千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

<電話番号をタップするとお電話できます>
TEL:052-751-0613
メール予約の受付は24時間可能です!ご予約・お問い合わせ
平日の遅めの時間と土日が予約が取りづらくなっていますので、お早めのご予約をおすすめします
東山線「池下駅」徒歩5分 「今池駅」徒歩6分 仲田銀座商店街 広小路通沿い ホカホカ弁当近くの歯医者
診療案内
副院長ブログ

当院副院長からのお知らせ、出来事のご紹介です。

千種区 歯医者の最近のブログ記事

差し歯が取れる.jpg

名古屋市千種区の優しい歯医者さん 阿部歯科の副院長です!
本日は患者様から歯科治療について『よくいただくご質問とその回答』をご紹介したいと思います。

今日は「差し歯」についての話題で、「差し歯が取れてしまう主な理由」と「差し歯が取れてしまったらどうすれば良いか?」について、詳しく歯科医が解説します。

【記事のリライト:2020年7月15日】


差し歯とは、虫歯などの理由で歯が大きく欠損しまった部分に歯の形を作りなおして、歯の根に差し込んである人口の歯の事です。

患者さんの中にも、これまでに差し歯が取れてしまった経験がある方もいらっしゃるかもしれません。

阿部歯科にも差し歯が取れてしまって、困った!という事で受診される患者さんがしばしばいますが、ではどうして一度つけた差し歯が取れるのでしょうか?

 

そもそも差し歯とは何か?

・虫歯や歯の根っこの先に膿を作ってしまった・・・

・歯が割れてしまった・・・ など
 

その他の理由で歯の神経を取る事になった後は、歯の神経が元々あった空間に樹枝状の材料や薬、その他の人工物を埋める必要がでてきます。

その後には、その歯に対して杭のような人工物を打ち込んで土台を作り、さらにその上に被せ物を作っていきます。このような歯科治療です。

『差し歯が取れる』という表現は、この杭の部分から取れた時に一般的に使われます。

杭が取れずに被せ物のみが取れる事もあるのですが、この場合は、被せ物が取れたと表現される事が多くあります。

 

sashiba abe.jpg

 

それでは、この歯に打ち込んだ「杭」はなぜ取れる事があるのでしょうか?

大きく分けると、その理由はいくつかに分けられますが、代表的なものとしては

最初に歯科治療をした時点で、既に健康な歯の部分があまり残っていなかったから

歯と杭の間が虫歯になってきたから

などの場合があります。

 

治療した差し歯が取れてしまう主な理由①

の場合の、「健康な歯の部分があまり残っていなかったから」というのは、

歯に杭を打ち込んで被せ物の土台を作ったものの、杭を打ち込んで作った土台の部分と後からかぶせる被せ物の部分はしっかりとついているものの、

打ち込んだ杭の部分だけでは十分に自分自身の歯との「くっつき」が得られない、という場合に実は起きます。

 

差し歯を作って被せ物をする場合は、歯茎の上から高さ2mm以上でまわりの周囲が70%以上自分の健康な歯の部分が残っていないと差し歯が杭から丸ごと抜けてしまう可能性が高まるという性質があります。この残った健康な「高さ2mm以上で周囲が70%以上」の自分自身の歯の部分によって、被せ物が自分の歯自体から取れにくくしているのです。

 

このわずか「2mmの高さの自分の健康な歯の部分」が、被せ物と自分自身の歯とのくっつきに大変大きな貢献をしているのです。

 

例えば、不幸にも歯が大きく虫歯になってしまい、ほぼ歯茎の際までしか自分の歯が残らなくなってしまった場合、被せ物は歯に打ち込んだ「杭」によってのみ支える事になります。

このような場合は、歯を抜かずに歯を残して被せ物をしようとするには、杭を歯に深く打ち込まざるをえず、咬んだ時の負担全てをその杭のみで支えないといけません。


そのため、負担に耐えきれずに杭が取れてしまったり、負担が自分の歯にかかりすぎて歯自体が大きく割れてしまう事もあります。

この①の理由で差し歯が取れる場合は、比較的早い段階で差し歯が脱離する場合があります。
 

治療した差し歯が取れてしまう主な理由②

では、②の理由の「歯と杭の間が虫歯になってきたから」という理由の場合はどうでしょうか?
 

