千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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1日にどれだけ甘い物を食べると虫歯になるのか

虫歯と砂糖.jpg

虫歯にならないように甘いものは控えた方がいいとみなさんは言われたり、または誰かに伝えたりする事があるかもしれません。

普通に食生活をする上で1日の間で糖分を全く取らないという事は現実的には不可能ですが、では、虫歯にならないためにいったいどれくらいの糖分が1日で推奨されているのかと言うのは聞いたことがあるでしょうか?

記事の追記:2019年12月8日

WHOから推奨される糖分は1日の摂取カロリーの10%以下または5%以下

WHOから疫学的に推奨される糖分の摂取量は1日の摂取カロリーの10%以下、可能であれば5%以下が望ましいと報告しています。

これは一般的な成人で言えば

おおよそ砂糖50g以下、ティースプーンで10杯以下

もしくは砂糖25g以下、ティースプーンで5杯以下の量となります。

一日の通常の食事では様々な素材が使われているので、これらの数字をクリアーするのはなかなか難しいという部分もあります。

 

では、糖分を10%と5%以下にひかえるとどれほど効果があるのでしょうか?

複数の論文を分析した結果、10%以下に糖分をひかえると実際に虫歯のリスクが下がり、さらに5%に下げるとさらに虫歯のリスクが下がるという事が分かっています。

つまり、1日に10%(ティースプーン10杯分)や5%(ティースプーン5杯分)に食べる甘い物をひかえると虫歯になりにくくなるという効果が出るという事になります。

しかし、これらの糖分摂取の制限をしても全く虫歯にならないようになるというわけではありません。それは、虫歯が慢性疾患であり歯の脱灰の積み重ねで少しずつできてくるという特徴に原因があります。

ミュータンス菌はいなくても虫歯になる

10年以上も前に言われていたミュータンス菌(Streptococcus mutans)がいるから虫歯になるという話は今ではすっかり変わってしまいました。

今では、ミュータンス菌がいなくても虫歯になると分かっています。

さらに、ミュータンス菌がいても虫歯にならない人もいるという事も分かっています。

もちろんミュータンス菌は今でも虫歯の原因の代表的な細菌ですが、それぞれのステージや虫歯の進行段階においてミュータンス菌以外にも、Streptococcus属、Actinomyces属、Veillonella属、Propionibacterium属、Lactobacillus属、Bifidobacterium属、Atopobium属といった多種多様な細菌が虫歯に関わっている事が現在分かっています。

 

そして虫歯になる原因、つまりう蝕の発生は通常では害のない共生状態にある細菌叢(細菌の分布)の状態のバランスがくずれてDysbiosisという悪性度の高い細菌叢の状態に変化する事で虫歯になる事がこの10年で分かりました。

(関連記事:「ミュータンス菌が虫歯の原因に」というのは10年前の話

甘い物(糖分)の摂取が虫歯の原因となる細菌叢の変化を引き起こす

口腔内の細菌叢のバランスが取れて共生状態にある悪性度の低いSymbiosisと呼ばれる安定した細菌叢の状態から悪性度の高い細菌叢のDysbiosisと呼ばれる状態になる事をマイクロバイアルシフト(Microbial Shift)と言います。

現在では虫歯だけでなく歯周病もこのようなマイクロバイアルシフトをおこさせないようにする事が疾患の予防として重要な要素となっており、このマイクロバイアルシフトはう蝕においては糖分の摂取が一つの原因となっています。

 

実際に毎日1日10gの糖分を普段の食事に加えて3ケ月間、糖分を余分に摂取する事で口腔内のマイクロバイアルシフトが起きる事が判明しています。

そして、虫歯の原因となるマイクロバイアルシフトが起きると普段の細菌叢の状態とは打って変わり特定の細菌が偏って増殖する悪性度の高い細菌叢へと変化します。

特に確認されたのがStreptococcus属の増殖と分布でその際はたとえミュータンス菌が確認されなくてもエナメル質の脱灰が起きる事が確認されており、ここ10年で判明したマイクロバイアルシフトによる虫歯発生の説明とも一致しています。

 

つまり、虫歯にしても歯周病にしてもこのマイクロバイアルシフトを起こす原因を明らかにして予防する事がこれからの歯科では大切な事となっていきます。そのため、池下にある歯医者の阿部歯科でもいかにしてマイクロバイアルシフトをおこさせないようにするかといった点から予防に力を入れています。

虫歯の場合は従来から言われていた「糖分は良くない」という事が関係している事が改めて分かりましたが、その糖分の量が1日ティースプーン5杯までに抑えてもすべての虫歯の発生を防ぐ事ができるわけではないという難しい点もあります。

(関連記事:どうして歯周病になるのか

(関連記事:阿部歯科で行っている予防歯科

12歳の時に虫歯がないから大人になってもないというわけではない

虫歯が歯の脱灰による積み重ねでできるという特性上12歳の時に虫歯が少ないから大人になっても少ないというわけではない事になります。

さらに、12歳の時に3本ほどの虫歯治療のある子どもは32歳時点では15本まで増えるという報告があり、虫歯は大人になると平均で1年に1ヶ所増えるとも言われます。

そのため、子供の時に虫歯の少ない良好な口腔内状態にあるからと言って人生全体を通して良好な口腔内状態が続くというわけではなく、常に虫歯や歯周病を引き起こす悪性度の高い細菌叢の状態へと変化させない事が大切になってくるのです。

参考文献:

1) New coronal caries in older adults: implications for prevention. S. O. Griffin, et al. J. Dent. Res. 2005.

2) Trajectory patterns of dental caries experience in the permanent dentition to the fourth decade of life. J. M. Broadbent, et al. J. Dent. Res. 2008.

3) Guideline: Sugars intake for adults and children. WHO. 2015.

4) Sugars and Dental Caries: Evidence for Setting a Recommended Threshold for Intake. P. Moynihan. Adv. Nutr. 2016.

5) In-vivo shift of the microbiota in oral biofilm in response to frequent sucrose consumption. A. C. Anderson, et al. Sci. Rep. 2018.

 

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