乳歯列
乳歯列期は1歳から5歳くたいのあいだになります。最初に萌出する脱落歯である乳歯は下顎の真ん中に生えてくる歯でありまして下顎中切歯と呼ばれていまして生後8か月くらいから生えてきます。その後、生後16か月くらいに第一乳臼歯が萌出してきます。この第一乳臼歯の噛み合わせの成立は噛み合わせの発達において大変重大な出来事となります。
乳歯列は上顎第二乳臼歯の萌出をもっておよそ2年半で通常は完成します。乳歯の並び方は永久歯の並び方と比べましても丸みを帯びています。乳臼歯の前後的な上下の歯列の関係はたいていの子供では第二乳臼歯の後ろ側にステップがみられることが多いです。それはメジアルステップとも呼ばれています。
そのステップには三種類ありまして、メジアルステップ、フラッシュターミナルプレーン、ディスタルステップというものがあります。メジアルというのは近心という意味で中心から近い側ということです。ディスタルというのは遠心という意味で中心から遠いということです。
霊長空隙
顎と顎の骨は生後1年の間にかなり成長してきます。この成長は乳歯列の発達のために余分なスペースを乳歯の間に小さな空隙を生じるようになっています。一番大きな空隙は上と下の犬歯の付近にみられます隙間がもっとも大きいことがあります。その隙間を霊長空隙と呼んでいるのです。
混合歯列
混合歯列期は6歳から12歳くらいと言われています。6歳くらいから6歳臼歯といわれています第一大臼歯が生えてきまして、6歳から8歳くらいで乳切歯が後続永久歯と交代してきます。下顎の乳切歯の裏から大体は後続永久歯の中切歯が生えてきます。お母さんのなかでお子さんの歯が後ろから生えてきたんですが大丈夫ですか?と尋ねられることが多いですが普通ですので安心してくださいね。
単純な感覚で乳歯と永久歯の大きさが違うことに皆さんは気づかれると思います。例えば乳歯と永久歯で見えるところで言えば前歯と糸切り歯は明らかに大きさが違いますよね。生体はこのような事態にたいしてもちゃんと適応していくように準備されているのです。
永久歯のスペースのために、まずはたいていの乳歯列にみられる余分なスペースがあることもそうです。永久歯の前歯の方が乳歯の前歯よりも手前に傾いて並んだりもします。そもそも歯列が発達して歯列幅の増大によって補われたりもします。乳歯列期と呼ばれる期間にお子さんの歯と歯の間に隙間があってもそんな理由でスペースが空いていますので心配しないでくださいね。