千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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虫歯の最近のブログ記事

咬合時痛.jpg

歯を噛んだ時に痛いので虫歯ではないかと心配されて歯医者さんに来院される患者さんがしばしばいらっしゃいます。

池下の阿部歯科にも歯を噛んで痛いので歯医者さんに来たと言って多くの患者さんが来院されています。

噛んだ時の痛みは虫歯歯周病などその他にもさまざまな理由があります。

そして、痛みが出たそれぞれの原因の違いによってその痛みの出方にも特徴があるのです。

虫歯で痛い場合の特徴

虫歯で痛みを感じる場合の特徴として、虫歯の穴に何かが詰まった時の痛みとして出るという特徴があります。

食べ物など何か物が詰まることで、虫歯の穴の中の象牙質が刺激されてその奥の神経に刺激が加わり、痛みが出るということになります。

痛みが出る時は、食べ物などが詰まったということにとどまらず、デンタルフロスなどを歯と歯の間に使った時に痛みが出ることもあります。

 

虫歯で噛んだ場合に痛みが出る場合には、

①何か食べ物などを噛んでいる際に痛みが出る

冷たいもの熱い食べ物で痛みが出る

③時には、食べ物を食べた後に引きずるような痛みが続く

といったような特徴が出る事があります。

これらの特徴の一部は知覚過敏にも共通する部分があるため、虫歯の有無を確認する事が大切となります。

歯周病で痛い場合

歯周病が原因で歯を噛んだ際に痛みが出る場合には、何も食べ物を噛んでなくても歯を噛み合わせるだけで痛いことがしばしばあります。

もちろん食べ物を噛んだ際にも歯の痛みを感じることがあります。

しかし、虫歯の場合に歯を噛んで痛い場合との違いは、虫歯の場合には歯の神経が痛みを感じているのに対して、歯周病の場合は歯の周りの組織である歯周組織が痛みを感じているという点にあります。

 

歯周病の場合に歯を噛んで痛みを感じる際には、歯を「グッ」と噛んで感じる場合と歯を「ギシギシ」と噛んで感じる場合とがあります。

どちらの場合も歯周組織がダメージを受けて痛みを感じていますが、それぞれの場合でも歯周組織にダメージを受けた原因が変わってきます。

 

歯を「グッ」と噛んで痛みを感じる場合は、歯の当たり方と噛み合わせが強すぎる場合があります。

歯を「ギシギシ」と噛んで痛みを感じる場合には、歯ぎしりなどの癖があって、歯を擦り合わせた時に必要以上に歯が擦れ合ってダメージを受けている可能性があります。

いずれの場合も咬合性外傷と呼ばれる状態で歯周組織にダメージを受けています。

 

普段では問題の無い場合でも歯周病が進行することで、通常の歯の噛む力(咬合力)に耐えられなくなり、その結果、歯を支える歯周組織に炎症が起きてくることもあるのです。

それぞれの原因によって歯の噛み合わせ自体に問題があるのか、もしくは歯周組織が歯の咬合力に耐えられなくなっているのか様々な違いがあります。

詰め物が取れている場合

歯の詰め物が取れている、もしくは取れかかっている際に食べ物を噛んで痛みを感じる場合もあります。

この際の歯の痛みの感じ方にも特徴があります。

 

詰め物が取れかかっている際の痛みの感じ方としては、食べ物を噛んだ時よりも、噛んでその後口を開けて噛んだものを離した時に痛みを感じやすいという特徴があります。

これは詰め物の下の象牙質に圧力がかかった後に、口を開けることで圧力が解放されて、その刺激を感じて痛みを感じている可能性があるためです。

そのため歯を噛んだ時よりも、噛んでその後開けた際に痛みを感じる場合には虫歯や歯周病よりも詰め物が取れているという事を疑う場合もあります。

デンタルフロスを入れた際にも、詰め物が取れかかっている場合には痛みを感じる事があります。

この場合には虫歯の可能性もあるため、痛みの原因が虫歯なのか歯の詰め物が取れかかっているのかを細かく調べる必要があります。

 

歯の痛みを感じる原因には様々なものがあります。

それぞれの原因によって特徴が色々とあるので、その特徴を見逃さずに原因を明らかにすることが大切となってくるのです。

(関連記事:朝起きた時に歯が痛いよくある理由

虫歯を削らないためには.jpg

虫歯と言えば削るものという認識があると思います。

しかし、場合によっては削らずにそのままにしておく場合もあります。

今回はそのような虫歯になっても削ったり埋めたりしない虫歯についてお話をしようと思います。

削らなくてもいい虫歯の条件

削らなくてもいい虫歯とはは一言で言ってしまえばそれ以上悪くならない虫歯の事です。

つまり、虫歯が進まない、そして痛みやうずくなどの症状のない虫歯に相当します。

一言で言うと非常にシンプルに聞こえますが、このハードルをクリアするのはかなり多くの条件が必要となります。

 

その条件の一部のをあげますと

①虫歯がまだ初期の段階である事

②虫歯になり始めてから時間が経っているものの虫歯が進行していない

歯磨きがほぼ完璧にできている事

④歯ブラシ、歯間ブラシ、糸ようじ、洗口液などを使って磨き残しがないようにしている事

⑤食後に欠かさず歯磨きをしている事

⑥少なくとも3ヶ月ごとに歯医者さんで定期検診を受けている事

などの条件を達成している場合に限ります。

 

