千種区池下の歯医者 阿部歯科 副院長の阿部利晴によるブログで、アメリカの歯科医療についての事情等を載せています。

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歯医者さんの豆知識の最近のブログ記事

歯の萌出.jpg

口の中では乳歯が生えて(萌出)、その後永久歯へと生え変わっていきます。

歯が生え変わるという事はごく当然の事として受け取っていますが、中には永久歯が生えてこないといった方もいます。

池下の歯医者の阿部歯科でも多くの患者さんを見ていると、元々乳歯に続く永久歯が欠如している先天性欠如という状態の他に、後続の永久歯があるにもかかわらずうまく生えてこない患者さんが受診される事があります。

歯が生えてくる事ができる場合と歯が生えてくる事ができない場合で何が違い、どうして歯は口の中へと生えてくる事ができるのでしょうか

歯が口の中へと生える事ができる理由

歯が骨の中で作られる段階で歯嚢という袋のような組織が歯のエナメル質や象牙質といった組織を形成していきます。

この歯嚢が歯を作る段階において歯の外側のエナメル質を作ると同時に、歯の埋まっている顎骨の生える方向側の骨が破骨細胞によって溶かされていきます。

これによって歯が生える方向への道が作られ、さらに歯の歯根側には歯の根である歯根が形成されはじめると同時に骨芽細胞による骨の添加がすすんでいきます。

これによって

・歯の生える方向の骨が溶かされる

・歯が口腔側に進む

・進んだ後は骨が添加されていく

といったサイクルを繰り返して歯の組織が作られると同時に生えていく事ができるのです。

この歯嚢という組織は歯の組織を作るだけではなく、歯が生えるためにも必須な組織となっています。

しかし歯嚢が存在して歯が作られているにも関わらず歯が生えてくる事ができない方も実際には存在しています。

(関連記事:なぜ歯は乳歯から永久歯に生え変わる必要があるのか

実は歯根はなくても歯が生える事ができる

歯が生えるメカニズムにはいくつか説があり、中には歯の歯根ができる過程で歯根が歯を押し出して口の中に生えてくる(萌出)するといった説もありますが、実際の萌出において歯根がなくても歯は萌出する事ができるという事が分かっています。

現在は、破骨細胞による萌出側の骨の吸収とそれに伴う反対側の骨添加と歯の組織増生によってそれらが共同して歯の萌出を行っていると考えられています。

歯嚢には間葉系前駆細胞(mesenchymal progenitor cell)という細胞が存在しており、この細胞からの副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)という物質が萌出される事が分かっており、これによって歯の組織の一部が形成されると共に歯の萌出を行っていると考えられています。

実際に副甲状腺ホルモン関連蛋白が出されない状態では歯が生えてくる事ができずに歯が骨の中に埋まった状態になる事が分かっています。

一方でこの蛋白に対するレセプターのPTH/PTHrP(PPR)という物質が欠損している場合にも歯が生えてくる事ができないとされています。

この歯を作る組織である歯嚢の細胞と副甲状腺ホルモン関連蛋白とレセプターであるPPRが協調して骨の中を歯が掘り進むように生えてくる事ができると考えられています。

どうして歯が生えてくる事ができないのか

一方で歯が骨の中で作られているのに歯が生えてくる事ができないといった方もいます。

レントゲンを撮影すると骨の中に奇麗な永久歯があり、特に何かに引っかかっているわけではないのに歯が生えてこないといった状態に出くわす事があります。

歯嚢からの副甲状腺ホルモン関連蛋白の分泌異常によって破骨細胞が骨を溶かす事がなく歯が骨の中に埋まっているといった状態の他に、レセプターであるPPRの異常によっても歯が生えてくる事ができなくなる事もあります。

PPRに異常がある場合は歯が生えるための道筋はできるものの歯根を形成する過程で歯と骨を分離しているセメント質、歯根膜、歯槽骨の間に問題が出ると報告されています。

PPRの発現に遺伝子異常がある場合は歯の萌出が阻害されると報告されており、歯の形成と萌出の段階においてセメント質形成に問題が出る事で歯の組織の一部であるセメント質が骨と癒着する事で萌出する道筋ができているにも関わらず歯が生えてくる事ができないとされるものです。

セメント質と歯根膜と歯槽骨の関係は、歯根膜の存在によって歯のセメント質と骨が癒着しないようにされておりこの歯根膜が失われる事で骨性癒着(アンキローシス)といった問題を引き起こす事があります。

この骨性癒着は歯を強く打ったり再植をした際に認められる事がありますが、歯の萌出段階におけるセメント質と骨との癒着もこの状態と似た部分があるように思われます。

実際に、子供の時に転んだりして乳歯を強く打つ事で後続の永久歯がうまく生えてこないといった事が起きる事がありますが、これが乳歯を打つ事で後続永久歯の歯嚢にダメージを与え副甲状腺ホルモン関連蛋白の分泌異常やレセプターであるPPRの問題へと繋がると考えると

永久歯が骨に包まれて出てこない

永久歯が奇麗に作られているのにその場所から動かない

といった事が

破骨細胞による歯が生える方向への道筋を作る事ための骨の吸収に問題がおきている

歯の形成段階におけるセメント質と骨との癒着によって歯が動かなくなっている

といった永久歯ができる前に起きたトラブルがその後の永久歯が生えてこないといったトラブルのへと繋がる説明ができます。

歯が生えるメカニズムは単純ではありませんが、歯嚢の間葉系前駆細胞からの蛋白分泌とレセプターとのシグナリングの関係といった様々な要素が複雑に絡み合って歯がうまく口の中に生えてくるという事が分かるにつれて、どのような処置をしていけば歯の萌出障害に対応できるのかといった事が分かるようになってきています。

(関連記事:子供の歯の生え変わりが遅い場合

 

参考文献:

1) Parathyroid hormone-related protein is required for tooth eruption. Philbrick W. M., et al. Proc. Natl. Acad. Sci. U S A. 1998.

