ないということをアドヴァイスすることが通常で。

夜間のブラキシズムの原因について

夜間のブラキシズムの原因としましては、考え方として咬合性、精神性そして全身性に分けられています。
 
初期の考え方では、ブラキシズムは咬合からのトリガーによって引き起こされるのではないかと考えられていました。つまりは、咬合における不調和が歯根膜の機械的受容器に影響を与えることによって、ブラキシズムが引き起こされるのではないかと考えられていました。
 
千種区の歯医者、阿部歯科院長です。今回はブラキシズムについて解説をしたいと思います。
 
リライト日時:2017年12月29日16:30
 
咬合性の異常機能にはブラキシズム(歯ぎしり、噛みしめ)や、咬唇癖、指しゃぶり、異常な顎位をとることなどが含まれています。
これらの動作が、あるいは習癖が昔から異常機能と呼ばれていた理由として、咀嚼や嚥下、発音などの機能的な活動と比較し、機能的な目的をまったくもっていないようにみられるからです。
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夜間のブラキシズムについて

もっとも問題となります異常機能習癖の1つには、睡眠中のクレンチングとグラインディングがあげられます。
 
ほとんどの患者さんにおきましては、断続的な夜間のブラキシズムが厄介な結果をまねくことは少ないと考えられます。多くにおいては歯の軽度の咬耗、わずかな骨改造、あるいはまた、起床時の筋痛やこわばりがある程度であります。

グラインディング

グラインディングにおきましては力が側方方向に加わりますために、歯軸方向よりもむしろ水平的に歯を加圧することになります。
 
このことは咬頭の破折や歯の動揺を助長します。また、臼歯の咬合面が咬耗によりまして隣接接触点以下になることがあり、それによって空隙ができ、食片圧入をまねいてしまうことがあります。

過度咬耗

ブラキシズムにともなう過度の咬耗は、歯髄疾患を引き起こしてしまうことがあると言われています。
 
咀嚼によります咬耗は通常では徐々に生じてしまうことがあります。そのような状況下におきましては、歯髄は後退していき、二次象牙質が形成されることになります。歯髄を結果として保護するようになっていきます。

夜間性質について

睡眠中にいかにしてブラキシズムが起こるかについて知っていますと、その破壊作用を予測することができるかもしれません。
 
ブラキシズムにおきましては、リズミカルで激しい歯ぎしり型と、その一方、一定時間持続します噛みしめ型の二つがあると考えられています。

ブラキシズムの力

夜間のブラキシズムの力におきましては、咀嚼時の同じ力と比較し有害であり、そのことについては筋の収縮が等尺性であることと、力の間隔について長いこと、さらに歯が不安定な偏心位におきまして接触することなどによると考えられています。

睡眠中

ブラキシズムの動作について、睡眠中のどの時期においてもみられますが、たいていは第二相で生じていると考えられます。
時にはREM睡眠のように時には夢を見ている時に起きることもあるそうですが、深い眠りの相から浅い眠りの相への移行時に生じることが多いのではないかとの報告もあります。
 
 

顎関節内障について

千種区の頼れる歯医者さん、阿部歯科院長の阿部丈洋です!前回のブログ記事の続きで、今回も顎関節症について詳しく解説をしたいと思います。
記事のリライト日時:2017年12月27日18:50
 

「顎関節内障」というのは関節内の関節構成要素間の障害を示しています。

特にこの用語は主に関節円板から下顎頭との関係にみられます変化を指すのに使われています。この関節円板は下顎頭に対し、前方にも後方にも偏位しまして、どちらの状態においても咀嚼器官に対し、痛みや機能障害を引き起こす可能性があるとされています。前方転位が顎関節内障では最も一般的にみられます。
 
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関節円板前方転位

急性の関節円板前方転位において後方付着部の裂断や伸展を伴うものは、下顎頭の前方移動をつねに障害することとなります。

このことにより、関節の痛みのみならず、開口量の減少(25mm-30mm)が生じてしまいます。
下顎の正常な方向への側方移動も制限されることとなってしまいます。

原因は何か?

急性の関節円板前方転位の原因となりますのは、下顎の突然の外傷、たとえば事故や抜歯、気管内挿菅、あるいは慢性的なクリックが次第に悪化したものがあげられます。

また慢性的な円板転位においては、臼歯の欠損やさまざまな異常機能の際の慢性的な筋活動の亢進、あるいは下顎の後方偏位をもたらすような咬頭干渉、などによります微少な損傷が原因であると考えられてきましたが、仮説をうらずける証拠は無いのであります。

先天異常

顎関節は胎生期、胎生後期のいろいろな発達異常の影響を受ける可能性があるとされています。

簡単に分類されますのは、先天異常と生後の発達障害があげられます。顎関節の先天異常はまれで、もっともよくみられる奇形は下顎頭の一部、あるいは全部の発育不全があります。たいていの場合は、顔面の欠損、たとえば側方顔面の異形成などにともなって生じることがあります。

生後発育障害

顎関節の生後の発育障害は先天異常とくらべ一般的であります。これには発育不良や発育過剰があり、顎関節部だけ、あるいは顔面の大部分にまで及ぶこともあるそうです。

局所的な原因による障害はたいていは、片側性に生じることがありますが、全身的な要因による場合におきましては、両側性に引き起こることもあるようです。

発育不良について

主に下顎頭の低成長によっておこる発育不良は、直接的、間接的な顎関節の外傷、若年性リウマチ性関節炎のような炎症性疾患、局所的な全身的な感染、放射線などによって引き起こされることがあります。

過剰発育

顎関節や下顎骨の過剰発育は末端肥大症で代表されるようなアクロメガリの継発症とみられまして、下顎骨が特異的に巨大化しまして歯列に空隙をつくったり、下顎前突となることがあります。こうした変化は咬合関係に影響を及ぼすことが考えられております。
 
 
いかがでしょうか?顎関節症に関し、専門的な歯医者の視点で詳しく解説いたしました。
阿部歯科では顎関節症でお悩みの方に、それぞれの症例に適したアドバイス、治療方法をお話しております。お気軽にご相談ください!
 