つまり、

①まだ小さい状態の虫歯で、虫歯が進まない事が確認されている(またはかなり虫歯の進行が遅い)

②歯磨きもよくできていて歯科検診で歯医者さんが確認しても汚れが確認できないくらいの状態で磨けている

③食後に欠かさず歯磨きを続けている

④定期的に歯医者さんで虫歯の進行具合を確認している

などの状態がクリアされている事が必要となってきます。

 

虫歯を進行させないためには

今池からすぐの歯医者の阿部歯科の患者さんでもむやみに歯を削らずに現状を維持していただいている患者さんもいます。

そういった患者さんは定期検診時に確認すると歯磨きの具合は限りなく100点に近いです。

その上で定期検診時には普段ではどうしても磨くのが難しくなる歯周ポケットの中の掃除や細かい隙間に入り込んでいる細菌の消毒を行います。

しかしながら、虫歯予防の基本は家での歯磨きです。

いかにしてこの歯磨きをこまめに、かつ完璧に近くできるかが虫歯の再発生や進行に大きく影響をしていきます。

 

そのため、虫歯が小さく100点に近いくらい歯磨きができている場合は条件が合えばむやみに歯を削らないようにします。

この条件をクリアするのは本当に極限られたケースの場合と患者さんの歯磨きの具合定期検診の頻度によってしまいます。

逆にこれらの条件が達成されていない場合に虫歯を放置してしまいますとさらに虫歯が進行していってしまう事になるので、この虫歯の経過観察というのは注意して決定する必要があります。

虫歯といっても多くの条件を乗り越えた極一部のケースに関しては中には定期検診をしてそれ以上虫歯が進行しないように経過観察をする場合もあるのです。

 

(関連記事:虫歯や歯周病の始まりとなるプラークの蓄積

差し歯が取れる.jpg

名古屋市千種区の優しい歯医者さん 阿部歯科の副院長です!
本日は患者様から歯科治療について『よくいただくご質問とその回答』をご紹介したいと思います。

今日は「差し歯」についての話題で、「差し歯が取れてしまう主な理由」と「差し歯が取れてしまったらどうすれば良いか?」について、詳しく歯科医が解説します。

【記事のリライト:2020年7月15日】


差し歯とは、虫歯などの理由で歯が大きく欠損しまった部分に歯の形を作りなおして、歯の根に差し込んである人口の歯の事です。

患者さんの中にも、これまでに差し歯が取れてしまった経験がある方もいらっしゃるかもしれません。

阿部歯科にも差し歯が取れてしまって、困った!という事で受診される患者さんがしばしばいますが、ではどうして一度つけた差し歯が取れるのでしょうか?

 

そもそも差し歯とは何か?

・虫歯や歯の根っこの先に膿を作ってしまった・・・

・歯が割れてしまった・・・ など
 

その他の理由で歯の神経を取る事になった後は、歯の神経が元々あった空間に樹枝状の材料や薬、その他の人工物を埋める必要がでてきます。

その後には、その歯に対して杭のような人工物を打ち込んで土台を作り、さらにその上に被せ物を作っていきます。このような歯科治療です。

『差し歯が取れる』という表現は、この杭の部分から取れた時に一般的に使われます。

杭が取れずに被せ物のみが取れる事もあるのですが、この場合は、被せ物が取れたと表現される事が多くあります。

 

sashiba abe.jpg

 

それでは、この歯に打ち込んだ「杭」はなぜ取れる事があるのでしょうか?

大きく分けると、その理由はいくつかに分けられますが、代表的なものとしては

最初に歯科治療をした時点で、既に健康な歯の部分があまり残っていなかったから

歯と杭の間が虫歯になってきたから

などの場合があります。

 

治療した差し歯が取れてしまう主な理由①

の場合の、「健康な歯の部分があまり残っていなかったから」というのは、

歯に杭を打ち込んで被せ物の土台を作ったものの、杭を打ち込んで作った土台の部分と後からかぶせる被せ物の部分はしっかりとついているものの、

打ち込んだ杭の部分だけでは十分に自分自身の歯との「くっつき」が得られない、という場合に実は起きます。

 

差し歯を作って被せ物をする場合は、歯茎の上から高さ2mm以上でまわりの周囲が70%以上自分の健康な歯の部分が残っていないと差し歯が杭から丸ごと抜けてしまう可能性が高まるという性質があります。この残った健康な「高さ2mm以上で周囲が70%以上」の自分自身の歯の部分によって、被せ物が自分の歯自体から取れにくくしているのです。

 

このわずか「2mmの高さの自分の健康な歯の部分」が、被せ物と自分自身の歯とのくっつきに大変大きな貢献をしているのです。

 

例えば、不幸にも歯が大きく虫歯になってしまい、ほぼ歯茎の際までしか自分の歯が残らなくなってしまった場合、被せ物は歯に打ち込んだ「杭」によってのみ支える事になります。

このような場合は、歯を抜かずに歯を残して被せ物をしようとするには、杭を歯に深く打ち込まざるをえず、咬んだ時の負担全てをその杭のみで支えないといけません。


そのため、負担に耐えきれずに杭が取れてしまったり、負担が自分の歯にかかりすぎて歯自体が大きく割れてしまう事もあります。

この①の理由で差し歯が取れる場合は、比較的早い段階で差し歯が脱離する場合があります。
 

治療した差し歯が取れてしまう主な理由②

では、②の理由の「歯と杭の間が虫歯になってきたから」という理由の場合はどうでしょうか?
 

