【歯科治療系】噛み合わせの理論の推移
こんにちは。千種区から徒歩5分の歯医者、阿部歯科 院長です。本日も患者様のお悩みへお応えする内容から、最新の歯科治療に関する話題まで幅広くお届けします。
「噛み合わせ」についての話題は、患者様からも度々ご質問をいただきます。
今回は歯科業界の中でも、専門の歯科医が興味を持っている「噛み合わせ」、いわゆる咬合と言われる中でも、噛み合わせの理論の推移へ着目し解説します。
現在 主流となっている咬合についての考え方は、様々な歴史の変遷から成り立っていることになります。
【記事の更新日】2020年10月19日

噛み合わせ理論:ナソロジー理論について
1920年代に「ナソロジー」という理論が出てきました。1921年に顎関節における下顎頭の顆頭という部分に左右の顆頭を通る回転する軸であるヒンジアキシスというものがあることが証明されました。このことから、さらに咬合学が発展していきました。
「ナソロジー」という言葉は実は造語です。ナソという顎を表す言葉と、フィジオロジーという生理学を表す言葉との融合で、ナソロジーという言葉が出来ました。
これは顎口腔系を機能的な一つの単位として研究し、歯科治療を行うことを目的とする学問です。
これは顎口腔系を機能的な一つの単位として研究し、歯科治療を行うことを目的とする学問です。
1929年にパントグラフの前のナソグラフが出来ました。そのナソグラフを活用した噛み合わせの機械(咬合器)であるナソスコープが1934年に開発をされました。
そのようにして、「ナソロジーの基礎」が出来上がってきました。
どのような世界でも、開発に開発を重ね、発展していくものだということです。噛み合わせについても同様です。
そのようにして、「ナソロジーの基礎」が出来上がってきました。
どのような世界でも、開発に開発を重ね、発展していくものだということです。噛み合わせについても同様です。
顎関節における回転する軸:ヒンジアキシス
少し歯科医療に関する専門的なお話となりますが、ヒンジアキシスは顎関節における回転する軸で、その中でも最後上方にある時の回転軸をターミナルヒンジアキシスといいます。
そこでの回転運動をする位置を中心位ということがあります。
この中心位には諸説があり、多様な見解がありますため、おおよそそのような位置だと認識いただければと思います。
そこでの回転運動をする位置を中心位ということがあります。
この中心位には諸説があり、多様な見解がありますため、おおよそそのような位置だと認識いただければと思います。

総入れ歯の時に与えられる噛み合わせ:バランスドオクルージョン
初期のナソロジーでは「バランスドオクルージョン」が、天然歯における理想の噛み合わせと考えられていました。ただ後に修正されることとなります。このバランスドオクルージョンはどのような場合に使われるかと言いますと、総入れ歯のときに与えられる噛み合わせとなります。
ミューチュアリープロテクティッドオクルージョンとは?
天然歯でバランスドオクルージョンを与えてしまうと、色々と不具合が出てしまう歴史により、新たな噛み合わせの理論が出てきました。
顎を横にずらした時、犬歯を滑っていく噛み合わせで、中心位では奥歯がカスプトゥーフォッサで接触する噛み合わせであり、これをミューチュアリープロテクティッドオクルージョンと呼びます。
このミューチュアリープロテクティッドオクルージョンは、厳密には犬歯誘導咬合とは違います。
顎を横にずらした時、犬歯を滑っていく噛み合わせで、中心位では奥歯がカスプトゥーフォッサで接触する噛み合わせであり、これをミューチュアリープロテクティッドオクルージョンと呼びます。
このミューチュアリープロテクティッドオクルージョンは、厳密には犬歯誘導咬合とは違います。
グループファンクションドオクルージョン
実際の歯科治療の臨床では、ナソロジーを元とした歯科治療は様々な点で大変だったため、1961年にグループファンクションドオクルージョンという新理論が発表をされました。
当初はバランスドオクルージョンからクロスアーチバランスとクロストゥースバランスを取り除くことが良いとされ、ロングセントリック理論が導入されました。
ちなみにナソロジーでは、ポイントセントリックで考えられています。
ロングセントリックはその後、パンキー・マン・スカイラーシステムへと発展していきます。
そして、その後も様々な機器の開発と考え方の変遷で、新たな噛み合わせ理論の考え方となっていきます。
当初はバランスドオクルージョンからクロスアーチバランスとクロストゥースバランスを取り除くことが良いとされ、ロングセントリック理論が導入されました。
ちなみにナソロジーでは、ポイントセントリックで考えられています。
ロングセントリックはその後、パンキー・マン・スカイラーシステムへと発展していきます。
そして、その後も様々な機器の開発と考え方の変遷で、新たな噛み合わせ理論の考え方となっていきます。

噛み合わせでお困りの方も、千種区の阿部歯科へご相談ください
阿部歯科では最新の噛み合わせ理論に基づく、適切な噛み合わせ治療も行っております。
「食事中に顎の音が気になる…」「顎関節症かも…」「お口が大きく開かない」など、噛み合わせに関するお悩みは多岐に渡ります。
「食事中に顎の音が気になる…」「顎関節症かも…」「お口が大きく開かない」など、噛み合わせに関するお悩みは多岐に渡ります。

そのような噛み合わせでお困りの患者様のお悩みについて、詳しくお聞きし、それぞれの患者様の症状に合った歯科治療をいたします。
昔は解決が難しかった噛み合わせ治療も、新たな治療理論の進化により可能となっている場合もあります。まずはお気軽に、お電話・メールください。
【記事の執筆者】
千種区の歯医者 阿部歯科院長 阿部 丈洋(あべ たけひろ)

≪院長の主な経歴≫
1978年:名古屋市千種区生まれ
1997年:名古屋 東海高校 卒業
2003年:奥羽大学 卒業
2003年:愛知学院大学歯学部研修医、稲沢市民病院勤務
2004年:愛知学院大学第2口腔外科 勤務
2005年:岐阜県立多治見病院 救命救急、麻酔科レジデント
2006年:愛知県済生会病院 歯科口腔外科 医員
2009年:加藤歯科 勤務
2016年:オカダ歯科クリニック 勤務
2018年:千種区の阿部歯科 院長就に就任
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