こんにちは!名古屋市千種区の歯医者の阿部歯科副院長です。
「昔歯に詰めた詰め物が取れてしまった!」そんな経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?実際、歯の詰め物が原因で当院へいらっしゃる患者様は多いです。
そこで今回は、詰め物が取れる原因とその対処について詳しくお話いたします。
記事の更新:2021年5月21日17時
詰め物が取れる原因は何?
詰め物が取れる原因で、一番多いのが「齲蝕の再発」です。
詰め物を詰めた隙間からの辺縁漏洩により、詰め物の下に「2次齲蝕」が発生し詰め物が取れるケースです。
2次齲蝕の発生は、口腔内清掃の問題やセメントの溶出などの原因が考えられますが、いずれにせよ詰め物の下からの齲蝕で歯質が崩壊し脱落してしまう結果になります。
齲蝕による補綴物の脱落以外にもいくつか原因はあります。
夜間の歯ぎしりの強い人の場合、通常であれば歯をギリギリした時、犬歯が当たる犬歯誘導という噛み合わせになっていますが、歯ぎしりによる咬耗で小臼歯や大臼歯もギリギリした時に当たる症例もあります。
この際に当たり方によっては、ギリギリした時に詰め物に側方の力がかかりやすくなり、補綴物の脱落の原因となります。
取れた詰め物は再び付けること可能か?
取れた詰め物に対し、どのような歯科的処置を施すか?という判断をしなければなりません。
詰め物がセメント溶出などにより取れ、さらに2次齲蝕がない場合、補綴物を再び付ける試みをします。
しかしながら再着は場合によっては応急的な処置に過ぎず、その後も補綴物の脱落を繰り返すケースもあり、補綴物の再製を必要とする場合もあります。
口腔内に咬耗が強く認められ、夜間の歯ぎしりが疑われる場合は補綴物の噛み合わせを調整し再着する必要があります。
取れた詰め物は捨てないようにする!
前項で書いたように補綴物の脱落後に齲蝕が確認できない場合、「補綴物の再着」を試みるケースもあります。
その際は脱落した補綴物を再度着ける必要があるので、脱落した補綴物をできるだけ紛失しないようにしましょう。
脱落した補綴物がなくなってしまった場合、再度作り直す必要が出てきます。その場合、最初の型取りからやり直さなければならないため、注意すべきです。
もし歯が欠けてしまった場合は?
詰め物が取れた際、歯が一部欠けているケースもあります。この場合は2次齲蝕がなくても、詰め物の形が合わなくなってしまっているため、補綴物の再製をしなければいけません。
歯の欠けた場所は形がいびつになっている事が多く、再度形を整えるように削り型を取って治すといったフローです。
歯の詰め物が取れる理由は様々ですが、その脱落原因によって歯科治療法が変わってくるため、脱落の際に痛みを感じるかどうかという点と合わせ、治療方針を決める必要があります。
歯の詰め物で困ったら…千種区の阿部歯科へご相談ください
冒頭で述べましたように当歯科医院へお越しくださる患者様は「他院で詰め物の治療をしたければ、取れてしまった…」といったケースが少なくありません。
まず取れた要因を解明すると共に、今後どういった歯科治療を進めるのが最適か?をしっかりと検討した上で治療を開始します。
何故脱離の理由を明確すべきか?というと、患者様ごとに口腔内の環境や食事の際や普段のクセ等が異なり、そういった癖による脱離の場合、また同じ要因で取れてしまう可能性があるからです。
阿部歯科では「詰め物の歯科治療後、長く安心して過ごすことができる治療」へ力を入れております。詰め物でお困りでしたら、一度ご来院ください。
【記事の執筆者】
名古屋市千種区の阿部歯科 副院長:阿部利晴(あべ としはる)
「患者様の心に寄り添う歯科治療を行う」をモットーに日々、より良い歯科治療の提供に努めています。常に新たな治療技術そして知識を取り入れ、患者様により快適に、より安心して治療を受けていただけますよう、様々な取り組みを行っております。
歯やお口のことなら、何でもお気軽にお尋ねください。お一人一人の患者様のお役に立てるのが私の喜びです。
≪副院長 これまでの主な経歴について≫
1980年:名古屋市千種区生まれ歯科医師の祖父と父親を持ち地元で育つ
≪副院長 任命状について≫
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