歯に杭を打ち込む時に、多くの健康な自分自身の歯の部分が残っていても、杭の土台から取れてくる事があります。

この場合は被せ物と歯の間から虫歯が進行して、その虫歯が杭と歯の間まで進んでしまい杭と歯の間のくっつきがなくなってしまった場合に起きます。

こういったケースは、長い時間をかけて少しずつ虫歯が進行した結果なので、①に比べて比較的長い時間をかけて取れてくる場合が多いです。このような事態を予防するために、しっかり歯と被せ物の間を毎日よく磨く事が大切となってきます。

 

歯と被せ物の間の虫歯は、被せ物が上にあるため一見してわかりづらい事も多く、虫歯がある程度進行してからはじめて分かるといった事もしばしばです。
 

もし差し歯が取れてしまったら…

差し歯が取れにくいようにするためには、虫歯がまだ進行しきっていない時期に歯科治療をする事が実は大切となります。

健康な歯の部分がなるべく多く残った状態で被せ物をして、被せ物をした後は定期検診での口の中の掃除も含めて、毎日の歯磨きと清掃を注意深く行う、という事が大切になってきます。
 

一度取れた差し歯は、どうしても何かしらの取れる理由があったために、差し歯について再度歯科治療を行っても、やはり差し歯が取れやすい条件が残ってしまっている場合があります。

そのため、差し歯が取れたら対策をするのではなく「差し歯が取れる前にしっかりと対策をする事」が大切です。

 

●歯の健康な部分があまり残ってない場合は、

骨の一部を削って歯を露出させて歯の健康な部分の高さを取ったり(自分自身の歯の健康な部分を歯茎から高さ2mm以上になるまで骨を削ったり)

歯自体を少し骨から引っ張り出して歯の健康な部分を露出させる(歯茎から歯を歯茎の上に牽引する事で、歯茎から2mm以上の高さを確保する)

といった特殊な歯科治療もありますが、これらはやや特殊な方法なので、やはり自分の歯の健康をなるべく守るといった事がより重要になってきます。

 

差し歯のトラブルなら、千種区の優しい歯医者 阿部歯科へご相談ください

当院では今回詳しくご紹介をしました、「差し歯のトラブル」に関するご相談に随時応じています。

できるだけ長く快適にお食事や会話がきますよう、差し歯に関する適切な治療も行っております。
何かお困りなことやお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

まずはじっくりと患者様のお話をお聞きした上で、お口の状態をくわしく拝見し、適切な歯科治療をいたします。安心して、リラックスして歯科治療を受けていただければと思います。
 

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今回は『差し歯がなぜ取れるのか?』という事について、比較的代表的な理由をお話ししましたが、これ以外の理由にも噛み合わせ・生活習慣・癖など細かいものまで含めると多種多様な理由があります。そのため、注意深く原因を突き止める事が大切になってくるのです。その上で、適切な治療を進めることが非常に重要です。
 

(関連記事:歯の詰め物が取れる原因

 

抜歯理由.jpg

千種区の歯医者 阿部歯科 副院長です。本日は多くの患者さんが気にされる抜歯について、詳しく解説をします。

歯を維持するために日々歯をこまめにみがいたり、定期的に歯医者さんに通っている方も多くいると思いますが、時として処置の一環として抜歯をせざるをえない時もあります。

抜歯をする理由は様々ですが、日本における抜歯処置の年齢別や理由別の傾向というものが存在します。

阿部歯科 親知らずと抜歯 専門サイト」の特別ホームページも用意していますので合わせてご覧ください。

 

歯科治療時の抜歯は何歳で行われる事が多い?

単純な数でみると抜歯処置を受けている人数はおおよそ日本では55歳から64歳でピークを迎えます。

その前後の45歳から54歳、65歳から74歳にかけても抜歯処置を受ける人は数が多く、抜歯の処置を受けた人のおおよそ6割以上がこの45歳から74歳までの間に集中しています。


55歳から64歳にかけては抜歯処置を受けた人の4分の1が集中しており、そのため、45歳を超えた後は抜歯とならないように歯に注意深く気を配らないといけない事が分かります。
 

逆に75歳を超えてくると抜歯の処置を受ける人が極端に減りますが、これは高齢者の人口という理由の他に高齢者では積極的な観血処置を避ける事もしばしばあり、例え、抜歯の対象となる残根(歯の冠がなくなって根っこだけになってしまった状態)や歯が割れていてしまっていてもそのままの状態にしておくといった選択を患者さん本人が取る事が増えてくるためです。

抜歯を受ける数は若年者から年齢が上がると共に少しずつ増加していきますが、25歳から34歳付近で少し増える事があり、これはこの時期に親知らずが腫れたなのどの理由で親知らずの抜歯を希望する患者さんが増える事が理由だと考えられます。

逆にこの時期を過ぎると親知らずの抜歯を希望する患者さんは、やや減少する傾向にあるように感じます。

 

