千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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当院副院長からのお知らせ、出来事のご紹介です。

2019年10月アーカイブ

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歯医者さんに来る際にどうしても気が重かったり、歯医者さんに行きたいのに来院する一歩が踏み出せないという人も多くいますが、そのような気持ちが実はごく自然な感情という事が心理的な理由からも分かっています(関連記事:歯医者さんに行くのをどうしてためらってしまうのか?)。そのような患者さん側の気持ちを軽くするために今池から5分の歯医者の阿部歯科では怖くない治療、痛くない治療をするよう心掛けています。しかしやはり最初の第一歩は患者さんと歯科医院の入り口の間にある目には見えない気持ちの壁を取り除いてあげるというところから始まると思います。

来院しようとする患者さんと歯科医院の建物の間にある見えない心理的な壁

患者さんが最初に思う事としてやはり歯医者さんに入る一歩が踏み出せるかどうか、という事があると思います。医療機関というとどうしても入るための一歩がなかなか踏み出せない事が多くあります。「どういう先生がいるんだろう」といった心配や「怖いかな、痛いかな」といった不安もそうですが、建物に入るその瞬間も患者さんは緊張をしているという事を医療従事者自身がしっかり理解している事がとても大切だと考えています。普段と違う行動をすると誰でも不安や心配を感じるという事を身をもって知っているはずなのに患者さんが初めて歯医者さんの建物の扉をくぐる時の緊張感を治療する歯医者さん自身がしっかり理解しているのかという点がとても大切になってくるものの、歯医者さん自身はいつも自分の歯科医院に通って治療をしているためその「はじめての場所や行動に伴う不安や緊張」という事柄に目がいかなくなってしまっている可能性が少なからずあるように思えます(関連記事:歯医者さんの日常は患者さんの非日常)。患者さんにとって歯医者に通う事が緊張もなく慣れる事はとても良い事ですが、それを受け止める歯医者さん自身が緊張もなく慣れてしまうという事は患者さんの気持ちから遠ざかってしまう危険性があるのかもしれません。

緊張せずに来院できる阿部歯科の秋の取り組み

阿部歯科の歯科医院の建物の雰囲気や設計はそういった患者さんの心理的な心の壁を少しでも取り除けるようにと考えて作られています。もちろん患者さんが安心して治療を受けられるように治療や説明においても力をいれていますが、入った瞬間から心理的な緊張感があってはやはり患者さん目線とは言い難いのかなと考えています。患者さんは歯医者さんに来ようと思った瞬間から緊張しはじめるという事を治療する当の歯医者さん自身がしっかり理解している必要があると考えています。そういった患者さんの緊張を少しでも和らげられるように阿部歯科では季節に合わせて歯科医院の雰囲気という点でも取り組みを続けています(関連記事:春の取り組み夏の取り組み)。

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この秋には10月31に合わせて親しみやすいハロウィンの置物を設置して少しでも阿部歯科に親しめる雰囲気が出るように取り組みを続けています。ハロウィンの置物は晴れた日は阿部歯科の看板の前に大きなカボチャの置物を置いて院内には小さめのカボチャを何個か並べて歩道から見える花壇にはカボチャを何個か吊り下げて少しでも親しみやすく患者さんの心理的な緊張感を取り除けるように心がけています。ハロウィンのカボチャの置物はすべて私の手作りですが患者さんにも喜んでいただける方が多く、去年と今年とすでにいくつかのカボチャの置物は患者さんの希望でおゆずりしています。カボチャの置物を喜んで欲しがる患者さんがいるのを見るとこういった小さな取り組みが少しでも患者さんと歯科医院の心の壁を取り除き、より多くの患者さんが安心して緊張もなく阿部歯科の入り口をくぐってこられるようになる手助けになっているのかなと思うと患者さん目線としてこういった小さな取り組みでも少しずつ続けていく事が患者さんのためになっていくのかなと強く思えます。

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虫歯にならないように甘いものは控えた方がいいとみなさんは言われたり、または誰かに伝えたりする事があるかもしれません。

普通に食生活をする上で1日の間で糖分を全く取らないという事は現実的には不可能ですが、では、虫歯にならないためにいったいどれくらいの糖分が1日で推奨されているのかと言うのは聞いたことがあるでしょうか?