歯に杭を打ち込む時に、多くの健康な自分自身の歯の部分が残っていても、杭の土台から取れてくる事があります。

この場合は被せ物と歯の間から虫歯が進行して、その虫歯が杭と歯の間まで進んでしまい杭と歯の間のくっつきがなくなってしまった場合に起きます。

こういったケースは、長い時間をかけて少しずつ虫歯が進行した結果なので、①に比べて比較的長い時間をかけて取れてくる場合が多いです。このような事態を予防するために、しっかり歯と被せ物の間を毎日よく磨く事が大切となってきます。

 

歯と被せ物の間の虫歯は、被せ物が上にあるため一見してわかりづらい事も多く、虫歯がある程度進行してからはじめて分かるといった事もしばしばです。
 

もし差し歯が取れてしまったら…

差し歯が取れにくいようにするためには、虫歯がまだ進行しきっていない時期に歯科治療をする事が実は大切となります。

健康な歯の部分がなるべく多く残った状態で被せ物をして、被せ物をした後は定期検診での口の中の掃除も含めて、毎日の歯磨きと清掃を注意深く行う、という事が大切になってきます。
 

一度取れた差し歯は、どうしても何かしらの取れる理由があったために、差し歯について再度歯科治療を行っても、やはり差し歯が取れやすい条件が残ってしまっている場合があります。

そのため、差し歯が取れたら対策をするのではなく「差し歯が取れる前にしっかりと対策をする事」が大切です。

 

●歯の健康な部分があまり残ってない場合は、

骨の一部を削って歯を露出させて歯の健康な部分の高さを取ったり(自分自身の歯の健康な部分を歯茎から高さ2mm以上になるまで骨を削ったり)

歯自体を少し骨から引っ張り出して歯の健康な部分を露出させる(歯茎から歯を歯茎の上に牽引する事で、歯茎から2mm以上の高さを確保する)

といった特殊な歯科治療もありますが、これらはやや特殊な方法なので、やはり自分の歯の健康をなるべく守るといった事がより重要になってきます。

 

差し歯のトラブルなら、千種区の優しい歯医者 阿部歯科へご相談ください

当院では今回詳しくご紹介をしました、「差し歯のトラブル」に関するご相談に随時応じています。

できるだけ長く快適にお食事や会話がきますよう、差し歯に関する適切な治療も行っております。
何かお困りなことやお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

まずはじっくりと患者様のお話をお聞きした上で、お口の状態をくわしく拝見し、適切な歯科治療をいたします。安心して、リラックスして歯科治療を受けていただければと思います。
 

treatment 0715.jpg

今回は『差し歯がなぜ取れるのか?』という事について、比較的代表的な理由をお話ししましたが、これ以外の理由にも噛み合わせ・生活習慣・癖など細かいものまで含めると多種多様な理由があります。そのため、注意深く原因を突き止める事が大切になってくるのです。その上で、適切な治療を進めることが非常に重要です。
 

(関連記事:歯の詰め物が取れる原因

 

抜歯理由.jpg

千種区の歯医者 阿部歯科 副院長です。本日は多くの患者さんが気にされる抜歯について、詳しく解説をします。

歯を維持するために日々歯をこまめにみがいたり、定期的に歯医者さんに通っている方も多くいると思いますが、時として処置の一環として抜歯をせざるをえない時もあります。

抜歯をする理由は様々ですが、日本における抜歯処置の年齢別や理由別の傾向というものが存在します。

阿部歯科 親知らずと抜歯 専門サイト」の特別ホームページも用意していますので合わせてご覧ください。

 

歯科治療時の抜歯は何歳で行われる事が多い?

