名古屋市千種区の頼れる歯医者 阿部歯科の副院長です。
「蓄膿症」というと聞き覚えがあるかもしれませんが、正式には副鼻腔炎とい病名がつきます。副鼻腔という体の中の部位が炎症を起こしているため、このような病名がついています。
こちらの副鼻腔炎ですが、実は虫歯によって引き起こされる場合もあります。
今回の記事では、「虫歯と副鼻腔炎(蓄膿症)」はどのような関係か?について、詳しく解説します。
自分自身の蓄膿症が実は虫歯が原因で、起きている場合があるので注意が必要です。
記事の更新日:2021年6月7日20時
副鼻腔とはどういった症状か?
まず、副鼻腔とは何でしょうか?
鼻の内部に交通している頭蓋骨にある空洞の部位名称ですが、この副鼻腔とは4種類の空洞の総称となっています。
なぜこのような空洞が鼻の横に交通しているのか?という理由は、「声の反響に関わっている」「頭の重さを軽くするため」等、様々言われていますが実ははっきりとした理由は判明しておりません。
そして、この空洞の中の粘膜に炎症が起きた状態が「副鼻腔炎」です。
虫歯が要因で副鼻腔炎になるケースがある
この副鼻腔ですが、その中の一つの上顎洞という部位が丁度、上の奥歯の根っこの先端付近に位置しています。
歯が虫歯になって神経が細菌に感染し、その感染が歯の根の先端まで到達するとその細菌感染がそのままに上顎洞まで達してしまうことがあるのです。
こうなると上顎洞に炎症が起きた際、強い痛みや腫れがもたらされる場合があります。
そのため、元々の感染源である歯の細菌感染を治療しなければなりません。こちらの状態が虫歯により、副鼻腔炎(特に上顎洞炎)が引き起こされた状態です。
歯の最近が原因で副鼻腔炎が引き起こされる以外にも、鼻の粘膜から感染が起こり副鼻腔炎(蓄膿症)になる場合もあります。こちらの場合は耳鼻咽喉科の領域となります。
歯から上顎洞に炎症が起きた場合を「歯性上顎洞炎」と呼び、鼻から上顎洞に炎症が起きた場合を「鼻性上顎洞炎」と呼びます。
これをふまえ、歯が原因なのか?、鼻の側が原因なのか?でその治療方法が大きく変わってきます。歯から上顎洞炎が起きた場合は比較的片側に起きる場合が多く、鼻が原因の場合は両側に起きる事がしばしばです。
しかしながら、実際にはレントゲンを確認し歯が虫歯になっていないか?歯の根の先端まで炎症が到達してないか?といった要因をしっかり調べる必要があります。歯の虫歯によって副鼻腔炎が起きる状態は、上の歯に虫歯ができた場合に特有の話で、下の歯に虫歯ができた場合はまた別の話として考える必要があります。
歯科と耳鼻咽喉科の領域をまたぎ、副鼻腔炎が起きる場合もあるため耳鼻咽喉科の先生から歯科の当院へ紹介が来るケースもありますし、逆に歯科医院から耳鼻咽喉科を紹介するケースもあります。
いずれにせよ、炎症が起きた原因の部位を明らかにし診断をする事がとても重要です。
その際、歯科の領域が要因であれば当歯科医院で適切な治療を行うことが可能です。
千種区で蓄膿症の要因を明確にする、虫歯治療を行うならお任せください
当歯科医院では、今回ご紹介をしました蓄膿症・副鼻腔炎について、虫歯が要因か?といった際の診断及び治療を行うことが可能です。
そして逆の場合には連携している耳鼻咽喉科様をご紹介いたします。
患者さんも「まさか自分の蓄膿症が虫歯が要因だったなんて…」と思われる場合もあるのではないでしょうか。
そして、こちらの判断はご自身では非常に難しいため、現在歯科医院へ通われている方は歯科医へと一度相談してみることをお勧めします。
これからも患者様に役立つ歯科治療・歯科系の最新情報をお届けしてまいります。
【記事の執筆者】
名古屋市千種区の阿部歯科 副院長:阿部利晴(あべ としはる)
「患者様の心に寄り添う歯科治療を行う」をモットーに日々、より良い歯科治療の提供に努めています。常に新たな治療技術そして知識を取り入れ、患者様により快適に、より安心して治療を受けていただけますよう、様々な取り組みを行っております。
歯やお口のことなら、何でもお気軽にお尋ねください。お一人一人の患者様のお役に立てるのが私の喜びです。
≪副院長 これまでの主な経歴について≫
1980年:名古屋市千種区生まれ歯科医師の祖父と父親を持ち地元で育つ
≪副院長 任命状について≫
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