歯を抜く処置を受ける理由

抜歯処置を受けるには様々な理由がありますが、その中でも多い2つ理由が虫歯歯周病になります。

虫歯とそれに続く症状(例えば、虫歯で歯が割れてしまったなど)を理由に抜歯処置となる人は抜歯処置を受けた人全体のおおよそ52%から55%と過半数を占めています。

一方で歯周病を理由に抜歯処置を受けた人は全体のおおよそ38%から42%とこちらもかなりの数を占めています。

これらの、虫歯もしくは歯周病を理由に抜歯処置を受けた人は9割近くにのぼる事が分かります。

虫歯で歯がなくなってしまい、抜歯する事になる事は想像できるかもしれませんが、歯周病を理由に抜歯処置となってしまう患者さんもこれほど多いのです。

そのため、歯自体は虫歯もそれほどないのに歯周病で歯槽骨が溶けてなくなってしまい歯を支える事ができなくなって、その結果、抜歯せざるをえないという事がないように日頃から歯周病の処置へは気を配る事が大切となる事が分かります。

 

45歳以上では歯周病が最も多い抜歯理由となる

全体でみると抜歯処置を受ける理由は虫歯の方が歯周病よりも多くなりますが、45歳以上では虫歯よりも歯周病が抜歯となる理由として最大となります。

歯周病は20歳を超えれば誰でもなる可能性があり、知らないうちに歯周病がすすむ事で歯槽骨が減り、その結果歯を支える事ができなくなってしまうという事もしばしば

起きます。

特に45歳以上では歯周病で抜歯となってしまう理由が虫歯でなってしまう理由を超えるため、実際に抜歯の処置を受ける45歳の手前の30代からあらかじめ注意する必要があります。

逆に未成年の若年者では、抜歯を受ける理由が矯正治療のための抜歯が多くを占めており、歯周病はもちろん虫歯を原因とする抜歯も少ない事が分かります。

15歳から34歳にかけては、親知らずが腫れたなどの理由で親知らずを抜歯する事が一時的に増える時期がありますが、年齢によって抜歯の理由がガラリと変わるのが分かります。

(関連記事:どうして歯周病になるのか

 

親知らずの抜歯をする理由

親知らずは上顎と下顎の両方に生える可能性がありますが、親知らずを抜歯する理由は日本国内では虫歯や親知らずが腫れたといった理由が大部分を占めます。

親知らずの虫歯を理由に抜歯を受ける割合は上顎の親知らずで過半数を超えている一方、下顎の親知らずでは親知らずが腫れたなど虫歯以外の理由で抜歯を受ける人が多くなります。

事実、親知らずは下顎の方が腫れる傾向が多いため、このような差が出るのだと思われます。

 

千種区の歯医者 阿部歯科は抜歯相談にも応じます

「この親知らず、早めに抜いた方がいいのでしょうか?」「抜きたい気持ちもあるけれど、無理に抜かなくてもいいのか悩みます…」といったご相談をよく患者様からいただきます。そのため阿部歯科では、親知らずの悩みや抜歯相談などを随時受け付けていますのでお気兼ねなくご相談ください。

抜歯はそれぞれの患者様の歯の状態、口腔内状態によって判断が異なります。レントゲンを撮影し、より具体的なデータに基づき抜歯すべきか否か等を適正に判断いたします。食事の時などに親知らずが原因で歯が痛い場合にやっぱり抜いた方がいいのかな…と悩みことも多いのではないでしょうか。

親知らずは必ずしもすぐに抜いた方が良いわけではありませんが、歯科医師による早めの判断が大切です。もしも今後抜く可能性がある場合、マイナスな影響が無いよう、早めに抜いた方が良い症例も勿論あります。お一人で悩まずまずは頼れる歯医者さんへ相談しましょう。

 

参考文献:

1) Reasons for extraction of permanent teeth in Japan. Morita M., et al. Community Dent. Oral Epidemiol. 1994.

2) Reasons for permanent tooth extractions in Japan. Aida J., et al. J. Epidemiol. 2006.

 

Hallテクニック.jpg

千種区の頼れる歯科医院 阿部歯科では、予防歯科に力を入れており、虫歯や歯周病の進行抑制など最新の歯科医学的知識を取り入れています。

今回は虫歯に関する内容をお伝えします。

 

虫歯の治療においては感染源となっている虫歯の部位(う蝕)を除去して、その部位を修復するという治療が一般的となっています。

しかし、その修復の際に虫歯を取らずに穴の封鎖だけを行うとどうなるのでしょうか?

虫歯を取らない歯科治療も存在する

日本では一般的には行われていませんが、Hallテクニックという虫歯を取らずに封鎖を行う治療法があります。

この治療法は乳歯を対象としており、虫歯になった乳歯に対して歯を削らず虫歯の処理も行わずに既成の金属冠を歯の頭である歯冠にセメントで合着するという方法です。

主に治療が困難で歯を削る事が出来ない小児に対して行われる場合があり、歯が生え変わるという事を前提とした乳臼歯に対する治療法です。

元々は1980年代にDr. Norna Hallの乳臼歯の虫歯を封鎖して進行を止めるという手法から考え出されました。
 

この方法では、局所麻酔も虫歯の除去も形の形成も行わず、金属の既成冠をセメントで合着するという一見すれば蓋をしてしまう治療法となっています。元々は古い歴史のあるHallテクニックですが、治療成績に関する論文はここ10年くらいでしばしば見る機会が増えたように感じます。これは合着材の発達に伴う辺縁閉鎖性の向上に伴って治療成績が上がりだしたからかもしれません。

この治療法では、虫歯の感染巣に存在する細菌群に対して口腔内から環境的に隔絶させて栄養源を絶ち、飢餓状態にする事でその進行を止めようという方法で、完全に口腔内の環境から分断されているという事が必須条件になります。

