千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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歯科医学の最近のブログ記事

古代のガム.jpg

1000年近く前の中世ヨーロッパの人々の歯石から当時の口腔内細菌の痕跡を探す事で当時の口腔内細菌の状況が現代の人々の状況に近く、さらに歯周病菌がすでにはびこっていた可能性がある事が判明しましたが、それよりもはるかに古い5700年前のヨーロッパの人が噛んだガムから当時の口腔内細菌の痕跡を見つける事ができた事が報告されました。

カバノキの樹脂から古代の痕跡が

5700年前にカバノキの樹脂を噛んだサンプルから噛んだ本人と口腔内細菌の痕跡などが見つかり話題になっています。

ガムの中には様々なDNAの残骸があり、そのDNAの断片を調べる事で様々な事が判明したそうです。

ガムを噛んでいたその人物は、浅黒い肌に青い目、茶色の髪の女性でその口腔内細菌などの一部の様子も判明しました。カバノキの樹脂がなぜ噛まれたのかははっきりしていないものの、道具を接着する際に使う接着剤として使った際に柔らかくするために噛んだとか、カバノキの樹脂には消毒作用があるため歯科疾患への対応のために噛んでいたとか、単にガムのような目的で噛んでいたとか、などの予想がされています。

いずれにせよ、この古代のサンプルが人によって噛まれていた事ははっきりしておりこの5700年も前の資料から当時の口腔内の様子を調べる試みがされました。

すでに歯周病菌がいた

歯周病は虫歯と含めて非常に古くからある疾患だと分かっていますが、ここ10年ほどの研究で歯周病には様々な口腔内細菌や免疫の状況が関連している事が分かっています。

歯周病に関連する細菌でも特に有名なRed complexと呼ばれる細菌群、

ポロフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)

タンネレラ・フォーサイシア(Tannerella forsythia)

トレポネーマ・デンティコラ(Treponema denticola)

の3菌種のDNAが5700年前のガムから発見されました。

現在有名なこれらの歯周病関連細菌が5700年前にすでに口腔内に住み着いていた可能性があるというのは非常に驚きです。

さらにガムからは様々な口腔内の共生細菌や肺炎に関わる細菌や伝染性単核球症の原因であるエプスタイン・バールウイルス(Epstein Barr Virus)といったウイルスの痕跡も見つかっています。

これほどまでに古いサンプルからも当時の口腔内の様子が判明するというのは非常に驚きです。ここ数年のDNAを対象としたメタゲノム解析やタンパク質を対象としたメタプロテオミックス回析は発展も目覚ましく、サンプルを総括的に調べる事で急速に様々な事が分かる用になっています。

このように非常に古い口腔内の様子が分かるようになればどのように口腔内細菌が進化を遂げて虫歯や歯周病を引き起こすようになったかも分かるようになるかもしれませんね。

それによって虫歯や歯周病への対応方法が発展するかもしれないと思うと予防歯科に力を入れている今池から5分の歯医者の阿部歯科ではこのような報告にも目が離せません。

(関連記事:歯周病に関連する細菌

 

参考文献:A 5700 year-old human genome and oral microbiome from chewed birch pitch. Jensen T. Z. T., et al. Nat. Commun. 2019.

ベアリング.jpg

歯医者さんで使うドリルには安全性や痛くないように治療できる様々な工夫が含まれています。

削る際の振動を抑えたり怖い気持ちが少しでもなくなるようにドリルから出る音を工夫したりと様々な技術が取り入れられています。

そういったドリルの進化の中でかつては使われていたのに様々な理由で消えていった技術もあります。

その一つがドリルの種類の一つのエアータービンハンドピースに使われるエアーベアリングの技術です。今ではほとんどがボールベアリングに置き換わってエアーベアリングを採用しているエアータービンハンドピースはほぼなくなっています。

30、40年前はまだまだ使われていたエアーベアリングの歯科用ドリル

ベアリングというのはドリルの刃を回転させるための軸を支える軸受けの事です。

ベアリングには元々空気の圧力によって作られた薄い膜で軸を支えるエアーベアリングと小さな球で軸を支えるボールベアリング用の2種類が採用されていました。

かつてのボールベアリング方式はベアリングの潤滑をよくするために歯科用ドリルであるエアータービンハンドピースを使用する際に潤滑油のオイルをオイルミストとして使用と同時に噴霧していましたがエアーベアリング方式の場合はその必要がなく、それぞれに欠点と利点が混在しており両方のベアリング方式が使われていました。

しかし、今やエアータービンハンドピースのベアリングはボールベアリングがほとんどを占めていますがこれにはボールベアリング方式の進化とエアーベアリング方式の安全性の大きな弱点が関係しています。

 

昔はそれぞれに利点と欠点があった

エアーベアリング方式を使ったドリルは歯を削る時はボールベアリング方式よりも高速で回転させる事ができて歯の切削効率も優れていました。

エアーベアリング方式が1分間に50万回転(500,000 rpm)で削れるのに対してボールベアリング方式では1分間に30-40万回転ほど(300,000-400,0000 rpm)とドリルの回転速度に大きな差がありエアーベアリング方式の方がより早く削れて切削効率の良さから治療時間を短縮できる利点がありました。