記事の追記:2019年12月8日

WHOから推奨される糖分は1日の摂取カロリーの10%以下または5%以下

WHOから疫学的に推奨される糖分の摂取量は1日の摂取カロリーの10%以下、可能であれば5%以下が望ましいと報告しています。

これは一般的な成人で言えば

おおよそ砂糖50g以下、ティースプーンで10杯以下

もしくは砂糖25g以下、ティースプーンで5杯以下の量となります。

一日の通常の食事では様々な素材が使われているので、これらの数字をクリアーするのはなかなか難しいという部分もあります。

 

では、糖分を10%と5%以下にひかえるとどれほど効果があるのでしょうか?

複数の論文を分析した結果、10%以下に糖分をひかえると実際に虫歯のリスクが下がり、さらに5%に下げるとさらに虫歯のリスクが下がるという事が分かっています。

つまり、1日に10%(ティースプーン10杯分)や5%(ティースプーン5杯分)に食べる甘い物をひかえると虫歯になりにくくなるという効果が出るという事になります。

しかし、これらの糖分摂取の制限をしても全く虫歯にならないようになるというわけではありません。それは、虫歯が慢性疾患であり歯の脱灰の積み重ねで少しずつできてくるという特徴に原因があります。

ミュータンス菌はいなくても虫歯になる

10年以上も前に言われていたミュータンス菌(Streptococcus mutans)がいるから虫歯になるという話は今ではすっかり変わってしまいました。

今では、ミュータンス菌がいなくても虫歯になると分かっています。

さらに、ミュータンス菌がいても虫歯にならない人もいるという事も分かっています。

もちろんミュータンス菌は今でも虫歯の原因の代表的な細菌ですが、それぞれのステージや虫歯の進行段階においてミュータンス菌以外にも、Streptococcus属、Actinomyces属、Veillonella属、Propionibacterium属、Lactobacillus属、Bifidobacterium属、Atopobium属といった多種多様な細菌が虫歯に関わっている事が現在分かっています。

 

そして虫歯になる原因、つまりう蝕の発生は通常では害のない共生状態にある細菌叢(細菌の分布)の状態のバランスがくずれてDysbiosisという悪性度の高い細菌叢の状態に変化する事で虫歯になる事がこの10年で分かりました。

(関連記事:「ミュータンス菌が虫歯の原因に」というのは10年前の話

甘い物(糖分)の摂取が虫歯の原因となる細菌叢の変化を引き起こす

口腔内の細菌叢のバランスが取れて共生状態にある悪性度の低いSymbiosisと呼ばれる安定した細菌叢の状態から悪性度の高い細菌叢のDysbiosisと呼ばれる状態になる事をマイクロバイアルシフト(Microbial Shift)と言います。

現在では虫歯だけでなく歯周病もこのようなマイクロバイアルシフトをおこさせないようにする事が疾患の予防として重要な要素となっており、このマイクロバイアルシフトはう蝕においては糖分の摂取が一つの原因となっています。

 

実際に毎日1日10gの糖分を普段の食事に加えて3ケ月間、糖分を余分に摂取する事で口腔内のマイクロバイアルシフトが起きる事が判明しています。

そして、虫歯の原因となるマイクロバイアルシフトが起きると普段の細菌叢の状態とは打って変わり特定の細菌が偏って増殖する悪性度の高い細菌叢へと変化します。

特に確認されたのがStreptococcus属の増殖と分布でその際はたとえミュータンス菌が確認されなくてもエナメル質の脱灰が起きる事が確認されており、ここ10年で判明したマイクロバイアルシフトによる虫歯発生の説明とも一致しています。

 

つまり、虫歯にしても歯周病にしてもこのマイクロバイアルシフトを起こす原因を明らかにして予防する事がこれからの歯科では大切な事となっていきます。そのため、池下にある歯医者の阿部歯科でもいかにしてマイクロバイアルシフトをおこさせないようにするかといった点から予防に力を入れています。

虫歯の場合は従来から言われていた「糖分は良くない」という事が関係している事が改めて分かりましたが、その糖分の量が1日ティースプーン5杯までに抑えてもすべての虫歯の発生を防ぐ事ができるわけではないという難しい点もあります。

(関連記事:どうして歯周病になるのか

(関連記事:阿部歯科で行っている予防歯科

12歳の時に虫歯がないから大人になってもないというわけではない

虫歯が歯の脱灰による積み重ねでできるという特性上12歳の時に虫歯が少ないから大人になっても少ないというわけではない事になります。

さらに、12歳の時に3本ほどの虫歯治療のある子どもは32歳時点では15本まで増えるという報告があり、虫歯は大人になると平均で1年に1ヶ所増えるとも言われます。

そのため、子供の時に虫歯の少ない良好な口腔内状態にあるからと言って人生全体を通して良好な口腔内状態が続くというわけではなく、常に虫歯や歯周病を引き起こす悪性度の高い細菌叢の状態へと変化させない事が大切になってくるのです。

参考文献:

1) New coronal caries in older adults: implications for prevention. S. O. Griffin, et al. J. Dent. Res. 2005.

