千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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当院副院長からのお知らせ、出来事のご紹介です。

2019年3月アーカイブ

歯茎が腫れた、歯が痛い、口の中に出来物ができたなどの理由で歯医者に行った際に薬が処方される事があります。歯医者で出る薬の多くは飲み薬で時々塗り薬が出る事もありますがそれらの薬はどのような時に出るのかをお話ししようと思います。

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細菌感染には抗菌薬(抗生物質)を

抗菌薬は口腔内の細菌(真正細菌)の感染が起きた時に処方されます(※抗菌薬の種類)(※歯医者で使う抗菌薬(抗生物質))。よく起きる口腔内の感染は親知らず(智歯)が腫れたり、虫歯によって歯の神経が感染を起こし歯の根の先が化膿したり、歯周病が急激に炎症を起こしたりといった事があります。ほとんどの抗菌薬は真正細菌(※微生物とは(歯科に関わる病原菌))に有効なため口腔内の細菌が何らかの原因で歯の神経や歯周組織などに感染を起こしてそのために強い炎症と痛みを起こした時に感染を制御するために使われる事があります。

その他にも抜歯後の傷口への感染予防のために抗菌薬が処方されたり、時には抜歯前に感染の可能性を下げるために抗菌薬の前投与を行う事がありますが、最近では耐性菌の問題から耐性菌の発生の可能性を下げるために前投与が行われる事は少なくなっており、抜歯後の抗菌薬の処方も不必要に出すという事も避けられるようになってきました。

しかしながら、抗菌薬は歯科領域の感染に関してなくてはならない薬なので適応と効果を的確に理解して効果的に使う事がとても大切となっています(※抗菌薬(抗生物質など)の薬の効き目)。

痛みのコントロールには鎮痛薬を

痛い時には鎮痛薬が出ますが、鎮痛薬には感染を抑える役割はなく、あくまでも痛みのコントロールを目的として処方されます。歯科医院で出る鎮痛薬は多くは解熱鎮痛薬のアセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が処方されます。小さな子供や非ステロイド性抗炎症薬にアレルギー(※アレルギーとは)のある患者さんにはアセトアミノフェンが処方される事が多いですが、歯科医院での痛みのコントロールでは非ステロイド性抗炎症薬がよく出ます。歯科医院での痛みのコントロールにステロイド性抗炎症薬や癌の疼痛コントロールに用いられる麻薬性鎮痛薬が出る事はほぼなく、比較的一般な痛みのコントロールとして非ステロイド性抗炎症薬やアセトアミノフェンが出ます。

口内炎には塗り薬が出る事も

口内炎の処方で塗り薬が出る事もありますが、歯医者で出る塗り薬にはステロイド性の塗り薬と粘膜治癒を早めるための塗り薬が出る事があります。ステロイド性の塗り薬を使う場合には口内炎がウイルス性ではないという事を確実に診断する事が必要となる他、口内炎の原因が癌性潰瘍であった場合は塗り薬は無効となるためこの際にも診断を確実にして処方する必要があります(※ステロイド軟膏を使うのに注意しないといけない口の中の病気)。

経口薬以外の処方

経口薬以外の処方として点滴から薬を入れる場合がありますが、歯科医院内ではあまり行う事はありません。静脈から注射を刺して点滴をする必要がありますが静脈のルートを確保するために22から24Gほどの太さの針(※注射針の太さの謎(バーミンガムワイヤーゲージ))でルート確保する必要があります。歯科領域で静脈から点滴をする可能性として比較的可能性があるのが、蜂窩織炎などの激しい炎症に対しての抗菌薬による感染コントロールや、帯状疱疹ウイルスによる顔面の三叉神経領域での帯状疱疹などのウイルス感染に対して抗ウイルス薬を投与する場合などがあります。しかしこれらの対応も多くは全身管理の必要性の可能性を考えて大学病院や市民病院などへの紹介を行う事が多くなります。