 
本記事の執筆者:歯科医師  阿部 丈洋 (あべ たけひろ)
 
【経歴について】
1978年:名古屋市千種区生まれ  1997年:愛知県内の東海高校を卒業  2003年:奥羽大学を卒業
2003年:愛知学院大学歯学部研修医、稲沢市民病院にて勤務  
2004年:愛知学院大学第2口腔外科にて勤務
2005年:岐阜県立多治見病院 救命救急、麻酔科レジデント
2006年:愛知県済生会病院の歯科口腔外科 医員
2009年:加藤歯科にて勤務  2016年:オカダ歯科クリニックで勤務
2018年:阿部歯科 院長就任
 
【治療に対する考え】
人間おひとり、ひとりの性格が異なるのと同様、「お一人お一人が必要とする治療」にも違いがあります。そのため、治療の必要性についてしっかりと説明を行ったうえで、各患者様に適した治療計画を立案します。ただ治療を進めるのではなく、患者に信頼いただき、安心して治療をお任せいただけることを重視しています。
 
名古屋市千種区の阿部歯科 院長、阿部丈洋です。
患者さんからご相談・お問い合わせいただくことの多い「顎関節症」

顎関節疾患には様々なタイプがありますが、今回はこの千種区池下の歯医者さんブログで、そのうちのいくつかをご紹介していきたいと思います。
顎関節は、からだの他の部分の関節と同じようにさまざまな疾患におかされてしまう可能性があることは否定できないと考えます。特に顎関節は「咬合機能に関する問題」が絡んできますので、より複雑になってしまうのかもしれません。
 
再執筆日:2017年12月27日18:30
 
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退行性関節疾患について

「退行性関節疾患」に対して、用いられます同義語にはいろいろあります。
その中には関節症、変形性関節症、骨関節炎そして退行性関節症などの言葉があげられます。ここで言う、「変形性関節症」という言葉には、関節表面の軟組織の退行性変化と摩耗、また、その基底骨に同時に起こります改造変化を特徴とします滑膜関節の非炎症性疾患ということになります。
 
顎関節におけます変形性関節症の頻度としましては、年齢と共に増加するともいわれています。
しかしながら、まれではありますが40歳以前に発症するとも言われております。変形性関節症の臨床的徴候のひとつとして最もよくみられますことに、顎関節の音であるクレピテーションがあるとされています。

1975年のHansson&Milnerの調査によりますと調査対象者の約25%にみられたそうです。

リウマチについて

顎関節の炎症性関節疾患のうちで最も重要になりますのは、このリウマチ性関節炎(RA)になりまして、これは全身的な結合組織の炎症性疾患となっております。
このリウマチ性関節炎は全身のあらゆる関節をおかしますが、しばしば末梢の関節、手足の指の関節から始まり、隣接部に徐々に広がりまして膝や肩などの大きな関節に至るとされています。
 
リウマチ性関節炎に起因する顎関節の症状としましては、全身の疾患状態の深刻さにもよりますが、ある研究によりますとリウマチ性関節炎の約2人に1人が顎関節に症状をもったことがあるとのこと。

この疾患はたいていは30歳代半ばから始まりまして、機能障害を伴うような重大な症状はおよそ10-15%の患者さんにみられるそうです。

外傷性関節疾患

外傷性関節疾患は、関節組織の過度な外傷にたいします炎症性の反応とされています。
顎関節におきましては下顎頭の骨折、つまり下顎頭下部や関節包内の骨折に併発することがあるそうです。

臨床的には痛みによる運動制限や浮腫による関節部の腫脹があります。通常は片側の顎関節でこうした状態になり、腫脹した関節には強い圧痛がありまして、関節内の浮腫により下顎が反対側に変位して咬合が合わなくなることがあります。
 
 
本記事の執筆者:歯科医師  阿部 丈洋 (あべ たけひろ)
 
【経歴について】
1978年:名古屋市千種区生まれ  1997年:愛知県内の東海高校を卒業  2003年:奥羽大学を卒業
2003年:愛知学院大学歯学部研修医、稲沢市民病院にて勤務  
2004年:愛知学院大学第2口腔外科にて勤務
2005年:岐阜県立多治見病院 救命救急、麻酔科レジデント
2006年:愛知県済生会病院の歯科口腔外科 医員
2009年:加藤歯科にて勤務  2016年:オカダ歯科クリニックで勤務
2018年:阿部歯科 院長就任
 
