千種区池下、今池、覚王山の歯科ブログです。顎関節症という言葉をご存じでしょうか?顎に関する様々な症状のことを意味しております。その中で下顎頭の変形が関係していることもあるのです。顎関節を構成しているものの中に下顎頭という下顎骨が上顎骨と関節円盤という組織を介して近接している部分が下顎頭という部分になるのであります。
この下顎頭に変形をきたした顎関節症を変形性関節症といわれております。英語表記ではosteoarthritis(OA)とも呼ばれているのであります。日常でよく使う部分では関節の中でも膝関節がこの変形性関節症に当たることもあるそうです。顎関節では膝関節ほど日常生活におきまして障害が起きることも少ないそうですが、合併症としての問題がこの変形性関節症におきましてクローズドロックといいます口が開けられなくなってしまうことや、炎症が治療の対象になってくるのであります。
エックス線検査
一般的なエックス線検査であるパノラマエックス線撮影でもこの下顎頭の変形を観察することは可能であると考えております。顎関節症が疑われるときにはこの変形性関節症を疑って下顎頭の変形が起きていないかも診査診断して患者さんに説明することが不安の軽減にも繋がると考えております。
下顎頭は通常は丸くてスムーズでパノラマエックス線上では均一な細い線で縁取られているものです。下顎頭は実際には繊維性軟骨で表面がおおわれております。もし介在するものがなくて上顎の骨と下顎の骨同士が擦れ合うように動いてしまうと痛くなってしまうことが想像されます。
下顎頭の変形のいろいろ
下顎頭が丸さがなくてスムーズでないときには下顎頭の変形が疑われます。それらの種類は様々ありましてその一部を紹介します。
① びらん性の骨変化
② 関節リウマチ
③ 下顎頭の偏平化
④ 骨皮質の陥没
⑤ 骨の増生
⑥ くちばしのような変形
⑦ 骨棘
⑧ 骨の肥厚
⑨ 偽嚢胞
⑩ 硬化した像
以上が簡単にあげましたが様々な下顎頭の変形の種類の一部になります。
顎関節症と疑われて原因がはっきりしないときには一度、下顎頭の変形も疑って歯医者さんに相談してみてはいかがでしょうか?
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