千種区の痛くない歯医者

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こちらはコラム記事になります。
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【歯科系】歯医者さんのドリル

ドリル.jpg

こんにちは、千種区の信頼できる歯医者さん 阿部歯科 副院長の阿部利晴です。

歯医者で歯を削る時に口の中に入れるドリルですが、様々な種類のドリルを使い分けているのをご存知でしょうか?

ドリルの先端につける切削用の刃は共通でも、それを接続するドリル本体にも色々と種類があり、実は口腔内では使わないドリルもあります。
 

そして、歯医者で使うドリルには様々な特徴がありますが、それを理解して使う事で、痛くないようにより患者さんの負担を減らす事もできるのです。

そのため、ドリルの特徴をしっかり理解している事は歯医者だけではなく、治療を受ける患者さん側の気持ちを考えるという上でとても大切になるのです。

(関連記事:歯医者さんに行くのをどうしてためらってしまうのか?

記事の追記:2019年12月08日
記事のアップデート:2020年5月13日

エアータービン/歯科治療時に使用

皆さんは歯科医院で使う「ドリル」のようなものをご存知だと思いますが、あの道具をしげしげと眺めた事はありますか?

「チュイーン」という高い音が苦手だという患者さんもいるかもしれませんが、歯を削る時に使いますよね。

あの高い「チュイーン」という音ですが、実はあの音は圧縮した空気から出ています。

ドリルの中にある小さな風車に圧縮空気を当てて高速で回転させており、あまりにも高速で回るのであそこまで高い音が出るのです。
皆さんご存知の最も有名なドリルではないでしょうか。

 

エアタービンの特徴

エアータービンの回転数は毎分おおよそ40万回転にも達します。

その圧縮した空気はコンプレッサーという機械内で作られるのですが、プラモ作りや日曜大工をされる方には馴染み深いかもしれません。

歯医者さんではあのコンプレッサーが必須で歯科用のコンプレッサーとして、色々な企業から販売がされており、歯科用のコンプレッサーは少しカスタマイズされています。市販品と同様の性能でも気筒数を増やしたりして、音が静かになったりするよう配慮されているのです。
 

タービンの高速で回転する小さな風車に歯を削る刃「ヤスリ」のようなものをつけて歯を削っていますが、回転数が高速な代わりに力自体(トルク)はそこまで強くなく、あまり強く歯に押し付けてしまうと回転自体が止まったりしてしまいます。

そのため、この「タービン」と呼ばれる空気で回るドリルはあまり歯にグイグイ押し付けて削れません。

タービンの特徴として、高速で刃が回るがトルクが小さいという事になります。

 

マイクロモーター/歯科治療時使用

ドリルにはこのタービンの他にも歯を削る別の種類のドリルがあります。

それは、マイクロモーターと呼ばれる電気的なモーターによって回るドリルで、ちょうど電気自動車のように電力でモーターを回して歯を削っています。

こちらは回転数がタービンに比べて遅い代わりに削る力がタービンよりもずっと強く、このマイクロモーターを使ったドリルは歯をしっかり削るのに向いています。歯科治療時によく使われている器具ですね。
 

マイクロモーターの特徴

マイクロモーター自体の回転数は速いものでおおよそ4万回転です。

接続するドリルとのギア比を変える事でその回転数を減らしてトルクを増やしたり、回転数を増やして切削効率を上げる事も出来、タービンと同じような使い方をする場合は多くは5倍速のギアのハンドピースを接続して使います。

等倍速で使う場合もありますが硬い歯のエナメル質などを削る場合は5倍速が主に使われます。
 

5倍速でタービンと同じようにマイクロモーターを使った場合は、タービンよりトルクが大きく刃の軸ブレが少なく、タービンのような甲高い音がしないという特徴があります。

しかし、このマイクロモーターには小さなモーターが入っているのに加えて、内部は歯車を使ったギヤーを内蔵しており、マイクロモーターを使ったドリルはタービンに比べてずっと重くなります。タービンの場合は基本的な構造が圧縮した空気の通り道と風車なのでマイクロモーターを使ったドリルに比べてずっと軽くなります。

そして、マイクロモーターを使ったドリルはタービンよりハンドピースが大きくなる傾向があるため口があまり開かない患者さんの場合は使用が困難になる事があります。

 

エアモーター

マイクロモーターを使ったドリルの場合はタービンのような高い音ではなく、小さなエンジンを回してるような音がしますが、マイクロモーターとエアタービンの中間のようなドリルが存在します。

エアモーターと呼ばれるもので、これは圧縮空気でモーターを回してギヤーに力を伝えます。一見してタービンと同じように聞こえますが、エアモーターの場合はタービンのように刃が接続する部分を圧縮空気で回すのではなく、モーター部を圧縮空気で回して、その動力をギアで刃に伝えます。

ギヤーを使う分、タービンよりはやはり重くなりますが、電気的なモーターの分の重さは省けます。しかし、マイクロモーターを使ったドリルよりは削る力がやや落ちると言われています。そして、このエアモーターはマイクロモーターのように回転数を細かく調整するのが難しいため最近ではあまり使われなくなっています。

 

歯科医院のドリルの他にもある、様々な切削器具

歯医者さんで使う基本的なドリルは上にあげたようなものなのですが、実はまだ別にもあります。

超音波を利用してタービンや5倍速に使う刃を超音波のハンドピースの先のつけたピエゾサージェリーというものもあります。
 

これは抜歯やインプラント治療の際に慎重に歯や骨を切削するためなどに使われます。ピエゾサージェリーの場合はタービンやマイクロモーターのように回転という力ではなく、振動を利用して切削する点も大きく違います。
 

他にも、小さなマイクロモーターではなく大きなモーターから紐を介して滑車のような構造を利用したドリルもあります。

この機械ですが、現在は歯医者さんの診療室では使われておらず、私の祖父がまだ若かった頃に使われていたような道具です。

むき出しの紐(ベルト)がグルグル回転しながらドリルに力を加えていくのですが、イメージ的には自転車のチェーンのような感じです。

このむき出しの紐がグルグル回るドリルですが、大きなモーターを使うだけあって削る力自体は結構あり安定して力強く削れるという事で、歯の詰め物や被せ物などを作る技工士さんは今でも使われる方もいるそうです。歯科技工士さんの間では認知の高いドリルです。

そして、さらに時代をさかのぼると、この大きなモーターではなく足こぎのミシンのように足でこいで回転する力を得る物もあったようですが、かなり昔の歯医者さんは足でこぎながら歯を削っていたのでしょうか?

(関連記事:阿部歯科ができて80年が過ぎました

 

歯科治療に欠かせない

一言にドリルと言っても時代と共に、進化し、歯科用のドリルもより使いやすく優れたものが増えています。どうしても患者さんはドリルというと、怖い印象を持たれると思いますが、歯科治療時にとても重要な治療器具です。

新たな治療器具を活用し、より安全・適切な歯科治療ができますよう、今後も新たな治療器具/治療技術を取り入れてまいります。
 

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