初診カウンセリングの目的は患者さんがどのような人なのかを知ることになります。どんな考え方を持っていて、どんな価値観を持っているのか。患者さんの不安や不満を引き起こさないようにするためです。初めてこられる患者さんがしてほしいこと、してほしくないことを理解して対応していくために必要なことです。そのためにカウンセリングスペースをもうけました。知っていくうちにこの患者さんはどの人にみてもらった方がいいかもわかるかもしれません。相性というのはどんなにいい人であっても、もっといい相性の人がいるかもしれません。それはドクターだけのことではなくて、スタッフにおいてもそうであると考えています。新規の患者さんにたいしてケースをしっかりと考えてみんなで情報共有することが重要になります。治療方針の共有と一致させることが医院にとっても患者さんにとっても、スタッフにとっても大切なことだと思います。
話すスタッフの子にとっても患者さんとたくさん話すことによって、相手が何を望んでいるのか、何を望んでいないかの洞察力を鍛えることになります。人と直接、顔を合わせて話すこと端数場らしいことです。メールや電話だとわからない顔の表情やちょっとしたしぐさにたいしても機敏に反応して対応できるコミュニケーション能力を培うことができます。やればやっただけ上達して、ずっと自分の能力になるんです。人の悩みのほとんどは人間関係だと言われています。人を鍛えるには人でしか鍛えれないと思います。そう、それはダイアモンドがダイアモンドでしか研磨できないかのようにです。
もちろんトレーニングと言うものは楽なものではありません。きついときや辛いときもあるかもしれません。しかし、その先には鍛えられた筋肉のように磐石で強靭なメンタルやコミュニケーション能力の獲得がもたらされるはずです。それがいつになるのかはわかりません。早いかもしれませんし遅いかもしれません。しかし諦めてしまってはせっかく道半ばまでいった努力が無駄になってしまいます。せっかくならば得たいものを得るまでや利続けることが大切だと思います。ある本には書いてあります。成功と失敗があるのではなく、成功と成長があるのです。まさにそうだと思います。いうのは簡単ですが、やるのは本当に難しいと思います。しかし、諦めるのも自分。続けるのも自分。そう考えたら、自分の選択は自分だけが選択できる大切な意思なのではないのでしょうか。やりきる力と言うことを信じて、もう一歩進んでいきたいと思います。
阿部歯科 院長 阿部丈洋