こんにちは、名古屋市千種区池下の阿部歯科の院長、阿部丈洋です。今回は、長寿社会と歯科ということでお話をしていきたいと思います。ますます、日本では医学の進歩に伴いまして、高齢化社会つまりは長寿社会になっていっています。医学の進歩は目覚ましいもので、我々にも恩恵を与えていただいているありがたい技術進歩であります。
さて、少子高齢化社会と言われていく年かたちますが、いくつかの問題も現れてきていると考えます。歯医者さんとしましては、歯科と関連した、口の状態と関連しましたお話をしていきたいと思います。
少子高齢化社会
日本につきましては人口の減少と、高齢化はまだまだ続くといわれております。そのライフスタイルにつきましても、一昔前の常識からは逸脱して考えていかなければならないと思います。健康寿命が本来の寿命と合致しているかと言えば、そうでないことは明らかであります。
世界一の長寿国になったとしても、例えば、ずっと美味しいものを美味しく食べれるかと言えばそうではありません。年齢と共に出てくる、色々な問題があります。歯は消耗品のようでありまして、しっかりとメンテナンスをすることはさることながら、歯科医院に通えるうちに治すべきものは治しておくことが大切であります。
通えなくなってしまうと、患者さんは訪問診療に頼らなければならなくなるかもしれません。しかし訪問診療では歯科医院での治療ほど完璧に治療することが難しいのです。患者さんのクオリティーオブライフを保つには、それまでの治療やメンテナンスの蓄積が鍵になると考えております。
高齢者
老年人口は今後も増えていくと予想されております。歯科におきまして、やはり入れ歯の必要性が増してくるのではないのでしょうか。インプラントをできればいいのですが、すべての患者さんがそのインプラントをできるわけではありません。入れ歯の需要はやはり増していくことが予想されると思います。
人口オーナス
かつては支える側が多い人口ボーナスの時代もあったことですが、現在は人口オーナスの時代にシフトしてきていることと思います。自分のみは自分で支えること、自分の健康は自分がまず気遣うこと。そんな考え方が大切になってくると思います。あとから誰かが支えてくれる時代から、自己責任の時代に変わってきているのかもしれません。
そのような時代背景から、自分の健康をまずは振り返ってみてはいかがでしょうか。虫歯は治すしかありません。お子さんの虫歯ならばフッ素で予防も可能ではあると考えますが、成人の虫歯はしっかりとした診断のもとに管理しなければなりません。
高齢者になったときに、歯科医院に通う理由が治療なのか、それともメンテナンスなのか。それによっても、日々の過ごし方が変わるのかもしれません。私は、是非とも高齢者になったときにメンテナンスのみで通院できるようなお口の中の環境を、若いうちから作っていってほしいと思います。頑張りましょう。
名古屋市千種区池下の長寿社会への歯科的対応を考える歯医者さんブログ