千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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キシリトールガムの効果は?

キシリトール.jpg

虫歯予防にキシリトールが良いという言葉はどこかで聞いたことがあるかもしれませんがこのキシリトールの効果をどれくらいご存知でしょうか?

キシリトールって何?

キシリトールは自然に存在する糖アルコールの一種で砂糖の代替甘味料となる甘さを持っています。

数十倍から数千倍の甘さのある人工甘味料とは別で、その甘さは代表的な糖の一つであるブドウ糖(グルコース)のおおよそ2倍でカロリーはおおよそ75%の1gあたり3カロリーです。

キシリトールの歴史は意外と古く1970年代のフィンランドで虫歯予防の添加物として研究が行われており、40年以上の歴史があります。

実際に食品の添加物として使われるようになったのは、国連の食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)が合同で作るFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)で1996年に食品添加物としての安全性が確認されて使われるようになりました。

(関連記事:1日にどれだけ甘い物を食べると虫歯になるのか

キシリトールって結局は糖なの?

キシリトールは糖アルコールという性質上ブドウ糖とは色々と違った性質があります。

糖尿病で注意しないといけない血糖値の上昇具合を示すグリセミック指数はブドウ糖が100なのに対してキシリトールが7-13とブドウ糖に対して糖質の吸収が穏やかな事が分かります。

キシリトールは自然界に存在しており、果実や野菜に含まれていいますが、商品に使われるキシリトールはカバノキやブナなどの植物から精製されます。

あまりとりすぎるとおなかを下す事も少し有名ですが、個人差はあるものの子供では1日45g以上、大人では1日100g以上とるとおなかを下すと言われていますが大人なら1日40g以下であれば大体の大人は大丈夫とも言われます。

キシリトールは虫歯予防に効く?

キシリトールの作用はいくつかあり、それらを利用して虫歯予防に寄与します。

キシリトールは、非発酵性で口腔内細菌によって酸を産生させないという特徴があり、虫歯になる菌の中でも有名な細菌の一つであるミュータンス菌はキシリトールによって様々な影響を受けます。

キシリトールはミュータンス菌のエネルギー産生プロセスを阻害し、無意味にエネルギー使わせる事で細菌自身の増殖を防ぎ、さらには酸の産生とプラークの産生も阻害します。

実はキシリトールにはミュータンス菌を殺す作用もあり、ミュータンス菌の持つフルクトース・ホスホトランスフェラーゼ系を使ってキシリトールからホスホエノールピルビン酸を経てxylitol–5–phosphateを作る事でミュータンス菌の細胞内液胞と細胞膜減成によって細胞の死を引き起こす事でミュータンス菌を殺すという作用も持っています。

これらの作用によって、プラーク中のミュータンス菌の増殖を防ぐ事ができるのですが、虫歯の中のミュータンス菌の増殖を止めるわけではありません。

つまりあくまでも予防歯科という観点からキシリトールは有用なのであって、虫歯治療に使えるわけではないのです。

予防歯科という点から見たキシリトールはキシリトールガムの使用で虫歯リスクが50%近くまで下がるとも言われ、3歳以下の子供がいる母親に至っては母親がキシリトールガムを常用する事で母親から子供へのミュータンス菌の感染を防ぎ子供の虫歯が減る事も知られています。

その他にもキシリトールはプラーク中のアンモニアとアミノ酸濃度を上げる事でプラーク中の酸を中和するという作用も持っており予防歯科を考える場合は有用な代替甘味料となるのです。

(関連記事:子供の口腔内細菌はお母さんから受け継いだ?

キシリトールがあれば虫歯をなくせるの?

キシリトールが予防歯科という点から見た時に有用であるのですが、知っておかないといけない点もあります。

ミュータンス菌を殺す作用もあるキシリトールですが、キシリトールは全てのミュータンス菌の細菌株に効くわけではありません。

常習的にキシリトールを使う人の口の中のおおよそ80%のミュータンス菌の細菌株にはキシリトール抵抗性があるとも言われています。

しかし、キシリトール抵抗性のあるミュータンス菌は毒性が弱い事も分かっており虫歯の主要因となるような細菌株はキシリトールによる作用を受けると考えられます。

これはミュータンス菌の持つフルクトース・ホスホトランスフェラーゼ系とxylitol–5–phosphate生成との関係に関連しているのでしょう。

そして、キシリトールはプラーク中のミュータンス菌を減らす作用がありますが、口腔内の細菌構成を変えるわけではありません。そのためキシリトールを使っていれば虫歯を根絶できるというわけでもありません。

さらにキシリトールを使っていても他の糖類があればそれによって酸は産生されるため実際の食生活においてキシリトールを取り入れただけで虫歯がなくなるという事はないのです。

そのためキシリトールは使い方を知った上で予防歯科という点から適切に使う事が大切となるのです。

予防歯科に力を入れている千種区の歯医者の阿部歯科ではどのような事が患者さんの日々の虫歯予防に役立つか定期的にお伝えしています。

(関連記事:「ミュータンス菌が虫歯の原因に」というのは10年前の話

参考文献

1) Artificial sweeteners - a review. Chattopadhyay S., et al. J. Food Sci. Technol. 2014.

2) The effect of xylitol on dental caries and oral flora. Nayak P. A., et al. Clin. Cosmet. Investig. Dent. 2014.

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