しかしエアーベアリング方式は圧縮空気でドリルの刃の軸を支えるという特性上、常に高い空気圧を維持する必要があるうえにドリルの刃を強く押し上てるとベアリングとなる空気の膜が乱れてとたんに回転速度と歯を削る力であるトルクが減少するという欠点がありました。

一方でボールベアリング方式では回転速度はエアーベアリング方式にかなわないものの刃を押し当てても回転数の減少は少なく、強いトルクを維持できるという利点がありましたが削る際にオイルミストを使用してベアリングの潤滑を維持する必要性もありました。

エアーベアリングの刃は急には止まれない

今やほとんどがボールベアリング方式に変わったエアータービンハンドピースですが決定的な変化はボールベアリング方式にセラミック球が使用されはじめた事に始まります。

1970年代までオイルミストを必要としたボールベアリング方式のエアータービンハンドピースはベアリングの改良により常にオイルミストを出しながら削るのではなく定期的にオイルを注油する事で対応できるようになり、さらには鋼鉄製のベアリングの球に変わって1991年になるとセラミック球を使用したベアリングが登場しはじめました。

セラミック球を使ったベアリングは鋼鉄製の球を使ったベアリングよりも比重が軽くベアリングの球にかかる遠心力をより減らす事ができたためボールベアリング方式のエアータービンハンドピースの回転数をより上げる事ができるようになり、さらに鋼鉄製の球ほどのオイルの注油も必要なくなりました。

これによってボールベアリング方式でより高速によりトルクが高くより清潔に治療ができるように進化したのです。

一方で、今ではすたれてしまったエアーベアリング方式の歯科用ドリルですが回転数の低下やトルクの低下といった弱点の他に非常に大きな弱点がありました。

それが歯を削ってドリルを止める時にドリルの刃がなかなか止まらないという弱点でした。

歯が回っている間は危ないので口の中からハンドピースを取り出す事ができずにいました。

時間にしてエアーベアリング方式のドリルではおおよそ5秒くらい刃が止まらない一方で、ボールベアリング方式のドリルでは2秒ほどで刃が取り出せるという大きな差がありました。

このような安全面の差と常に回転数を高く保たないと安定しないエアーベアリング方式に対して、回転数が落ちても安定しやすいボールベアリング方式の特徴の差が現在ほとんどのエアータービンハンドピースがボールベアリング方式で採用されているという現在の状況に繋がっているのです。

今池から5分の歯医者の阿部歯科ではどのような歯科治療の器具がより安全性が高いかについても関心を持っているので、このようなドリルの進化についても興味が非常に持てます。

(関連記事:歯医者さんのドリル

参考文献:

1) The development of the dental high-speed air turbine handpiece. Part 2. J. E. Dyson, B. W. Darvell. Aust. Dent. J. 1993.

2) Comparison of rotational speeds and torque properties between air-bearing and ball-bearing air-turbine handpieces. M. Taira, et al. Dent. Mater. J. 1989.

3) The dental handpiece - a history of its development. R. R. Stephens. Aust. Dent. J. 1986.

 

交絡バイアス.jpg

歯科医療も含めて医療研究では様々な研究結果や材料の効果、現象の解析が報告されますが専門的な分野であればあるほど深く内容を理解して分析する事は難しくなってきます。

内容を理解する際に注意しなければいけない事の1つに交絡因子という要素があります。そして、この交絡因子の可能性を考えながら新しい歯科治療の報告や新材料の説明を読む事で報告の理解が深まる事があります。

交絡因子とは

歯科医療の新しい知識を得るために論文を読む際に非常に重要な要素となってくるものに交絡因子があります。

この要素を無視して論文を読み続けると間違った知識を得たり使ってしまったりする恐れがあるので論文から知識を得る際には必ず知っている必要があります。

この交絡因子の存在が「根拠に基づいた医療」にも影響を与えています。交絡因子とは別名で交絡バイアスとも呼ばれ科学的研究において意図せずに誤った結論を導く過誤の要因の一種です。交絡因子の例としては

・日常生活が忙しいので洗濯をする暇がない

・日常生活が忙しいので歯を磨く暇がない

・歯を磨かないから虫歯ができる

というある人々の状況があったとした場合に

「歯を磨かないから虫歯ができる」という結論に達しても「洗濯をしないと虫歯ができる」という結論にはならないという点に注意しないといけません。

当然洗濯をしないと虫歯ができるという様な事実はありませんがこの例にあげた人々は忙しくて洗濯をする暇がないのも事実で、忙しくて歯を磨く暇がないから虫歯ができるのも事実です。

そのため見た目上では洗濯をしない事と虫歯の発生の間に相関関係が見られていますが、その間に因果関係は存在せず、あくまでも忙しいという要素のために起きた別々の結果となります。この忙しさという要素がこの例における交絡因子となります。

