千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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2019年8月アーカイブ

歯の神経と血管.jpg

虫歯が大きくなって細菌が歯の奥深くまで感染した結果、歯の神経を取らないといけないとなってしまった場合に歯の神経がまだ一部生きている場合もあります。

その際に歯の神経を取る治療の過程で麻酔をしないといけないのですが、炎症が起きている歯の神経には麻酔が効きにくい事がしばしばあります

そういった際に痛くない治療や可能な限り無痛な治療をするために麻酔を打つ時だけではなく、麻酔の効かせ方や歯を削る時の治療の方法にも気を配らないといけません。

この、歯の神経を取るという治療は歯の中にある神経を取り除く治療なのですが、この歯の神経とは具体的にどういったものかご存知でしょうか?

(関連記事:歯医者さんのドリル

記事の追記:2020年5月14日

歯の神経って何?

歯医者さんに行くと歯の神経を取りましょうという説明を受ける事があるかもしれませんが、この歯の神経とは具体的にどういったものかイメージがつく患者さんは多くないかもしれません。

「歯の中に1本神経が通ってるの?」「歯に神経が繋がってるの?」と様々な疑問がわくかもしれません。

歯の構造は歯の頭側から硬組織でできているエナメル質・象牙質(原生象牙質・第二象牙質・修復象牙質)、軟組織でできている歯髄という順番で構造を作っています。

歯医者さんで歯の神経を抜きますという説明はこの歯髄という構造を歯から物理的に取り除く事を意味しているのです。細菌感染をおこしてしまった軟組織である歯髄を取り除く事で感染源を取り除くという治療を行うのが歯内療法という治療になります。

(関連記事:歯の構造について

(関連記事:最近の歯の神経の治療方法の進化

歯髄には神経が入っている?

ではこの歯髄という軟組織ですが、具体的にどういうものなのでしょうか?

神経だけが中に入っているというわけではなく、歯髄の構造のおおよそ40%が神経組織で占められ、残りの40%は血管組織が満たされており、残りのおおよそ20%は線維芽細胞などの間葉系細胞成分とコラーゲンを含む結合組織成分で占められます。

つまり、歯の神経を抜きましょうねと歯医者さんで分かりやすく説明していますが、具体的には40%の神経組織を含む血管結合組織を取り除いているという事になります。

歯の中の神経は痛みしか感じない

歯髄は知覚神経である上歯槽神経もしくは下歯槽神経から分布します。歯の神経は非常に特徴的で触覚、圧覚、温覚などの判別はできず感じるものは全て痛みである痛覚のみとして感じ取ります。

そのため歯の神経を触った時にはどんな触り方をしようとも痛みしか感じないのです。

この事を十分認識する事が痛くない治療・可能な限り無痛の治療を行う上で大切となるのです。そして歯の神経は歯の中でも位置によって特性が大きく変わり、象牙質に近い歯髄ではAδ線維が、歯髄の深部ではC線維が存在しており、Aδ線維は鋭く速い痛みを感じ取り、C線維は鈍く遅い痛みを感じとると言われています。

(関連記事:歯の神経って何?

歯の神経は1本の線維?

歯の神経が根尖孔から歯の内部に入った際にどのような構造を取っているかと言うと1本の神経が中を通っていると思う方もいるかもしれませんが根尖孔から入った神経は枝分かれするように歯の中を広がっていきその太さはおおよそ40-60マイクロメートルから始まり、細い一本一本の神経線維に枝分かれするとおおよそ0.5-5マイクロメートルの細さへと変わっていきます。

そしてこの枝分かれした神経の先端で象牙質の直下にいる細胞の象牙芽細胞やその細胞突起に結合してそれを介して歯を削った時の痛みを感じているのです。

(関連記事:歯の神経は歯の中で複雑に枝分かれしている

歯を削った時と神経を触った時どちらが痛い?