2) Identification of Six Novel PTH1R Mutations in Families with a History of Primary Failure of Tooth Eruption. Risom L., et al. PLoS One. 2013.

3) Parathyroid hormone receptor signalling in osterix-expressing mesenchymal progenitors is essential for tooth root formation. Ono W., et al. Nat. Commun. 2016.

4) Autocrine regulation of mesenchymal progenitor cell fates orchestrates tooth eruption. Takahashi A., et al. Proc. Natl. Acad. Sci. U S A. 2019.

歯の欠損と顔の大きさ.jpg

古代から現代にかけて人の進化の過程で脳の入る頭蓋骨は大きく、目や鼻、口を含む顎や顔は小さくなるという風に変わってきました。

しかし、それと共に歯の大きさが小さくなる傾向にあり、親知らずをはじめとして歯が欠損するという歯の退化傾向も認められるようになりました。

実際には歯の退化傾向、つまり、歯の欠損という数の変化が顔の大きさに影響を与えるのか分かっていない部分はあります。

歯の先天性欠如によって起きる顔の大きさへの影響

一部の歯の永久歯がない、先天性の欠損という状態は患者さんの中でも時々認められます。

そういった場合にその部位の乳歯は生え変わる事がなく、永久歯の変わりに使い続ける事になるのですが、永久歯に比べて乳歯では長持ちという点において難しい点があるのも事実です。

そのような永久歯の先天性欠損ですが、親知らずにおいてはみられる方が比較的多いものの、他の部位の歯では時々みとめられるにとどまります。

このような、歯の退化傾向とも呼べる歯の欠損ですが、人の進化における顎や顔の小ささに影響を与えているのかを調べた時に歯の先天性欠損のある人はその数に合わせて顔の大きさが小さくなる傾向があると報告もされます。

例えば、15歳の女性の特定の部位の顔の長さを計測した時に

永久歯が全て生えている人

永久歯が1本欠損している人

永久歯が10本欠損している人

を比べた場合にそれぞれでおおよそ、512:511:502と顔が小さくなる傾向が認められています。

永久歯が1本退化傾向で欠損しているかどうかではほとんど変わらないものの、多数の永久歯が欠損すると顔の大きさへの影響は大きく認められる事が分かります。

親知らずを除く永久歯のどこかに欠損が出る確率はおおよそ6.4%ほどとされ、日本人の子供でも10人に1人は永久歯の欠損があると言われています。

歯の欠損自体はめずらしいものではないものの、しかし、通常よくある1本ほどの欠損ではそこまで顔の大きさに影響は及ぼさないという事になります。

永久歯の先天性欠損は顔の大きさのどこに影響するか

永久歯の先天性欠損が顔の大きさに影響するという傾向がみられるものの、具体的にどのような場所に影響するかというと口の位置する顎の骨という事が分かります。

顎には上顎と下顎がありますが永久歯の欠損によってその影響を受けるのは上顎のみで下顎にはその影響を受けないと報告されました。

そして下顎にはその大きさの影響はなく、脳の位置する頭蓋骨にもその影響はないとされました。

歯の生える口から遠い頭蓋骨には影響が少ないという事は分かるものの、このような上顎と下顎の成長の影響に差が出るのは顎の骨の発育の順序が関係しているのかもしれません。

上顎と下顎を比べるとその発育速度は大きく違い、上顎の方が下顎よりも早く発育します。

10歳時点では下顎の発育段階はまだおおよそ50%ほどですが、上顎では80%ほども成長が終了しています。

ちょうど歯の永久歯の生え変わる時期と上顎の成長の時期が一致しており、下顎は永久歯が生え終わった後に成長がすすんでいきます。そのため、永久歯が生えるという口の中での変化が上顎の骨の成長に何かしらの影響を与えているのかもしれません。

(関連記事:なぜ歯は乳歯から永久歯に生え変わる必要があるのか

 

今池からすぐの歯医者の阿部歯科では治療内容だけではなく、歯科に関わる様々な情報をお届けしています。

 

参考文献:

1) Prevalence of hypodontia and associated factors: a systematic review and meta-analysis. Khalaf K., et al. J. Orthod. 2014.

2) Number of teeth is associated with facial size in humans. Oeschger E. S., et al. Sci. Rep. 2020.

 

エナメル質ナノ結晶.jpg

食事をする中で歯は毎日のように使われていますが、その中でも歯の部位によってそれぞれに役割があり食べ物を噛んだりすり合わせたりしていますが、そのような毎日の歯へかかる力を受け止めている歯の構造にエナメル質があります。

歯を覆うエナメル質は体の組織の中で最も硬い組織なのですが単に硬いだけではなく、歯の他の組織やエナメル質そのものの構造にも日々の食べ物を噛む際の負荷に耐えられるような構造があります。

(関連記事:歯の構造について

歯が割れないために

エナメル質は何か硬いものを不用意に噛んでしまったり日々かかる負担でヒビが入ったり割れたりする事がありますが、これを防ぐために歯根膜や象牙質といった組織が歯にはあります。