新しい歯科医療の知識を得る上で避けては通れない交絡因子の存在

この様な誤った結論を出す過誤に対して、新しい歯科医療知識の獲得のために論文などの報告を読んだ際に現象の報告だけが行われている場合は交絡因子が絡んでいる可能性を念頭に置いて報告を読まないと過誤が含まれた知識を吸収してしまう恐れがあります。

そのため、研究報告を読んで知識を得る場合は現象の報告だけでなくメカニズムの解明まで至っているか、追試に成功しているか、レビューなどで複数の報告を分析しているかなどの様々な要素を組み合わせて報告を評価していく必要があります。

今回の様な交絡因子を念頭に置かずに報告された論文をそのまま知識として取り入れると過誤を知識として取り入れてしまう可能性があるので注意が必要となってくるのです。

最新の歯科医療知識を得るためには新たに発表された報告を読む事が必要となってくるのですが、内容を自分で評価してどの様な報告を知識として取り入れていくのか取捨選択する事も非常に大切な作業となるのです。池下にある歯医者の阿部歯科では正しい歯科治療を提供するために日々の勉強にも力を入れています。

(関連記事:阿部歯科での根拠に基づく歯科医療

執筆:阿部歯科 副院長 阿部 利晴

執筆論文掲載雑誌一覧

2020年

Proteomics

2019年

Journal of Clinical Medicine

2018年

Science Translational Medicine (サイエンス姉妹誌)

2017年

Journal of Clinical Periodontology

2015年

Science Translational Medicine (サイエンス姉妹誌)

Nature Communications (ネイチャー姉妹誌)

Advances in Experimental Medicine and Biology

The Journal of Immunology

Infection and Immunity

2014年

The Journal of Immunology

Cell Host & Microbe (セル姉妹誌)

The Journal of Immunology

Science Translational Medicine (サイエンス姉妹誌)

2013年

Seminars in Immunology

Journal of Immunological Methods

Cellular Microbiology

2012年

The Journal of Immunology

Nature Immunology (ネイチャー姉妹誌)

2011年

Molecular Oral Microbiology

 

 

口腔内乾燥症.jpg

患者さんの中には口が乾くという症状を訴える方がいますが、口が乾くと感じる症状を口腔内乾燥症と言います。

しかし、この口腔内乾燥症ですが口の中の唾液が減少する唾液腺機能障害とは実は少し違った状態にあります。

口腔内乾燥症だけど唾液は出ている

口腔内乾燥症唾液腺機能障害による唾液分泌の減少ですが、実はこの2つは分けて考えられます。

口腔内乾燥症は口が乾く自覚症状を訴える場合に用いられる症状ですが、この際に唾液の分泌量に問題がなくても主観的な自覚症状があれば口腔内乾燥症となります。

唾液は通常では自然に出る場合は1分間におおよそ0.3から0.4ミリリットル、刺激されて出る場合は1分間におおよそ1.5から2ミリリットルほど分泌されると言われています。

唾液の90%ほどの大部分は大唾液腺の耳下腺、顎下腺、舌下線から分泌され、残りは口の中の粘膜に散在する小唾液腺から分泌されています。

唾液分泌量が正常にも関わらず口腔内乾燥症を訴える場合は唾液の漿液性成分と粘液性成分の割合が変わる事などによる性状の変化などによって自覚症状を訴える可能性があると言われます。

しかし、口腔内乾燥症において唾液の分泌量自体が実際に減少する唾液腺機能障害を伴う場合もあります。

唾液量の減少

唾液量が減少する場合に何かの理由がある場合もあります。

唾液の減少は安静時に1分間に0.1ミリリットル以下、刺激時に1分間に0.5から0.7ミリリットル以下だと唾液腺機能障害だと考えられます。

唾液分泌量の減少は年齢があがればあがるほど起きやすくなりますが、他の要因として

・頭頚部悪性腫瘍に対する放射線治療による影響

・シェーグレン症候群

・長期間にわたる気分の落ち込みやストレス

・栄養失調

・多剤服薬の影響

などがある可能性があります。

しかし、これらに対して処置を試みた場合でも口腔内乾燥症という自覚症状は長期にわたって持続する事が多くあります。

そのため、口腔内乾燥症に関しては実際には対処療法として、普段の生活の注意点の指導という事が基本的に行われる事があります。

(関連記事:唾液が減ったら...

唾液量の減少を伴う場合の生活注意点

唾液量の減少がある場合は実際に口腔内に様々な症状が現れる事があります。

・舌にヒビ割れが入る

・舌が焼けるように痛い

・虫歯が増える

・入れ歯がつけにくくなる

・口腔内カンジダ症を発症する

・食べ物を飲み込みにくい

などの症状が現れて実際の生活に支障をきたすことがありますが、その際にはやはりこまめに口を潤すという事が大切になります。

日常生活において

・少量に分けて水分をこまめに取る

・アルコールやカフェインを含む飲み物や刺激性の飲み物は避ける

・スパイスや刺激のある味の食べ物は避ける

・部屋の湿度を日中と睡眠時に加湿器であげる

・シュガーレスのアメやガムをかむ

などの口の中を湿潤させるよう日常生活で気を付ける事が基本的な対応となってきます。

実際の場合は口腔内乾燥症の症状を完全に消す事は簡単ではないため、このような日常生活の注意によって対処していくことが多くなります。

(関連記事:キシリトールガムの効果は?