歯の神経は歯の内部で枝分かれして歯冠部へと向かいますが歯冠部で枝分かれした神経はラシュコフの神経叢と呼ばれる象牙芽細胞下神経叢を形成して象牙芽細胞またはその細胞突起へと結合します。

この象牙芽細胞の感じ取る感覚が歯を削った時に感じる痛みで、この象牙質で感じ取る痛みや歯冠部の歯髄で感じ取る痛みは鋭く速い痛みを感じるAδ線維が関与すると言われており、歯髄の深くで感じる痛みは鈍く遅い痛みを感じとるC線維が関与していると言われています。

そのため、強い痛みがすでにでてしまっている場合の歯の神経を取り除く治療の際には鋭く速い痛みを引き起こしているこの歯髄の象牙質付近に存在するAδ線維の神経をしっかり取り除く事が大切になるのです。

そして最も痛みを感じる部位は象牙質を削って歯髄のAδ線維の神経へと触れる段階が最も痛みを感じる可能性が高くなるのです。

つまり歯の神経を取り除くという事は

歯の中にある40%の神経を含む血管結合組織を取り除くという事で、痛みを取り除くという目的のためには特にAδ線維という鋭く速い痛みを感じる神経を取り除く事が大切になります。

もちろん鈍く遅い痛みを感じるC線維の神経も取り除きますが、最初の段階でどれだけ多くAδ線維を取り除くかでその後の痛くない治療・なるべく無痛の治療が達成できるかが変わるのです

そのため、千種区の歯医者の阿部歯科ではこのような科学的に根拠のある手技や治療手順を大切にして日々の治療を行っています。

(関連記事:見えない歯の根の先端をどうやって測るのか(歯内治療)

(関連記事:阿部歯科での根拠に基づく歯科医療

参考文献:3D-Imaging of Whole Neuronal and Vascular Networks of the Human Dental Pulp via CLARITY and Light Sheet Microscopy. C. M. Franca, et al. Sci. Rep. 2019.

 

歯周病の感染.jpg

ミュータンス菌を代表する虫歯菌は親から経口で感染する可能性があるという話はしばしば耳にする事があるかもしれませんが(関連記事:「ミュータンス菌が虫歯の原因に」というのは10年前の話)、では日本人の70-80%もの成人が罹患していると言われる歯周病菌は誰から感染するかという事をご存知でしょうか?歯周病は20歳を過ぎれば誰でもなる可能性がありますが、ここ10年以内の歯周病の研究で歯周病の原因となる歯周病菌の考え方も大きく変化が起きてきています(関連記事:口の中の口腔内細菌は普段はどうして体に害がないのか)。それでもどこからか歯周病菌が感染するという元々の原因がある事には変わりがありません。池下の歯医者の阿部歯科では予防歯科に力を入れているため歯周病予防のお話として今回は、子供の時には歯周病にならなかったのに大人になってから歯周病になるその細菌の感染のもとについてお話しようと思います。

どうして子供は歯周病にならないのか

大人は歯周病になるのにほとんどの子供は歯周病にならないのはなぜかと疑問に思うのではないでしょうか。歯周病を引き起こす高病原性へとシフトした細菌は空気を嫌う嫌気性細菌という種類になるのですが、この細菌は空気があまり届かない歯周ポケットの奥底に住み着きます。大人では歯周ポケットの奥底の空気が届きにくい嫌気性環境の場所に歯周病を引き起こす細菌群が高病原性の細菌叢を作り上げて歯周病を引き起こします(関連記事:歯周病に関わる免疫細胞)一方で子供はどうでしょうか?

子供の場合は乳歯から永久歯への生え変わり、顎の発育による歯の移動や萌出によって歯の嚙み合わせや位置はたえず大きく変わり続けます(関連記事:なぜ歯は乳歯から永久歯に生え変わる必要があるのか)。この歯が動き続けるという状態はいわば歯肉という地盤が常に動き続ける地殻変動のような状態になっているので歯と歯肉の間にある歯肉溝に嫌気性細菌が住み着こうとしてもたえず起き続ける地殻変動で嫌気環境をうまく維持しつづける事が出来ずに歯周病を引き起こす嫌気性の高病原性の細菌群が住み着く事ができなくなっているのです。この歯肉溝が動きのない安定した環境なのか、地殻変動のようにたえず大きく動き続ける環境なのかによって空気の少ない嫌気環境を保てるかどうかが変わり、その結果大人と子供で歯周病になるかどうかの違いが生まれてくるのです。

歯周病の原因となる細菌は誰からうつったのか?

