こんにちは、今池から徒歩で5分の場所にある歯医者の阿部歯科です。口の中に傷ができることは時々あります。また、手術で切開したりすれば、その場所は傷になります。私たちは経験上、その口の中の傷が自然治癒すること走っていますが、どのような過程で治っているかについてはあんまり知らないのではないでしょうか?
今回は、その口の中の傷がどのようにして治癒していくかについてお話ししていきたいと思います。歯科で関連した手術や口の中の傷には、抜歯をしたときの傷やアフタ性口内炎や口の中のやけど等があげられると考えられます。それらの治りかたには順番があるのです。
一次治癒と二次治癒
キズの治癒過程には二つあります。それが、一次治癒と二次治癒になります。一次治癒とは手術で切開したときのような創のことになります。二次治癒とはグチャッとしたような挫滅したような創のことになります。それらの違いとしましては治りかたのスピードと瘢痕組織の有無になります。一次治癒のほうが治るスピードが早くて瘢痕組織が少ないのです。二次治癒のほうは治るスピードが遅くて瘢痕が残りやすいのです。
治癒の過程
治癒の過程にでは順番がありまして炎症破壊相から増殖相、そして成熟相という流れがあります。
炎症破壊相では…
キズの中がフィブリンというもので満たされることになります。その後に組織が無酸素状態であるアノキシアが起きます。この炎症破壊相では白血球が活発に働くことになります。この状態は通常1週間以内続きまして、次なる増殖相へと引き続いてからだの反応が行われることになります。
増殖相では…
前述の炎症破壊相で満たされたフィブリンの塊のなかに新しい血管や細胞が侵入してくることになります。新しい血管はフィブリンを溶かしながら入って細胞の活動を助けることになります。細胞がコラーゲンを分泌して重なりあうようにして傷がなおっていきます。この状態は通常2週間以内続きます。
成熟相では…
キズの中がコラーゲンでイッパイになってきますと不用となった新しい血管や細胞は減っていきます。そして無くなっていくのです。このコラーゲンの成熟には通常数ヵ月から一年くらいかけて成熟していくことになります。そして傷が治癒することになります。実際には私たちのわからない間にも傷はどんどん治っているのです。