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こちらはコラム記事になります。
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根分岐部病変の処置

歯の根っこは様々な形態をしておりまして、その解剖学的な形態を知っておかないと予想した治療結果を得ることが難しい場合があります。今回、千種区池下の歯医者さんのブログでは、その複雑な様相を呈する根分岐部病変の処置についてお話ししていこうと思います。
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Herschefeld

Herschefeld らは歯周病におきまして、長期の予後を観察していきました。そのなかでひとつわかったことがあったのです。それが、予後がよくない歯としまして、高度に歯周組織が破壊されました分岐部病変をあげているのです。歯周組織が破壊されたということは、歯を支えている骨である歯槽骨が高度に吸収していることと、とらえることができます。

大臼歯

根分岐部病変は大臼歯において認められます。予後がよくない理由がありまして、それは大臼歯が咀嚼の中心になることでありまして、咬合力が大きくかかることになります。歯周疾患にかかっているにも関わらず、大きな力が加わることによりまして、支持組織が減少しているにも関わらず、力をいっぺんに受けてしまうために負担になってしまうのです。そのような不利な状況になっているのがその理由になります。
 
一般的に、大臼歯は奥にいくにしたがって歯磨きがしづらい環境になっています。口腔前庭が狭くなっておりまして、歯ブラシが奥の方まで届きにくい環境になっていまして、舌側におきましては舌が歯磨きの邪魔をしてしまい、うまく歯磨きをすることができない環境になっております。以下に、Lindhe の分類に基づいた処置をお話ししていこうと思います。

Lindhe のⅠ度は水平的な歯周組織の破壊が歯の幅の1/3以下の場合を示しています。その処置法のなかには歯ブラシや他の器具が分岐部に到達できるような環境を整えることになります。アクセスしやすいようにするために、スケーリング、ルートプレーニングをすることから始めます。それでも歯肉の形態がよくならない場合には、歯肉整形術や歯肉切除術やフラップ手術を行ったりします。骨の形態があまりよくない場合には、フラップ手術を行う際に骨整形も併用して行う場合があります。

Lindhe の分類のⅡ度におきましては、水平方向の歯周組織の破壊が歯の幅の1/3以上でありまして、頬舌的に貫通していない場合を示しています。破壊の程度が軽い場合には、歯肉整形や歯肉切除術、フラップ手術の適応になりますが、病気がもっと進んでしまっている場合には、バイカスピダイゼーション、トンネリング、ヘミセクションやトライセクションの適応になる場合があります。

Lindhe の分類のⅢ度は、分岐部の歯周組織の破壊が水平的に頬舌方向に貫通している場合であります。病変が進行していますと、トンネリング、バイカスピダイゼーション、ヘミセクションなどで積極的に分岐部が清掃できるような形態に変えていく必要性があります。もっと進行してしまった場合には、最悪、抜歯も適応になってしまうこともあります。
 
以上が、歯周病の分岐部に対する手術の対応法になります。
 

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