子供の頃は歯周病の原因となる細菌がうまく住み着く事ができないのですが、20歳にもなれば歯の動きは落ち着き歯周病を引き起こす細菌群が住み着けてしまうおちついた環境ができあがるのですが、それでは子供の時には感染していなかった歯周病を引き起こす細菌群はどこからやってきたのでしょうか(関連記事:子供の口腔内細菌はお母さんから受け継いだ?)?

感染には母親から子供へと感染する垂直感染とその他の要因で感染が成立する水平感染がありますが、歯周病を引き起こす細菌群は水平感染によって感染すると言われています。そして歯周病を引き起こす細菌群の中でも特に有名なポロフィロモナス・ジンジバリス(関連記事:歯周病に関連する細菌)という細菌に関して注目すると30%から75%もの割合でパートナーもしくは配偶者間で感染が成立していると言われています。つまり、虫歯菌は親子間で、歯周病菌はパートナーもしくは配偶者間で感染していると言われているのです。

歯周病罹患は自分だけでは対策できない

歯周病はパートナーもしくは配偶者間による水平感染が大きな原因のひとつというやや衝撃的な事柄を考えると歯周病に感染しないためには自分だけが対策しても難しい事が分かります。この事実が日本の70%から80%もの成人が歯周病に感染しているという事実を作り出しているのです。そのため、自分だけではなく身近にいる人にも歯周病に気を付けて定期的に歯医者さんで口腔内の衛生環境を保ってもらうという事が自分の口腔内の衛生環境を保つ事に役立つ可能性が高いのです。

参考文献:Transmission of periodontal bacteria and models of infection. A. J. Van Winkelhoff, K. Boutaga. J. Clin. Periodontol. 2005.

 

国際交流.JPG

日本とアメリカの歯科医療事情は大きく違いますが、日本人がアメリカに行った場合に歯科治療の保険の制度や治療の流れといった部分で大きく戸惑う事があると思います。逆に日本に来日する外人にとっても長期で滞在する場合に日本の歯科治療の保険制度や事情は戸惑う事があるのだと思います。

つい先日、私が働いていたアメリカのペンシルベニア大学歯学部の歯周病学講座で講師をしている友人からいとこがちょうど愛知県で働いていると連絡をもらったのでいとこ夫婦に連絡を取って会ってきました。私にとって久々の国際交流という事でしたが色々と話を聞けました。

最近のアメリカ就労ビザは取りにくくなっているらしい

私がペンシルベニア大学の歯学部で教員をやる際には大学と教員としての雇用契約を結んだのですが、その際には大学で働くために専門職就労ビザのH1Bというビザの取得がアメリカで必要となりました。アメリカで雇用契約を結んで働く際に就労ビザが必要となるのですが最近はその就労ビザが前よりもおりにくくなっているとの事でした。

アメリカで永住する場合は就労ビザで働いた先にはグリーンカードの取得やアメリカ市民権の獲得などのステップがあるのですが、どんどんとそのハードルもあがっているそうです。

アメリカで歯科医師を目指す日本人も

アメリカは世界で最初に歯科医学専門の論文雑誌や歯学部ができた国であるという事もありやはり歯科医療技術もすすんでいます。そういった歯科医療知識や技術を学ぶためにペンシルベニア大学の歯学部でも海外から受講できるコースがあり歯内治療学やインプラント学といった講座で数日から長いものでは1回3ケ月の歯科医療技術受講を計4回など様々なコースが用意されていました。日本から受講に来た先生方は開業医の先生方が多かった印象を受けます。