 

池下にある歯医者の阿部歯科では歯科に関わる様々な情報をお伝えしています。

参考文献

1) Diagnosis and treatment of xerostomia (dry mouth). Napeñas J.J., et al. Odontology. 2009.

2) Diagnosis and management of xerostomia and hyposalivation. Villa A., et al. Ther. Clin. Risk Manag. 2014.

歯科治療シミュレーター.jpg

どんなにうまく仕事や物事をこなせる人にも必ず初めてその事を経験した瞬間があるのと同様に、どんな歯医者さんにも当然初めて患者さんを治療したという瞬間があります。

初めて患者さんに触れる前に歯医者さんは学生の時に模型や人を模したマネキンで治療の訓練を積むのですがその訓練の方法も最近では少しずつ変わりつつあります。

池下の阿部歯科の院長と副院長も学生の時はもちろんこのような訓練を積んでいたのですが当時にはなかった実習方法も今では開発されてきています。

従来からある模型実習

私がまだ歯学部の学生だった頃の治療の訓練は昔からある模型や人を模したマネキンを使った治療の訓練でした。

模型ではプラスチック製の歯を使ってどのように歯を削ればいいか、感染してしまった歯の神経を取ればいいのかといった解剖学的な知識の習得と共に治療技術の訓練を行っていました。

時には学校の実習授業中に教員の先生の指導の基で消毒済みの抜歯された実物の歯を石こうに固定して実際に削って練習する事も行っていました。

人を模したマネキンの実習ではマネキンの口にプラスチック製の歯を付けて実際に患者さんを治療するような姿勢、状況で治療のシミュレーションを行う実習と訓練を行っていました。

これらのプラスチック製の歯やもしくは消毒済みの抜歯された歯を使った従来からある模型実習は古くから治療手技の獲得のために世界中で行われています。

このような実際の削る対象を持った実習方法とは別に最近ではバーチャルの仮想シミュレーション上で治療を行うという手法も出てきています。

仮想空間で削る歯

仮想空間で削る歯はその症例の選択はもちろん歯を削った時の感触や硬さを再現して、使う道具の選択といった事も行えます。

飛行機のコクピットのように機械に向かって歯を削るドリルを模した器具やその他の道具を模した棒を握ってコンピューター上で道具を切り替えながら仮想上の歯を削っていきます。

仮想のシミュレーションを行う場合は最も難しくなるのがやはり歯を削った時の感触や角度となりますが、最新のシミュレーターでは歯の構造による感触の変化、虫歯になった歯を削った時の感触、見る角度の変化など様々な要素が仮想上で再現されています。

このような最新のシミュレーターは普及はまだまだですが、私の働いていたアメリカのペンシルベニア大学歯学部でも取り入れられて教育に用いられていました。

仮想上で歯を削る訓練をする場合のメリットはやはり様々な症例を体験できるという事だと思います。一方で従来からある模型を使った実習にももちろん利点はありますのでそれぞれの良いところを取りながら複数の実習と訓練がこれからはすすんでいくのかなと思っています。

(関連記事:歯医者さんのドリル

 

歯科恐怖症.jpg

みなさんは歯の治療に行きたかったり歯の検診に行きたいと思った時に歯医者に行かないと、と思ったり歯医者に行きたいと思ったりするもののなかなか歯医者に行く一歩が踏み出せないという経験がないでしょうか?

今池から5分の歯医者の阿部歯科では痛くない治療(関連記事:痛くない歯科治療をするための取り組み)や怖くない治療を目指して患者さんがより来院しやすい治療環境(関連記事:歯科用治療椅子とリラックス)を作ると共に建物の外観や歯科医院の雰囲気という点からも患者さんがより歯医者に気軽に来院できる環境を整えています(関連記事:診療室から見える庭)がそれでも患者さんの中にはなかなか歯医者への第一歩を踏み出す勇気が出ないという方もいます。

今回はどうして患者さんが歯医者さんに行くのをためらってしまうのかという事に関してお話しようと思います。

記事の追記:2019年10月31日

実は歯医者さんに行くのをためらってしまうのはごく普通の感情

歯医者さんに行くのをためらってしまうという感情は実は歯医者さんに限りません。

どういう事かというと普段と違う行動を取り環境を変化させる事に人自身が不慣れだという心理的な作用が働いていると言われているからです。

つまり体の体温や心拍を一定に保ち続ける恒常性の維持と同様に心理的にも普段と違う環境に変化させるという行為自体に良い悪いの結果は関係なく多かれ少なかれ人はストレスと不快感を感じるという特性があるからです。