単純な数でみると抜歯処置を受けている人数はおおよそ日本では55歳から64歳でピークを迎えます。

その前後の45歳から54歳、65歳から74歳にかけても抜歯処置を受ける人は数が多く、抜歯の処置を受けた人のおおよそ6割以上がこの45歳から74歳までの間に集中しています。


55歳から64歳にかけては抜歯処置を受けた人の4分の1が集中しており、そのため、45歳を超えた後は抜歯とならないように歯に注意深く気を配らないといけない事が分かります。
 

逆に75歳を超えてくると抜歯の処置を受ける人が極端に減りますが、これは高齢者の人口という理由の他に高齢者では積極的な観血処置を避ける事もしばしばあり、例え、抜歯の対象となる残根(歯の冠がなくなって根っこだけになってしまった状態)や歯が割れていてしまっていてもそのままの状態にしておくといった選択を患者さん本人が取る事が増えてくるためです。

抜歯を受ける数は若年者から年齢が上がると共に少しずつ増加していきますが、25歳から34歳付近で少し増える事があり、これはこの時期に親知らずが腫れたなのどの理由で親知らずの抜歯を希望する患者さんが増える事が理由だと考えられます。

逆にこの時期を過ぎると親知らずの抜歯を希望する患者さんは、やや減少する傾向にあるように感じます。

 

歯を抜く処置を受ける理由

抜歯処置を受けるには様々な理由がありますが、その中でも多い2つ理由が虫歯歯周病になります。

虫歯とそれに続く症状(例えば、虫歯で歯が割れてしまったなど)を理由に抜歯処置となる人は抜歯処置を受けた人全体のおおよそ52%から55%と過半数を占めています。

一方で歯周病を理由に抜歯処置を受けた人は全体のおおよそ38%から42%とこちらもかなりの数を占めています。

これらの、虫歯もしくは歯周病を理由に抜歯処置を受けた人は9割近くにのぼる事が分かります。

虫歯で歯がなくなってしまい、抜歯する事になる事は想像できるかもしれませんが、歯周病を理由に抜歯処置となってしまう患者さんもこれほど多いのです。

そのため、歯自体は虫歯もそれほどないのに歯周病で歯槽骨が溶けてなくなってしまい歯を支える事ができなくなって、その結果、抜歯せざるをえないという事がないように日頃から歯周病の処置へは気を配る事が大切となる事が分かります。

 

45歳以上では歯周病が最も多い抜歯理由となる

全体でみると抜歯処置を受ける理由は虫歯の方が歯周病よりも多くなりますが、45歳以上では虫歯よりも歯周病が抜歯となる理由として最大となります。

歯周病は20歳を超えれば誰でもなる可能性があり、知らないうちに歯周病がすすむ事で歯槽骨が減り、その結果歯を支える事ができなくなってしまうという事もしばしば

起きます。

特に45歳以上では歯周病で抜歯となってしまう理由が虫歯でなってしまう理由を超えるため、実際に抜歯の処置を受ける45歳の手前の30代からあらかじめ注意する必要があります。

逆に未成年の若年者では、抜歯を受ける理由が矯正治療のための抜歯が多くを占めており、歯周病はもちろん虫歯を原因とする抜歯も少ない事が分かります。

15歳から34歳にかけては、親知らずが腫れたなどの理由で親知らずを抜歯する事が一時的に増える時期がありますが、年齢によって抜歯の理由がガラリと変わるのが分かります。

(関連記事:どうして歯周病になるのか

 

親知らずの抜歯をする理由

親知らずは上顎と下顎の両方に生える可能性がありますが、親知らずを抜歯する理由は日本国内では虫歯や親知らずが腫れたといった理由が大部分を占めます。

親知らずの虫歯を理由に抜歯を受ける割合は上顎の親知らずで過半数を超えている一方、下顎の親知らずでは親知らずが腫れたなど虫歯以外の理由で抜歯を受ける人が多くなります。

事実、親知らずは下顎の方が腫れる傾向が多いため、このような差が出るのだと思われます。

 

千種区の歯医者 阿部歯科は抜歯相談にも応じます

「この親知らず、早めに抜いた方がいいのでしょうか?」「抜きたい気持ちもあるけれど、無理に抜かなくてもいいのか悩みます…」といったご相談をよく患者様からいただきます。そのため阿部歯科では、親知らずの悩みや抜歯相談などを随時受け付けていますのでお気兼ねなくご相談ください。

抜歯はそれぞれの患者様の歯の状態、口腔内状態によって判断が異なります。レントゲンを撮影し、より具体的なデータに基づき抜歯すべきか否か等を適正に判断いたします。食事の時などに親知らずが原因で歯が痛い場合にやっぱり抜いた方がいいのかな…と悩みことも多いのではないでしょうか。

親知らずは必ずしもすぐに抜いた方が良いわけではありませんが、歯科医師による早めの判断が大切です。もしも今後抜く可能性がある場合、マイナスな影響が無いよう、早めに抜いた方が良い症例も勿論あります。お一人で悩まずまずは頼れる歯医者さんへ相談しましょう。

 

参考文献:

1) Reasons for extraction of permanent teeth in Japan. Morita M., et al. Community Dent. Oral Epidemiol. 1994.