それとは別に歯学部の歯内治療学や歯周病学講座や矯正学講座などのレジデントとなりアメリカで永住して歯科医師を目指す日本の先生もいました。アメリカでレジデントとなり専門医を取得して日本に帰国される先生も何人かいましたがアメリカで永住して歯科医師として働く事を目指す場合は最終的にはグリーンカードの取得かアメリカ市民権の獲得が必要となるのですが、グリーンカードを取得する場合は大学のサポートが心強い味方となります。

歯内治療や歯周病治療や他の様々な歯科治療に関してアメリカで直接学べない場合でも最新の技術や情報を得るにはやはり出版される論文をこまめに読み続けて勉強しつづける事が大切となるので日頃から歯科治療の最新技術や考え方を確認し続ける事を千種区の歯医者の阿部歯科では大切にしています(関連記事:日々新しくなる歯科治療の学び方阿部歯科での根拠に基づく歯科医療)。

 

旅行先の歯磨きセット.jpg

普段家庭で歯磨きをする際にはどのような歯ブラシや道具を使ったらいいのかという事は歯医者さんで聞いたりすると思いますが旅行先ではどうでしょうか?あまり旅行先での歯磨きの事は聞く機会がないと思いますが、2日や3日ほどの旅行であればそれほどでも気にしないという方もいるかもしれませんが今回はあまり聞く機会の少ない旅行先での歯磨きのお話をしようと思います

ホテルに置いてある歯ブラシを使う?

旅行用のいつも自分で使っている歯ブラシを忘れた。という場合を除いて歯ブラシは普段使っているものを持ってくるのをお勧めします。その理由は、やはり旅先で用意されている歯ブラシは万人が使えるようにしてあるためです。しかし歯ブラシは個人個人で適切な大きさも違えば硬さも違います。そのためやはり歯ブラシはいつも家庭で使っている自分の普段使いの歯ブラシを持って行くほうがいいという事になります(関連記事:歯磨きと歯ブラシ)。そして歯磨き粉に関しても普段使っているものと同じものを用意するほうが良いという事になります。

歯ブラシと歯磨き粉だけでいい?

普段使っているものが歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシも使っているという場合はやはりこれらのものも持って行くほうがいいです(関連記事:歯と歯の間の掃除デンタルフロスの効果的な使い方と頻度)。基本はいつも家庭で使っている道具で同様に歯を磨くという事になります。そのため、家庭で使っている歯磨きのセットと同様のセットをもう1セット用意して、もしもマウスウォッシュなどの洗口液も使っているようでしたら小さなボトルのようなものを用意してもいいかもしれません(関連記事:口臭予防にも使えるマウスウォッシュ(洗口液)の効果がよく効く使い方は?)。ただし飛行機に乗る場合は機内の持ち込みに液体容量の規制があるため注意が必要となります

歯ブラシ、デンタルフロス、歯間ブラシで完璧?

これらの3つの道具の他に実は便利な道具があります。それが携帯用のウォーターフロスです。ウォーターフロスとは水を勢いよく出して口の中の歯の隙間の汚れを吹き飛ばす機械なのですが、家庭用のウォーターフロスの他にも旅行に 持っていける小型の携帯用ウォーターフロスというものが売っています。普段、家庭でウォーターフロスを使っていない場合は旅行の時だけ使うという使い方はしないと思いますが、もしも普段家庭で大きめのウォーターフロスを使っている場合は旅行用に携帯用のウォーターフロスを用意して持って行くと大変便利です。

旅行先では美味しいものを色々食べると思いますが、口腔内に汚れがたまって旅行の最中に歯茎が腫れた!なんて事がないようにやはり旅先でもこまめに歯磨きをされるとより楽しく旅行が楽しめると思います。そのためあまり聞く事のない旅先での歯磨きセットのお話をさせていただきました。

今池から5分の歯医者の阿部歯科では歯科治療の情報や最新技術だけでなく患者さんが普段生活する上でもお役に立つ情報を引き続きお知らせしていければと思っています。

 

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