こんにちは、名古屋市千種区 にある歯医者の阿部歯科の阿部利晴です。
皆さんは歯医者さんにいくと、歯石がついている事を指摘されて歯石を取ったことはありますか?歯石がついていると口の中で汚れがたまりやすくなってしまうため歯周病の原因にもなるので歯石を取るのですが、部位によって歯石がたまりやすい場所があるのをご存知でしょうか?
歯石のつきやすい場所
歯石は歯の周りにたまったプラークという汚れが硬く石灰化した、歯石という文字の通り石のような付着物なのですが、この歯石は口の中で比較的できやすい場所があります。歯石は元々は柔らかい汚れであるプラークが唾液の中に含まれるミネラルの成分で硬く石灰化していくのですが、唾液が関係するだけあって口の中でもこの唾液が出てきやすい場所に比較的たまりやすい傾向があります。
汚れがたまりやすくかつ、唾液が多く出て来る場所という事で、下の前歯の内側と上の奥歯の外側が比較的歯石ができやすくなっています。
特に下の前歯の内側は意外と歯磨きでも磨きにくかったりするので知らない間に汚れがたまってしまい、その汚れが歯石になっていたりします。この部位は、自分で鏡で見てみるとギリギリ見える事も多いのですが、歯の周りにやや黄色味を帯びた歯の色とは少し違う硬いものがついていればそれが歯石である事が多いです。
歯石は段々と硬くなる
この歯石は歯にしっかりとくっついてしまっているので自分では簡単には取れない上に、時には歯茎に埋まってる歯の深い位置までついてしまっている事もあります。歯石は長い事ついたままだとさらに汚れがつきやすくなって歯周病の原因になったりします。長い事つき続けた歯石は石灰化の具合も高く、歯石を取る時になかなか取れない場合もあります。逆にできたばかりの歯石は比較的柔らかく、歯石も取りやすくなっています。
歯石のできる速度は人によって違いますが、早い人だと歯石を取ってから1ヶ月後にまた歯石ができている人も中にはいます。歯石の原因の一つは歯についた汚れなので、歯についたプラークを歯磨きでしっかりと取る事が大切ですが、歯並びの関係で歯磨きがしにくくなっている場所がある場合にはそのような場所に歯石ができやすくなる傾向がある場合もあります。そのため、歯ブラシだけでは届きにくい場所があれば歯間ブラシや糸ようじも使いながら歯を磨くといいかもしれません。
下の前歯の内側や上の奥歯の外側以外にも汚れがたまりやすくなっている場所にはどうしても歯石ができやすくなっているので、歯はこまめに磨いて口の中の汚れであるプラークを取ることが歯石の予防には大切になってきます。