【治療に対する考え】
人間おひとり、ひとりの性格が異なるのと同様、「お一人お一人が必要とする治療」にも違いがあります。そのため、治療の必要性についてしっかりと説明を行ったうえで、各患者様に適した治療計画を立案します。ただ治療を進めるのではなく、患者に信頼いただき、安心して治療をお任せいただけることを重視しています。
 
咬合による外傷で、咬合性外傷というものがあります。この咬合性外傷は一次性のものと二次性のものに分類されます。一次性の咬合性外傷とは、正常歯周組織に異常な力が作用したときにみられる影響であります。二次性の咬合性外傷とは、正常な歯周組織にとっては過度になるかならないかといったような程度の咬合力が、すでに弱ってしまっている歯周組織に作用した場合の影響のことであります。
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歯周組織は咬合力から受ける圧にたいしては適応性の変化という形で反応しています。もしも、この圧が、量、頻度、期間の点で増えて、そのためにこの適応変化が過大になりますと、歯の支持組織に外傷性の損傷が起きてしまいます。その事は、かなり特異な顕微鏡的な、臨床的所見をもった咬合性外傷が現れてきます。

臨床所見

咬合性外傷の臨床所見としましては、傷害をうけた支持組織からの痛みや不快感、歯の動揺、細かな振動、それに歯の移動があります。Ramfjord &Ash (1981年)によると、咬合性外傷の臨床診断には活動的な傷害所見があることが必要とされているそうです。

レントゲン

咬合性外傷の結果としまして起こる臨床的、エックス線写真的変化について1975年にBurchは以下のようにまとめています。1:歯槽骨頂付近の歯根膜腔の漏斗状変化2:根分岐部の不鮮明3:垂直性骨喪失4:セメント質過形成5:象牙質粒6:歯根吸収7:骨粱の凝縮8:歯肉退縮、などの変化があげられます。ただ、咬合性外傷と関係性が必ずあるわけではないそうです。

歯周炎

歯周炎がある場合の咬合性外傷についてもよく研究されています。正常な歯周組織に外傷がくわえられても、上皮付着の喪失をともなう歯周炎は起こらないとされています。歯周疾患にかかってしまった歯に多大な量、持続時間、頻度で咬合圧が加わった場合には、骨の破壊が生じてしまい、骨縁下ポケットの形成が起こると考えられています。

Lindhe

1974年の研究においてLindhe &Svenbergのビーグル犬を用いた実験があります。その、実験は歯周組織と咬合性外傷との関連性を調べた実験でありました。この実験から、プラークの存在と咬合圧との関連性が強調され、臨床医の理解の向上に大きな影響を与えた論文となりました。

治療上問題

その咬合性外傷が歯周組織について現在のものか過去のものかを判定することは不可能であります。因果関係についても、下顎の機能、および異常機能時の歯の接触運動を慎重に検査してみなければわからないのであります。動揺度、または振動の増大にたいしてはスプリント療法などの臨床的処置が必要となる場合が多いと思われます。
 
名古屋市千種区の歯医者さんのブログ
 

千種区の頼れる歯医者 阿部歯科院長の阿部丈洋です。
今回の記事は少し専門的な歯科医療に関するお話「不正咬合」について、分かりやすくお伝えいたします。

記事のリライト日:2017年12月20日(水)17時半

形態的不正咬合

咀嚼システムの痛みや機能障害の病因因子としての咬合因子の重要性が、過去に多くの論文で論じられてきました。

今もまだ異論のあったところで語られています。1980年代中期においても、咬合の障害と顎機能異常との間に密接な関係があると主張するものと、そうした関係はまったくないとするものがあったそうです。
 
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歯列の異常においては、歯の形と個々の歯の形成、萌出、配列に関する正常からの偏位が含まれます。歯の形成に関して一般に見られます異常としましては部分的無歯症である小歯症があります。
1歯または複数歯が先天的に欠如しているということになります。
 

永久歯列の詳細

永久歯列では、このことは人口の約7%に起こるそうでして、この数に親知らずは含まれてはいません。

1歯あるいは複数の親知らずの欠如においてはもっと頻度が高くなります。それは、人口の約25%に発現するとのことです。先天的な歯の欠如は、そのままにしておきますと歯を抜いたときと同じように、隣の歯の移動や傾斜、対合歯の挺出(歯が通常あるべき位置よりも伸びてしまうこと)が引き起こされてしまうのです。

多数歯が欠如しているような極端な状態では、咬合の安定も危うくなってしまうのです。
 

配列について

歯の配列異常は、孤立した単独の不正咬合としても生じることがありますが、空隙異常としてもっとも頻度の高い叢生(乱ぐい歯)と関連してよく見られる事実があると思います。

叢生では、歯の空隙の不足によって歯列弓上の正常の位置からほっぺた側あるいは舌側に、あるいは歯列弓上で回転した状態をとるようになっています。
 

機能的不正咬合

1968年にPosseltが唱えました「正常な運動様式から下顎を偏向させるような咬頭接触」や1983年にRamfjord&Ashが唱えました「円滑な調和のとれた歯の接触滑走運動を阻止し、障害する咬合接触」、1974年にDawsonが唱えました「調和した顎機能の障害となる歯質の一部」と定義されたそうです。
 

下顎運動

下顎運動は大きく神経筋制御機構によって支配されています。

機能的に最適な咬合では、歯の接触は筋が不必要な活動をしなくてすむようなものでなければならないとのことです。好ましくない筋活動を起こしやすくするような特異な歯の接触形態があるという意見もありまして、1968年にPosselt はもっとも悪い咬合不調和として述べているそうです。
 