歯科医院で処方される薬にも色々なものがありますが、感染や痛みの原因の判断を適切にしてそれにあった薬を処方する事が大切なこととなっています。

☆☆☆ 今池から徒歩6分の阿部歯科では患者さんの様々な口の悩みの相談に乗っています ☆☆☆

 

春のよそおい.JPG池下の阿部歯科では患者さんが歯医者に来院しやすいように様々な取り組みをしています。そのひとつに従来ある怖い歯医者さんのイメージを取り払うという事があります。以前は、痛くなったり被せ物が取れた時に仕方なく歯医者さんに行くというのが一般的なイメージでしたが、今では虫歯がない、歯周病がないからこそ歯医者さんに行くといった予防歯科の考え方が普及し始めています。ですが、歯科検診に行きたいもののどうしても歯医者さんが怖い、行きたいのにどうしても抵抗感があるといった事がよく起きています。

歯医者さんが怖いというイメージを取り払う

歯医者さんが怖いと思ってしまう理由の一つに歯の治療は痛いというイメージがあります。そのイメージを取り払うために阿部歯科では痛くない治療を心掛けて針を使わない塗り麻酔や痛みの少ない電動麻酔を採用しています。そのような実際の治療への対応もしていますがやはり歯医者さんの建物は医療機関=何かをされるところ、というイメージがつきまとってしまいます。実際私も風邪で病院にかかる時に最も緊張する時間は建物に入る時と待合室で待つ時です。そのため、建物に入る入口の時点から怖いというイメージを持ってしまいます。そのため阿部歯科ではまずそういった最初の入り口からの「怖い」というイメージを取り払う事にも注意して多くの患者さんに来院していただけるように取り組んでいます。

四季にあわせた親しみやすさを

従来ある怖い歯医者さんのイメージをなくすために阿部歯科の前を通りがかった時に親しみやすさを感じる様々な取り組みをしています。その一つが季節、次期ごとの建物内外の雰囲気の変化という事があります。いかにも医療機関というイメージばかりでは予防歯科の第一歩がなかなか踏み出せませんが親しみやすさを持つ事でその第一歩を踏み出してもらえればいいなと考えています。患者さんが緊張する気持ちを我慢して頑張って行かないといけない歯医者さんではなく軽い気持ちで安心して来院できる、そんな歯医者を目指しています。

今は春の装い

桜の開花が目前に迫っていますが、春にあわせて阿部歯科も春の装いに変わりました。入り口の駐車場前では期間限定で桜の花を用いた装飾と夜には桜の装飾のライトアップを行っています。昼間にはさわやかな春の装いでほっとする歯医者さんのイメージを、夜には気持ちのいいライトアップで一日の疲れをいやせるようなイメージを持てるように模様替えしました。緊張せずに親しみを持って安心して来院できるように、治療にばかり目がいってしまって患者さんの気持ちを置き去りにしないようにするためにはこういった入口での患者さんの歯科医療機関に持つイメージを変えるという事も大切な事だと考えています。

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虫歯がない、歯周病がない、だからこそ歯医者さんに行く

四季にあわせて春のよそおいに変えたり、院内の雰囲気を親しみやすくしたりするのもすべてはやはり、治療する必要のある場所はしっかり治す、虫歯や歯周病にならないように自分の口の中の状態を知るために検診を受ける、虫歯や歯周病がなければその状態を維持し続けるために患者さんが歯科医院に足を運べるようにするためです。実際には、本当は歯医者さんに行って検診を受けたいのに怖いという患者さんはすごくたくさんいると思います。そういった患者さんがすこしでも気楽に足を運べるように今後も阿部歯科では従来ある歯医者さんのイメージが変わるような努力を治療面でも雰囲気の面でもしていこうと考えています。

 