歯根膜では食べ物を噛んだ際の圧力を感じる事ができ、あまりに力をかけすぎて歯が割れないように制御をしています。

象牙質ではエナメル質を下から支えるようにして、食べ物を噛んだ際にエナメル質が割れないように歯根膜と共にクッションのように守っています。

このような組織的な構造によって歯を覆うエナメル質が割れないように守られているのですが何かしらの原因でエナメル質にヒビが入り始めてしまうという事もあります。

歯に入るヒビ

エナメル質は95-97%がハイドロキシアパタイトと呼ばれる無機質で構成され、残りが有機質と水分で構成されていますが、このほとんどが無機質で構成されている特性のため非常に硬いという特性があります。

この特性上、ヒビや破折をふせぐために象牙質や歯根膜でその予防をしているのですが、それでもエナメル質にヒビが入ってしまう事があります。ひとたびエナメル質にヒビが入り始めるとそのヒビが大きくなりやがて歯が割れてしまう事もあるのですが、歯のエナメル質にヒビが入っているもののその後も長く歯を使い続けられている患者さんも多くいます。

この歯のエナメル質にヒビが入ってしまった場合の対処方にハイドロキシアパタイトの結晶方向の特性が関係しているかもしれないという話が最近報告されました。

歯のエナメル質が硬くても、もろくなりにくくするために

硬い物質は硬さがある一方でもろいという特性も持ち合わせる事があります。

そのようなもろさの弱点を弱めるためにエナメル質のハイドロキシアパタイトの結晶の方向が関係しているかもしれないというのです。

エナメル質にはエナメル小柱と呼ばれる柱のような構造と、その間に存在するエナメル小柱間質と呼ばれる結晶方向の違う構造が存在しています。このエナメル小柱の内部のハイドロキシアパタイトのナノ結晶の方向はエナメル小柱の長軸方向に平行に結晶化していると考えられてきました。

しかしこのエナメル小柱のナノ結晶構造を確認すると全てが長軸方向に平行になっているのではなくところどころで1-30°ずれるようにしてナノ結晶構造が整列している事が可視的に確認されました。

ハイドロキシアパタイトのナノ結晶構造の方向がずれる事が意味する事

この隣接するハイドロキシアパタイトのナノ結晶構造が1-30°ずれる事がエナメル質にどのような意味をもたらしているのでしょうか。

それは、エナメル質に対して小さいヒビが入り始めた際に一気にそのヒビが伸びていくのではなく、ヒビの方向をそらせてヒビが大きく繋がらないようにしている可能性があるという事がシミュレーション上で観察されました。

つまり、日々の歯への負担の際に生じるエナメル質への細かなヒビ(マイクロクラック)が発生した際にそれ以上ヒビを悪化させずに、それよってエナメル質のもろさを構造的に補填している可能性があるという事です。

歯にヒビが入る予防だけではなく歯にヒビが入ってしまった際の対応という点でも歯のエナメル質には機能が備わっている可能性が示唆されたわけです。長い食生活の上で歯を守るためにまだまだ知られていないこのような色々な機能が歯には備えられていると思うとその機能を理解する事でより良い治療法が発展していくかもしれません。

今池から5分の歯医者の阿部歯科では予防歯科に力を入れているため、虫歯や歯周病だけではなく患者さんが普段の生活でどのような事に気を付ければより歯を長持ちさせる事ができるかこれからも最新情報をお伝えしていければと思っています。

参考文献:The hidden structure of human enamel. Beniash E, et al. Nat. Commun. 2019.

 

歯ブラシの保管.jpg

虫歯や歯周病を予防するために毎日歯ブラシで歯を磨く事が大切な事ですがみなさんは歯ブラシの保管方法についてどのようにしているでしょうか。

何気なく使った後に水洗いして歯ブラシを入れ物に入れているかもしれませんが歯ブラシの保管には色々な注意点があります

虫歯治療や歯周病治療を開始して最初にするのは歯ブラシの交換

虫歯や歯周病の治療のために歯科医院に行って治療を開始している方もいると思いますが家に帰ってきてまず最初にやった方がいいのが今使っている歯ブラシを新しい歯ブラシに交換するという事です

どういう事かと言うと歯ブラシは新しい物を使い始めたその瞬間から歯ブラシの汚染がはじまるためです。汚染というのは自分の口の中に存在する虫歯の原因となった細菌や歯周病を引き起こす細菌が歯ブラシについて歯ブラシ自体が細菌の温床となってしまう可能性があるという事です。

実際に使われた歯ブラシを確認するとStreptococcus属、Staphylococcus属、Lactobacillus属、Pseudomonas属といった口腔内の虫歯を引き起こす細菌や口腔粘膜への感染を引き起こす細菌、Candida属といった口の中に感染するカビといった様々な細菌や真菌に汚染されている事があると言われています。

そのため歯医者さんで治療を開始したらまず最初にした方がいいのは元々の口の中の虫歯や歯周病菌を引き起こした細菌に汚染されてしまっているかもしれない歯ブラシを新しい物に取り換えるという事になります。

せっかく治療を開始しても細菌の温床になっているかもしれない歯ブラシで歯を磨いてしまっては自分の歯ブラシで自分の口の中に細菌を感染させてしまっているかもしれないという事にもなりかねないのです。

湿った歯ブラシを密封された空間に保管しない方がいい理由

使用した歯ブラシは使った直後から汚染が始まるという事は誰にでも起きる事ですが、ここで重要なのが歯ブラシについた細菌を増殖させないようにしないといけないという事です。