その内容には、後方歯牙接触位での咬合干渉、非作業側の干渉、作業側の干渉を論じています。しかしながら、1982年のアメリカ歯科医師会における顎機能異常に関する会議では、次のように声明を発表しています。

文献的には、咬合問題が顎機能異常を引き起こすことは示されていないが、臨床的データではこの2つがしばしば共存することは確かである。しかし、両者の関係がどのようなものであるかは現在のところ明らかではない」とされているそうです。
 

いかがしたでしょうか?今回は普段お伝えしている内容よりも、少し専門的ではありますが大切な話題です。阿部歯科では「不正咬合」「噛み合わせ」に関するご相談も受け付けています。不正咬合でお悩みの方は是非ご相談ください。
 
 
 
本記事の執筆者:歯科医師  阿部 丈洋 (あべ たけひろ)
 
【経歴について】
1978年:名古屋市千種区生まれ  1997年:愛知県内の東海高校を卒業  2003年:奥羽大学を卒業
2003年:愛知学院大学歯学部研修医、稲沢市民病院にて勤務  
2004年:愛知学院大学第2口腔外科にて勤務
2005年:岐阜県立多治見病院 救命救急、麻酔科レジデント
2006年:愛知県済生会病院の歯科口腔外科 医員
2009年:加藤歯科にて勤務  2016年:オカダ歯科クリニックで勤務
2018年:阿部歯科 院長就任
 
【治療に対する考え】
人間おひとり、ひとりの性格が異なるのと同様、「お一人お一人が必要とする治療」にも違いがあります。そのため、治療の必要性についてしっかりと説明を行ったうえで、各患者様に適した治療計画を立案します。ただ治療を進めるのではなく、患者に信頼いただき、安心して治療をお任せいただけることを重視しています。
 
歯質の欠損は、機能や磨耗と関連しまして色々な経緯で引き起こされることがあります。最もよくあることに、咬耗や磨耗、侵蝕というものがあります。自分ではしらない間にそのような状態が起こっているのかもしれません。千種区池下の歯医者さんブログでこれらのことを紹介していこうと思います。
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咬耗

これは咀嚼時のように歯と歯において、歯同士の接触の結果として生じた歯質の生理的な摩滅のことであります。特に咬耗は歯の咬合面や切端部分において最も明らかに生じます。最初は、小さな磨かれた咬合小面として現れることがあります。その後、咬合面を平坦にしていきます。一度削れてしまった歯はもう戻ることはありませんので、できるだけ早く発見して知ることが大切になります。

磨耗

これは異常な機械的過程による歯質の病的摩滅になります。磨耗の原因としましては、主に露出歯根表面に影響を与えるような不適当な、もしくは過度の歯磨き、ブラッシングや、いくつかの歯の特定な部位で、パイプや爪またはピンなどをくわえているような口腔習癖があるのかもしれません。
 
ある工場(鋳物工場、石の加工工場、鉱山)などでは、空気中の磨耗粒子がマスクのしていない作業員の歯と歯の間に入ってしまい、そして歯をくいしばるクレンチングや歯ぎしりであるブラキシズムをしてしまっていた場合において、磨耗を引き起こしてしまったことがあるそうです。

侵蝕

このことは化学的に引き起こされてしまった歯質欠損のことになります。主なものでは酸によるものがあげられます。侵蝕性の酸の原因としましては、外因性のものと内因性のものがあります。外因性のものとしましては例えば柑橘類または、そのジュースなどの食品やある種の化学工場における空気などがあげられます。そして、内因性のものとしましては神経性食欲欠如症におけるような習慣性嘔吐での胃酸の逆流があげられます。

歯質磨耗

咀嚼や、その他の顎口腔機能に関係しているすべての歯は、エナメル質が磨耗にたいして非常に抵抗力があるにも関わらず、徐々に咬耗していってしまうのです。歯質の欠損は、一般的に加齢、厳密に言いますと歯が咬合機能に関与してきた時間の長さに関係しているとされています。

現代社会

現代社会においては、歯の咬耗と年齢の関係は明らかではありません。といいますのも、我々が今日とっている食物は、著しく非磨耗性な食品が多いからになります。したがって、年齢との関係性は不明瞭でありまして、他の要素が重要になってくると考えられます。例えば、歯の数、その硬さ、石灰化の程度、歯の位置と配列、顎間関係、咬頭の高さや傾斜、歯の動揺度と歯周組織の状態、咬合力とブラキシズム習癖、唾液の量と質、食品の化学的、機械的要素そして口腔環境などがあげられます。
 
気になったら一度、名古屋市千種区の歯医者さん、阿部歯科に聞いてみてはいかがでしょうか?
 
