千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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子供の虫歯予防のシーラントに効果はあるの?

シーラント.jpg

シーラントは子供の乳歯や永久歯に対しての虫歯予防として行われますが、その効果をごぞんじでしょうか。

シーラントとは

シーラントは小窩裂溝(歯の溝)の深い乳歯や萌出したて(生えたて)の永久歯に対して、虫歯になりにくくする事を目的として行われます。

子供の乳歯は永久歯に比べて小窩裂溝が深く、プラークや食渣がたまりやすく、萌出したての永久歯はう蝕感受性(虫歯のなりやすさ)が高く、虫歯になる前にあらかじめ小窩裂溝をふさぐ事でプラークがたまり虫歯になる事を予防します。

シーラントの考え方が紹介されたのは1960年代の事で非常に歴史が深く、最初の頃は小窩裂溝にレジンを詰めて紫外線を当てて固める方法でシーラントが使われていました。

その後、

第二世代の化学重合型のレジン

第三世代の可視光重合型のレジン

第四世代のフッ素徐放性のレジン

と進化を重ねて今日のシーラントに至ります。

1970年代にはグラスアイオノマーセメント製のシーラントが紹介されました。

グラスアイオノマーセメント製のシーラントはレジン製のシーラントに比べて防湿がシビアではなく、グラスアイオノマーセメントそのものからフッ素が除法されるという特徴がありました。

その他にもレジン強化型グラスアイオノマーセメント製のシーラントなども出て使われています。

どのシーラントにしても最大の目的は同様で、小窩裂溝(歯の溝)に対するプラークの付着をあらかじめ予防し、その部位に対して虫歯を起こす細菌に栄養源が供給されないように封鎖をするという事が最大の目的となります。

シーラントの効果は?

シーラントの効果は昔から頻繁に調べられていますが、様々な予防処置の効果と比べても非常に根拠の強いものだとされています。

つまり、シーラント処置には虫歯予防効果があるという事が強く言える事になります。

シーラントの予防効果は、シーラントをしなかった場合と比べておおよそ30-70%の虫歯予防効果があると言われています。

これは、シーラントの期間や年齢が様々なため、その予防効果の割合に開きが出ているのですが、いずれにせよ高い予防効果を見せている事になります。

シーラントをした後にシーラントが歯に取れずに残っている割合は1年後でおおよそ80%とされており、この事を考えるとシーラントをした後は定期的に再シーラントをする事が大切となる事を示しています。

しかし、シーラントの虫歯予防効果は完璧なものというわけではなく、あくまでも予防処置という事に注意しないといけません。

それを示すものの一つに、かつてシーラントの施された大臼歯に対して虫歯があるか調べるためにレントゲンを撮ると、17歳の時点で50%にむし歯が確認されたという結果もあります。

これは、永久にシーラントの封鎖性が維持するという訳ではない事からも分かる結果となります。

シーラントは子供の歯にするもの?

シーラントは多くが子供に対して行われますが、その理由は

小窩裂溝が深い乳歯にシーラントが施されるから

う蝕感受性の高い幼弱永久歯(生えたての歯)に対してシーラントが施されるから

虫歯に対しては基本的にシーラントは施されないから

という事が主な理由となります。

さらに、シーラントの効果は若年者ほどより効果が高いと言われるため、子供に対して積極的にシーラントが行われる事となるのです。

ただし、子供以外にシーラントをしてはダメというわけではなく、14歳から17歳の年齢の未成年にも行われる事もあります。

シーラントって虫歯になった歯にはしてはダメなの?

シーラントは虫歯予防のために行われるという特性上から基本的に虫歯になる前に予防処置として行われます。

しかし、シーラントの効果として、シーラントをした部位の細菌の数はシーラントをする前と比べておおよそ100分の1から1000分の1になると言われており、そこに存在する菌種も半分ほどまでに減少すると言われています。

これは、シーラントをする事でその部位が好気性環境(酸素の触れる環境)から嫌気性環境(酸素の触れない環境)に変化するという事と、その部位に食べ物などの栄養源が供給されなくなり細菌が飢餓状態になる事でこのような結果をもたらすと言われています。

そのため、理屈的には虫歯に対してシーラントを行い封鎖をすると虫歯の進行が抑えられるという事になりますが、現実としては

・シーラントの保持期間は1年後でおおよそ80%

・象牙質まで脱灰のすすんだ虫歯はハイドロキシアパタイト結晶を失いコラーゲン線維などの軟化象牙質が残るのみで再石灰化する事はない

・好ましい環境と栄養源を絶たれた細菌の一部は死滅するものの、一部は休眠状態となりひとたび環境と栄養が取り戻されたら再び活性化する

という事実を考えると、虫歯に対してはシーラントではなく、基本的には虫歯の除去と修復処置を行うのが原則となります。

ただし、ごく初期の虫歯に対してはシーラントを行い、う蝕感受性を低下させるという意味でシーラントを行う事も選択肢の一つとなりますが、あくまでもごく初期の虫歯が対象となります。

(関連記事:「ミュータンス菌が虫歯の原因に」というのは10年前の話

シーラントはどれくらいの期間でやり直せばいいの?

虫歯になっていない歯に対してシーラントを行ってからは基本的には定期健診でシーラントが脱落したかどうかを確認して、脱落していたらやり直すという事が大切となります。

シーラントは目に見える脱落の他に一部がはがれてその隙間から辺縁漏洩を起こす事もあります。

シーラントは長期で5年もつこともありますが、その際の予防効果は下がり続ける事となります。

シーラントが剥がれていない状態でも効果は50%まで低下する事もあり、単純にシーラントが剥がれていないかどうかという事だけが判断基準になるわけではありません。

この事はシーラントの施された歯が17歳の時点でも50%にむし歯が確認されたという話からも分かります。

シーラントが剥がれかけているか、子供のう蝕感受性はどうか、他の歯にむし歯が確認されないか、と言った事の他に定期的なレントゲン撮影による検診が大切となるのです。

今池から5分の歯医者の阿部歯科では子供だけでなく大人に対しての予防歯科にも力を入れていますのでお気軽にご相談ください。

 

参考文献:

1) Caries-preventive effect of fissure sealants: a systematic review. Mejàre I., et al. Acta Odontol. Scand. 2003.

2) The effectiveness of sealants in managing caries lesions. Griffin S. O., et al. J. Dent. Res. 2008.

3) The effect of dental sealants on bacteria levels in caries lesions: a review of the evidence. Oong E. M., et al. J. Am. Dent. Assoc. 2008..

4) Preventing dental caries through school-based sealant programs: updated recommendations and reviews of evidence. Gooch B. F., et al. J. Am. Dent. Assoc. 2009.

 

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