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顎関節症のタイプとその特徴:12月27日リライト

名古屋市千種区の阿部歯科 院長、阿部丈洋です。
患者さんからご相談・お問い合わせいただくことの多い「顎関節症」

顎関節疾患には様々なタイプがありますが、今回はこの千種区池下の歯医者さんブログで、そのうちのいくつかをご紹介していきたいと思います。
顎関節は、からだの他の部分の関節と同じようにさまざまな疾患におかされてしまう可能性があることは否定できないと考えます。特に顎関節は「咬合機能に関する問題」が絡んできますので、より複雑になってしまうのかもしれません。
 
再執筆日:2017年12月27日18:30
 
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退行性関節疾患について

「退行性関節疾患」に対して、用いられます同義語にはいろいろあります。
その中には関節症、変形性関節症、骨関節炎そして退行性関節症などの言葉があげられます。ここで言う、「変形性関節症」という言葉には、関節表面の軟組織の退行性変化と摩耗、また、その基底骨に同時に起こります改造変化を特徴とします滑膜関節の非炎症性疾患ということになります。
 
顎関節におけます変形性関節症の頻度としましては、年齢と共に増加するともいわれています。
しかしながら、まれではありますが40歳以前に発症するとも言われております。変形性関節症の臨床的徴候のひとつとして最もよくみられますことに、顎関節の音であるクレピテーションがあるとされています。

1975年のHansson&Milnerの調査によりますと調査対象者の約25%にみられたそうです。

リウマチについて

顎関節の炎症性関節疾患のうちで最も重要になりますのは、このリウマチ性関節炎(RA)になりまして、これは全身的な結合組織の炎症性疾患となっております。
このリウマチ性関節炎は全身のあらゆる関節をおかしますが、しばしば末梢の関節、手足の指の関節から始まり、隣接部に徐々に広がりまして膝や肩などの大きな関節に至るとされています。
 
リウマチ性関節炎に起因する顎関節の症状としましては、全身の疾患状態の深刻さにもよりますが、ある研究によりますとリウマチ性関節炎の約2人に1人が顎関節に症状をもったことがあるとのこと。

この疾患はたいていは30歳代半ばから始まりまして、機能障害を伴うような重大な症状はおよそ10-15%の患者さんにみられるそうです。

外傷性関節疾患

外傷性関節疾患は、関節組織の過度な外傷にたいします炎症性の反応とされています。
顎関節におきましては下顎頭の骨折、つまり下顎頭下部や関節包内の骨折に併発することがあるそうです。

臨床的には痛みによる運動制限や浮腫による関節部の腫脹があります。通常は片側の顎関節でこうした状態になり、腫脹した関節には強い圧痛がありまして、関節内の浮腫により下顎が反対側に変位して咬合が合わなくなることがあります。

 
 
本記事の執筆者:歯科医師  阿部 丈洋 (あべ たけひろ)
 
【経歴について】
1978年:名古屋市千種区生まれ  1997年:愛知県内の東海高校を卒業  2003年:奥羽大学を卒業
2003年:愛知学院大学歯学部研修医、稲沢市民病院にて勤務  
2004年:愛知学院大学第2口腔外科にて勤務
2005年:岐阜県立多治見病院 救命救急、麻酔科レジデント
2006年:愛知県済生会病院の歯科口腔外科 医員
2009年:加藤歯科にて勤務  2016年:オカダ歯科クリニックで勤務
2018年:阿部歯科 院長就任
 
【治療に対する考え】
人間おひとり、ひとりの性格が異なるのと同様、「お一人お一人が必要とする治療」にも違いがあります。そのため、治療の必要性についてしっかりと説明を行ったうえで、各患者様に適した治療計画を立案します。ただ治療を進めるのではなく、患者に信頼いただき、安心して治療をお任せいただけることを重視しています。
 

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