例えばみなさんは部屋の掃除をしないといけないと分かっているのになかなか腰が上がらないものの部屋の片づけを始めたら今度は片付けが止まらなかったなんていう経験はないでしょうか?これも、「部屋を掃除しないといけない」という良い事だと分かっている物事にたいして「今は動いていない」という状態を維持したがって「片付ける」という環境や行動の変化に不快感を感じているものの、ひとたび「片付ける」という状態と行動に変化したらその状態を今度は維持しようという心理状態が働くためだからと言われています。

同様に「歯医者さんに行かないと、歯医者さんに行きたい」という良い事に対して「歯医者さんに行っていない」という状態の変化をする事にどうしても抵抗感を感じてしまうのです。

これらの問題は患者さんだけの問題ではなく歯医者さん自身の患者さんへの不理解も一つの要因になってしまっています。つまり歯医者さんにとっては歯科医院という環境は普段の日常であるものの患者さんにとっては環境の変化を伴う非日常であるという事を我々歯科医師が本当の意味で理解しきれてないという点にあります。

(関連記事:歯医者さんの日常は患者さんの非日常

逆に普段から歯科医院で予防処置や定期的な歯科検診を受け続けている患者さんは口の中の健康面に限らず心理的な点からも定期受診を続ける事は大変大きな利点がある事になります。

歯医者さんに行けずに困っている患者さんもいる

阿部歯科では従来からある歯医者さんのイメージを取り払うために怖くない治療、痛くない治療、親近感を感じられる歯医者の雰囲気という点に力を入れて患者さんがより歯医者さんへの第一歩を踏み出せるように歯科医院への心理的な扉を取り除く取り組みをしています。

(関連記事:春の取り組み夏の取り組み秋の取り組み

一般的な報告によると歯医者さんに行くのをためらってしまう患者さんの内の10~20%はためらいだけでなく不安や怖さを感じてしまっていると言われています。

さらに怖さを感じている患者さんの内の約20%が歯科治療を必要としているものの歯科医院を受診できないでいると言われています。これらのいわゆる歯科恐怖症の原因は先ほどのべた普段と違う状態に環境を変化させるという不安感のみの問題ではなく幼少期や最初に歯科を受診した時の環境が影響していると言われています。

例えば幼少期に最初に受診した歯医者さんで「親から引き離されて治療する」「どんな治療をされるか分からないまま治療が開始される」といったような不安感を抱えたまま過ごすと大人になっても歯科への恐怖感を持ち続ける事があると言われます。多くの子供の治療では歯医者さんの環境の慣れによって不安感が減少して消えていくのですがこれも環境への適応と慣れという心理的な状態が関係しています。

逆に幼少期には不安感が強いまま治療に突入してはその後の歯科医院受診に対して大きな障壁を残してしまう可能性があるとも言えます。

大人に関しても同様に怖くない治療と痛くない治療を行い不安感を解消して親近感のもてる歯科医院環境を整えるという事がより早く歯科医院への親密さと安心感を持てるようになる近道だと考えています。

(関連記事:緊張しない歯医者さんとは

これの点に関してはまさに歯医者自身が患者さん自身をどれだけ理解しようと努力しているかにかかっていると思います。

参考文献:Dental fear & anxiety and dental pain in children and adolescents; a systemic review. Y. S. Shim, et al. J. Dent. Anesth. Pain. Med. 2015.

 

歯茎が腫れた、歯が痛い、口の中に出来物ができたなどの理由で歯医者に行った際に薬が処方される事があります。歯医者で出る薬の多くは飲み薬で時々塗り薬が出る事もありますがそれらの薬はどのような時に出るのかをお話ししようと思います。

処方せん.jpg

細菌感染には抗菌薬(抗生物質)を

抗菌薬は口腔内の細菌(真正細菌)の感染が起きた時に処方されます(※抗菌薬の種類)(※歯医者で使う抗菌薬(抗生物質))。よく起きる口腔内の感染は親知らず(智歯)が腫れたり、虫歯によって歯の神経が感染を起こし歯の根の先が化膿したり、歯周病が急激に炎症を起こしたりといった事があります。ほとんどの抗菌薬は真正細菌(※微生物とは(歯科に関わる病原菌))に有効なため口腔内の細菌が何らかの原因で歯の神経や歯周組織などに感染を起こしてそのために強い炎症と痛みを起こした時に感染を制御するために使われる事があります。

その他にも抜歯後の傷口への感染予防のために抗菌薬が処方されたり、時には抜歯前に感染の可能性を下げるために抗菌薬の前投与を行う事がありますが、最近では耐性菌の問題から耐性菌の発生の可能性を下げるために前投与が行われる事は少なくなっており、抜歯後の抗菌薬の処方も不必要に出すという事も避けられるようになってきました。

しかしながら、抗菌薬は歯科領域の感染に関してなくてはならない薬なので適応と効果を的確に理解して効果的に使う事がとても大切となっています(※抗菌薬(抗生物質など)の薬の効き目)。

