顎関節疾患には様々なタイプがありますが、今回はこの千種区池下の歯医者さんブログで、そのうちのいくつかをご紹介していきたいと思います。
顎関節は、からだの他の部分の関節と同じようにさまざまな疾患におかされてしまう可能性があることは否定できないと考えます。特に顎関節は「咬合機能に関する問題」が絡んできますので、より複雑になってしまうのかもしれません。
退行性関節疾患について
その中には関節症、変形性関節症、骨関節炎そして退行性関節症などの言葉があげられます。ここで言う、「変形性関節症」という言葉には、関節表面の軟組織の退行性変化と摩耗、また、その基底骨に同時に起こります改造変化を特徴とします滑膜関節の非炎症性疾患ということになります。
しかしながら、まれではありますが40歳以前に発症するとも言われております。変形性関節症の臨床的徴候のひとつとして最もよくみられますことに、顎関節の音であるクレピテーションがあるとされています。
1975年のHansson&Milnerの調査によりますと調査対象者の約25%にみられたそうです。
リウマチについて
このリウマチ性関節炎は全身のあらゆる関節をおかしますが、しばしば末梢の関節、手足の指の関節から始まり、隣接部に徐々に広がりまして膝や肩などの大きな関節に至るとされています。
この疾患はたいていは30歳代半ばから始まりまして、機能障害を伴うような重大な症状はおよそ10-15%の患者さんにみられるそうです。
外傷性関節疾患
顎関節におきましては下顎頭の骨折、つまり下顎頭下部や関節包内の骨折に併発することがあるそうです。
臨床的には痛みによる運動制限や浮腫による関節部の腫脹があります。通常は片側の顎関節でこうした状態になり、腫脹した関節には強い圧痛がありまして、関節内の浮腫により下顎が反対側に変位して咬合が合わなくなることがあります。