日増しに寒さが強くなっていますね。千種区池下の阿部歯科の院長、阿部歯科です。今回は脊椎動物の歯についてお話ししたく思います。
最古と言われます脊椎動物は約5億年前に生息していました無顎類とされています。顎がはっきりしていなくて、食物を吸いとって食べていたとされています。噛むという動作ではなく、吸引による食物摂取をしていたらしいです。現在にいる生物で例えますとヤツメウナギによくにているそうです。顎がないので吸って食事をするなんて我々にはなかなか想像ができないことですね。
もう少しあとの、無顎類になりますと十分には発達していないですが、はっきりと顎とわかるような組織を持った原始的な魚の登場も認められるそうです。原始的な下顎と上顎、そして顎関節を形作っていたらしいです。もうそれらの魚は現在絶滅しているとのことですが、どうやら体を装甲していたばかりではなく、口の中にも歯のような組織も持っていたとのことです。
軟骨魚
サメやエイは軟骨魚とされていまして、それらの歯は同形歯型で単椎歯型、多換歯性な特徴があるようです。同じような単純な歯で、生えかわりができるような性質があるのですね。それらの歯は顎に広く付着していて歯の脱落や交換は適当に起きるのではなく、正確な順序で行われるそうです。食物の補食においても引きちぎるのに都合がいいように、鋭く細い刃をもって配列しています。ですので、日とがまれにサメにおそわれると重症を追うことにもなります。顎の動きとしては横には動かせない、犬のような噛みかたになると思われます。
硬骨魚
硬骨魚は軟骨魚よりももっとたくさん歯があるそうです。本来ある位置以外にも上顎や喉の方、舌にもあったりするとのことです。まるで、非常に精巧に出来ている粉砕器みたいですね。肺魚を含みます原始的な硬骨魚からは、デボン紀に陸上に上がってきた脊椎動物がいるそうです。餌を求めて陸に上がってきたのですね。シーラカンスの祖先ではないのでしょうか。
両生類
陸生の両生類では陸上で歩行ができるように発達しました。カエルやサンショウウオがそれに当たります。噛みかたはやはりカプカプとした動きになりまして、すりつぶしたりする機能はないみたいです。強力な舌骨の力をかりて、強い噛みつき動作をするそうです。
爬虫類
原始的な両生類のなかから爬虫類が進化してきました。歯と頭蓋骨がよく発達してきたみたいです。強固な頭の骨のおかげで、口がより効果的な補食器官に発達してきました。そして爬虫類は空気を含めた生体環境によく順応して、陸上と水中を支配するようになってきました。生物の進化とは誠に偉大ですね。