態癖として患者さんが無意識に行っていることはいくつかあると思います。その癖が何も悪さをしなければいいのですが、長い間その癖を行うことによりまして、歯や歯並びに少なからず影響を与えてしまう可能性のあるものもあるのです。ではどのようなものがあるのでしょうか?
癖について患者さん自身が訴えをもって相談にこられることはそんなに多くはないと考えられます。無意識で行っている癖ですので、そのくせ事態にあまり気づいていない可能性もあります。そのため歯医者さんがその癖を見つけて、気づいてもらうことから始まると思います。
口の周りの態癖
口の周りの態癖はその周囲に普通ではかからないような力が加わってしまうことで歯のならびに歪みが出てしまうこともあるのです。その態癖によって特徴的な歯並びになることもありますので、歯医者さんでもある程度予想することができると思います。ではいくつかの癖についてお話ししていきたいと思います。
下唇の巻き込み
下唇を巻き込む癖は比較的よく見られると思います。患者さん自身では意識していない場合が多いのではないのでしょうか?このような巻き込みの癖がありますと歯並びにおいては、前歯が一直線になってしまう状態になりことがあります。歯並びはボックスフォームの状態で、下唇の周囲は黒ずんでいることが特徴となります。
上下唇の巻き込み
歯並びはボックスフォームになってしまっています。もともと唇が厚くて、その事を気にしている患者さんが無意識的に上下の唇を巻き込んでいるそうです。デリケートなことですので周りの人たちも慎重に対応していかなければなりません。
唇がタイト
この唇がタイトな患者さんはその唇を閉じる力が強い傾向にあります。その影響で、上の前歯が内側に倒れこんでしまう可能性があります。癖のなかにも様々なものがありますので、いち早くその癖を見つけ出して、必要ならば改善していくように伝えていくことも大切になります。
クレンチング
噛み締めをしている人は顔から判断できることがあります。咬筋が発達しているために、外から見てもしっかりした顎のように見えます。また、頬や舌に噛み締めている歯のあとがあることも特徴となります。いろんな些細な事柄を見つけて診断をしていかなければなりませんね。
名古屋市千種区池下の癖に注意する歯科医院ブログ