湿った歯ブラシが湿度70%を超える密封された空間に保管された場合は密封されていない空気中に保管された場合よりも細菌の増殖が増えるという事が分かっています。そのため歯ブラシを保管する場合は歯ブラシの湿り気をしっかり取り、なおかつ歯ブラシのカバーやバッグや入れ物などの密封された空間ではなく風通しの良い場所に保管をした方が細菌の増殖を抑える事ができるのです。

歯ブラシのヘッドについている個別のカバーというと保管の際に良いと思われるかもしれませんが状況によって実は歯ブラシの毛先の周りの湿度を上げて細菌を増やしてしまう可能性があるのです。

そのため歯ブラシの保管は歯ブラシの毛先を上に向けて風通しの良い場所で湿度が上がらないように保管する事が大切になるのです。旅行などで歯ブラシを持ち歩く方もいると思いますが、歯ブラシはバッグにしまう前にしっかり乾燥して水分を限りなくなくした上でしまう事も大切になります。

他の人の歯ブラシと接触しないように

歯ブラシが実は使用者の口腔内の細菌で汚染されているかもしれない事を考えると当然他の人の歯ブラシの毛先と接触しないように注意しないといけません。

家族などで一緒の入れ物に歯ブラシを入れて保管している方もいるかもしれませんが、一緒の場所に保管する場合はそれぞれの歯ブラシがお互いに倒れ掛からないような工夫や歯ブラシ一本一本をそれぞれに立てられるような工夫が必要になります。

特に歯周病は配偶者やパートナーから感染するという事が分かっているので歯ブラシの保管においてもお互い注意をする事が虫歯や歯周病の予防にとっても大切になってきます。

(関連記事:歯周病は誰からうつる?

歯ブラシって消毒した方がいいの?

歯ブラシの消毒には薬剤を使った方法や紫外線保管庫にて保管したり、煮沸消毒してから保管するなど様々な方法が考えられますがある程度日常的に行える現実的な方法を取る事が大切となります。

歯磨きをするたびに煮沸するのは手間もかかる上に歯ブラシ自体の劣化が早くなる可能性もありますし、紫外線保管庫自体は持っている人もそうはいないと思われます。薬剤による歯ブラシの効果的な消毒方法としてはおおよそ0.12から0.2%のグルコン酸クロルヘキシジンを使用した方法がしばしば紹介されますがグルコン酸クロルヘキシジンを用意するという方法も少しハードルが上がってしまいます。

手に入りやすい物では市販のリステリンに20分歯ブラシを浸して消毒するという方法も紹介される事がありますが20分浸し続けるという手間も毎日やる事としてはやや大変かもしれません。

そのため現実的には歯ブラシの汚れをしっかり水洗いした後可能な限り水分をふき取って風通しの良い場所に歯ブラシの頭を上にして保管するという方法が一般的になります。

歯ブラシの交換っていつすればいいの?

歯ブラシの交換は可能であれば1ケ月に1回交換をすると好ましいです

報告によっては2週間ごとに歯ブラシの交換を推奨している事もありますが、2週間に1回の交換ではなかなか大変かと思われます。さらにどんなに長く使っても3ケ月以内には歯ブラシの交換をする事が自分の歯ブラシから自分自身の口の中への細菌の再感染を防ぐためにも推奨されています。

池下の歯医者の阿部歯科では患者さんのそれぞれの口の中の状態に合った歯ブラシの説明も行っておりますので歯ブラシの選び方で迷った時はぜひお尋ねください。

(関連記事:歯磨きと歯ブラシ

参考文献:

1) Microbial contamination of toothbrushes and their decontamination. Nelson Filho P., et al. Pediatr. Dent. 2000.

2) Toothbrush contamination: a review of the literature. Frazelle M.R., et al. Nurs. Res. Pract. 2012.

3) How clean is your toothbrush? Richards D. Evid. Based Dent. 2012.

4) Contaminated tooth brushes-potential threat to oral and general health. Naik R., et al. J. Family Med. Prim. Care. 2015.

 

 

麻酔の注射.jpg

患者さんにとって歯医者さんに行くのに気が重くなってしまう大きな理由の一つに「痛いかも、こわいかも」という理由があると思います(関連記事:歯医者さんに行くのをどうしてためらってしまうのか?)。私たち歯医者さんにとって歯科治療は日常的な事なのでどうしても患者さんの「痛くない治療・無痛の治療」そして「怖くない治療」を望んでいる気持ちを忘れがちになってしまっているのではないかという反省点があります。だからこそ池下にある歯医者の阿部歯科では痛くない治療・無痛の治療を心掛けています。

記事の追記:2019年年10月12日

注射の麻酔の方が痛かったなんてならないために

歯科治療の際に注射の麻酔をする事がありますが、実際には麻酔の注射をしなくても痛みを感じない虫歯の処置も多くあります。歯医者での麻酔の注射に使う針の太さは非常に細いもので痛みを感じにくいものを使っているのですが、それでも針を刺すという事になるので痛みを感じてしまう事があります(関連記事:注射針の太さの謎(バーミンガムワイヤーゲージ))。そのため、阿部歯科ではやたらめったらと注射の針を刺すのではなく削った際には痛みを感じない程度の虫歯に関しては針を使わない塗り麻酔にとどめて処置を行う事もあります(関連記事:歯の神経を取る時って痛いの?)。

