阿部歯科では千種区内外からの仕事帰りに来られる患者さんも多くいますが、やはり遅い時間になるとこの頃では寒くなった事もあり患者さんも少し疲れが出てくると思います。
阿部歯科では以前より痛くない怖くない治療といった事の他にも親しみが持てて緊張せずに受診できる歯科医院にしようと取り組みを続けておりますがクリスマスまであと1か月ほどという事もあり院内にクリスマスの飾り付けと歯科医院の外側と内庭に患者さんの緊張感が少しでもほぐれるようにとクリスマス用のイルミネーションを設置しました。
院内に入る時の緊張感を少しでも和らげるために
一般的に患者さんが感じる緊張感は歯科医院で働いてる歯科医師が想像するよりも強い可能性があると以前から思っております。
私も患者側として病院を受診する事が時々ありますが、治療を受ける瞬間もそうですがやはり待合室での待ち時間というものが私自身も苦手です。治療を待つ間の無機質な感じや病院独特の静けさや雰囲気といった待ち時間はどうしても圧迫感や息詰まる感じがして私自身もやや辛いなと日頃から感じています。
普段治療をしている治療者側からしても医療機関の待合室は圧迫感を感じるくらいなので純粋な患者さんからすればその時に感じる圧迫感は私が患者側として感じる以上に強いのかもしれないと思います。
そのため阿部歯科を作る時は最初から可能な限り緊張がほぐれて少しでもほっとする雰囲気を歯科医院の建物にも待合室にも作ろうと決めておりました。
クリスマスのイルミネーションとクリスマスツリー
クリスマスまであと少しという事で建物の外と中庭にはイルミネーションを飾り付け、待合室にはクリスマスツリーを設置しましたが、やはり待合室に入った時にいかにも歯科医院という雰囲気を取り払うためにツリーの飾り付けは気持ちが良く感じるように少し目立つようにしております。
ツリーの真ん中には今年の10月に阿部歯科に見学に来られたペンシルベニア大学歯学部のHajishengallis教授からいただいた青銅製のベルを取り付けました。
明るい飾り付けのアクセントにやや渋めの青銅製のベルがなじんで良い雰囲気が出ているかなと思っております。受付の横には私が作ったイミテーションのクリスマスケーキを作って置いてあり、患者さんが可能な限り緊張しないクリスマスの雰囲気を作る用につとめています。
患者さん目線は入口から
私が学生の時も医療面接の授業があり、患者さんとの接し方や治療方針の決め方といった教育を受けておりましたが私が卒業してから病院や診療所に勤めた際に治療のやり取りに関しては習ったものの治療室の雰囲気や待合室の雰囲気といった事には教育を受けていなかったなとずっと思っておりました。
歯科医療の中心は治療や予防といった処置になりますが、処置が始まる前の段階、歯科医院に来るまでと治療を待つ間の時間にどういった事を感じるかといった事に関してはよく考えていました。実際にアメリカの歯学部で働いていた頃は医療機関の待合室や診察室の雰囲気といった点にも非常に気を配っているのを目にして、やはり患者さんの感じる待合室や診察室の雰囲気も大切なんだなと実感していました。
卒業してからの診察を通して患者さんの中にも「歯医者さんに行きたかったんだけど来る勇気がなかなか出なかった」といった事を打ち明けてくださった方もいました。
そういう事も言えずに歯医者さんに行きたいのに悩んでいてなかなか行けないという患者さんは本当に多いのだと思います。
歯医者さんの建物を目にした時に「入りやすいな」「安心できる雰囲気だな」とまず思って勇気がなくても行きたいと思った時に歯医者さんに通えるような歯医者さんにする事が患者さん目線の取り組みの第一歩なのかなと思っています。