千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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2020年3月アーカイブ

プラークの蓄積.jpg

口腔内には500から700種類もの細菌がいると言われており、唾液の中にも1mlあたり1億から10億もの細菌が含まれていると言われていますが、そのような口腔内の常在菌が細菌集団の塊であるプラークと呼ばれるバイオフィルムを形成して100種類もの細菌集団を形成すると口腔内の様々な疾患が発生する事になります。

疾患を引き起こすプラーク蓄積のはじまり

虫歯や歯周病といった細菌感染による口の中の様々な疾患は口の中をただよう細菌の歯面や口腔粘膜への付着から始まります。

口の中を奇麗に磨いた後に最初に付着がはじまるのが口腔内のレンサ球菌だとされています。口腔内レンサ球菌によって最初に形成されたプラークは厚みも薄く付着の弱い脆弱なプラークとして形成がされます。

その後、桿菌やらせん菌など様々な細菌が積み重なるようにして強固で厚みのあるプラークを形成していく事となります。

そして、そのプラークの細菌集団から産生される物質や免疫作用の結果、虫歯や歯周病という疾患が発生していく事となります。

虫歯や歯周病の部位で増殖した細菌はさらに歯の神経の中や歯周ポケットのさらに深い部位へと進むと歯の神経を侵して根管内でプラークを形成したり、歯周ポケット内での炎症の結果、歯を支える骨を溶かしてしまい歯がグラグラして脱落の原因となっていきます。

つまり、そのような強固なプラークの形成が起きる前の段階のレンサ球菌が付着している初期の段階で口腔内プラークの除去を確実にしていく事が大切となるのです。

(関連記事:歯周病になりにくくする事はできるの?

(関連記事:「ミュータンス菌が虫歯の原因に」というのは10年前の話

積み重なったプラークの中身

レンサ球菌から始まるプラークの蓄積が進んだ結果、プラークの中には様々な形や性質の細菌の他にも真菌や古細菌やウイルス類といったものが含まれる事もあります。

プラークの中には食べ物の残りカスの栄養源や体から出た浸出液や血液、細菌が代謝産生した物質など様々な物質が入り乱れて入っています。

このプラーク内で細菌同士が様々にクオラムセンシングといった細菌間のコミュニケーションや相互の関わりをしてお互いに快適な増殖環境を作っていく事となります。

さらにこのプラークは栄養素の保管庫としても機能しており、食べ物の残りカスなどで栄養が供給されなくなってもこのプラークに貯蔵された栄養を利用して細菌が飢餓に耐えるというやっかいな能力も持っているのです。

そのため、プラークの蓄積が起きた時にはまず付着したプラークを取り除いて過剰に増殖した細菌の巣を取り除くとともに細菌の栄養の貯蔵庫も取り除いていくという事が大切になるのです。

池下の歯医者の阿部歯科では虫歯の治療後の再発予防や歯周病の悪化に対応するため予防歯科に力を入れています。

(関連記事:阿部歯科で行っている予防歯科

 

参考文献:Dental biofilm infections - an update. Larsen T, Fiehn N. E. APMIS. 2017.

 

画像診断.jpg

千種区で歯医者さんをお探しなら「患者様本位の頼れる阿部歯科」へ!
当院では歯科治療情報の他、最新の歯科業界情報等をお伝えしています!


医療の世界では人工知能による診断という分野が発展を始めていますが、歯科業界においても人工知能による診断という分野は研究がすすめられています。
 

診断の先入観をなくすための試み

実際の臨床現場では患者さんの痛みや何が気になっているかといった医療面接を通して、より患者さんの苦痛を心理的にも肉体的にも取り除くようにする事を目的としています。

その際にやはり患者さんがより気になる部位に歯医者さんはフォーカスを当てて対処する事になります。

もちろん患者さん自身で気が付いていない虫歯や歯周病などの悪い部位にも目を向けて説明と治療を施していくのですが、やはりまずは患者さんが最も気になる主訴の部分に注意が向けられます。

その主訴に対してどのように苦痛を取り除いていくのか、どのような手順ですすめれば痛みのない治療をできるのかといった事を考えながら歯医者さんは治療計画をたてていくのですが、その際に主訴以外の部分にどれだけの注意力を向けるかという部分に個人差が出てきてしまいます。
 

患者さんとのコミュニケーションや何が気になるかなどの聞き取りは必須の行為となりますが、その際に心理的なバイアスがかかる可能性があります。

例えば患者さんが「右下が痛い」と訴えた場合に、当然ながら右下に注目するのですが、歯科疾患における痛みの中に関連痛という痛みが存在します。

関連痛とは本来の場所とは違う離れた場所に痛みを感じる事でこの例では「右が痛い」と訴えているにも関わらず実は右に病気が発生してそれが原因で右下に痛みがあるように感じている場合です。

このような聞き取りにおける先入観がバイアスとよばれるものとなります。
 

人工知能によるレントゲン画像からの画像診断

歯科における自動画像診断の研究はまだまだ始まったばかりですが、歯周病においてもその試みは始まっています。

レントゲン画像から分かる歯周病の状態は歯を支える歯槽骨の欠損状態、歯根膜腔の拡大、白線の肥厚・消失など様々な情報を基に診断を行います。自動画像診断ではまずこの中でも最も基本となる歯槽骨の欠損状態に焦点を当てて診断を試みています。