2) Reasons for permanent tooth extractions in Japan. Aida J., et al. J. Epidemiol. 2006.

 

画像診断.jpg

千種区で歯医者さんをお探しなら「患者様本位の頼れる阿部歯科」へ!
当院では歯科治療情報の他、最新の歯科業界情報等をお伝えしています!


医療の世界では人工知能による診断という分野が発展を始めていますが、歯科業界においても人工知能による診断という分野は研究がすすめられています。
 

診断の先入観をなくすための試み

実際の臨床現場では患者さんの痛みや何が気になっているかといった医療面接を通して、より患者さんの苦痛を心理的にも肉体的にも取り除くようにする事を目的としています。

その際にやはり患者さんがより気になる部位に歯医者さんはフォーカスを当てて対処する事になります。

もちろん患者さん自身で気が付いていない虫歯や歯周病などの悪い部位にも目を向けて説明と治療を施していくのですが、やはりまずは患者さんが最も気になる主訴の部分に注意が向けられます。

その主訴に対してどのように苦痛を取り除いていくのか、どのような手順ですすめれば痛みのない治療をできるのかといった事を考えながら歯医者さんは治療計画をたてていくのですが、その際に主訴以外の部分にどれだけの注意力を向けるかという部分に個人差が出てきてしまいます。
 

患者さんとのコミュニケーションや何が気になるかなどの聞き取りは必須の行為となりますが、その際に心理的なバイアスがかかる可能性があります。

例えば患者さんが「右下が痛い」と訴えた場合に、当然ながら右下に注目するのですが、歯科疾患における痛みの中に関連痛という痛みが存在します。

関連痛とは本来の場所とは違う離れた場所に痛みを感じる事でこの例では「右が痛い」と訴えているにも関わらず実は右に病気が発生してそれが原因で右下に痛みがあるように感じている場合です。

このような聞き取りにおける先入観がバイアスとよばれるものとなります。
 

人工知能によるレントゲン画像からの画像診断

歯科における自動画像診断の研究はまだまだ始まったばかりですが、歯周病においてもその試みは始まっています。

レントゲン画像から分かる歯周病の状態は歯を支える歯槽骨の欠損状態、歯根膜腔の拡大、白線の肥厚・消失など様々な情報を基に診断を行います。自動画像診断ではまずこの中でも最も基本となる歯槽骨の欠損状態に焦点を当てて診断を試みています。

人工知能に学習させるため数万のレントゲン画像を読み込ませ、正常な歯槽骨の状態と歯周病となった歯槽骨の状態を記憶・学習させることでどの部位が正常な歯槽骨の状態からかけ離れているかというのを診断させるようにしています。
 

歯医者さん自身もレントゲン画像を見る事で歯周病を診断しますが、その診断の程度に先ほどのバイアスや差異が発生するのを取り除き常に一定の基準で診断しようというのが自動画像診断の大きな目的のひとつとなっています。

しかし、やはり歯科治療は患者さんを相手とする医療なので例え自動で診断がおりるようになったとしても、どんなに技術が進歩しても最後は歯科医師本人がどれだけ患者さんと向き合うかという事が大切になってきます。

(関連記事:仮想空間で歯を削る歯科治療シミュレーター

 

千種区の歯医者 阿部歯科では常に新たな歯科医療を取り入れています

ここ数年で、歯科治療は急激に発達してきているので、当院では新たな技術や材料などに関して日々の知識の獲得に力を入れています。
これからもより良い歯科医療を患者様へ提供できますよう、最新の医療を学びながら、新たな治療も取り入れてまいります。

患者様のお口の状態はもちろん、お一人お一人異なります。そして以前は治療が難しかった内容も歯科治療技術の進化と共に可能になっています。そのため、新たな治療技術や知識を吸収し、それを治療に活かすのは歯科医療において非常に重要と考えます。

 

参考文献:

1) Deep Learning for the Radiographic Detection of Periodontal Bone Loss. Krois J., et al. Sci. Rep. 2019.