痛みのコントロールには鎮痛薬を

痛い時には鎮痛薬が出ますが、鎮痛薬には感染を抑える役割はなく、あくまでも痛みのコントロールを目的として処方されます。歯科医院で出る鎮痛薬は多くは解熱鎮痛薬のアセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が処方されます。小さな子供や非ステロイド性抗炎症薬にアレルギー(※アレルギーとは)のある患者さんにはアセトアミノフェンが処方される事が多いですが、歯科医院での痛みのコントロールでは非ステロイド性抗炎症薬がよく出ます。歯科医院での痛みのコントロールにステロイド性抗炎症薬や癌の疼痛コントロールに用いられる麻薬性鎮痛薬が出る事はほぼなく、比較的一般な痛みのコントロールとして非ステロイド性抗炎症薬やアセトアミノフェンが出ます。

口内炎には塗り薬が出る事も

口内炎の処方で塗り薬が出る事もありますが、歯医者で出る塗り薬にはステロイド性の塗り薬と粘膜治癒を早めるための塗り薬が出る事があります。ステロイド性の塗り薬を使う場合には口内炎がウイルス性ではないという事を確実に診断する事が必要となる他、口内炎の原因が癌性潰瘍であった場合は塗り薬は無効となるためこの際にも診断を確実にして処方する必要があります(※ステロイド軟膏を使うのに注意しないといけない口の中の病気)。

経口薬以外の処方

経口薬以外の処方として点滴から薬を入れる場合がありますが、歯科医院内ではあまり行う事はありません。静脈から注射を刺して点滴をする必要がありますが静脈のルートを確保するために22から24Gほどの太さの針(※注射針の太さの謎(バーミンガムワイヤーゲージ))でルート確保する必要があります。歯科領域で静脈から点滴をする可能性として比較的可能性があるのが、蜂窩織炎などの激しい炎症に対しての抗菌薬による感染コントロールや、帯状疱疹ウイルスによる顔面の三叉神経領域での帯状疱疹などのウイルス感染に対して抗ウイルス薬を投与する場合などがあります。しかしこれらの対応も多くは全身管理の必要性の可能性を考えて大学病院や市民病院などへの紹介を行う事が多くなります。

歯科医院で処方される薬にも色々なものがありますが、感染や痛みの原因の判断を適切にしてそれにあった薬を処方する事が大切なこととなっています。

☆☆☆ 今池から徒歩6分の阿部歯科では患者さんの様々な口の悩みの相談に乗っています ☆☆☆

歯周病が糖尿病や循環器系の疾患などに広く影響するという事は広く知られていますが最近の研究では歯周病が認知症の大部分を占めるアルツハイマー型認知症の増悪にも関わっている可能性があるという研究結果も出てきています。歯周病は口腔内細菌と体の免疫機構の関わりから始まり、免疫機構が破綻する事で発症しますが、その中でもPorphyromonas gingivalis (以下、P.g.菌)が歯周病増悪に関わっているという事が分かっています。

歯周病の患者さんの口腔内の細菌を調べるとP.g.菌の数はそれほどでもないのに重度の歯周病を患っているという方もいます。これはP.g.菌が少ない数でも歯周病発症のメカニズムに中心的な役割を果たすという考え方からkeystone pathogen(キーストーン病原体)と呼ばれます。今では広く話題になっているこの考え方は私の関わった論文から出てきた考え方であり、石積みのアーチの真ん中の一個の石がアーチ全てのバランスを取るキーストーンとなる事から着想を得て、アーチ(歯周病)のキーストーン(P.g.菌)という仮説で命名されました。千種区の阿部歯科でも歯周病予防と予防歯科はメインの診療項目のひとつとなっており、このような論文で発表される最新情報も取り入れながら新しい歯科医学情報が診療に反映されるように日々勉強を続けています。

このように歯周病に関して中心的な役割を果たす口腔内のP.g.菌ですが、アルツハイマー型認知症においても影響を与えているという論文が話題となっています。

歯周病菌がアルツハイマー型認知症に関わっている?

アルツハイマー型認知症では脳にアミロイドベータという物質が蓄積して発症すると言われています。アミロイドベータはアルツハイマー病発症の数十年前から蓄積が始まると言われており、このアミロイドベータの蓄積にP.g.菌が関わってるかもしれないというのが報告された論文の要旨となっています。歯周病になると歯肉から出血する事でその部位の血流に口腔内の細菌が乗って慢性的な菌血症を起こしているとも言われます。

その際にP.g.菌が血流に乗って脳内に到達する可能性があります。口腔内細菌が慢性的な菌血症で循環器系で発見される事があり脳内にもその考え方でP.g.菌の侵入が起きた場合に、P.g.菌の持つジンジパインといった毒素が脳内でアルツハイマー病の原因となると言われているアミロイドベータの蓄積を引き起こすと説明されています。

仮説のひとつ

現在ではアルツハイマー病の発症の仮説がいくつかあり、今回のP.g.菌との関わりも仮説のひとつという事になります。ただ、上で書きましたようにP.g.菌は数が少なくてもキーストーン病原体として病気の発症に大きな役割を果たしていたりしますので循環器の血流に乗って脳に到達した場合は何かしらの影響を与えるかもしれないという事も不思議ではありません。特に近年では歯周病と全身疾患の関わりが大きく取り上げられているため今回の仮説も今後注目していきたい内容となっています。

参考文献: Porphyromonas gingivalis in Alzheimer's disease brains: Evidence for disease causation and treatment with small-molecule inhibitors. Stephen S. Dominy et al. Science Advances. 2019.

