誤嚥性肺炎という言葉をメディアでも良く耳にする機会が増えてきました。高齢化社会ですので、そのような病気が取りざたされることも不思議ではありませんね。今回は名古屋市千種区池下の阿部歯科より歯医者さんで出来る誤嚥性肺炎の予防につきましてお話ししていきたいと思います。
誤嚥性肺炎の発症には、実は嚥下機能が低下することだけが原因ではないのです。いくつかの原因が重なって発症に至るのであります。では、他にはどのような原因が関係しているかと言いますと、患者さんの免疫力が低下してしまうことでしたり、咳をして痰を出すことが難しくなってしまったりすること、誤嚥してしまった食べ物とか唾液に含まれる細菌の量も関係しているのです。
ムセのない誤嚥
誤嚥性肺炎の隠れた原因の中で注目されているものがあります。私たちは誤嚥してしまいますと、ついつい反射的にムセてしまうと思います。ムセによって異物を除去しようとする生体防御反応が起きるのです。そのようなことは日々の生活で時々あったりするのではないでしょうか。
ムセのない誤嚥は不顕性誤嚥と呼ばれております。知らず知らずのうちにこのような病気になってしまいますので、とても怖い病気とも言えますね。寝ているときに自分の唾液を謝って飲んでしまうことになりますので、その唾液が出来るだけきれいな状態になるように寝る前には口の中をきれいにしておくことが大切になります。
ムセの解決法
ムセを解決するためには、訓練して鍛える方法や、食事内容を変えること、環境を調整すること、食べる方法や飲み込み方を工夫することがあげられます。いろんなことを実践することによって、上手にムセを出来るようにすることはこの不顕性誤嚥を予防する手だてとなるのです。
歯医者さんが出来ること
口は食べ物の通り道でありますし、唾液が流れていく経路になります。入り口をきれいにすることは大切になりますね。ではどんなことが歯医者さんで出きりのでしょうか?いくつかをあげていきます。
① 唾液腺のマッサージをしてきれいな唾液を保つ
② 口腔ケアで口の中を直接きれいに
③ 口の回りの筋肉を鍛えるための筋力トレーニング
④ 噛める入れ歯、ちゃんと使える入れ歯を作る、もしくは作り直す
⑤ 健康な歯を維持するためにしっかり治療をしておき、予防に努めること
⑥ 食べ物の形態について相談する
⑦ 耳鼻科さんなど他の科との連係をする
以上が、誤嚥性肺炎にたいしまして歯科医院で出来ることの数々でした。根本的に肺炎自体を歯医者さんで治療することはできないのですが、そうならないように出来る限りで予防することは可能だと考えております。誤嚥性肺炎を治すことはできないのですが、誤嚥性肺炎にならないように予防することは可能だと思います。一度歯医者さんに相談なさってはいかがでしょうか?
名古屋市千種区池下の誤嚥性肺炎を予防する歯科医院ブログ