千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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歯の神経を取る時って痛いの?

歯の神経と血管.jpg

虫歯が大きくなって細菌が歯の奥深くまで感染した結果、歯の神経を取らないといけないとなってしまった場合に歯の神経がまだ一部生きている場合もあります。その際には歯の神経を取る治療の過程で麻酔をしないといけないのですが、炎症が起きている歯の神経には麻酔が効きにくい事がしばしばあります。そういった際に痛くない治療や可能な限り無痛な治療をするために麻酔を打つ時だけではなく、麻酔の効かせ方や治療の方法にも気を配らないといけません。この、歯の神経を取るという治療は歯の中にある神経を取り除く治療なのですが、この歯の神経とは具体的にどういったものかご存知でしょうか?

歯の神経って何?

歯医者さんに行くと歯の神経を取りましょうという説明を受ける事があるかもしれませんが、この歯の神経とは具体的にどういったものかイメージがつく患者さんは多くないかもしれません。「歯の中に1本神経が通ってるの?」「歯に神経が繋がってるの?」と様々な疑問がわくかもしれません。歯の構造は歯の頭側から硬組織でできているエナメル質・象牙質(原生象牙質・第二象牙質・修復象牙質)、軟組織でできている歯髄という順番で構造を作っています(関連記事:歯の構造について)。歯医者さんで歯の神経を抜きますという説明はこの歯髄という構造を歯から物理的に取り除く事を意味しているのです。細菌感染をおこしてしまった軟組織である歯髄を取り除く事で感染源を取り除くという治療を行うのが歯内療法という治療になります(関連記事:最近の歯の神経の治療方法の進化)。

歯髄には神経が入っている?

ではこの歯髄という軟組織ですが、具体的にどういうものなのでしょうか?神経だけが中に入っているというわけではなく、歯髄の構造のおおよそ40%が神経組織で占められ、残りの40%は血管組織が満たされており、残りのおおよそ20%は線維芽細胞などの間葉系細胞成分とコラーゲンを含む結合組織成分で占められます。つまり、歯の神経を抜きましょうねと歯医者さんで分かりやすく説明していますが、具体的には40%の神経組織を含む血管結合組織を取り除いているという事になります。

歯の中の神経は痛みしか感じない

歯髄は知覚神経である上歯槽神経もしくは下歯槽神経から分布します。歯の神経は非常に特徴的で触覚、圧覚、温覚などの判別はできず感じるものは全て痛みである痛覚のみとして感じ取ります(関連記事:歯の神経って何?)。そのため歯の神経を触った時にはどんな触り方をしようとも痛みしか感じないのです。この事を十分認識する事が痛くない治療・可能な限り無痛の治療を行う上で大切となるのです。そして歯の神経は歯の中でも位置によって特性が大きく変わり、象牙質に近い歯髄ではAδ線維が、歯髄の深部ではC線維が存在しており、Aδ線維は鋭く速い痛みを感じ取り、C線維は鈍く遅い痛みを感じとると言われています。

歯の神経は1本の線維?

歯の神経が根尖孔から歯の内部に入った際にどのような構造を取っているかと言うと1本の神経が中を通っていると思う方もいるかもしれませんが根尖孔から入った神経は枝分かれするように歯の中を広がっていきその太さはおおよそ40-60マイクロメートルから始まり、細い一本一本の神経線維に枝分かれするとおおよそ0.5-5マイクロメートルの細さへと変わっていきます(関連記事:歯の神経は歯の中で複雑に枝分かれしている)。そしてこの枝分かれした神経の先端で象牙質の直下にいる細胞の象牙芽細胞やその細胞突起に結合してそれを介して歯を削った時の痛みを感じているのです。

歯を削った時と神経を触った時どちらが痛い?

歯の神経は歯の内部で枝分かれして歯冠部へと向かいますが歯冠部で枝分かれした神経はラシュコフの神経叢と呼ばれる象牙芽細胞下神経叢を形成して象牙芽細胞またはその細胞突起へと結合します。この象牙芽細胞の感じ取る感覚が歯を削った時に感じる痛みで、この象牙質で感じ取る痛みや歯冠部の歯髄で感じ取る痛みは鋭く速い痛みを感じるAδ線維が関与すると言われており、歯髄の深くで感じる痛みは鈍く遅い痛みを感じとるC線維が関与していると言われています。そのため、強い痛みがすでにでてしまっている場合の歯の神経を取り除く治療の際には鋭く速い痛みを引き起こしているこの歯髄の象牙質付近に存在するAδ線維の神経をしっかり取り除く事が大切になるのです。そして最も痛みを感じる部位は象牙質を削って歯髄のAδ線維の神経へと触れる段階が最も痛みを感じる可能性が高くなるのです。

つまり歯の神経を取り除くという事は

歯の中にある40%の神経を含む血管結合組織を取り除くという事で、痛みを取り除くという目的のためには特にAδ線維という鋭く速い痛みを感じる神経を取り除く事が大切になります。もちろん鈍く遅い痛みを感じるC線維の神経も取り除きますが、最初の段階でどれだけ多くAδ線維を取り除くかでその後の痛くない治療・なるべく無痛の治療が達成できるかが変わるのです(関連記事:見えない歯の根の先端をどうやって測るのか(歯内治療))。そのため、千種区の歯医者の阿部歯科ではこのような科学的に根拠のある手技や治療手順を大切にして日々の治療を行っています(関連記事:阿部歯科での根拠に基づく歯科医療)。

参考文献:3D-Imaging of Whole Neuronal and Vascular Networks of the Human Dental Pulp via CLARITY and Light Sheet Microscopy. C. M. Franca, et al. Sci. Rep. 2019.

 

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