それでも注射の麻酔をする場合は

虫歯が非常に深く削ったら痛いだろうと予想される場合には塗り麻酔を塗って痛みの感覚を抑えてそのうえで注射の麻酔をするようにしています。こうする事でより痛くない治療・無痛の治療ができるようになるからです。実は注射の麻酔と言っても麻酔の効かせ具合には程度があります。比較的浅い麻酔で行える処置もあれば麻酔を強く効かせないと処置を行えない治療もあります。そのような際には再度麻酔を追加したり麻酔をより深くに打つようにしますが、この際も麻酔液の注入の速度や打ち方によって感じ方が大きく変わります。麻酔を打つ際にただ単純に歯茎にブスっと刺してはいけないのです。

塗り麻酔を使わずに注射の麻酔をする必要がある時もある

注射の麻酔をする際に塗り麻酔を必ず塗ればいいのかというとそうではありません。塗り麻酔はジェルのような状態なのですが、部位によってはこのジェルが歯に触れた事によって浸透圧作用で強い痛みを感じてしまう場所もあります(関連記事:知覚過敏)。このような場所はすでに水や刺激で痛みを感じる場所が多く、このような部位に塗り麻酔のジェルをつけてしまうと良かれと思ってした事に反して痛みが誘発されてしまう事があります。このような部位に対しては塗り麻酔を使わずに最初から注射の麻酔をする事が必要となるのです。

同じ麻酔の注射を打つにしても打ち方で感じ方は全然変わる

歯科用の麻酔針は痛みを感じにくいようにするために非常に細くなっているとは言え歯茎に不用意に刺してしまうのは良くない事です。歯茎に対してそのまま注射針を刺すのと比べて針を挿入する部位とやり方、注入の速度、これらを変える事で驚くほど針を刺した時の感じ方が変わります。阿部歯科では痛くない治療を心掛けるために院長・副院長ともにこの麻酔の注入手技は必須の手技として使用しています。

歯科医師にとって歯科治療は日常の事であるものの患者さんにとっては歯科治療は非日常であるという事を忘れずに痛くない治療・怖くない治療をこれからも心がけていこうと思います。

 

顎の成長.jpg

池下の歯医者の阿部歯科ではこの時期になるとお子さんが幼稚園に入ったり小学校に入ったり学年が上がって乳歯や永久歯の生え変わりが気になる方が相談に来られる事が増えてきます。

乳歯と永久歯の関係を考えると永久歯が虫歯や歯周病で歯を治療しないといけなくなったり、症状がすすんで歯が抜けてしまったりした場合に歯が乳歯から永久歯に生え変わるように新しく生えればいいのにと思う患者さんもいるかもしれませんが、そもそもどうして乳歯から永久歯に生え変わる必要があるのでしょうか?

子供の時に最初から永久歯が生えてきてそれを使い続けてはだめなのか?というお話をしようと思います。

(関連記事:子供の歯の生え変わりが遅い場合

記事の追記:2020年3月5日

乳歯が抜けて生え変わる必要があるの?

実は人だけでなく猫も犬も乳歯があり永久歯に生え変わりますが乳歯が抜けて永久歯に生え変わるのならば乳歯って本当に必要なの?

という事になりますが、乳歯は永久歯よりも骨の中に埋まっている歯の根の長さが短く「長持ち」という点では永久歯よりも大分劣ります。

そういった事情もあって乳歯は生えた時から生え変わる事を前提としていますが、それならばどうして最初から永久歯が生えてこないのでしょうか。もちろん乳歯から永久歯に生え変わる事で虫歯になってしまった歯をリセットできるという点では良いのですが、もちろん虫歯をリセットするという理由で永久歯に生え変わるように進化したというわけではありません。

永久歯は子供の顎の大きさに比べて大きすぎる

子供の顎の大きさを見てみると分かるのですが、大人と比べると子供の顎はかなり小さい事が分かります。

歯の生えはじめた小さな子供の顎の大きさは大人の半分以下の子供もいます。そしてその小さな顎に対して永久歯は大きすぎるという問題が乳歯から永久歯に生え変わる大きな理由となります。

では、大きすぎる歯が小さな顎に生えてしまうとどうなるのでしょうか?例え歯が大きくても少しずつ顎の大きさに合わせて歯が順番に生えていけばいいのでは?という疑問もわいてきます。

歯の並びは石橋のようなアーチを作って安定している

歯の並びを見ると奇麗に並んでいる状態では歯は石橋や石造りのアーチのように弓なりの状態で並びます。

アーチ.jpg

人の歯は前歯、犬歯、臼歯(小臼歯、大臼歯)によって噛むときの役割があり、その中でも犬歯が適正な位置にある事が噛むという機能において大切となっています。

その際に歯の並びが奇麗なアーチ状を作る事で前歯と犬歯そして臼歯が噛むという機能において十分能力を発揮させる位置に収まるようになっているのですが小さな子供の顎に永久歯が生えてしまうとそれぞれの歯の種類が適切な機能を果たすための奇麗なアーチ状に並ばないという問題が出てきてしまいます。

そのため、小さな顎の子供の頃には小さい歯の乳歯が生えて適切なアーチ状の歯並びを作り、顎が大きくなってきた頃に乳歯が大きな永久歯へと生え変わってその顎の大きさに合わせて奇麗なアーチを作るというようになっています。

(関連記事:犬歯について

 

歯の並び.jpg

そして、乳歯の役割は子供の小さな顎の中で歯並びの奇麗なアーチを作るだけでなく、大人の歯が生えてくるための道しるべのようなガイドとしての役割も果たしています。

ひとたび顎の成長が完了して永久歯が生えて奇麗なアーチを作ればそれ以降歯のアーチが崩れる事もないので永久歯がその後に生え変わる必要はないという事になってきます。

ただ、どうして人の歯がこのような進化をしたのかという理由はよく分かっておらず顎の大きさに合わせて歯の大きさが合わせられていると考えると進化は本当にうまくできているなと思います。