人工知能に学習させるため数万のレントゲン画像を読み込ませ、正常な歯槽骨の状態と歯周病となった歯槽骨の状態を記憶・学習させることでどの部位が正常な歯槽骨の状態からかけ離れているかというのを診断させるようにしています。
 

歯医者さん自身もレントゲン画像を見る事で歯周病を診断しますが、その診断の程度に先ほどのバイアスや差異が発生するのを取り除き常に一定の基準で診断しようというのが自動画像診断の大きな目的のひとつとなっています。

しかし、やはり歯科治療は患者さんを相手とする医療なので例え自動で診断がおりるようになったとしても、どんなに技術が進歩しても最後は歯科医師本人がどれだけ患者さんと向き合うかという事が大切になってきます。

(関連記事:仮想空間で歯を削る歯科治療シミュレーター

 

千種区の歯医者 阿部歯科では常に新たな歯科医療を取り入れています

ここ数年で、歯科治療は急激に発達してきているので、当院では新たな技術や材料などに関して日々の知識の獲得に力を入れています。
これからもより良い歯科医療を患者様へ提供できますよう、最新の医療を学びながら、新たな治療も取り入れてまいります。

患者様のお口の状態はもちろん、お一人お一人異なります。そして以前は治療が難しかった内容も歯科治療技術の進化と共に可能になっています。そのため、新たな治療技術や知識を吸収し、それを治療に活かすのは歯科医療において非常に重要と考えます。

 

参考文献:

1) Deep Learning for the Radiographic Detection of Periodontal Bone Loss. Krois J., et al. Sci. Rep. 2019.

2) DeNTNet: Deep Neural Transfer Network for the detection of periodontal bone loss using panoramic dental radiographs. Kim J., et al. Sci. Rep. 2019.

 

 

歯の欠損と顔の大きさ.jpg

古代から現代にかけて人の進化の過程で脳の入る頭蓋骨は大きく、目や鼻、口を含む顎や顔は小さくなるという風に変わってきました。

しかし、それと共に歯の大きさが小さくなる傾向にあり、親知らずをはじめとして歯が欠損するという歯の退化傾向も認められるようになりました。

実際には歯の退化傾向、つまり、歯の欠損という数の変化が顔の大きさに影響を与えるのか分かっていない部分はあります。

歯の先天性欠如によって起きる顔の大きさへの影響

一部の歯の永久歯がない、先天性の欠損という状態は患者さんの中でも時々認められます。

そういった場合にその部位の乳歯は生え変わる事がなく、永久歯の変わりに使い続ける事になるのですが、永久歯に比べて乳歯では長持ちという点において難しい点があるのも事実です。

そのような永久歯の先天性欠損ですが、親知らずにおいてはみられる方が比較的多いものの、他の部位の歯では時々みとめられるにとどまります。

このような、歯の退化傾向とも呼べる歯の欠損ですが、人の進化における顎や顔の小ささに影響を与えているのかを調べた時に歯の先天性欠損のある人はその数に合わせて顔の大きさが小さくなる傾向があると報告もされます。

例えば、15歳の女性の特定の部位の顔の長さを計測した時に

永久歯が全て生えている人

永久歯が1本欠損している人

永久歯が10本欠損している人

を比べた場合にそれぞれでおおよそ、512:511:502と顔が小さくなる傾向が認められています。

永久歯が1本退化傾向で欠損しているかどうかではほとんど変わらないものの、多数の永久歯が欠損すると顔の大きさへの影響は大きく認められる事が分かります。

親知らずを除く永久歯のどこかに欠損が出る確率はおおよそ6.4%ほどとされ、日本人の子供でも10人に1人は永久歯の欠損があると言われています。

歯の欠損自体はめずらしいものではないものの、しかし、通常よくある1本ほどの欠損ではそこまで顔の大きさに影響は及ぼさないという事になります。

永久歯の先天性欠損は顔の大きさのどこに影響するか

永久歯の先天性欠損が顔の大きさに影響するという傾向がみられるものの、具体的にどのような場所に影響するかというと口の位置する顎の骨という事が分かります。

顎には上顎と下顎がありますが永久歯の欠損によってその影響を受けるのは上顎のみで下顎にはその影響を受けないと報告されました。

そして下顎にはその大きさの影響はなく、脳の位置する頭蓋骨にもその影響はないとされました。

歯の生える口から遠い頭蓋骨には影響が少ないという事は分かるものの、このような上顎と下顎の成長の影響に差が出るのは顎の骨の発育の順序が関係しているのかもしれません。

上顎と下顎を比べるとその発育速度は大きく違い、上顎の方が下顎よりも早く発育します。

10歳時点では下顎の発育段階はまだおおよそ50%ほどですが、上顎では80%ほども成長が終了しています。

ちょうど歯の永久歯の生え変わる時期と上顎の成長の時期が一致しており、下顎は永久歯が生え終わった後に成長がすすんでいきます。そのため、永久歯が生えるという口の中での変化が上顎の骨の成長に何かしらの影響を与えているのかもしれません。

(関連記事:なぜ歯は乳歯から永久歯に生え変わる必要があるのか

 

今池からすぐの歯医者の阿部歯科では治療内容だけではなく、歯科に関わる様々な情報をお届けしています。

 

参考文献:

1) Prevalence of hypodontia and associated factors: a systematic review and meta-analysis. Khalaf K., et al. J. Orthod. 2014.

2) Number of teeth is associated with facial size in humans. Oeschger E. S., et al. Sci. Rep. 2020.

 

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