阿部歯科副院長の歯周病関連の論文掲載誌

2011年-2018年
1) Science Translational Medicine  (サイエンス姉妹誌):『掲載論文について』で歯周病最新情報として内容を詳しく掲載しております
2) Journal of Clinical Periodontology
3) Science Translational Medicine  (サイエンス姉妹誌)
4) Nature Communications  (ネイチャー姉妹誌)
5) Advances in Experimental Medicine and Biology
6) The Journal of Immunology
7) Infection and Immunity
8) The Journal of Immunology
9) Cell Host & Microbe  (セル姉妹誌)
10) The Journal of Immunology
11) Science Translational Medicine  (サイエンス姉妹誌)
12) Seminars in Immunology
13) Journal of Immunological Methods
14) Cellular Microbiology
15) The Journal of Immunology
16) Nature Immunology  (ネイチャー姉妹誌)
17) Molecular Oral Microbiology
キーストーン病原体.jpg

 

口の中の悩みで多くの患者さんが悩まれている事に歯周病がありますが、歯周病では歯を支える顎の骨(歯槽骨)が溶けてしまいます。歯槽骨が溶けてなくなった部位に対しては骨を増やす手術を行う事があり、歯周病による歯槽骨の欠損やインプラント埋入前の骨の補填に骨の再生を促す薬剤や骨補填材、時には自分自信から皮質骨や骨髄を採取して骨補填をする事があります。そして通常では、骨の補填をする際には実際の手術時に目標とする骨の形に補填材の形などを合わせますが、将来的には歯科領域の特に歯周病による骨欠損への補填、インプラント埋入前の骨補填などに関して3Dプリンターを用いてあらかじめ補填部位の形状が形作られた骨補填材を手術前に用意して、その補填材を用いて手術を行う事が可能になるかもしれません。

3Dプリンターによる骨欠修復は実はすでに始まっている

3Dプリンターで骨の形をあらかじめ形作って骨の形を回復させるという治療は実はすでに始まっています。特に、顎顔面領域で顎の骨が大きく欠損している患者さんに対してあらかじめどのような形に骨の形状を回復させるかといったように計画を立てて、その計画に沿って形作られた骨を3Dプリンターで骨の人工材料で立体的に形を作り上げるのです。顎顔面領域のような審美的に重要な領域にとってはあらかじめ形の目標となる骨補填材料を立体的に作り上げられる事はとても大きな事だと思います。

3Dプリンターによる骨修復の応用範囲が広がれば歯周病治療の可能性が広がるかも

歯科領域において骨の欠損というと多くの患者さんが直面するのが歯周病による骨欠損です。歯槽骨の欠損によって歯の支持を失い、歯が脱落してしまうのが歯周病ですが、失われた歯槽骨を回復させるために現在では歯周組織再生誘導材のエムドゲインや骨補填材のバイオスなどが使われますが、3Dプリンターであらかじめ立体的に形作られた骨補填材を歯槽骨の回復のために使えるようになれば歯周治療の可能性が大きく広がるかもしれません。

今現在は顎顔面領域の顎骨欠損などオペ室での手術の適応となる分野で行われはじめていますが、従来では顎骨の大きな欠損に対しては自家骨の移植や金属プレートを用いた修復、メッシュに自分の骨髄を充填して再生させるといった方法などを用いていますが3Dプリンターを用いた骨補填により治療の可能性が大きく飛躍しているようです。

立体的に形作られた骨補填材が歯周病治療に使えるようになれば

3Dプリンターであらかじめ形作られた骨補填材料を歯周病治療に使えるようになれば治療部位への骨補填材料のフィット、目標とする歯槽骨の形態といった点で多くの良い点があります。さらに歯周病治療にとどまらず、インプラント埋入部位への骨補填時の量と形態といった点でも治療の幅が広がる事が考えられます。今現在は一部の領域に限定された3Dプリンターを用いた骨補填の技術ですが、技術が広がり歯科領域で広く使われるようになる時代が来れば歯周病によって失われた歯槽骨の回復といった点に関しても新たな可能性が広がるかもしれません。

参考文献:Bone Regenerative Medicine in Oral and Maxillofacial Region Using a Three-Dimensional Printe. A. Hikita et al. Tissue Engineering Part A. 2017.

