千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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2019年9月アーカイブ

歯科恐怖症.jpg

みなさんは歯の治療に行きたかったり歯の検診に行きたいと思った時に歯医者に行かないと、と思ったり歯医者に行きたいと思ったりするもののなかなか歯医者に行く一歩が踏み出せないという経験がないでしょうか?

今池から5分の歯医者の阿部歯科では痛くない治療(関連記事:痛くない歯科治療をするための取り組み)や怖くない治療を目指して患者さんがより来院しやすい治療環境(関連記事:歯科用治療椅子とリラックス)を作ると共に建物の外観や歯科医院の雰囲気という点からも患者さんがより歯医者に気軽に来院できる環境を整えています(関連記事:診療室から見える庭)がそれでも患者さんの中にはなかなか歯医者への第一歩を踏み出す勇気が出ないという方もいます。

今回はどうして患者さんが歯医者さんに行くのをためらってしまうのかという事に関してお話しようと思います。

記事の追記:2019年10月31日

実は歯医者さんに行くのをためらってしまうのはごく普通の感情

歯医者さんに行くのをためらってしまうという感情は実は歯医者さんに限りません。

どういう事かというと普段と違う行動を取り環境を変化させる事に人自身が不慣れだという心理的な作用が働いていると言われているからです。

つまり体の体温や心拍を一定に保ち続ける恒常性の維持と同様に心理的にも普段と違う環境に変化させるという行為自体に良い悪いの結果は関係なく多かれ少なかれ人はストレスと不快感を感じるという特性があるからです。

例えばみなさんは部屋の掃除をしないといけないと分かっているのになかなか腰が上がらないものの部屋の片づけを始めたら今度は片付けが止まらなかったなんていう経験はないでしょうか?これも、「部屋を掃除しないといけない」という良い事だと分かっている物事にたいして「今は動いていない」という状態を維持したがって「片付ける」という環境や行動の変化に不快感を感じているものの、ひとたび「片付ける」という状態と行動に変化したらその状態を今度は維持しようという心理状態が働くためだからと言われています。

同様に「歯医者さんに行かないと、歯医者さんに行きたい」という良い事に対して「歯医者さんに行っていない」という状態の変化をする事にどうしても抵抗感を感じてしまうのです。

これらの問題は患者さんだけの問題ではなく歯医者さん自身の患者さんへの不理解も一つの要因になってしまっています。つまり歯医者さんにとっては歯科医院という環境は普段の日常であるものの患者さんにとっては環境の変化を伴う非日常であるという事を我々歯科医師が本当の意味で理解しきれてないという点にあります。

(関連記事:歯医者さんの日常は患者さんの非日常

逆に普段から歯科医院で予防処置や定期的な歯科検診を受け続けている患者さんは口の中の健康面に限らず心理的な点からも定期受診を続ける事は大変大きな利点がある事になります。

歯医者さんに行けずに困っている患者さんもいる

阿部歯科では従来からある歯医者さんのイメージを取り払うために怖くない治療、痛くない治療、親近感を感じられる歯医者の雰囲気という点に力を入れて患者さんがより歯医者さんへの第一歩を踏み出せるように歯科医院への心理的な扉を取り除く取り組みをしています。

(関連記事:春の取り組み夏の取り組み秋の取り組み

一般的な報告によると歯医者さんに行くのをためらってしまう患者さんの内の10~20%はためらいだけでなく不安や怖さを感じてしまっていると言われています。

さらに怖さを感じている患者さんの内の約20%が歯科治療を必要としているものの歯科医院を受診できないでいると言われています。これらのいわゆる歯科恐怖症の原因は先ほどのべた普段と違う状態に環境を変化させるという不安感のみの問題ではなく幼少期や最初に歯科を受診した時の環境が影響していると言われています。

例えば幼少期に最初に受診した歯医者さんで「親から引き離されて治療する」「どんな治療をされるか分からないまま治療が開始される」といったような不安感を抱えたまま過ごすと大人になっても歯科への恐怖感を持ち続ける事があると言われます。多くの子供の治療では歯医者さんの環境の慣れによって不安感が減少して消えていくのですがこれも環境への適応と慣れという心理的な状態が関係しています。

逆に幼少期には不安感が強いまま治療に突入してはその後の歯科医院受診に対して大きな障壁を残してしまう可能性があるとも言えます。

大人に関しても同様に怖くない治療と痛くない治療を行い不安感を解消して親近感のもてる歯科医院環境を整えるという事がより早く歯科医院への親密さと安心感を持てるようになる近道だと考えています。

(関連記事:緊張しない歯医者さんとは

これの点に関してはまさに歯医者自身が患者さん自身をどれだけ理解しようと努力しているかにかかっていると思います。

参考文献:Dental fear & anxiety and dental pain in children and adolescents; a systemic review. Y. S. Shim, et al. J. Dent. Anesth. Pain. Med. 2015.

