千種区の歯医者 阿部歯科副院長が「歯科医院選び」「歯科治療」に関する新情報をお届けします。
本日の副院長ブログでは、先日実際に患者さまからご質問いただいた「歯に歯科治療の制限、治療回数制限とかはありますか?」といった質問に対する答えをお伝えしたいと思います。
歯科医院での治療が終わったら、再度虫歯になったり歯周病になる可能性を減らすため、定期検診と口腔内の清掃を強く推奨しています。
虫歯や歯周病を完全に発生させなくする事は難しいです。ですが定期的な歯科検診と口腔内の継続的な清掃、家庭での歯磨きにより、可能な限り再治療を減らしていきたいと考えています。せっかく治療をして状態が良くなっても、半年後や1年後に再度同じ治療をしなければならないくなっては、意味がありません。
(記事の追記:2020年4月2日)
(記事の更新:2020年11月20日 17:00)
歯の寿命は歯科治療5回分まで
定期的な歯科検診と口腔内の清掃によって、虫歯や歯周病をできるだけ起きないようにし「それでも、虫歯になったら治す」といった方法を取った場合でも実は気にすべき問題があります。それは治療回数の限界というものです。虫歯になった際の歯の寿命について、例えば例をあげると・・・
・小さな虫歯ができたため、プラスチックで埋めて治す
・治した場所の下が虫歯に歯なり、金属の詰め物を入れる
・金属の下から虫歯になり、より大きな金属の詰め物を入れる
・虫歯が神経までいってしまい、神経を抜いて歯へ被せ物をする
・今度は被せものの下から、虫歯になり再度虫歯を削って被せ物を入れる
・再度虫歯になったが歯がほとんど残らず抜歯となる
といったようなライフサイクルをたどります。
このように、歯科治療を繰り返すほど本来の歯の部分はなくなっていき、虫歯の再発を繰り返してしまうと、最終的には歯を抜かざるをえなくなる流れをたどっていきます。
そして、1本の歯が抜歯へと至る治療回数の平均は約5回と言われています。
つまり、平均し5回虫歯を再発すると抜歯となってしまうのです。これは平均回数のため、虫歯が大きくなりすぎ、1回で残念ながら歯を抜かざるをえなくなる場合もあれば、8回の歯科治療を繰り返すといった人も実はいます。
そのため、いかに虫歯を放置したまま大きくしないか?人生の中でいかに歯科治療回数を減らすか?といった点がご自身の歯を保つために非常に重要です。
同じ歯を5年ごとに治療すれば、5回分は25年です。
日頃の定期検診と口腔内清掃、自宅での歯磨きによって、10年に1回の治療にまで抑えた場合、5回分は50年という計算になるので大きな差が出ます。
(関連記事:虫歯を取らずに虫歯の穴の封鎖だけを行うとどうなるか)
虫歯は一度なると、再度なりやすい!
一度虫歯になると、その部分を人工的な何かで詰めたり覆わないといけませんが、実はどんなに優れた素材でもやはり自分本来の歯にはかないません。
本来の歯と治療素材は通常しっかりと接着させます。本来の歯をつなぎ目のない一枚板だとすると、治療後の歯はつなぎ目のある板のようなもので、どうしても汚れがたまりやすくなります。
そのため、歯科治療が終わったら、その部分についてどうしたら虫歯になりにくくなるのか?という部分へ焦点を当てる事が大切です。
千種区で虫歯治療をするなら、一度ご相談ください
阿部歯科では、ただその時点での虫歯を治療するのではなく、「治療完了後も長く虫歯にならない」といった点へ注力しています。
虫歯治療について、多様な治療方法がある中、その患者さんにとって本当に必要な治療とうはどのような治療か?をよく考え、むし歯治療を行います。
そのため、短期だけではなく、中長期的な治療計画も重要となってきます。また患者様ごとに食生活やライフスタイル、お口の状態は異なるため、くわしく現在の状態を拝見の上、適切な治療を検討します。大人の方とお子様とでも、行うべき治療は異なってくるため、むし歯治療や歯周病治療はやはり治療計画が重要となってきます。
【記事の執筆者】
名古屋市千種区の阿部歯科 副院長:阿部利晴(あべ としはる)
「患者様の心に寄り添う歯科治療を行う」をモットーに日々、より良い歯科治療の提供に努めています。常に新たな治療技術そして知識を取り入れ、患者様により快適に、より安心して治療を受けていただけますよう、様々な取り組みを行っております。
歯やお口のことなら、何でもお気軽にお尋ねください。お一人一人の患者様のお役に立てるのが私の喜びです。
≪副院長 これまでの主な経歴について≫
1980年:名古屋市千種区生まれ歯科医師の祖父と父親を持ち地元で育つ
≪副院長 任命状について≫
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