炎症の広がりを見る診査のなかにPMAindexというものがあります。これは、上下顎前歯および犬歯の歯肉を乳頭歯肉、辺縁歯肉、付着歯肉にわけて炎症の有無を調べていく方法です。有りか無しかで、有りの場合には1点、無しの場合には0点で、この数値の合計で0点~34点まで数値化した指標を用いて判断していきます。
炎症程度診査
炎症の程度を調べていく指数にはいくつか有りますが、その中で代表的なものに歯肉炎指数GIつまりジンジバル・インデックスやプロービング時の出血をみるBOP、ブリーディング・オン・プロービングがあります。ジンジバル・インデックスはスコアを0点~3点にわけて数値化していきます。0点は炎症なしでして、3点は自然出血や潰瘍が見られる場合を示していきます。
ブリーディングオンプロービング
ブリーディング・オン・プロービングは25グラムの力でプロービングをしたときの、プロービング時の出血の有無を判定していきます。その評価は30秒後にしていきます。このブリーディング・オン・プロービングにより炎症の程度が簡易的にわかる優れた診査法になります。
分岐部病変分類
分岐部病変の分類には主に二つの分類があります。それは、グリックマンの分類とリンデの分類になります。グリックマンの分類は1級~4級に分類されております。1級は病変は存在しますが、分岐部のはを支える骨がプロービングでもエックス線写真でも認められない状態であります。4級は分岐部が開放されており、口腔内にさらされておりまして、プロービング時にプローブが歯肉にさえぎられずに貫通できる状態であります。
リンデ
リンデの分類は1度~3度まであります。1度は分岐部の水平方向の支持組織破壊が歯の幅の1/3を越えない状態のことを示しております。3度は分岐部の歯周組織が破壊されておりまして、プロービング時にプローブが貫通できる状態であります。このように、さまざまな診断基準のもと診断されて、その診断のもとに治療が施されていくのです。ちなみに、分岐部のプロービング時にはファーケーションプローブという特殊な器具をしようしていきます。
動揺度
動揺度を見ていくには、はの動きをミリ単位で把握していきます。動揺度は1度~3度まで分けられています。1度は0.2ミリ~1ミリの動揺を示す状態であります。そして、2度は1ミリを越える歯冠の動きを示しています。また、3度は2度の動きに加えまして、垂直方向への歯冠の動きで判断していきます。
名古屋市千種区池下で歯周病に力をいれている阿部歯科のブログより