歯を失ってしまった際にする治療法にはインプラントやブリッジ、もしくは入れ歯など様々な方法がありますが、今回はブリッジについてお話をしようと思います。
記事の追記:2020年5月14日
ブリッジという言葉は聞いた事があるものの
ブリッジという言葉はどこかで聞いた事がある方も多くいるかもしれませんが、なんとなく歯と歯の間に橋渡しをするという事を知っている方もいるかもしれません。
歯の負荷としては失った歯が1本でその間に橋渡しをする場合は元々3本だった歯を橋渡しにかけた2本の歯で負担しないといけないという負担の問題もありますがその他にも歯にはそれぞれ役割があるという点にも注目しないといけません。
ブリッジをかける事で変わる歯の動き方
普段あまり気にされる事はないかもしれませんが、歯は実は物を噛んだ時にわずかに動いています。
健康な歯では物をかみしめる事でおおよそ0.5mmの動きがあると言われています。
この動きはそれぞれの歯の役割にも関係していて奥歯だと噛んだ時の負担に強く、糸切り歯だと歯をギシギシした時の負担に強いといったように歯それぞれで動きに対する得意不得意があります。
健康な状態ではこれらの動きがそれぞれの歯の得意不得意に合わせるようにうまく振り分けられているのですがブリッジをかけた場合には橋渡しをした歯が一つの塊となって同じ動きをする事になります。
そのため例えば糸切り歯の後ろの歯を失ってしまいその奥の歯とブリッジをかける事になった場合は上に書いたようなそれぞれの歯に対する得意不得意の動きを同時に複数の歯で負担していくことになります。
そのためブリッジでも失った歯が多くなり、ブリッジの長さが 長くなればなるほどそういったそれぞれの歯に対する得意不得意の動きを共有する事になっていきます。
歯を連結したりブリッジをかける場合の目安
このようにブリッジをかけた場合、時にはその歯が不得意な動きを負担する事になる場合もあります。
そのために歯を連結したりブリッジをかける場合にはかける範囲の目安というものがあります。
それは左の糸切り歯から右の糸切り歯までを1つのブロック、残りの左側の歯を2つ目のブロック、残りの右側の歯を3つ目のブロックとして、そのブロック内で連結やブリッジをかけるといった目安です。
ただしこれは目安であって歯の失いかたによっては物理的にブロック間をまたがないとブリッジをかける事ができない場合もしばしばあります。
例えば糸切り歯の後ろの歯を失ってしまってブリッジをかける場合にはどうしてもブロック間をまたがないとブリッジをかける事が物理的に不可能という事になります。
そのため、これらは目安であって実際には治療の制約上その通りにできない事もあります。
このように橋渡しをするブリッジといっても様々な事を考えながら支台となる歯を決定していかないといけないのです。
さらに、ブリッジによる歯の治療をする場合には他にも歯の神経が生きているのかすでにないのか、歯の神経が生きている場合には歯の神経を抜くのか抜かないのか、といった様々な要素もからんできます。
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