2) Trajectory patterns of dental caries experience in the permanent dentition to the fourth decade of life. J. M. Broadbent, et al. J. Dent. Res. 2008.

3) Guideline: Sugars intake for adults and children. WHO. 2015.

4) Sugars and Dental Caries: Evidence for Setting a Recommended Threshold for Intake. P. Moynihan. Adv. Nutr. 2016.

5) In-vivo shift of the microbiota in oral biofilm in response to frequent sucrose consumption. A. C. Anderson, et al. Sci. Rep. 2018.

 

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歯周病は成人の80%もの人が罹患していると言われる世界で最も有病者の多い疾患ですがその原因はかつて考えられていた特定の細菌による感染の結果から口腔内の細菌叢の変化とそれに伴う免疫反応の過剰反応による結果おきるというようにここ10年で考え方が大きく変わってきました。

(関連記事:歯周病に関わる免疫細胞

かつて言われていた歯周病の原因菌

歯周病の原因菌としてはポロフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)、 トレポネーマ・デンディコラ(Treponema denticola)、 タンネレラ・フォーサイシア(Tannerella forsythia)という Red complexと総称される細菌群が引き起こしていると考えられていましたが現在ではこれらの細菌がいなくても歯周病になりえ、さらにこれらの細菌が口腔内から分離されても歯周病になっていない人もいるという事が分かっています。

(関連記事:歯周病は誰からうつる?

元々Red complexとは歯周病患者から細菌を分離してその歯周病の程度と分離頻度の多さにより分類されたもので、その中でもRed complexと呼ばれる赤色でまとめられた菌群が疫学的に最も歯周病に大きな影響を及ぼすという事で歯周病の原因菌として研究がすすめられました。

(関連記事:歯周病に関連する細菌

特定の細菌ではなく細菌集団全体の悪性度の変化により起きる歯周病

ある特定の細菌から歯周病が起きていると考えられていた10年前とは変わり今ではマイクロバイアルシフト(Microbial Shift)と呼ばれる細菌集団全体の悪性度の変化により免疫が過剰反応して歯周病が起きると考えられるように変化してきました。

そして、Red complexの細菌群は歯周病を悪化させる強い要因になりえるもののそれ自体がいなくても歯周病になりえるため、特定の細菌による歯周病の発症という考え方から細菌集団全体の悪性度の変化、Symbiosisと呼ばれる共生状態にある安定した細菌集団の状態からDysbiosisと呼ばれる安定性が失われて悪性度が増した細菌集団の状態へと変化する事でその結果免疫が過剰反応し歯周病になると考えられるようになってきました。

マイクロバイアルシフトという考え方は虫歯の原因論に関しても大きな影響を及ぼしており、虫歯の原因に関してもここ10年ほどで考え方ガラリと変わりました。

(関連記事:「ミュータンス菌が虫歯の原因に」というのは10年前の話

細菌集団の悪性度の変化とは

共生状態にある安定した悪性度の低い細菌集団の状態から悪性度の高いDysbiosisの状態へとマイクロバイアルシフトする事で細菌集団内では様々な変化が起きます。

細菌同士の相互作用により強いプラークを作り出すと共にお互いの代謝産物を相互に活用し、混合感染によるお互いの細菌の遺伝子発現の変化とタンパク質発現、それに対する過剰な免疫反応と炎症に伴う出血による細菌への栄養供給、それらの結果起きる歯止めの効かない細菌の増殖と炎症反応という悪循環を引き起こす事となります。現在ではそのような悪循環の結果が歯周病を引き起こす原因だと考えられるように変わってきたのです。

千種区にある歯医者の阿部歯科ではこのような歯周病の悪循環に対応するために顕微鏡や特別な器具を用いた処置によって治療を行っています。

(関連記事:阿部歯科では健康保険内、別途費用なしで特別な歯周病検査・処置を行っています

参考文献:

1) Periodontal microbial ecology. S. S. Socransky, A. D. Haffajee. Periodontol 2000. 2005.

