日本でもてんかんの患者さんが一定数おられることは、周知の事実であります。その数は20万人~100万人とも言われておりまして、発症率は100人に1人とも言われています。今回、名古屋市千種区池下の歯医者さんブログでは少し珍しい、歯医者さんとてんかんをお持ちの患者さんについてお話していこうと思います。
てんかんは3歳以下において発病が比較的多いそうです。発病は18歳まででありまして、そのほとんどが(約80%)その歳までだそうです。近年におきましては、高齢化の波によって脳卒中、脳梗塞のために高齢者のてんかんの発病も出てきているそうであります。高齢にともない病気が増えてきているなかで、このような発病もあるのですね。
薬物治療
てんかんに起きます治療方法で基本になっていますのは薬物による治療になっています。その中でも、臨床症状に基づいた治療になっております。その薬物治療では、副作用を最小限にして発作を最大限に押さえることが大切になってきます。てんかん治療で用いられます抗てんかん薬には特徴的な副作用や、様々な相互作用がありますので注意が必要になってきます。
抗てんかん薬の作用
てんかんと言いますのは慢性の脳の病気になります。大脳の神経細胞の過剰な興奮によっておきまして、発作が反復性に起きるのです。その発作も突然おきまして、普通とは異なる身体症状や、運動、意識そして感覚の変化が特徴的であります。発作の症状は、脳の電気信号の乱れや興奮の起きる場所によって様々であります。
抗てんかん薬の作用としましては、発作の抑制過程を増強します。そして興奮過程を抑制するという作用になります。役割としましていくつかあるのですが、ナトリウムチャネル抑制、カルシウムチャネル抑制、ガンマアミノ酪酸活性増強、グルタミン酸系抑制などがあるのです。
抗てんかん薬の副作用
特徴的な反応としましては皮膚の発疹がありまして、比較的頻度が高いそうです。長期の服用で現れます副作用としましては、体重変化、多毛、脱毛、尿管結石などがあるそうです。歯科との関係で有名な副作用としましては歯肉増殖がフェニトインという薬であります。
他にも、いくつか副作用がありまして、眠気、ふらつき、皮膚症状、精神症状、消化器症状などがあります。皮膚症状で初期におきましては、発疹、発赤ですが、そこで服用を中止していかないとスティーブンジョンソン症候群や中毒性表皮壊死症に至ってしまう可能性もありますので、注意が必要となってきます。
相互作用
抗てんかん薬は様々な他の薬との相互作用の危険性がありますので、慎重にならなければいけない薬もあります。カルバペネム系の抗菌薬では発作を引き起こしてしまう可能性があります。誘発の恐れがあるもので、慎重に使っていかなければならないものにはニューキノロン系抗菌薬がありまして、痙攣を誘発してしまう可能性があるとのことです。
以上が、まれではありますが気を付けていきたいてんかんとしかとの関係についてでした。
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