こんにちは、名古屋市千種区池下の歯医者さんです。日頃感じていることで、歯の質というものがあります。ある人は虫歯になりやすくて、ある人は虫歯になりにくい。同じ食事をしていたとしても、同じような生活習慣であったとしてもなぜか違いが出てしまうことがあるのです。
もちろん、歯の質だけが原因ではなくて、唾液の成分であったり、虫歯菌の状態にもよると思われます。しかし、毎日歯を削っていますと確かに、削っていて柔らかい歯をあれば固い歯もあるのです。そのような事実から、歯の質が虫歯になってしまいやすいということへの関係性を考えてしまいますね。
エナメル質形成不全症
歯の質と言いますのは、主にエナメル質との関係性のことがよく言われます。虫歯は虫歯菌が出す酸によって溶かされてできてしまいます。耐酸性を獲得するにはフッ素の力を借りなければいけません。ハイドロキシアパタイトがフッ素を取り込むことによってフルオロアパタイトになります。
このフルオロアパタイトが虫歯に抵抗することになるのです。フッ素が配合されているものも多く見受けられまして、そのフッ素の効果につきましてもエビデンスが得られています。諸外国では水道水のフロリデーションが実施されているとも言われております。
エナメル質形成不全症は初期の虫歯との違いに注意しなければなりませんn。基本的には経過観察になります。特徴としましては、左右対称であったり、長期間無症状であったりします。軽度の場合ですとエナメル質の表層に限られて認められることとなります。
酸蝕症
酸蝕症はトゥースウェアのひとつでありまして、虫歯と違いまして虫歯菌の関与がないままに歯が溶けている症状になります。咬耗や磨耗が混じったエロージブトゥースウェアも問題となっております。歯磨きの仕方や噛み合わせを早めに改善していかないと、どんどん症状が悪くなってしまいますので気を付けていかなければなりません。
歯の疲労
加齢とともに歯は疲労してきてしまいます。咬耗、磨耗やアブフラクションも疲労に伴うトゥースウェアとも言えるとおもいます。痛みがなければ様子を見ても構わないのですが、痛みや、見た目、機能的なところに問題が出てくるようでしたら治療の必要性も出てくると考えられます。
名古屋市千種区池下のトゥースウェアを考える歯科医院ブログ