2) DeNTNet: Deep Neural Transfer Network for the detection of periodontal bone loss using panoramic dental radiographs. Kim J., et al. Sci. Rep. 2019.

 

 

ドリル.jpg

こんにちは、千種区の信頼できる歯医者さん 阿部歯科 副院長の阿部利晴です。

歯医者で歯を削る時に口の中に入れるドリルですが、様々な種類のドリルを使い分けているのをご存知でしょうか?

ドリルの先端につける切削用の刃は共通でも、それを接続するドリル本体にも色々と種類があり、実は口腔内では使わないドリルもあります。
 

そして、歯医者で使うドリルには様々な特徴がありますが、それを理解して使う事で、痛くないようにより患者さんの負担を減らす事もできるのです。

そのため、ドリルの特徴をしっかり理解している事は歯医者だけではなく、治療を受ける患者さん側の気持ちを考えるという上でとても大切になるのです。

(関連記事:歯医者さんに行くのをどうしてためらってしまうのか?

記事の追記:2019年12月08日
記事のアップデート:2020年5月13日

エアータービン/歯科治療時に使用

皆さんは歯科医院で使う「ドリル」のようなものをご存知だと思いますが、あの道具をしげしげと眺めた事はありますか?

「チュイーン」という高い音が苦手だという患者さんもいるかもしれませんが、歯を削る時に使いますよね。

あの高い「チュイーン」という音ですが、実はあの音は圧縮した空気から出ています。

ドリルの中にある小さな風車に圧縮空気を当てて高速で回転させており、あまりにも高速で回るのであそこまで高い音が出るのです。
皆さんご存知の最も有名なドリルではないでしょうか。

 

エアタービンの特徴

エアータービンの回転数は毎分おおよそ40万回転にも達します。

その圧縮した空気はコンプレッサーという機械内で作られるのですが、プラモ作りや日曜大工をされる方には馴染み深いかもしれません。

歯医者さんではあのコンプレッサーが必須で歯科用のコンプレッサーとして、色々な企業から販売がされており、歯科用のコンプレッサーは少しカスタマイズされています。市販品と同様の性能でも気筒数を増やしたりして、音が静かになったりするよう配慮されているのです。
 

タービンの高速で回転する小さな風車に歯を削る刃「ヤスリ」のようなものをつけて歯を削っていますが、回転数が高速な代わりに力自体(トルク)はそこまで強くなく、あまり強く歯に押し付けてしまうと回転自体が止まったりしてしまいます。

そのため、この「タービン」と呼ばれる空気で回るドリルはあまり歯にグイグイ押し付けて削れません。

タービンの特徴として、高速で刃が回るがトルクが小さいという事になります。

 

マイクロモーター/歯科治療時使用

ドリルにはこのタービンの他にも歯を削る別の種類のドリルがあります。

それは、マイクロモーターと呼ばれる電気的なモーターによって回るドリルで、ちょうど電気自動車のように電力でモーターを回して歯を削っています。

こちらは回転数がタービンに比べて遅い代わりに削る力がタービンよりもずっと強く、このマイクロモーターを使ったドリルは歯をしっかり削るのに向いています。歯科治療時によく使われている器具ですね。
 

マイクロモーターの特徴

マイクロモーター自体の回転数は速いものでおおよそ4万回転です。

接続するドリルとのギア比を変える事でその回転数を減らしてトルクを増やしたり、回転数を増やして切削効率を上げる事も出来、タービンと同じような使い方をする場合は多くは5倍速のギアのハンドピースを接続して使います。

等倍速で使う場合もありますが硬い歯のエナメル質などを削る場合は5倍速が主に使われます。
 

5倍速でタービンと同じようにマイクロモーターを使った場合は、タービンよりトルクが大きく刃の軸ブレが少なく、タービンのような甲高い音がしないという特徴があります。

しかし、このマイクロモーターには小さなモーターが入っているのに加えて、内部は歯車を使ったギヤーを内蔵しており、マイクロモーターを使ったドリルはタービンに比べてずっと重くなります。タービンの場合は基本的な構造が圧縮した空気の通り道と風車なのでマイクロモーターを使ったドリルに比べてずっと軽くなります。

