本日は多くの患者からよくご相談をいただく「知覚過敏とその痛み」について、分かりやすく解説をしたいと思います。是非今後の自身の口腔内環境の改善と対策にお役立てください。
記事の再執筆日:2020年6月3日(水)
歯の痛みの悩ましい痛みの中に「知覚過敏」という痛みがあります。正式には、象牙質知覚過敏症といいます。どこかでこれまでに聞いたことがあるかもしれませんが、実際にこの症状の出くわすことは専門の歯医者として、とても多いことを実感しています。
そして患者さんも診断して知覚過敏のことをお伝えすると理解してくれていることが多いことからも、広く認知されている症状だと考えます。しかし、その具体的な症状とその痛みの原因や仕組みについて深く理解している方は少ないのではないでしょうか。
「知覚過敏症」とは何か?
反対に神経をとってある歯を失活歯といいます。この神経がある歯である生活歯に起きる症状が知覚過敏なのです。
神経をとってある歯の失活歯では知覚過敏は起きません。つまり、歯の神経が過敏になってしまった症状が知覚過敏症、もしくは象牙質知覚過敏症と言われるものなのです。
知覚過敏の実際の痛みとは?
自発痛というなにもしないでも痛いということはなくて、様々な刺激が加わったときに痛みを感じるのです。そのため、歯磨きや、冷たいものを飲んだ時などに多いのではないかと考えられています。
知覚過敏の原因について
歯周病では歯茎が下がってしまうことによって、象牙質が露出することで痛みが出てしまいます。歯周病以外での象牙質の露出では虫歯や歯の亀裂、歯が擦れてしまったことや、歯を削ったあとの痛み、酸蝕症による象牙質の露出等があると考えます。
知覚過敏で何故痛みが起きるのか?
一番多く支持されていることは、象牙質の表面に刺激が加わり、その刺激により象牙細管という管の中の液体が動きます。その動きが歯の神経の近くを刺激することによって痛みが生じると言うことが考えられている説です。その説を動水力学説と言われています。
今回、多くの患者さんからさんからよくご質問をいただく、知覚過敏とその痛みについて専門的に解説をしましたが、もし知覚過敏を現在疑われる方は一度、歯科医院へ来院し専門の歯科医へご相談することをお勧めします。
知覚過敏については今回の記事で詳しく解説をしたように、多様な要因が考えられます。ご自身で色々と長く悩むよりも、専門的にその要因とその対象法を歯科医へ相談した方が適切にそのお悩み/心配事を無くすことができます。定期的な歯科検診で相談をする方も多いのですが、痛みが気になる方はそれを待たずに早期に歯科医院での診査をお勧めします。
今後も患者様からの口腔内や歯に関するお悩みを解消する話題をお届けしていきたいと思います!
また名古屋市千種区の阿部歯科では、患者様からの歯科治療に関するご相談に無料で応じております。お気軽にご相談ください。