顎関節内障について
千種区の頼れる歯医者さん、阿部歯科院長の阿部丈洋です!前回のブログ記事の続きで、今回も顎関節症について詳しく解説をしたいと思います。
記事のリライト日時:2017年12月27日18:50
「顎関節内障」というのは関節内の関節構成要素間の障害を示しています。
特にこの用語は主に関節円板から下顎頭との関係にみられます変化を指すのに使われています。この関節円板は下顎頭に対し、前方にも後方にも偏位しまして、どちらの状態においても咀嚼器官に対し、痛みや機能障害を引き起こす可能性があるとされています。前方転位が顎関節内障では最も一般的にみられます。
関節円板前方転位
急性の関節円板前方転位において後方付着部の裂断や伸展を伴うものは、下顎頭の前方移動をつねに障害することとなります。
このことにより、関節の痛みのみならず、開口量の減少(25mm-30mm)が生じてしまいます。
下顎の正常な方向への側方移動も制限されることとなってしまいます。
原因は何か?
急性の関節円板前方転位の原因となりますのは、下顎の突然の外傷、たとえば事故や抜歯、気管内挿菅、あるいは慢性的なクリックが次第に悪化したものがあげられます。
また慢性的な円板転位においては、臼歯の欠損やさまざまな異常機能の際の慢性的な筋活動の亢進、あるいは下顎の後方偏位をもたらすような咬頭干渉、などによります微少な損傷が原因であると考えられてきましたが、仮説をうらずける証拠は無いのであります。
先天異常
顎関節は胎生期、胎生後期のいろいろな発達異常の影響を受ける可能性があるとされています。
簡単に分類されますのは、先天異常と生後の発達障害があげられます。顎関節の先天異常はまれで、もっともよくみられる奇形は下顎頭の一部、あるいは全部の発育不全があります。たいていの場合は、顔面の欠損、たとえば側方顔面の異形成などにともなって生じることがあります。
生後発育障害
顎関節の生後の発育障害は先天異常とくらべ一般的であります。これには発育不良や発育過剰があり、顎関節部だけ、あるいは顔面の大部分にまで及ぶこともあるそうです。
局所的な原因による障害はたいていは、片側性に生じることがありますが、全身的な要因による場合におきましては、両側性に引き起こることもあるようです。
発育不良について
主に下顎頭の低成長によっておこる発育不良は、直接的、間接的な顎関節の外傷、若年性リウマチ性関節炎のような炎症性疾患、局所的な全身的な感染、放射線などによって引き起こされることがあります。
過剰発育
顎関節や下顎骨の過剰発育は末端肥大症で代表されるようなアクロメガリの継発症とみられまして、下顎骨が特異的に巨大化しまして歯列に空隙をつくったり、下顎前突となることがあります。こうした変化は咬合関係に影響を及ぼすことが考えられております。
いかがでしょうか?顎関節症に関し、専門的な歯医者の視点で詳しく解説いたしました。
阿部歯科では顎関節症でお悩みの方に、それぞれの症例に適したアドバイス、治療方法をお話しております。お気軽にご相談ください!
本記事の執筆者:歯科医師 阿部 丈洋 (あべ たけひろ)
【経歴について】
1978年:名古屋市千種区生まれ 1997年:愛知県内の東海高校を卒業 2003年:奥羽大学を卒業
2003年:愛知学院大学歯学部研修医、稲沢市民病院にて勤務
2004年:愛知学院大学第2口腔外科にて勤務
2005年:岐阜県立多治見病院 救命救急、麻酔科レジデント
2006年:愛知県済生会病院の歯科口腔外科 医員
2009年:加藤歯科にて勤務 2016年:オカダ歯科クリニックで勤務
2018年:阿部歯科 院長就任
【治療に対する考え】
人間おひとり、ひとりの性格が異なるのと同様、「お一人お一人が必要とする治療」にも違いがあります。そのため、治療の必要性についてしっかりと説明を行ったうえで、各患者様に適した治療計画を立案します。ただ治療を進めるのではなく、患者に信頼いただき、安心して治療をお任せいただけることを重視しています。