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【歯科治療Q&A】もし差し歯が取れてしまったら

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名古屋市千種区の優しい歯医者さん 阿部歯科の副院長です!
本日は患者様から歯科治療について『よくいただくご質問とその回答』をご紹介したいと思います。

今日は「差し歯」についての話題で、「差し歯が取れてしまう主な理由」と「差し歯が取れてしまったらどうすれば良いか?」について、詳しく歯科医が解説します。

【記事のリライト:2020年7月15日】


差し歯とは、虫歯などの理由で歯が大きく欠損しまった部分に歯の形を作りなおして、歯の根に差し込んである人口の歯の事です。

患者さんの中にも、これまでに差し歯が取れてしまった経験がある方もいらっしゃるかもしれません。

阿部歯科にも差し歯が取れてしまって、困った!という事で受診される患者さんがしばしばいますが、ではどうして一度つけた差し歯が取れるのでしょうか?

 

そもそも差し歯とは何か?

・虫歯や歯の根っこの先に膿を作ってしまった・・・

・歯が割れてしまった・・・ など
 

その他の理由で歯の神経を取る事になった後は、歯の神経が元々あった空間に樹枝状の材料や薬、その他の人工物を埋める必要がでてきます。

その後には、その歯に対して杭のような人工物を打ち込んで土台を作り、さらにその上に被せ物を作っていきます。このような歯科治療です。

『差し歯が取れる』という表現は、この杭の部分から取れた時に一般的に使われます。

杭が取れずに被せ物のみが取れる事もあるのですが、この場合は、被せ物が取れたと表現される事が多くあります。

 

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それでは、この歯に打ち込んだ「杭」はなぜ取れる事があるのでしょうか?

大きく分けると、その理由はいくつかに分けられますが、代表的なものとしては

最初に歯科治療をした時点で、既に健康な歯の部分があまり残っていなかったから

歯と杭の間が虫歯になってきたから

などの場合があります。

 

治療した差し歯が取れてしまう主な理由①

の場合の、「健康な歯の部分があまり残っていなかったから」というのは、

歯に杭を打ち込んで被せ物の土台を作ったものの、杭を打ち込んで作った土台の部分と後からかぶせる被せ物の部分はしっかりとついているものの、

打ち込んだ杭の部分だけでは十分に自分自身の歯との「くっつき」が得られない、という場合に実は起きます。

 

差し歯を作って被せ物をする場合は、歯茎の上から高さ2mm以上でまわりの周囲が70%以上自分の健康な歯の部分が残っていないと差し歯が杭から丸ごと抜けてしまう可能性が高まるという性質があります。この残った健康な「高さ2mm以上で周囲が70%以上」の自分自身の歯の部分によって、被せ物が自分の歯自体から取れにくくしているのです。

 

このわずか「2mmの高さの自分の健康な歯の部分」が、被せ物と自分自身の歯とのくっつきに大変大きな貢献をしているのです。

 

例えば、不幸にも歯が大きく虫歯になってしまい、ほぼ歯茎の際までしか自分の歯が残らなくなってしまった場合、被せ物は歯に打ち込んだ「杭」によってのみ支える事になります。

このような場合は、歯を抜かずに歯を残して被せ物をしようとするには、杭を歯に深く打ち込まざるをえず、咬んだ時の負担全てをその杭のみで支えないといけません。


そのため、負担に耐えきれずに杭が取れてしまったり、負担が自分の歯にかかりすぎて歯自体が大きく割れてしまう事もあります。

この①の理由で差し歯が取れる場合は、比較的早い段階で差し歯が脱離する場合があります。
 

治療した差し歯が取れてしまう主な理由②

では、②の理由の「歯と杭の間が虫歯になってきたから」という理由の場合はどうでしょうか?
 

歯に杭を打ち込む時に、多くの健康な自分自身の歯の部分が残っていても、杭の土台から取れてくる事があります。

この場合は被せ物と歯の間から虫歯が進行して、その虫歯が杭と歯の間まで進んでしまい杭と歯の間のくっつきがなくなってしまった場合に起きます。

こういったケースは、長い時間をかけて少しずつ虫歯が進行した結果なので、①に比べて比較的長い時間をかけて取れてくる場合が多いです。このような事態を予防するために、しっかり歯と被せ物の間を毎日よく磨く事が大切となってきます。

 

歯と被せ物の間の虫歯は、被せ物が上にあるため一見してわかりづらい事も多く、虫歯がある程度進行してからはじめて分かるといった事もしばしばです。
 

もし差し歯が取れてしまったら…

差し歯が取れにくいようにするためには、虫歯がまだ進行しきっていない時期に歯科治療をする事が実は大切となります。

健康な歯の部分がなるべく多く残った状態で被せ物をして、被せ物をした後は定期検診での口の中の掃除も含めて、毎日の歯磨きと清掃を注意深く行う、という事が大切になってきます。
 

一度取れた差し歯は、どうしても何かしらの取れる理由があったために、差し歯について再度歯科治療を行っても、やはり差し歯が取れやすい条件が残ってしまっている場合があります。

そのため、差し歯が取れたら対策をするのではなく「差し歯が取れる前にしっかりと対策をする事」が大切です。

 

●歯の健康な部分があまり残ってない場合は、

骨の一部を削って歯を露出させて歯の健康な部分の高さを取ったり(自分自身の歯の健康な部分を歯茎から高さ2mm以上になるまで骨を削ったり)

歯自体を少し骨から引っ張り出して歯の健康な部分を露出させる(歯茎から歯を歯茎の上に牽引する事で、歯茎から2mm以上の高さを確保する)

といった特殊な歯科治療もありますが、これらはやや特殊な方法なので、やはり自分の歯の健康をなるべく守るといった事がより重要になってきます。

 

差し歯のトラブルなら、千種区の優しい歯医者 阿部歯科へご相談ください

当院では今回詳しくご紹介をしました、「差し歯のトラブル」に関するご相談に随時応じています。

できるだけ長く快適にお食事や会話がきますよう、差し歯に関する適切な治療も行っております。
何かお困りなことやお悩みがありましたら、お気軽にご相談ください。

まずはじっくりと患者様のお話をお聞きした上で、お口の状態をくわしく拝見し、適切な歯科治療をいたします。安心して、リラックスして歯科治療を受けていただければと思います。
 

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今回は『差し歯がなぜ取れるのか?』という事について、比較的代表的な理由をお話ししましたが、これ以外の理由にも噛み合わせ・生活習慣・癖など細かいものまで含めると多種多様な理由があります。そのため、注意深く原因を突き止める事が大切になってくるのです。その上で、適切な治療を進めることが非常に重要です。
 

 

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