歯髄炎を起こしていない虫歯に対する治療成績をおおよそ2ケ月から60ケ月の経過で追うと、歯髄炎や歯髄壊死、化膿といった致命的な状態に陥った歯が3%、単純性の歯髄炎や冠の脱落、二次う蝕といった再治療可能な状態が5%と、治療成績が比較的良いように思えます。
 

ただし、この状態はあくまでも虫歯の進行の停止を意味しており、治癒がされたわけではないのでひとたび辺縁漏洩が起きると再び虫歯が活性化しはじめるという事になります。

そのため、あくまでも生え変わる事を前提とした治療困難な子供の乳歯への一時的な処置として治療法が考え出された背景があります。

あくまでも虫歯の除去ではなく、虫歯の進行抑制を目的とした治療法であるという点に注意しないといけません。

(関連記事:虫歯や歯周病の始まりとなるプラークの蓄積
 

大人の歯に対し、虫歯を取らずに処置をしてもいいのか?

大人の虫歯に対してシーラントをして虫歯の抑制をできるのかという研究もされています。

虫歯は酸によって歯の無機質が脱灰される状態で、無機質がほとんどのエナメル質では空洞が開き、象牙質に達すると柔らかいコラーゲン線維などを残して軟化した象牙質として虫歯が形成されます。

初期の脱灰を除いて、虫歯によって脱灰された無機質は再石灰化する事はないので無機質が脱灰されコラーゲン線維などが残された軟化象牙質はその状態が石灰化され戻る事はなく、軟化されたままなので通常は虫歯の除去の対象となります。

永久歯の臼歯咬合面う蝕に対して虫歯の除去と治療ではなく、進行抑制という点から虫歯を残してレジンによる封鎖を行った場合25ケ月から38ケ月ほどで経過を追うと、

虫歯が退行したものが2%、

変化が特に見られないものが88%、

虫歯が進行したものが10%、

と進行抑制という点から見ると成績が良いように見えます。
 

ただし、この状態もあくまでもレジンなどによる辺縁封鎖が完全にされており、虫歯の病巣が口腔内環境から完全に隔絶されている事が前提となるのでレジンや修復物の劣化によって栄養源が病巣に供給されれば再び虫歯が進行しだす事を意味します。

一方で虫歯の除去を行い修復をした場合は完全に虫歯の進行は停止するため、一時的な進行抑制のみを目的としない場合は、やはり病巣である虫歯の除去と修復が基本となります。

そのため、今現在虫歯を取れない何らかの理由があり将来的に虫歯の除去と修復を予定するといった場合に用いられるような一時的な処置という状態にとどまります。

虫歯予防として行われるシーラントにおいても1年でおおよそ20%が、5年で半分が脱落すると言われているため、辺縁封鎖性の持続がいずれにせよ課題となります。

 

(関連記事:子供の虫歯予防のシーラントに効果はあるの?

(関連記事:阿部歯科での根拠に基づく歯科医療

 

参考文献:

1) The Hall Technique for managing carious primary molars. Innes N., et al. Dent. Update. 2009.

2) Sealing caries in primary molars: randomized control trial, 5-year results. Innes N. P., et al. J. Dent. Res. 2011.

3) Sealing occlusal caries lesions in adults referred for restorative treatment: 2-3 years of follow-up. Bakhshandeh A., et al. Clin. Oral Investig. 2012.

4) The success of stainless steel crowns placed with the Hall technique: a retrospective study. Ludwig K.H. et al. J. Am. Dent. Assoc. 2014.

胎児の口腔内細菌叢.jpg

口腔内には虫歯の原因となるう蝕関連細菌や歯周病の原因となる歯周病関連細菌をはじめとして、比較的無害な細菌から有害な細菌も含めて数百種類の細菌が住み着いています。

これらの細菌はいつ口の中に住み着いたのでしょうか?

口腔内に住み着いた細菌はその時の年齢や体の状態によって共生細菌として細菌叢を作り上げて常に宿主となる人と共にいるのですが、当然、人の発生の段階で臓器のように体の中に作られているわけではなく外来から体にもたらさせます。

しかし口の中の細菌が最初にいつ住み着き始めたのかは不明な点が多くあります。う蝕関連細菌や歯周病関連細菌は親族やパートナーに関連して感染する事が分かっていますがその他の共生細菌は生まれた時にいつどこから感染していたのでしょうか?

(関連記事:歯周病に関連する細菌

(関連記事:口の中の細菌

(関連記事:口の中の口腔内細菌は普段はどうして体に害がないのか

(関連記事:「ミュータンス菌が虫歯の原因に」というのは10年前の話

(関連記事:歯周病は誰からうつる?

胎内にいる時に最初の胎児の口腔内細菌叢ができあがった?