日増しに寒さが強くなっていますね。千種区池下の阿部歯科の院長、阿部歯科です。今回は脊椎動物の歯についてお話ししたく思います。
 
最古と言われます脊椎動物は約5億年前に生息していました無顎類とされています。顎がはっきりしていなくて、食物を吸いとって食べていたとされています。噛むという動作ではなく、吸引による食物摂取をしていたらしいです。現在にいる生物で例えますとヤツメウナギによくにているそうです。顎がないので吸って食事をするなんて我々にはなかなか想像ができないことですね。
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もう少しあとの、無顎類になりますと十分には発達していないですが、はっきりと顎とわかるような組織を持った原始的な魚の登場も認められるそうです。原始的な下顎と上顎、そして顎関節を形作っていたらしいです。もうそれらの魚は現在絶滅しているとのことですが、どうやら体を装甲していたばかりではなく、口の中にも歯のような組織も持っていたとのことです。

軟骨魚

サメやエイは軟骨魚とされていまして、それらの歯は同形歯型で単椎歯型、多換歯性な特徴があるようです。同じような単純な歯で、生えかわりができるような性質があるのですね。それらの歯は顎に広く付着していて歯の脱落や交換は適当に起きるのではなく、正確な順序で行われるそうです。食物の補食においても引きちぎるのに都合がいいように、鋭く細い刃をもって配列しています。ですので、日とがまれにサメにおそわれると重症を追うことにもなります。顎の動きとしては横には動かせない、犬のような噛みかたになると思われます。

硬骨魚

硬骨魚は軟骨魚よりももっとたくさん歯があるそうです。本来ある位置以外にも上顎や喉の方、舌にもあったりするとのことです。まるで、非常に精巧に出来ている粉砕器みたいですね。肺魚を含みます原始的な硬骨魚からは、デボン紀に陸上に上がってきた脊椎動物がいるそうです。餌を求めて陸に上がってきたのですね。シーラカンスの祖先ではないのでしょうか。

両生類

陸生の両生類では陸上で歩行ができるように発達しました。カエルやサンショウウオがそれに当たります。噛みかたはやはりカプカプとした動きになりまして、すりつぶしたりする機能はないみたいです。強力な舌骨の力をかりて、強い噛みつき動作をするそうです。

爬虫類

原始的な両生類のなかから爬虫類が進化してきました。歯と頭蓋骨がよく発達してきたみたいです。強固な頭の骨のおかげで、口がより効果的な補食器官に発達してきました。そして爬虫類は空気を含めた生体環境によく順応して、陸上と水中を支配するようになってきました。生物の進化とは誠に偉大ですね。
 
千種区の頼れる歯医者 阿部歯科院長の阿部丈洋です。今回はよく患者さんからご相談をいただく「噛み合わせ」についての内容です。
 
リライト日:2018年12月13日(水)12:45
 
ヒトの歯列は非常にバリエーションが大きいです。しかしながら、咬合関係についてはすべてではないかもしれないですが多くに共通項がありまして、咀嚼システムの機能と健康を高めるような何かしらの特徴的なものの存在が、咬合関係を保つ上で重要になってくるのかもしれません。
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こういう問題については歯医者さんが治療の際、咬合関係を変更したり作ったりする場合において、とても重要になってくるものなのです。
長い間、歯科医師は診断や治療に適応できるような咬合の考え方を求めて、決めようとしてきました。このような論争は今日もなお続いておりまして、この歴史についても私たち歯科医師は知っておかなければならないのです。
 
1925年、Washburnは「過去75年間は主に咬合に関する理解が進んだことで、歯科の進歩の最も著しい時代として注目される」と述べております。
その当時は、天然歯は大部分は失われてしまうものと考えられており、機能的な入れ歯を作ることが重要な課題となっておりました。
 

初期の噛み合わせに関する概念

1850年頃、数学者であり歯科医師であったBonwillはヒトの咬合に関する研究を始めました。
1885年に、彼はその後数十年にわたって咬合に関する基本的考え方になる論文で『咬合に関する幾何学的機械的法則』について、かっことした堅固でゆるぎない見解を発表したのでありました。
 

咬合器(噛み合わせを改善する機器)

Bonwill の法則より以前においては咬合の概念は単純な中心的な位置だけがあるだけな静的な蝶番という考え方に基づいておりました。
19世紀中頃から終わりにかけまして、簡単な蝶番咬合器として具現化されていました。そこでBonwill は2つの独立した顎関節の動きを再現した解剖学的咬合器を開発しました。この咬合器は数学的原理を咬合問題に適用した最初の例と考えられております。
 

平衡咬合

1890年にSpeeは平衡咬合の概念それ自体に、まったく独自にヒトの天然歯の機能に関する知見を発表しました。
そのSpee の提案とは①下顎のすべての歯の咬合接触面は、上顎歯の咬合接触面と滑走する。②これらの接触面は同じ円柱面上に位置する。③その円柱湾曲面の水平軸は、涙管後部の眼窩内側面の中央を通る、というものでありました。
 

Spee の考え

Spee の主張はこうでした。咬合の機能は石臼をひくのと同じように、下顎運動は振り子が軸を中心に運動するように円形の経路をとると主張しました。

Spee の湾曲という用語があります。それは「臼歯の咬合面は、側方からみると上顎では下向きに凸状に、下顎では上向きに凹状に配列されている」という彼の観測に基づいているとのことです。
 
以上が、咬合の初期の概念の一部でした。
 
 
 
 
今回の記事の執筆者:歯科医師  阿部 丈洋 (あべ たけひろ)
 
【経歴について】
1978年:名古屋市千種区生まれ  1997年:愛知県内の東海高校を卒業  2003年:奥羽大学を卒業
2003年:愛知学院大学歯学部研修医、稲沢市民病院にて勤務  
2004年:愛知学院大学第2口腔外科にて勤務
2005年:岐阜県立多治見病院 救命救急、麻酔科レジデント
2006年:愛知県済生会病院の歯科口腔外科 医員
2009年:加藤歯科にて勤務  2016年:オカダ歯科クリニックで勤務
2018年:阿部歯科 院長就任
 
【治療に対する考え】
人間おひとり、ひとりの性格が異なるのと同様、「お一人お一人が必要とする治療」にも違いがあります。そのため、治療の必要性についてしっかりと説明を行ったうえで、各患者様に適した治療計画を立案します。ただ治療を進めるのではなく、患者に信頼いただき、安心して治療をお任せいただけることを重視しています。
 
発音はヒトが学習したもっとも複雑な反応であります。発音は自然に頻繁に行われますので、その複雑性がわからないのです。自然な発音というのはどのようなものなのでしょうか?
 