 

近頃では様々な分野でIT化がすすめられていますが近頃では名古屋大学医学部附属病院にRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)が導入されるとニュースになっていました。RPAは主に事務作業の自動化を促進する技術のようで、私が2010年に名古屋大学医学部附属病院の麻酔科に医員として勤務していた時は手術支援ロボットのダヴィンチの導入が話題になっていましたが、今度は事務処理面でも非常に新しい技術を取り入れ始めるようですね。今池から徒歩6分の阿部歯科でも色々な場面でIT化の恩恵を受けています。そこで今回は阿部歯科で使われてる様々なIT面での技術をお話ししようと思います。

レントゲン写真は現像写真からデジタルへ

歯科医院での歯の状態を確認するレントゲン写真はもともとX線で蛍光させた光をフィルムに感光させてその後に現像し、昔のフィルムカメラのような状態で確認していましたが、現在では多くの歯医者さんではパソコン上で確認するデジタル写真に変わっています。デジタル写真で使われているのは方法にはIP(イメージングプレート)と呼ばれるフィルムとそっくりなものに撮影を行い機械で読み取ってパソコンにデータとして取り込むか、CCDと呼ばれる厚めの硬い板のようなものにX線をあてて直接パソコンにデータとして認識させる方法があります。顎全体の大きな写真を撮影する場合にはCCDが使われますが、個々の歯を撮影する地位さな写真を撮影する場合はIPもしくはCCDが使われます。

CCDは硬い板のような部品なので口の中に入れて撮影するのは患者さんにとっても大変なので阿部歯科では従来のフィルムに似た要領で使えて患者さんにも苦痛の少ないイメージングプレートを採用しています。レントゲン写真がデジタルになってパソコンで管理できるようになって患者さんにもパソコン上で細かい部分を拡大して説明できるようになったりと患者さんへの説明の際にも大変便利になっています

口腔内写真は撮影してレントゲン写真と一括管理

レントゲン写真がパソコンにデータとして取り込まれる事になって口の中の写真もレントゲン写真と一括管理できるようになりました。口の中の写真は治りにくい口内炎や腫れが確認された際に臨床経過を確認するのに大変重要です。これらの写真はレントゲン写真とも比較する事で様々な情報が手に入るためレントゲン写真と口腔内写真が同じ場所で管理できるようになったのは患者さんにとっても大変良い事です。これらのデータは歯科専用のサーバーと端末、ソフトで管理され専門の会社によって定期的な保守を受けているためセキュリティ的にも安心できるものとなっています。特にレントゲンサーバーはインターネットから切り離されていますが、院内の様々な子機で院内サーバーにアクセスしてレントゲン写真を確認できるようになっています。

治療の際の歯の色補正にもIT技術が

前歯のセラミックなど歯の色合いに重要な場面においても歯医者さんでは様々なIT技術が使われています。阿部歯科では口腔内の患者さんの歯の色と色見本となるセラミックを並べて撮影し、その写真をデータとして専門の技工士さんに送り、色見本を目印として写真の色補正を行い患者さんの歯の色を再現できるようにしています。このように患者さんの歯の色、セラミックの色見本、画像のデータ処理、という事を組み合わせる事によってより自然な患者さんの歯の色の再現ができるようになりました。

他にも口の中の光学印象の実用化(過去の記事:歯科治療の際の型取りは今後変わっていく)など歯医者さんでも様々なIT技術が取り入られる事でかつてはできなかった様々な事ができるようになってきました。そして、今後も歯科へのロボット支援など様々な技術が発達していくと思われます。

歯茎が腫れた、歯が痛い、口の中に出来物ができたなどの理由で歯医者に行った際に薬が処方される事があります。歯医者で出る薬の多くは飲み薬で時々塗り薬が出る事もありますがそれらの薬はどのような時に出るのかをお話ししようと思います。

処方せん.jpg

細菌感染には抗菌薬(抗生物質)を

抗菌薬は口腔内の細菌(真正細菌)の感染が起きた時に処方されます(※抗菌薬の種類)(※歯医者で使う抗菌薬(抗生物質))。よく起きる口腔内の感染は親知らず(智歯)が腫れたり、虫歯によって歯の神経が感染を起こし歯の根の先が化膿したり、歯周病が急激に炎症を起こしたりといった事があります。ほとんどの抗菌薬は真正細菌(※微生物とは(歯科に関わる病原菌))に有効なため口腔内の細菌が何らかの原因で歯の神経や歯周組織などに感染を起こしてそのために強い炎症と痛みを起こした時に感染を制御するために使われる事があります。

その他にも抜歯後の傷口への感染予防のために抗菌薬が処方されたり、時には抜歯前に感染の可能性を下げるために抗菌薬の前投与を行う事がありますが、最近では耐性菌の問題から耐性菌の発生の可能性を下げるために前投与が行われる事は少なくなっており、抜歯後の抗菌薬の処方も不必要に出すという事も避けられるようになってきました。

しかしながら、抗菌薬は歯科領域の感染に関してなくてはならない薬なので適応と効果を的確に理解して効果的に使う事がとても大切となっています(※抗菌薬(抗生物質など)の薬の効き目)。

