千種区の痛くない歯医者

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こちらはコラム記事になります。
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歯科医師の祖父の思い出

こんにちは、千種区池下の阿部歯科副院長の阿部利晴です。

私は歯科医師になって13年になりますが、私が小さい頃にも祖父から歯科治療の話をよく聞いていました。当時話してくれた内容も小さい私にはよくわかりませんでしたが歯科医師になって13年経った今では話の内容だけではなくその歯科医師としてのあり方にも感じる事が多くあります。

祖父の思い出

私自身は祖父の治療を実際に見た事はありませんが、阿部歯科には戦後の開業当時から祖父が使っていた様々な治療道具がしまいこんでありました。今ではすでに使わなくなった道具や器具ばかりですが祖父の当時の仕事ぶりが思い浮かぶようでした。私がまだ小学校低学年だった時に祖父が私に歯の治療の詰め物についてある説明をしてくれました。詰め物には金と銀と鉄の詰め物があってそれぞれに詰め方が違うという説明でした。金と銀と鉄の詰め物は今考えれば、ゴールドの詰め物、今では使われないアマルガムの詰め物、保険の金属の詰め物、の事だったのだと分かります。

歯科医師の祖父.jpg

祖父からのクイズ

しかし、当時祖父はゴールドの詰め物、アマルガムの詰め物、保険の金属の詰め物、というような説明はせずに「金と銀と鉄」というように非常に馴染みの持てる説明の仕方をしてくれました。この事から当時の祖父がどれだけ相手(患者さん)が分かりやすい患者さんに寄り添った説明の仕方をしていたかが思い浮かびます。そしてその「金と銀と鉄」の詰め方に関してもどうしてこれが入るんだろう?というようなクイズのような話をしてくれました。当時の私が「これでは銀の詰め物が入らない」と聞いたら祖父は「どうしてか考えてごらん」と優しく笑って答えました。

結局当時の私は答えが分からないままでしたがそのクイズも歯科医師になる事で解く事ができました。十数年間かけた祖父からのクイズは歯科医師になる事で解けましたが祖父は私が大学受験前に亡くなっており、私が愛知学院の歯学部に入った事も歯科医師になった事も知らずに亡くなっております。

しかしながら、今思い返す祖父の姿は歯科医師としてあるべき患者さんに寄り添った歯科医師として私の心の中にあります。亡くなった後からも故人に学ぶ事は非常に多いのだと心の底から感じ入ります。

ところで、祖父からの銀の詰め物のクイズの答えですが、「銀」は今は水銀の問題があり使わなくなったアマルガムという金属の事なのですが、アマルガムは水銀を成分とした金属で詰める前は粉と液に分かれており、混ぜ合わせる事で柔らかい状態から硬く硬化して合金を形成します。そして歯とくっつくわけではないので固まった後は取れないように歯の穴の中で引っかかりができるように詰め込まないといけません。「銀の詰め物が入らない」のではなくて、「銀の詰め物が穴の中で固まった後に出ていかないようにしてある」というのが答えだったのですね。

小学校低学年だった私が未だに覚えているくらいですから祖父のクイズの出し方はとてもうまく興味を引くものだったのだと思います。

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