かつて妊娠中の子宮内は無菌で胎盤や羊水は無菌だと考えられていましたが、ここ数年の研究でサンプルを包括的に分析するメタゲノム解析によって胎盤や羊水にごくわずかに細菌の遺伝子が確認されるようになりました。

その結果を踏まえて胎盤や羊水には細菌が含まれており胎児の時点で体の中に細菌叢を作り上げて口腔内にもその段階で初期の口腔内細菌叢が作り上げられるのではないかという話が出てきました。

しかしこの胎盤や羊水が無菌か無菌でないかという話は未だに決着がついていません。メタゲノム回析によって胎盤や羊水から得られた細菌の痕跡はごくわずかでサンプル採取の際や試験中の器具からのコンタミネーション(汚染)の可能性を排除しきれていないからです。

子宮内は無菌なのか?無菌でないのか?という最終判断がまだついていない中でメタゲノム回析と16S rRNAのアンプリコン回析を組み合わせて偽陽性(陰性が陽性として確認される状態)を可能な限り排除して胎盤が無菌かどうか調べようという研究が537人を対象とした大規模研究として行われました。

その結果では数多くの細菌の痕跡が見つかったもののB群溶血性連鎖球菌のみを除いて他の全てがサンプル回収や試験中のコンタミネーションと報告されました。そしてB群溶血性連鎖球菌の感染もサンプルの5%にとどまりました。

そのため、元々言われていたやはり子宮内は通常の状態では無菌ではないのか?という事が考えられるようになりました。

口腔内細菌は乳児にいつ感染したのか?

偽陽性を可能な限り排除した大規模研究で昔から考えられていたようにやはり子宮内は通常は無菌なのでは?という可能性が出てきた事でそれではいつ乳児に口腔内細菌叢が形成されたのかという疑問が再び出てきます。

そして最近の研究では細菌の分布の類似性を確認した時に母乳の細菌叢が乳児の口腔内の細菌叢に類似しているという結果が出ています。

母乳には免疫に必要な成分の他に数百種類の細菌が含まれていると言われておりその細菌が乳児の口腔内の共生細菌叢を形作るのに寄与しているのではという考え方です

子宮内が未だに無菌か無菌でないのかはっきりしていないものの、その他の要因を考えた時にもごく初期の生まれたばかりの乳児の口腔内細菌叢の状態は母親から受け継いだ細菌叢の影響を色濃く反映しているのかもしれません。

池下の歯医者の阿部歯科では口腔内細菌の状態を確認するために顕微鏡による検査を取り入れており、虫歯や歯周病と細菌の関わりには大変注意を払っているため口腔内の細菌叢の成り立ちには強い関心を持っております。

(関連記事:阿部歯科の歯周病治療に関して

参考文献

1) Could baby’s first bacteria take root before birth?. C. Willyard. Nature. 2018.

2) Human placenta has no microbiome but can contain potential pathogens. M. C. de Goffau, et al. Nature. 2019.

3) Microbiota of human precolostrum and its potential role as a source of bacteria to the infant mouth. L. Ruiz, et al. Sci. Rep. 2019.

 

 

手に水疱ができたり荒れたりして皮膚科を受診される方もいると思いますが時にはそれが口の中の虫歯と関連している事もあるかもしれないという事をご存知でしょうか?そのため、今回は「手にできた水疱や荒れが虫歯と関連しているかもしれない」、という内容でお話をしようと思います。手と口の中、一見してほとんど関係なさそうだし、やや発想が飛躍してるのではないかとも思われるかもしれませんが、その手の荒れとは、「掌蹠膿疱症」と呼ばれるものです。

掌蹠膿疱症って?

この掌蹠膿疱症ですが、手のひらや、指、足の裏にしばしば左右対称に現れる病気で、多数の水泡を作ったり膨れ上がったり、皮膚がむけたりして、痒さを感じる事があります。体の中で水疱を作るものはウイルス性の病気だったり、免疫応答に関連する免疫疾患の系統の病気である事がしばしばありますが、この掌蹠膿疱症は、歯に詰めた金属や虫歯や歯周病などが原因で起きる事があると言われています。

実際に、両手の指に水疱ができて痒かったのが、虫歯を治した途端に治ったという事が実際にあります。あまり関連がなさそうで突飛な話に聞こえるかもしれませんが、実際に私も虫歯を治したら本当にすぐに指にできていた水疱が治ってしまったという患者さんを見た事があります。口の中の治療をしたら指の水疱が治ってしまったのを見たときは非常に不思議な感じでした。この掌蹠膿疱症ですが、原因がやや不明、という部分があり、虫歯が原因なのか、歯周病が原因なのか、歯に詰めた金属が原因なのかその他の原因なのか、もしくはその他のものが原因なのかはっきりとしないという特徴があります。

ただ、実際の症例として、詰め物の金属を取ったら治ったり、虫歯を治したら治ったり、歯周病の治療をしたら治ったというものが報告されています。虫歯の治療に限らず、特定のビタミンを補充したら治ったという報告もあるようです。

それでもまずは皮膚科への受診を

この病気はあやふやな部分も多くあるため、他の皮膚疾患と勘違いしたりする事もあるので、当然ながらまずは皮膚科を受診する、という事が最優先されます。「虫歯があって指に水疱ができたから掌蹠膿疱症なのかな」と簡単に判断するのではなく、まずは医療機関で臨床診断をはっきりとさせるという事が大切になります。

この掌蹠膿疱症ですが、手のひらや指、足の裏にできる水疱は水疱の中身が細菌やウイルス、もしくは真菌(カビ)には感染していないという事も特徴です。水疱が痒くてかいていたら破ってしまい、傷口に細菌が感染してしまうといった事や、症状が悪化して小さな水疱がいくつもできてそれが集まって大きな水疱を作ってしまうといった事は起きる場合があるようです。