そして、マイクロモーターを使ったドリルはタービンよりハンドピースが大きくなる傾向があるため口があまり開かない患者さんの場合は使用が困難になる事があります。

 

エアモーター

マイクロモーターを使ったドリルの場合はタービンのような高い音ではなく、小さなエンジンを回してるような音がしますが、マイクロモーターとエアタービンの中間のようなドリルが存在します。

エアモーターと呼ばれるもので、これは圧縮空気でモーターを回してギヤーに力を伝えます。一見してタービンと同じように聞こえますが、エアモーターの場合はタービンのように刃が接続する部分を圧縮空気で回すのではなく、モーター部を圧縮空気で回して、その動力をギアで刃に伝えます。

ギヤーを使う分、タービンよりはやはり重くなりますが、電気的なモーターの分の重さは省けます。しかし、マイクロモーターを使ったドリルよりは削る力がやや落ちると言われています。そして、このエアモーターはマイクロモーターのように回転数を細かく調整するのが難しいため最近ではあまり使われなくなっています。

 

歯科医院のドリルの他にもある、様々な切削器具

歯医者さんで使う基本的なドリルは上にあげたようなものなのですが、実はまだ別にもあります。

超音波を利用してタービンや5倍速に使う刃を超音波のハンドピースの先のつけたピエゾサージェリーというものもあります。
 

これは抜歯やインプラント治療の際に慎重に歯や骨を切削するためなどに使われます。ピエゾサージェリーの場合はタービンやマイクロモーターのように回転という力ではなく、振動を利用して切削する点も大きく違います。
 

他にも、小さなマイクロモーターではなく大きなモーターから紐を介して滑車のような構造を利用したドリルもあります。

この機械ですが、現在は歯医者さんの診療室では使われておらず、私の祖父がまだ若かった頃に使われていたような道具です。

むき出しの紐(ベルト)がグルグル回転しながらドリルに力を加えていくのですが、イメージ的には自転車のチェーンのような感じです。

このむき出しの紐がグルグル回るドリルですが、大きなモーターを使うだけあって削る力自体は結構あり安定して力強く削れるという事で、歯の詰め物や被せ物などを作る技工士さんは今でも使われる方もいるそうです。歯科技工士さんの間では認知の高いドリルです。

そして、さらに時代をさかのぼると、この大きなモーターではなく足こぎのミシンのように足でこいで回転する力を得る物もあったようですが、かなり昔の歯医者さんは足でこぎながら歯を削っていたのでしょうか?

(関連記事:阿部歯科ができて80年が過ぎました

 

歯科治療に欠かせない

一言にドリルと言っても時代と共に、進化し、歯科用のドリルもより使いやすく優れたものが増えています。どうしても患者さんはドリルというと、怖い印象を持たれると思いますが、歯科治療時にとても重要な治療器具です。

新たな治療器具を活用し、より安全・適切な歯科治療ができますよう、今後も新たな治療器具/治療技術を取り入れてまいります。
 

患者さんの気持ち

阿部歯科で診療をしていて通院されている患者さんとお話をした際、「忙しい時は歯医者さんへ行く暇がなかなかなかったけど、こまめに行っておけば良かったと後悔しています・・・」、といった話を聞きました。確かに日常生活で忙しくて、歯医者さんにこまめに行く余裕がなかったという事でした。

確かに日々歯科診療をしていると、歯医者さんへ行きたいけど忙しくてなかなかまとまった時間が取れないという患者さんが結構います。ですか歯科医院の中で、常に働いてるとなかなか患者さんのそういった気持ちに気がつきにくい場合があります。

記事のリライト:2020年5月13日(水)

歯科医師の私自身も忙しい時期に「そろそろ髪を切りに行きたいんだけど、忙しくてなかなか時間が取れない」となって、その後も1ヶ月髪を切りに行けなかった事があります。
人間、何らかの緊急性がないとなかなか動くことができないといった側面があります。