痛みのコントロールには鎮痛薬を

痛い時には鎮痛薬が出ますが、鎮痛薬には感染を抑える役割はなく、あくまでも痛みのコントロールを目的として処方されます。歯科医院で出る鎮痛薬は多くは解熱鎮痛薬のアセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が処方されます。小さな子供や非ステロイド性抗炎症薬にアレルギー(※アレルギーとは)のある患者さんにはアセトアミノフェンが処方される事が多いですが、歯科医院での痛みのコントロールでは非ステロイド性抗炎症薬がよく出ます。歯科医院での痛みのコントロールにステロイド性抗炎症薬や癌の疼痛コントロールに用いられる麻薬性鎮痛薬が出る事はほぼなく、比較的一般な痛みのコントロールとして非ステロイド性抗炎症薬やアセトアミノフェンが出ます。

口内炎には塗り薬が出る事も

口内炎の処方で塗り薬が出る事もありますが、歯医者で出る塗り薬にはステロイド性の塗り薬と粘膜治癒を早めるための塗り薬が出る事があります。ステロイド性の塗り薬を使う場合には口内炎がウイルス性ではないという事を確実に診断する事が必要となる他、口内炎の原因が癌性潰瘍であった場合は塗り薬は無効となるためこの際にも診断を確実にして処方する必要があります(※ステロイド軟膏を使うのに注意しないといけない口の中の病気)。

経口薬以外の処方

経口薬以外の処方として点滴から薬を入れる場合がありますが、歯科医院内ではあまり行う事はありません。静脈から注射を刺して点滴をする必要がありますが静脈のルートを確保するために22から24Gほどの太さの針(※注射針の太さの謎(バーミンガムワイヤーゲージ))でルート確保する必要があります。歯科領域で静脈から点滴をする可能性として比較的可能性があるのが、蜂窩織炎などの激しい炎症に対しての抗菌薬による感染コントロールや、帯状疱疹ウイルスによる顔面の三叉神経領域での帯状疱疹などのウイルス感染に対して抗ウイルス薬を投与する場合などがあります。しかしこれらの対応も多くは全身管理の必要性の可能性を考えて大学病院や市民病院などへの紹介を行う事が多くなります。

歯科医院で処方される薬にも色々なものがありますが、感染や痛みの原因の判断を適切にしてそれにあった薬を処方する事が大切なこととなっています。

☆☆☆ 今池から徒歩6分の阿部歯科では患者さんの様々な口の悩みの相談に乗っています ☆☆☆

学校では新学期に入ると全校生徒を対象に歯科検診を行いますが、私が中学の時に通っていた若水にある若水中学でも学校歯科検診を行っています。

私の父親である阿部歯科の先代院長も祖父の初代院長も若水中学で学校歯科医を20年近くやっており、新学期の歯科検診の際には全校生徒の歯科検診を行っていました。私が若水中学で中学生をしていた時は毎年新学期になると祖父が学校に来て歯科検診をやっており周りの友達から冷やかされたのを覚えています。当時は生徒数もかなり多く、祖父だけでは手が回らないという事で父も手伝いにやってきたのを覚えており、少し照れくさい気持ちになったりもしました。

長く若水中学の学校歯科医をしていた阿部歯科の先代院長の父ですが、このほど定年を迎えました。若水中学の歯科検診には私も父を手伝いに行った事もあり、懐かしい気持ちで校舎に入りました。若水からすぐ近くにある歯医者の阿部歯科ですが、実は若水中学とも祖父や父を通じて40年近くのお付き合いをしてきていたのです。

学校歯科検診とは

新学期になると行う歯科検診ですが、全校生徒を対象に虫歯や嚙み合わせの問題など、歯科関係で何か治療が必要な事がないか検査しているのですが、この検査はスクリーニングと呼ばれる種類の検査で細かい精密な検査とは違いがあります。スクリーニングとは大まかに「ふるい」にかける事で細部まで審査・診断する事とは目的が違ってきます。わかりやすく言うとおおまかに口腔内に虫歯などの問題がないか見る事を学校歯科検診では行っています。そのため、学校の歯科検診ではどうしても分かり辛い、例えば歯と歯の間にできた小さな虫歯などは確認できない事もあります。そのため、学校歯科検診で虫歯がないとスクリーニングされた事と虫歯が全くないという事は一致しない事もあります。

学校歯科検診では集団を対象に大きくふるいにかけて大きな問題となる虫歯がないか確認する事が大きな目的となるので、「虫歯かな?」と気になる事があれば歯科医院を積極的に受診されるといいと思います。

虫歯なしと判断されたら歯医者を受診しなくてもいい?

学校歯科検診は集団を対象にしたスクリーニングという手法であるのでやはり虫歯の確認の取りこぼしという事はある一定の確率で起こる事があります。そのため、虫歯がないと診断されても精密検査という意味で一度歯医者に受診するのも良いと思います。それとは別に、歯科検診で虫歯があると診断された場合は実際に目で見て虫歯を確認されているので早めに歯科医院を受診された方が良いと思います。

学校歯科検診で要治療の紙をもらったら

検診の結果、治療が必要という紙をもらったらやはり少し気が重いものですよね。どうしても、後に後にと後回しにしてしまいがちだと思いますので、なるべく歯医者さんに入りやすくて気が重たくならなそうな歯科医院を選んで思いっ来て気分を一新して行かれるのもいいかもしれません。

どうしても、要治療の紙をもらうと削って痛いのでは、という気持ちが出てきてしまうかもしれませんが今では表面麻酔や電動麻酔など痛みを極力和らげる方法で麻酔する技術も出てきています。阿部歯科でも患者さんが嫌がる痛みという事に対しては「痛くない治療」に力を入れて表面麻酔や電動麻酔などを使った技術を最大限に活用しています。