自分で見分けるのはむつかしい

皮膚に限らず、口の中の粘膜でも水疱を作る病気は単純ヘルペスウイルスや帯状疱疹ウイルスなどのウイルス性疾患や、免疫に関連する疾患にしばしば見られているので、それがウイルス性の感染なのか、自己の免疫に関連するものなのか、掌蹠膿疱症のように虫歯や歯周病に、歯の詰め物の金属が関連して起きてきているのか、などしっかり状態を把握する事が大切になってきます。

近年では掌蹠膿疱症はビタミンの一種であるビオチンが血中で不足して起こるのではないかと言われたり、特定の細菌に対する免疫応答が関連するのではないかと言われたろしますが、まだまだわかってない事が多くあるようです。

真菌性の感染(カビ)でもなくなかなか治らない手の荒れが歯科治療で治ったという話は報告や実際に他の先生方からも聞く事があります。あくまでも、虫歯や歯周病が手の荒れを直接起こしたということではなく、上の書いてあるように、口の中に存在する細菌が虫歯や歯周病の病巣で増殖を起こし、結果としてその細菌自体もしくはそれらに関連するものが血中を介して免疫応答を起こした結果なのかもしれません。歯の詰め物の金属が金属アレルギーを引き起こしてして、それが免疫応答に関連している可能性もあります。

実際に、掌蹠膿疱症のある患者さんの一部は関節炎を引き起こすと報告されていますが、炎症とは免疫応答そのものですので、何かしらの原因が免疫応答を引き起こして炎症となっているようです。その免疫応答を起こした原因が、虫歯や歯周病や詰め物の金属かもしれないという事なのですね。

詰め物の金属を外したら治ったという場合でも、もしかしたら金属アレルギーではなく、金属の下が虫歯になっていたり、金属と歯のつなぎ目に汚れがたまりやすくなっていて、そこで細菌が繁殖していたりする場合も考えられます。単純に「これ」と原因を断定するのは難しいようです。

手のひらや指に水疱を作る病気も掌蹠膿疱症だけではないので、あくまでも口の中の病気に関連したものも一部ある可能性がある、という認識になると思います。

しかしながらこの掌蹠膿疱症ですが、手のひらや指、足の裏や足の指にできるという話は聞いた事がありますが、なぜこのような四肢の末端に限定してくるのかが不思議です。ごく稀にその他の部位にも水疱ができてくる事もあるようですが稀のようですね。

まだまだ未解明な部分の多いこの掌蹠膿疱症ですが、より深くその原因と病気が起きるメカニズムが解明されると良いですね。

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日曜日も診療をしている千種区の歯医者の阿部歯科では口腔外科・歯周病治療・審美歯科に限らず様々な事柄に関してお役に立つ情報をお伝えしていければいいなと考えています。

 

 

こんにちは、池下の歯医者の阿部歯科です。虫歯ができて虫歯を削った後に歯を治さないといけませんがこの時に治療に使う歯科材料を歯と接着しなければいけません。しかしこの歯と修復物との接着には修復物の材料によって必要な成分が大きく変わってきます。そこで今回は歯と修復物との接着についてお話をしようと思います。

歯と修復物はどのようについているのか

修復物は歯に対して着ける必要がありますがなんでも着くというわけではありません。歯と修復物との位置関係の保持には基本的に機械的嵌合と呼ばれる物理的な抵抗が最も基礎的なものとなってきますがこれは接着とは別に合着と呼ばれます。そのため合着の場合は化学的に歯と修復物とがついているわけではなく物理的な嵌合力によってついており、接着とは歯科治療で使われる言葉に違いがあります。

歯と修復物とはどのように接着しているのか

歯と修復物とはそれぞれに含まれる構成成分を仲介するように化学的に結合する成分が接着に使われます。この成分は歯とコンポジットレジンを着ける場合、歯と卑金属を着ける場合、歯と貴金属を着ける場合、歯とセラミックを着けるなどといったように接着に必要とされる成分が変わってきます。歯科には様々な接着のための成分が販売されていますが複数の成分をいくつか塗って使う場合もあり、この場合は接着成分を付ける対象(歯なのか修復物なのか)と順番を間違えてしまうとそれだけで化学的な結合ができなくなってしまいます。
そのため複数の成分を使い分ける場合はその成分に含まれる物質を知っていて何に対してその成分が結合するのかという事を理解していないといけません。製品の中には複数の成分を同時に含んでおりそれ一つでコンポジットにも卑金属にも貴金属にもセラミックにも使えるという物も存在していますが複数の成分を含んでいる製品でもその製品のpHなどを理解していないとどのようなタイミングでどのように使えばいいのかという事が分からなくなってしまう事があります。製品には説明書が添付されており、その説明書に従って使えば接着力をはっきしますが、基本的には製品に含まれる成分などによってその手順が決められてきます。しかしながら、同じような成分が入っている製品でも最大限に接着力を発揮する条件が企業側で調べられているのでその手順を確実に守ることがいずれにせよ最も大切な事となります。
このように歯と修復物との接着は修復物の種類や接着に使う材料の成分によって厳密に影響を受けてくるので適切な接着材料を使う事がとても大切になってくるのです。
 

虫歯になると歯を削ってその後にセラミックの詰め物を入れたり、プラスチックを詰めたり金属を詰めたりしますよね。それぞれの治療には色々な特徴があるのですが具体的にどのような違いがあるのかご存知でしょうか?

