日本とアメリカの歯科医療事情は大きく違いますが、日本人がアメリカに行った場合に歯科治療の保険の制度や治療の流れといった部分で大きく戸惑う事があると思います。逆に日本に来日する外人にとっても長期で滞在する場合に日本の歯科治療の保険制度や事情は戸惑う事があるのだと思います。
つい先日、私が働いていたアメリカのペンシルベニア大学歯学部の歯周病学講座で講師をしている友人からいとこがちょうど愛知県で働いていると連絡をもらったのでいとこ夫婦に連絡を取って会ってきました。私にとって久々の国際交流という事でしたが色々と話を聞けました。
最近のアメリカ就労ビザは取りにくくなっているらしい
私がペンシルベニア大学の歯学部で教員をやる際には大学と教員としての雇用契約を結んだのですが、その際には大学で働くために専門職就労ビザのH1Bというビザの取得がアメリカで必要となりました。アメリカで雇用契約を結んで働く際に就労ビザが必要となるのですが最近はその就労ビザが前よりもおりにくくなっているとの事でした。
アメリカで永住する場合は就労ビザで働いた先にはグリーンカードの取得やアメリカ市民権の獲得などのステップがあるのですが、どんどんとそのハードルもあがっているそうです。
アメリカで歯科医師を目指す日本人も
アメリカは世界で最初に歯科医学専門の論文雑誌や歯学部ができた国であるという事もありやはり歯科医療技術もすすんでいます。そういった歯科医療知識や技術を学ぶためにペンシルベニア大学の歯学部でも海外から受講できるコースがあり歯内治療学やインプラント学といった講座で数日から長いものでは1回3ケ月の歯科医療技術受講を計4回など様々なコースが用意されていました。日本から受講に来た先生方は開業医の先生方が多かった印象を受けます。
それとは別に歯学部の歯内治療学や歯周病学講座や矯正学講座などのレジデントとなりアメリカで永住して歯科医師を目指す日本の先生もいました。アメリカでレジデントとなり専門医を取得して日本に帰国される先生も何人かいましたがアメリカで永住して歯科医師として働く事を目指す場合は最終的にはグリーンカードの取得かアメリカ市民権の獲得が必要となるのですが、グリーンカードを取得する場合は大学のサポートが心強い味方となります。
歯内治療や歯周病治療や他の様々な歯科治療に関してアメリカで直接学べない場合でも最新の技術や情報を得るにはやはり出版される論文をこまめに読み続けて勉強しつづける事が大切となるので日頃から歯科治療の最新技術や考え方を確認し続ける事を千種区の歯医者の阿部歯科では大切にしています。