発音は、新生児の最初の泣き声から始まりますが、これは不快あるいは恐れに対する反射的反応なのです。生後8週までは乳児は声での遊びを楽しんでいますが、そのさまざまにはっせられる音が乳児の回りで言語として使われなければ、この発生段階はまもなく終わることになります。
 
約6か月で乳児はその音を自分が出していることに気づきます。その後乳児は喜びや怒りを示したり、注意を引くために自分の表現をし始めます。1歳になるまでに乳児は他のヒトがしゃべる音声に興味を示し始めます。そのときには意味と音声は繋がっていませんが、子どもは聞き、真似をすることを学んでいます。
 
聴覚や視覚の概念は、子どもがものを感じ、味を知って、臭いを知ることによって強化されるようになります。抑揚の変化によって意味を伝える能力が向上していって、語彙と文法構造について急速な発達がはっきりしてくるのです。この進歩には十分なヒアリング、指導、動機付けが必要になり、これらの因子は子どもが言葉を理解して、自分を表現する能力の成長に影響を与えます。

発音機構

すべての音声は空気調整によって作られます。空気のもとは肺でありまして、そこから空気を出して、それが喉頭を通過します。音声は安静呼気よりも多くの空気を必要としまして、微妙に空気の調整をすることによって声の高低、強さの変化を作ります。音声の制御をするのはバルブであります喉頭や口腔、鼻腔からならるさまざまな組み合わせによって行われます。

音声

ほとんどすべての音声は口から発せられますので、発音中は鼻咽頭は閉じておりまして口腔咽頭を隔てています。閉鎖は軟口蓋の挙上によって行われます。このことは口蓋帆挙筋と後咽頭壁へ延びる口蓋咽頭筋の活動によってもたらされます。上咽頭を収縮筋の同時的な活動によって咽頭を狭めまして、それによって咽頭部の完全閉鎖を確実なものにするのです。

母音

音声には母音と子音があります。母音は有声音または発声音であります。それを作り出すために声帯を振動させます。母音は口からの音声の自由な放出でして、それを作るために声門下の圧が必要となります。

子音

子音は有声音か無声音であります。子音は空気の流れが解放される前に妨げられたり、脇にそれたり、遮られた結果で生じます。破裂音、摩擦音、破擦音、鼻音、流音などがあります。歯との関係性におきましては上下口唇音、唇歯音、舌歯槽堤音、舌口蓋音などがあげられます。
 
名古屋市千種区 阿部歯科より
 
【記事のリライト日】2017年12月7日(木)11時30分
 
千種区池下駅近くの歯医者、阿部歯科 院長阿部丈洋です。当院では数多くある歯科治療の中でも特に「歯周病治療」へ力をいれています。
今回は、私がこれまでに学んだ歯科医療に関する専門知識を元に、歯周病について詳しくお話ししたいと思います。

歯周疾患を細菌感染として認識され始めたのは、今から100年以上も前の1881年頃です。
1890年~1930年頃では歯肉アメーバやスピロヘータが歯周病の原因と考えられていた時期がありました。その当時は特異細菌説が唱えられておりまして、その後の研究によって少しずつ考え方が変わってきたのです。
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コッホの法則について

「コッホの法則」というのを高校生のときに習ったかもしれません。
コッホの法則とは、①ある一定の病気には一定の微生物が見出だされること②その微生物を分離できること③分離した微生物を感受性のある動物に感染させて同じ病気を起こせること④そしてその病巣部から同じ微生物が分離されることがあります。
 
歯周病において、コッホの法則を当てはめてみると当てはまらないことがわかったことから、次第に特異細菌説は廃れていったのです。
その後の考えで特異な細菌が原因となっているのではなく、口腔細菌の量的な問題や混合感染ではないかという非特異細菌説に移り変わっていったのです。
 
1965年にルーという人が歯学部生にたいして歯肉炎の研究を行ったところプラークの蓄積が歯肉炎を引き起こしているというエビデンスが明らかにされてきました。
1970年代になってくると嫌気培養という手法が確立されてきました。嫌気というのは空気を嫌うという意味で、反対の言葉に好気つまり空気を好むという言葉もあります。嫌気性菌というのは空気があるところでは育たない菌のことなのです。
 
 

プラークコントロール

1970年代の中頃まではプラークの時代でありました。つまりプラークの全体量を押さえることに非常に注意が払われたそんな時代でした。
その時代にはプラークの効率的な除去を目的とするために、いろんな歯ブラシ法が考案されました。
 
 