若水の歯医者として40年近く学校歯科医師をしてきた阿部歯科もこれからもより多くの地域の方々の口の中の健康を守っていけるといいなと思っています。

執筆:阿部歯科副院長 阿部利晴

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こんにちは、今回は歯医者に行くとほぼ間違いなく行うレントゲン撮影のお話を少ししようと思います。

歯医者に行くとまずはレントゲン撮影をしますよね。患者さんの中には、レントゲン撮影ってする必要があるの?と思う方もいるかもしれませんね。では、レントゲン撮影をしないとどうなるのかと言うと、一言で言うと「口の中で何が起きているのか分からない」という事になります。目で見えないものを見るために使うのがレントゲンなのですが、レントゲンの画像がないと直接見えない病気は分からない、という事になります。

レントゲン写真では何を見ているのか

例えば、歯周病、歯と歯の間にある虫歯、虫歯の深さ、骨の中に埋まった親知らずの位置、骨の中にできてしまった出来物、鼻の奥にある空洞に貯まった膿(いわゆる、蓄膿症の膿)、歯の神経の病気とそれによってできてしまった膿など、これら全部はレントゲン撮影をしてレントゲンの画像を見ないと分かりません。つまり、見ても分からない病気を見つけるために行うのがレントゲン撮影という事になります。「レントゲン」というと、被爆を気にされる方もいますが、そもそも被爆って何でしょうか?

被爆とは、簡単に言ってしまえば体の細胞に受ける「ダメージ」の事です。では、この「ダメージ」は、レントゲンを取らなければ避けられるのでしょうか?答えは「いいえ」です。普段の日常生活を送っているだけで常に被爆はしています。これは日本で生活していても海外で生活していても同じです。それは、なぜかと言うと被爆の原因となる放射線は常に宇宙から地球に降り注いでるからなんですね。太陽の光と同じように地球に降り注いでいるわけです。こういった日常生活で自然界から受ける放射線を自然放射線と言います。

普段生活していても自然放射線の影響を受けている

実は太陽の目に見える光も、レントゲン撮影のX線も、肌を黒くする紫外線も、体を温める遠赤外線も全部同じ電磁波と呼ばれる種類のものなのです。大きな違いは、それぞれの持つエネルギーです。エネルギーが高ければ体の細胞はよりダメージを受けやすいですし、エネルギーが低ければダメージを受けにくい、という違いが出てきます。この、「電磁波」ですが、先ほど書いたように宇宙の全方向から常にある程度降り注いでいます。では、それは、どの程度なのか?というと非常に大まかですが、年間で普通に生活していて自然から受ける放射線の影響は歯医者で取るレントゲンに換算して50から150回分ほどと言われています。

この、自然に受ける放射線ですが、空の空気の粒子によって薄められているため飛行機で高い所を飛べば飛ぶほどたくさん受けるという事実があります。そのため、名古屋からアメリカまで行けば歯医者で受けるレントゲン撮影よりも多く影響を受けると報告されています。そのため歯医者で受けるレントゲン撮影が日常生活に及ぼす影響は非常に少ないと言われています。

歯医者でとるレントゲンの種類

病気を見つけるために歯科医院で行うのがレントゲン撮影ですが、大きなのや小さなのを取ることがありますね。両方とも同じレントゲン撮影ですがその目的は大きく異なります。大きさの違う同じレントゲン撮影のように見えますが、実は撮影の原理から違ってきます。地図に例えると、大きなレントゲン撮影がおおまかな日本地図で小さなレントゲン撮影が自分の住んでいる詳細な地区の地図、という事になります。日本の地図を見れば隣の県の位置や形も分かりますが、自分の家の細かい場所は分かりません。自分の住んでいる地区の地図を見れば自分の家の場所や道路やご近所さんの位置も分かるが隣の県はそこにあるかどうかも分からない。というような感じにすごく似ています。そのため、目的によって使い方が全然変わってくるのですね。

レントゲン写真で分かる事

さて、レントゲンの撮影と言ってもそこには驚くほど多くの情報が秘められています。そこに見えてくるのは虫歯の有る無しだけではありません。歯周病の進行状態、歯の根の治療の経過、骨の密度、骨の硬さ、咬み方の習慣から引き起こされる病気、歯茎にできた出来物の状態、骨の中に貯まった膿や出来物の存在、顎の関節の状態、咬む力、蓄膿症があれば鼻の感染から来てるのか歯の感染から来ているのか、などレントゲンを見る力(読影)に慣れていれば慣れているほどありとあらゆる診断ができます。私の場合は、大きなレントゲンを撮影した場合は画像の外側から中心に向かって円を描くように見ていきます。そうする事で日本地図を海から自分の住んでいる地域をぐるりと取り囲むように段々と自分の住んでいる地域に向かって確認していくようにレントゲンでも見ていく事ができるからです。

レントゲン撮影で見られる画像は濃度の濃淡と形だけで表されるため、その濃度と形を読み取る力が大変重要になってきます。その濃度からそれが骨なのか、それとも炎症によって作られた硬い反応物なのか、形からそれが治療する必要があるものなのかないものなのか、対象とする病気と周りの構造物の形と位置関係から見えてくる臨床診断名。レントゲン一つで数え切れないほどの目に見えない情報が入ってきます。

そのため、歯科医院では患者さんの体のために可能な限り多くの情報を手に入れようとしてレントゲン撮影をするわけですね。

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