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こんにちは、今回は歯医者に行くとほぼ間違いなく行うレントゲン撮影のお話を少ししようと思います。

歯医者に行くとまずはレントゲン撮影をしますよね。患者さんの中には、レントゲン撮影ってする必要があるの?と思う方もいるかもしれませんね。では、レントゲン撮影をしないとどうなるのかと言うと、一言で言うと「口の中で何が起きているのか分からない」という事になります。目で見えないものを見るために使うのがレントゲンなのですが、レントゲンの画像がないと直接見えない病気は分からない、という事になります。

レントゲン写真では何を見ているのか

例えば、歯周病、歯と歯の間にある虫歯、虫歯の深さ、骨の中に埋まった親知らずの位置、骨の中にできてしまった出来物、鼻の奥にある空洞に貯まった膿(いわゆる、蓄膿症の膿)、歯の神経の病気とそれによってできてしまった膿など、これら全部はレントゲン撮影をしてレントゲンの画像を見ないと分かりません。つまり、見ても分からない病気を見つけるために行うのがレントゲン撮影という事になります。「レントゲン」というと、被爆を気にされる方もいますが、そもそも被爆って何でしょうか?

被爆とは、簡単に言ってしまえば体の細胞に受ける「ダメージ」の事です。では、この「ダメージ」は、レントゲンを取らなければ避けられるのでしょうか?答えは「いいえ」です。普段の日常生活を送っているだけで常に被爆はしています。これは日本で生活していても海外で生活していても同じです。それは、なぜかと言うと被爆の原因となる放射線は常に宇宙から地球に降り注いでるからなんですね。太陽の光と同じように地球に降り注いでいるわけです。こういった日常生活で自然界から受ける放射線を自然放射線と言います。

普段生活していても自然放射線の影響を受けている

実は太陽の目に見える光も、レントゲン撮影のX線も、肌を黒くする紫外線も、体を温める遠赤外線も全部同じ電磁波と呼ばれる種類のものなのです。大きな違いは、それぞれの持つエネルギーです。エネルギーが高ければ体の細胞はよりダメージを受けやすいですし、エネルギーが低ければダメージを受けにくい、という違いが出てきます。この、「電磁波」ですが、先ほど書いたように宇宙の全方向から常にある程度降り注いでいます。では、それは、どの程度なのか?というと非常に大まかですが、年間で普通に生活していて自然から受ける放射線の影響は歯医者で取るレントゲンに換算して50から150回分ほどと言われています。

この、自然に受ける放射線ですが、空の空気の粒子によって薄められているため飛行機で高い所を飛べば飛ぶほどたくさん受けるという事実があります。そのため、名古屋からアメリカまで行けば歯医者で受けるレントゲン撮影よりも多く影響を受けると報告されています。そのため歯医者で受けるレントゲン撮影が日常生活に及ぼす影響は非常に少ないと言われています。

歯医者でとるレントゲンの種類

病気を見つけるために歯科医院で行うのがレントゲン撮影ですが、大きなのや小さなのを取ることがありますね。両方とも同じレントゲン撮影ですがその目的は大きく異なります。大きさの違う同じレントゲン撮影のように見えますが、実は撮影の原理から違ってきます。地図に例えると、大きなレントゲン撮影がおおまかな日本地図で小さなレントゲン撮影が自分の住んでいる詳細な地区の地図、という事になります。日本の地図を見れば隣の県の位置や形も分かりますが、自分の家の細かい場所は分かりません。自分の住んでいる地区の地図を見れば自分の家の場所や道路やご近所さんの位置も分かるが隣の県はそこにあるかどうかも分からない。というような感じにすごく似ています。そのため、目的によって使い方が全然変わってくるのですね。

レントゲン写真で分かる事

さて、レントゲンの撮影と言ってもそこには驚くほど多くの情報が秘められています。そこに見えてくるのは虫歯の有る無しだけではありません。歯周病の進行状態、歯の根の治療の経過、骨の密度、骨の硬さ、咬み方の習慣から引き起こされる病気、歯茎にできた出来物の状態、骨の中に貯まった膿や出来物の存在、顎の関節の状態、咬む力、蓄膿症があれば鼻の感染から来てるのか歯の感染から来ているのか、などレントゲンを見る力(読影)に慣れていれば慣れているほどありとあらゆる診断ができます。私の場合は、大きなレントゲンを撮影した場合は画像の外側から中心に向かって円を描くように見ていきます。そうする事で日本地図を海から自分の住んでいる地域をぐるりと取り囲むように段々と自分の住んでいる地域に向かって確認していくようにレントゲンでも見ていく事ができるからです。

レントゲン撮影で見られる画像は濃度の濃淡と形だけで表されるため、その濃度と形を読み取る力が大変重要になってきます。その濃度からそれが骨なのか、それとも炎症によって作られた硬い反応物なのか、形からそれが治療する必要があるものなのかないものなのか、対象とする病気と周りの構造物の形と位置関係から見えてくる臨床診断名。レントゲン一つで数え切れないほどの目に見えない情報が入ってきます。

そのため、歯科医院では患者さんの体のために可能な限り多くの情報を手に入れようとしてレントゲン撮影をするわけですね。

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