 

胎児の口腔内細菌叢.jpg

口腔内には虫歯の原因となるう蝕関連細菌や歯周病の原因となる歯周病関連細菌をはじめとして、比較的無害な細菌から有害な細菌も含めて数百種類の細菌が住み着いています。

これらの細菌はいつ口の中に住み着いたのでしょうか?

口腔内に住み着いた細菌はその時の年齢や体の状態によって共生細菌として細菌叢を作り上げて常に宿主となる人と共にいるのですが、当然、人の発生の段階で臓器のように体の中に作られているわけではなく外来から体にもたらさせます。

しかし口の中の細菌が最初にいつ住み着き始めたのかは不明な点が多くあります。う蝕関連細菌や歯周病関連細菌は親族やパートナーに関連して感染する事が分かっていますがその他の共生細菌は生まれた時にいつどこから感染していたのでしょうか?

(関連記事:歯周病に関連する細菌

(関連記事:口の中の細菌

(関連記事:口の中の口腔内細菌は普段はどうして体に害がないのか

(関連記事:「ミュータンス菌が虫歯の原因に」というのは10年前の話

(関連記事:歯周病は誰からうつる?

胎内にいる時に最初の胎児の口腔内細菌叢ができあがった?

かつて妊娠中の子宮内は無菌で胎盤や羊水は無菌だと考えられていましたが、ここ数年の研究でサンプルを包括的に分析するメタゲノム解析によって胎盤や羊水にごくわずかに細菌の遺伝子が確認されるようになりました。

その結果を踏まえて胎盤や羊水には細菌が含まれており胎児の時点で体の中に細菌叢を作り上げて口腔内にもその段階で初期の口腔内細菌叢が作り上げられるのではないかという話が出てきました。

しかしこの胎盤や羊水が無菌か無菌でないかという話は未だに決着がついていません。メタゲノム回析によって胎盤や羊水から得られた細菌の痕跡はごくわずかでサンプル採取の際や試験中の器具からのコンタミネーション(汚染)の可能性を排除しきれていないからです。

子宮内は無菌なのか?無菌でないのか?という最終判断がまだついていない中でメタゲノム回析と16S rRNAのアンプリコン回析を組み合わせて偽陽性(陰性が陽性として確認される状態)を可能な限り排除して胎盤が無菌かどうか調べようという研究が537人を対象とした大規模研究として行われました。

その結果では数多くの細菌の痕跡が見つかったもののB群溶血性連鎖球菌のみを除いて他の全てがサンプル回収や試験中のコンタミネーションと報告されました。そしてB群溶血性連鎖球菌の感染もサンプルの5%にとどまりました。

そのため、元々言われていたやはり子宮内は通常の状態では無菌ではないのか?という事が考えられるようになりました。

口腔内細菌は乳児にいつ感染したのか?

偽陽性を可能な限り排除した大規模研究で昔から考えられていたようにやはり子宮内は通常は無菌なのでは?という可能性が出てきた事でそれではいつ乳児に口腔内細菌叢が形成されたのかという疑問が再び出てきます。

そして最近の研究では細菌の分布の類似性を確認した時に母乳の細菌叢が乳児の口腔内の細菌叢に類似しているという結果が出ています。

母乳には免疫に必要な成分の他に数百種類の細菌が含まれていると言われておりその細菌が乳児の口腔内の共生細菌叢を形作るのに寄与しているのではという考え方です

子宮内が未だに無菌か無菌でないのかはっきりしていないものの、その他の要因を考えた時にもごく初期の生まれたばかりの乳児の口腔内細菌叢の状態は母親から受け継いだ細菌叢の影響を色濃く反映しているのかもしれません。

池下の歯医者の阿部歯科では口腔内細菌の状態を確認するために顕微鏡による検査を取り入れており、虫歯や歯周病と細菌の関わりには大変注意を払っているため口腔内の細菌叢の成り立ちには強い関心を持っております。

(関連記事:阿部歯科の歯周病治療に関して

参考文献

1) Could baby’s first bacteria take root before birth?. C. Willyard. Nature. 2018.

2) Human placenta has no microbiome but can contain potential pathogens. M. C. de Goffau, et al. Nature. 2019.

3) Microbiota of human precolostrum and its potential role as a source of bacteria to the infant mouth. L. Ruiz, et al. Sci. Rep. 2019.

 

 

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