歯周病原性細菌の排除

その後、1980年の初めにかけて嫌気培養療法がより発達してきまして歯周病患者さんの歯肉縁下プラークに歯周病に関連します「特異細菌の存在」が明らかになってきました。

そんな事実から特異細菌を口腔内から駆除することに翻弄した特異細菌の時代がやって来ました。
 
 

ソクランスキー「歯周病原性細菌の基準」

1994年にソクランスキーさんと言う方が歯周病は内因性感染症であるという立場から、歯周病原性細菌の基準を作成しました。

①その細菌が活動部位において、非活動部位より多く検出されること
②その細菌を排除することにより歯周炎の進行が停止すること
③発症と進行を引き起こすに足る病原因子を保有していること
④その細菌に対する細胞性および体液性免疫応答がその患者に誘導されており、疾患の進行に果たすその細菌の役割を示唆し得るものであること
⑤実験動物において示される病原性が、ヒト歯周炎の進行に果たす役割を推測し得るものであること、という基準を作成しました。
 

歯周病の歯周病原性細菌のリスク

歯周病の歯周病原性細菌のリスクとの関係が作成されています。そこには、レッドコンプレックス、オレンジコンプレックス、ブルーコンプレックス、パープルコンプレックス、グリーンコンプレックス、イエローコンプレックスがあげられます。

なかでも危険なゾーンがレッドコンプレックスになります。レッドコンプレックスにはポルフィロモナスジンジバーリス、トレポネーマデンティコーラなどの細菌があるのです。
 
 
今回の記事は歯科医療に関する少し専門的なお話でした。
今後も患者様に役立つ、歯科治療等に関する話題を載せていきたいと思います。
 
 
 
本記事の執筆者紹介:歯科医師  阿部 丈洋 (あべ たけひろ) / 千種区の歯医者 阿部歯科院長
 
【主な経歴について】
1978年:名古屋市千種区生まれ  1997年:愛知県内の東海高校を卒業  2003年:奥羽大学を卒業
2003年:愛知学院大学歯学部研修医、稲沢市民病院にて勤務  
2004年:愛知学院大学第2口腔外科にて勤務
2005年:岐阜県立多治見病院 救命救急、麻酔科レジデント
2006年:愛知県済生会病院の歯科口腔外科 医員
2009年:加藤歯科にて勤務  2016年:オカダ歯科クリニックで勤務
2018年:阿部歯科 院長就任
 
【歯科治療に対する考え】
人間おひとり、ひとりの性格が異なるのと同様、「お一人お一人が必要とする治療」にも違いがあります。そのため、治療の必要性についてしっかりと説明を行ったうえで、各患者様に適した治療計画を立案します。ただ治療を進めるのではなく、患者に信頼いただき、安心して治療をお任せいただけることを重視しています。
 

千種区池下の阿部歯科、院長の阿部丈洋です。寒い日が続きますが皆さんはいかがお過ごしでしょうか?空気も乾燥して風邪を引きやすい季節になりましたがお気をつけくださいませ。さて、今回は呼吸についてお話ししていこうと思います。呼吸は咀嚼中も続きますが、食物が咀嚼されて軟化して、舌によって食塊が形成されると、食塊を嚥下するためんい呼吸は中断します。これは咀嚼中に呼吸が休止する唯一の瞬間です。自分で経験してみても食べているときは一時的に呼吸を一瞬していないことは皆さんもわかると思います。もし、食べているときに呼吸を頻繁にしてしまってはムセてしまうかもしれません。

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咀嚼、嚥下、呼吸の相互作用について説明していくには、感覚的認識、筋の強さと協調性、反応応答の速さ、刺激による唾液流出の程度、味覚、咳反応の強さと速さなどたくさんのことが考えられると思います。しかし、呼吸は決して長くは中断されなくて、気道の開放はいつも確保されています。

歯科的局面

実際には、歯列を修復したからといって患者さんが食塊を嚥下しやすくなるまで咀嚼できると限らないです。また、よい噛み合わせであるからと言いまして調和のとれた嚥下ー呼吸の交代が保証されるわけではないのです。それでも適正な噛み合わせが効率よく食塊形成をするのに重要であることにはかわりません。

鼻咽頭

アデノイドのような鼻咽頭の障害においては気道を開放させるための反射性の反応が起きるかもしれません。下顎は下降して開口位をとり、口呼吸をすることになってしまいます。これらのことは噛み合わせとは直接関係がないのですが、湿潤さが失われることによりまして歯肉炎とは関係するのかも知れません。

舌のスペースやその気道の開放との関係性は、扁桃の肥大や炎症、大きな舌、上と下の歯列の狭小といった生来の原因によって、複雑になって歪められたりもします。開口や舌の突出動作は咽頭気道が侵害されたことに対する連合反応なのかもしれません。つまり矯正装置などの舌が押し込められるような装置では開口が引き起こされてしまうのかもしれません。
 
このことは、咬合性の異常機能に関連します閉口筋活動に対抗することになりまして、また少なくともある程度は緊張性の筋活動亢進や著しいブラキシズムという歯軋りにたいするスプリントという歯軋り防止装置の治療効果になると考えられます。こういう推測になるのかもしれません。
 
千種区池下開業の阿部歯科院長の阿部丈洋です。多くの人は口の悩みがあってもとりあえず痛くなければいい。とりあえず食べれればいい。とりあえず見た目だけでも治してほしい。どうしてもそうなりがちになることはわかっています。しかし、私が伝えていきたいことはそれではいけないと言うことです。
 