今回は特に虫歯を削って神経を取らずに詰め物をして穴を塞ぐ場合の治療のお話をします。

セラミック治療(陶器製)

セラミックというのは陶器のことですが、陶器で作られた詰め物を歯の穴に詰めていく治療になります。この治療の最大のメリットはとにかく見た目がいいという点と耐久性です。陶器と言えばノリタケやマイセンが有名ですがそれと同様にお皿のように硬くて見た目の良い詰め物が入ります。硬さに関してはお皿と同様に非常に耐久性が高いという特徴がありますが、あまりにも硬すぎるという事はなく歯よりは少し硬いのですが比較的歯の硬さに近くなるので年齢に合わせて他の歯がすり減るのと近い感じでする減ってくれます。

ただし、陶器のお皿と同様に硬いのですが衝撃には脆く、お皿を落とすと割れるように噛み合わせの衝撃が強くなる場所や噛み合わせの力が強い人には注意が必要な場合があります。

セラミックに近い白い見た目を持つ詰め物にジルコニアという素材がありますが、この素材は人工ダイヤモンドとも言われて耐久性が非常に高く噛み合わせの強い人にも使えます。このジルコニアは強度は非常に強いのですが、歯の硬さよりも硬さが強いので噛み合わせる歯の状態を考えて入れる必要があります。

プラスチックによる治療

虫歯を削った穴に樹脂製のプラスチックを入れる治療です。最大のメリットは保険治療で白さが保てるという点です。ただし、樹脂製なので歯よりはかなり柔らかく時間の経過とともに歯よりは早くすり減るという点と歯と歯の間がむし歯になったものに関しては治療方法が不適切な場合があるという点に問題点が残ります。それとは別にプラスチックの性質上、プラスチックが固まる時に縮むといった問題やプラスチックの強度の問題で割れるといった可能性もあります。

金属による治療

これにはゴールドで詰め物を作るという方法と保険の金属を使う方法と大きく分けて2種類の方法があります。

ゴールドで詰め物を入れる最大の利点はとにかく歯の硬さに近づける事ができて噛み合わせの歯にダメージが少なく、他の歯と同じように削れていくという点です。さらにゴールドの場合は金属にしなりがあるため削った歯への適合が極めて良くなるという点があります。噛む力が強く目立たない場所に対する治療としては歯の予後も考えると非常に優れた治療法ですが、見た目の点で目立つので目立つ部位には不適当な場合があります。

保険の金属を使う場合は他の歯の硬さより大幅に硬くなり、ゴールドのような削った穴への適合が金属のしなりによって補われないという点があります。金属でできているので保険のプラスチックで治した時のように詰め物が割れるというリスクは下がります。

歯の詰め物といってもそれぞれに特徴があるのですね。

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※※※ 審美歯科・歯周病治療・口腔外科は名古屋市千種区池下の歯医者 阿部歯科 ※※※

 

こんにちは、千種区の歯医者の阿部歯科です。

口の中の病気には虫歯ではないのに歯が冷たいものにしみたり歯磨きの際に痛みを感じるものがあります。知覚過敏と呼ばれる状態では歯が刺激を感じやすくなりこのような状態が起きる事があります。今回はその中でも歯の横の面が大きく磨り減ったような状態になっている楔状欠損という状態についてお話をしようと思います。

楔状欠損とは

歯の横の面が大きくくぼみができたように磨り減っている状態です。この状態では冷たいものや熱いもの、歯磨きの際に刺激を感じる場合もありますが感じない場合もあります。組織学的には歯の構造の内の象牙質が大きく磨り減った状態になっています。象牙質がむき出しになっているため象牙質へと伸びる象牙細管内の水分が刺激の影響を受けやすく痛みを感じる場合があります。しかしながら大きく象牙質が磨り減っている状態でも歯髄側に新たな象牙質が反応性にできてきたり、表面の象牙細管が閉鎖されたりなどで刺激に対して痛みを感じにくくなっていく場合もあります。

なぜ楔状欠損ができるのか

組織学的な状態としては象牙質が磨り減っているのですがその始まりは象牙質の上にある硬い組織のエナメルの一部が剥がれて取れたり歯周病によって歯茎が下がり歯の根の部分が露出してきたりといったような状態から始まります。象牙質は比較的柔らかい組織なので象牙質が露出した状態で歯ブラシをゴシゴシしすぎると象牙質がすり減りやすくなってしまう可能性があります。

楔状欠損は治さないといけないのか?

楔状欠損を治すかどうかの判断はレビュー論文においてもたびたび基準が出されています。最初に大切となるのは楔状欠損という状態はう蝕とは別の状態だという事です。虫歯ができている場合は楔状欠損ではなく通常通りのう蝕として扱われますが楔状欠損の発生機構通りにできた状態がでは区別をして考えます。冷たいものにしみるなど痛みの発生機序は虫歯と似たようなところがありますが治療に対する考え方に差が出てきます。

レビュー論文でよく確認される楔状欠損の取り扱いは、痛みがあれば知覚過敏処置やう蝕の処置に準じて治療を行う必要があるものの、痛みなどの自覚症状がない場合は処置をせずに経過観察する事も選択肢に入るという点にう蝕との処置の取り扱いの差が出てきます。ただ、自覚症状がなくても見た目の審美的に気になる場合は磨り減った部分を修復します。ただし、処置をせずに経過観察とする場合はその後さらに楔状欠損が進まないように歯磨き指導や修復以外の処置などを行い楔状欠損が進まずに痛みが出てこない事を確認していく必要があります。

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