こんにちは、名古屋市千種区池下、今池、覚王山の歯医者さんブログです。歯の痛みは多くの患者さんが悩まされる症状だと思います。何が原因なのでしょうか?虫歯ですか?歯周病ですか?それとも歯が割れてしまったことによる痛みですか?様々な原因があるとは思いますが、それらに合致しないこともあることを、頭の片隅においておかなければなりませんね。
さて、歯の痛み、特に急性の痛みにつきましてはよほどのことがない限り誤ることはないと思われます。その原因となっている歯の特定もしやすいと考えられますし、また患者さん自身でどこが痛いのかをわかっていることがほとんどだと思います。歯医者さんもその話を聞くことによって診断がしやすいことも確かなのです。
慢性の痛み
しかし、厄介な痛みがあるのです。その痛みと言いますのが慢性の痛みなのです。患者さん自身でも把握することが難しくて、違和感のような状態ですと診断に苦慮することがあります。そして、この慢性の痛みにつきましては近年、社会的な影響もあいまって発生頻度が多くなってきているとの報告があります。
そこで、困ったことに明らかな歯の原因が見つからない場合です。患者さんが感じているその歯の痛みが実際には歯が原因ではない場合、いわゆる非歯原性の疼痛というものがあるのです。
我々歯科医師としましても、もっとも気を付けなければならないことが、この非歯原性の疼痛なのです。誤って歯の治療をしてしまって、その痛みがとれないことによって一気に歯医者さんへの信頼が崩れてしまうということになりかねないのであります。それよりも患者さんが歯医者さんを信じれなくなってしまうというあってはならない事態に陥りかねないのです。
疼痛
患者さんが歯科医院を訪れるときには、何かしら期待をしてきてくれていると思います。その期待が満足できないときに信頼関係を失ってしまうことになりかねないのです。それが痛みをとるということかもしれません。そのためにも診断はとても重要なものになってくるのです。
Okesonの疼痛分類におきましては、疼痛とは歯原性疼痛のような侵害受容性疼痛のほかにも、神経障害性疼痛いわゆる神経原性疼痛や心理的な要因も関係していることが知られているそうです。つまりは、歯が原因であること以外にも他のことが原因となっている可能性もあるということをいっているのです。
AAOPでは口腔顔面痛つまり口や口周囲、顔の痛みを身体的な状態、第一軸というものと精神的状態、第二軸というものに分けて診断をしているのであります。このような診断手法を用いることには、患者さんが無駄なドクターショッピングをして問題を悪化させないようにするためにも大切になってきます。何よりも患者さんのために重要なことが、その歯の診断ということになってくるのですね。
名古屋市千種区池下、今池、覚王山の歯の痛みの診断をする歯科医院ブログ