2) Microbial Shift and Periodontitis. A. B. Berezow, R. P. Darveau. Periodontol 2000. 2011.

 

 

 

 

 

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今池から5分の歯医者の阿部歯科には様々な職業の方が来院されますが、様々な職業の中で仕事内容によっては特定の疾患にかかりやすくなる職業があります。職業病と呼ばれる疾患なのですが、歯科領域においても酸を扱う職業で酸の影響で歯が溶けてしまい虫歯のようになる酸食症という疾患がありますが、職業病と呼ばれなくとも特定の仕事を生業にしている人が虫歯や歯周病などになりやすい事があります。その中でもスポーツを仕事にしている人、特にプロのアスリートは虫歯や歯肉炎・歯周病リスクが高まるという事が昔からしばしば言われる事をご存知でしょうか?

記事の追記:2019年10月25日

通常よりも多く歯を磨いているのに

オリンピックゲームのフィールド、トラック競技やスイミングなど、さらにはプロスポーツ選手など多くの競技においてトップアスリートは一般的な人に比べて1日に2回以上歯を磨きフロスの使用率が高いにも関わらず約半数が虫歯を持っており、酸食症も約半数ほどが疾患を抱えていると言われています(関連記事:デンタルフロスの効果的な使い方と頻度)。さらには歯肉炎・歯周病の罹患率も90%ほどに達していると言われます。このような虫歯や歯肉炎・歯周病による痛みがスポーツのパフォーマンスにも影響を及ぼしているという報告もたびたび上がっており、トップアスリートの約3分の1が何らかの歯科疾患により練習や試合のパフォーマンスに影響を訴えていると言われます。

アスリートの虫歯は職業病?

私も大学の時は陸上部に所属していたのですが、夏の暑い中での練習や試合中には電解質や糖質補給としてスポーツドリンクやエナジーバーを摂取していました。これらの電解質や糖質の補給は汗を多くかき激しく体を使うスポーツにはとても大切なものと言えるもので汗によって失われた体内の電解質の補給や即効性のエネルギー補給に糖質は欠かせないものとも言えます。トップアスリートにおいては約90%がスポーツドリングを利用し、エナジージェルも約70%、エナジーバーでは約60%のアスリートが何らかの形で利用していると言われています(関連記事:1日にどれだけ甘い物を食べると虫歯になるのか)。これらを摂取して栄養補給する事が練習や試合のパフォーマンスにも大きく関わると同時に口腔内が酸性環境になってしまうという難しい点もあります。

そのため、職業の特性上どうしても口腔内環境が酸性になりやすいという事がアスリートにおいて一般的な人よりも歯を磨く傾向が高いのに虫歯や歯肉炎・歯周病になりやすいという傾向を引き起こしてしまっています(関連記事:正しい歯磨きの回数や時間は?)。激しいスポーツをする上で電解質や糖質の摂取はとても大切な事なので虫歯はアスリートの職業病とも言えるのかもしれません(関連記事:「ミュータンス菌が虫歯の原因に」というのは10年前の話)。さらにトップアスリートにおいて半数ほどが1年以内に歯科医にかかっており、歯磨きの頻度と合わせてむしろ一般的な人よりも口腔内衛生環境に関心を持っていると考えられるものの仕事の特性上歯が影響を受けやすくなっているのです。そのため、アスリートに対する口腔内衛生環境への対応が世界的に現在も模索されています。職業によっては様々な歯科事情が多くありますのでそれぞれの職業の特性に合わせた歯科治療への対応がとても大切になるのです。

参考文献

1) Oral health and impact on performance of athletes participating in the London 2012 Olympic Games: a cross-sectional study. I. Needleman, et al. Br. J. Sports. Med. 2013.

2) Oral health of elite athletes and association with performance: a systematic review. P. Ashley, et al. Br. J. Sports. Med. 2015.

3) Oral health and performance impacts in elite and professional athletes. J. Gallagher, et al. Community Dent. Oral Epidemiol. 2018.

4) Oral health-related behaviours reported by elite and professional athletes. J. Gallagher, et al. Br. Dent. J. 2019

 

 

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