時計.jpgこのように「本当は行きたいんだけど、なかなかタイミング的に難しい」という患者さんは非常に多いのだと思います。


2018年4月から、生まれ故郷の千種区池下の地で新しくなる阿部歯科ではそういった患者さんも歯科医療をこまめに受けられるよう、診療時間的に大きな改革をしていきます。
そして時間の合間をぬって来てくださるので、患者さんが医院滞在中はできるだけリラックスできるような環境になるように歯科医院そのものと、システムを大きく変化させようとしています。

 

歯科医師院長、副院長という立場上のくくりはありますが、診療的に上下関係を設けておりません。それは、患者さんがこの日に阿部歯科に行きたいのにドクターの担当が変わってしまう、という心配を無くすためです。
阿部歯科では、治療方針を統一しておりドクターが変わるたびに治療方針が変わる、といった事態を取り除く努力を最大限にしております。

そのため、歯科診療において院長と副院長間で上下関係は作っておらず同一の学術的根拠や臨床的根拠に基づいて治療計画を立案します。どちらかがどちらかに治療方針を指示するというものではなく、診療の前の段階から同一の治療指針の価値観を擦り合わせています。
 

これによって患者さんが受診日を決める際に治療方針が変わってしまわないかという心配を最大限に減らす努力をしています。当然、カルテによる診療の申し送りは常に行われますが、「院長から副院長に治療が変わった時に」もしくは「副院長から院長に治療が変わった時に」申し送りが行われておらず、同じ話を何度もする羽目になった・・・、というような事態が起きないよう最大限の配慮をしています。

 

歯科治療時の方針にブレのない体制作りが重要

歯科医師ドクターが変わるたびに「この歯は治した方がいいとか、治さなくてもいいとか」治療方針がドクターによって違うという事態になると、一番困るのは患者さんのため、徹底的に治療方針そのものや治療に対する価値観を擦り合わせています。院長と副院長間で歯科診療の上下関係を作っていないのもその一環で、どちらかの個人的な考え方に頼って診療方針を決めるのではなく、学術的、理論的に理にかなった根拠を元にして治療の指針を決めるためにそのような制度を採用しました。

 

そのため、「こういう歯科治療法をどこかで聞いたから」「こういう方法もあると聞いた」というような曖昧な情報源では治療指針を決定しておらず、治療方法の情報源の確かさが得られるものを院長と副院長間とで協議して治療の指針としております。

こうする事で、忙しくて歯科医院に来られるタイミングが限られてくる患者さんでも常に同一の治療方針の歯科医療を提供できると考えております。

 

勿論、行くたびに味の変わる料理屋さんではお客さんが心配してしまうように、いつ行っても同じ味の美味しい料理が提供されるような、そんな、いつ行っても、歯科医師の担当が変わっても、治療方針が変わらずしっかりとしている歯科医院を阿部歯科では目指しています。
 

千種区のかかりつけの歯科医

歯が傷んだ時に、お口にトラブルがあった時にすぐに歯科医師の顔が浮かぶような歯科医院作りが大切と考えます。千種区内には数多くの歯科医院が存在します。その中でも近いからや遅くまで診療しているからといった理由ではなく、あの先生がいるから、あの歯科衛生士さんが親身になってくれるからと思っていただき、選んでいただけることに重きを置いています。

困った時にいつも力になってくれる歯科医院として地域の方々に認知していただける医院作りを行ってまいります。

【お電話でのご予約】TEL:052-751-0613
診療時間
10:00~14:00

16:00~19:30

▲ 土日:9:30~13:00 / 15:00~18:00 休診・・・祝日
親知らずと抜歯・歯周病治療の専門サイト
阿部歯科 特別コラム

医院情報


千種区の歯医者 阿部歯科

〒464-0074
愛知県名古屋市千種区
仲田2-18-17

【お電話でのご予約】
TEL:052-751-0613

ご予約・お問い合わせ 平日の遅めの時間と土日が予約が取りづらくなっていますので、お早めのご予約をおすすめします

駐車場:あり

地下鉄池下駅より徒歩5分、
今池駅から6分

千種区の歯医者|Copyright © 阿部歯科. All Right Reserved.
Web Management Exe.
ご予約
ご相談
ページ
最上部へ