痛くなったから歯科医院に行く、歯がぐらぐらしているから食べれるようにだけしてほしい。見た目が悪いから前歯だけやってほしい。もちろんその悩みは解決していきますが、重要なことは今後そうならないように、そうなる前に手を打つと言うことです。
 
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病気

歯科は予防で病気をかなりの確率で未然に防ぐことができる数少ない医療なのです。しかし、状態が悪くなってからしか人々の意識は歯に向かないと言うことも悲しい事実ではあります。失ってその歯の大切さがわかっては遅いのです。布石を打つことも十分にできる医療の領域なのです。千種区での予防に貢献したいと考えています。
 
人が亡くなる前にしておけばよかったことに、なんと歯医者さんにちゃんといっていればよかったとも言われている内容もあります。美味しいものを美味しく、人と自信をもってしゃべって笑顔が作れる自分。噛む力が少なくなれば、なにくそと踏ん張りの力もでないのではないのでしょうか。
 

意識

自分を大事にする中に、自分の歯や歯茎を大事にすることも考えの中にいれてもいいのではないのでしょうか。年を取っても素敵な自分でいるために、自分の口の中から健康になっていくことはきっといいことがあると思います。
 
歯科医院としてもせっかく直した歯や歯茎がまただ目になってしまうことは耐えられないのです。患者さんに歯科医院に来てもらはなければ満足な治療をすることはできないですし、十分な予防、メンテナンスをすることもできないのです。地域の患者さん(千種区だけとはいわず名古屋市の範囲においてさえも)の口の中を守ると言うことはその場しのぎの治療ではなく、守り続けると言う予防も含めてのことなのです。今までの価値観を新たな自分を大切にすると言う価値観に変換すれば、きっと行きたくないかもしれない歯医者さんにも一歩足を踏み出せるのかもしれません。

デンタル

千種区池下の阿部歯科は歯医者さんに足が遠退いてしまっている患者さんや、怖くてなかなか行くことができない患者さんを一人でも多く救えるような歯科医院を目指していきます。デンタルIQは誰しもが高いわけではありません。かくいう私であっても歯科大に入るまでは、いや、臨床に出るまでは相当低かったです。
 
歯と言うものがよくわかっていなかったですし、口の中の大切さを知るにはそれなりの時間がかかってしまったのも事実です。ですので、皆様におかれましては私のそのような経験などを繰り返さないように誠心誠意、お伝えできればと思っております。
 
千種区池下の阿部歯科 院長 阿部丈洋
 
食べ物を咀嚼するということは、個体あるいは液体食物を飲み込んで、嚥下に備えて準備するということです。簡単に嚥下の機能のことを話しますと、つまり食塊を口腔から食道へ、そして気道を害することなく胃の中へ送ることになります。最近の食品のなかには嚥下んお前準備にすでに適したものも多く見受けられます。
 
嚥下は上気道と食道に関する複合反射でありまして、その機能においては受け入れと防護の2面性があります。つまり、口腔、咽頭、食道にあります効果器は空気や食物の摂取を感知すると、これらを受け入れようとする反射が起こるのです。
 
一方では、喉頭からおこる嚥下には、唾液や液状の食塊や食道からの逆流物鼻咽頭や気管分泌物などの侵入にたいして、咽頭を保護しようとする作用はあります。間違って誤嚥や誤飲を起こさないように生体自身が反射という形をもって、自分を守ろうとするようにできているのです。

圧力勾配

嚥下の基本的特徴には様々なものがあります。第一に圧力勾配というものがあります。それには、舌のピストン運動や舌基底部の筋肉の安定、咽頭収縮筋の封鎖作用、食道の蠕動運動があげられます。舌を使って、喉のほうに食物がいかないようにして、食道の胃の中へ送り込む作用を利用している仕組みになっているのです。

逆流防止

第二に逆流防止というものがあります。確実な口腔の閉鎖、舌と口蓋による閉鎖、舌と咽頭による閉鎖、下咽頭括約筋の収縮や胃・食道括約筋の収縮によるものがあります。もろもろの周囲組織の反射によって胃の中に入れたものが口腔の外に出ていかないようにしているのです。

気道

第三に気道の保護があります。口蓋と咽頭靭帯による封鎖、喉頭の挙上、声帯壁の内転や呼吸の停止があるのです。誤飲というのは食道に誤って物が入ってしまうこでありまして、気道の中に誤って物が入ってしまうことを誤嚥と言います。体は反射という機能をもって誤嚥を防止するように出来ているのです。
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新生児の嚥下は幼児嚥下あるいは内臓嚥下とも呼ばれています。口輪筋と頬筋の活動、舌の突出はありますが閉口筋活動は欠如しているのが特徴になります。新生児においては上と下の顎の歯堤は嚥下の際には接触しないのです。相対的に大きな舌が下顎を安定させるために歯堤間に突出するようになっています。
 
嚥下は一日に数百回、唾液や食物に対して行われます。夜間はその頻度は減少しますが、おそらく唾液分泌の減少と考えられています。嚥下に関しておこる歯の接触の総時間は1日あたりわずか数分なのです。ずっとはが噛んでいるわけではないのです。嚥下機能のお話をやや難しくなってしまいましたがお話しさせていただきました。
 
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