歯周病が糖尿病や循環器系の疾患などに広く影響するという事は広く知られていますが最近の研究では歯周病が認知症の大部分を占めるアルツハイマー型認知症の増悪にも関わっている可能性があるという研究結果も出てきています。歯周病は口腔内細菌と体の免疫機構の関わりから始まり、免疫機構が破綻する事で発症しますが、その中でもPorphyromonas gingivalis (以下、P.g.菌)が歯周病増悪に関わっているという事が分かっています。

歯周病の患者さんの口腔内の細菌を調べるとP.g.菌の数はそれほどでもないのに重度の歯周病を患っているという方もいます。これはP.g.菌が少ない数でも歯周病発症のメカニズムに中心的な役割を果たすという考え方からkeystone pathogen(キーストーン病原体)と呼ばれます。今では広く話題になっているこの考え方は私の関わった論文から出てきた考え方であり、石積みのアーチの真ん中の一個の石がアーチ全てのバランスを取るキーストーンとなる事から着想を得て、アーチ(歯周病)のキーストーン(P.g.菌)という仮説で命名されました。千種区の阿部歯科でも歯周病予防と予防歯科はメインの診療項目のひとつとなっており、このような論文で発表される最新情報も取り入れながら新しい歯科医学情報が診療に反映されるように日々勉強を続けています。

このように歯周病に関して中心的な役割を果たす口腔内のP.g.菌ですが、アルツハイマー型認知症においても影響を与えているという論文が話題となっています。

歯周病菌がアルツハイマー型認知症に関わっている?

アルツハイマー型認知症では脳にアミロイドベータという物質が蓄積して発症すると言われています。アミロイドベータはアルツハイマー病発症の数十年前から蓄積が始まると言われており、このアミロイドベータの蓄積にP.g.菌が関わってるかもしれないというのが報告された論文の要旨となっています。歯周病になると歯肉から出血する事でその部位の血流に口腔内の細菌が乗って慢性的な菌血症を起こしているとも言われます。

その際にP.g.菌が血流に乗って脳内に到達する可能性があります。口腔内細菌が慢性的な菌血症で循環器系で発見される事があり脳内にもその考え方でP.g.菌の侵入が起きた場合に、P.g.菌の持つジンジパインといった毒素が脳内でアルツハイマー病の原因となると言われているアミロイドベータの蓄積を引き起こすと説明されています。

仮説のひとつ

現在ではアルツハイマー病の発症の仮説がいくつかあり、今回のP.g.菌との関わりも仮説のひとつという事になります。ただ、上で書きましたようにP.g.菌は数が少なくてもキーストーン病原体として病気の発症に大きな役割を果たしていたりしますので循環器の血流に乗って脳に到達した場合は何かしらの影響を与えるかもしれないという事も不思議ではありません。特に近年では歯周病と全身疾患の関わりが大きく取り上げられているため今回の仮説も今後注目していきたい内容となっています。

参考文献: Porphyromonas gingivalis in Alzheimer's disease brains: Evidence for disease causation and treatment with small-molecule inhibitors. Stephen S. Dominy et al. Science Advances. 2019.

阿部歯科副院長の歯周病関連の論文掲載誌

2011年-2018年
1) Science Translational Medicine  (サイエンス姉妹誌):『掲載論文について』で歯周病最新情報として内容を詳しく掲載しております
2) Journal of Clinical Periodontology
3) Science Translational Medicine  (サイエンス姉妹誌)
4) Nature Communications  (ネイチャー姉妹誌)
5) Advances in Experimental Medicine and Biology
6) The Journal of Immunology
7) Infection and Immunity
8) The Journal of Immunology
9) Cell Host & Microbe  (セル姉妹誌)
10) The Journal of Immunology
11) Science Translational Medicine  (サイエンス姉妹誌)
12) Seminars in Immunology
13) Journal of Immunological Methods
14) Cellular Microbiology
15) The Journal of Immunology
16) Nature Immunology  (ネイチャー姉妹誌)
17) Molecular Oral Microbiology
キーストーン病原体.jpg

 

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