こんにちは、千種区の歯医者の阿部歯科です。子供の歯が大人の歯に生え変わるという事は知っているものの周りの子供と比べて自分の子供の歯の生え変わりが遅いと感じて心配される親御さんがしばしばいます。
そこで今回は子供の歯の生え変わりについてお話をしようと思います。
記事の追記:2020年4月9日
子供の歯は必ず生え変わる?
子供の歯、いわゆる乳歯は大人の歯の永久歯が萌出する時期に合わせて段々と生え変わってきますが乳歯から永久歯への生え変わりは永久歯の頭が乳歯の歯根を吸収しながら萌出してきます。
永久歯が口腔内へ萌出する直前の時期になると乳歯の歯根の吸収もすすみ乳歯がグラグラして抜けてきます。
乳歯のグラグラする具合で永久歯への生え変わりの近さをある程度知る事は出来ますがこのグラグラする時期が他の子供と違うという事で心配される方もいます。
乳歯から永久歯への生え変わりは個人差があり平均的な生え変わりの時期からおおよそ1年半から2年ほど前後する場合もあります。
3年、4年と生え変わりが遅い場合は永久歯の萌出が何らかの原因で阻害されていたり永久歯そのものが元々欠損している場合もあります。
永久歯がなかなか生えてこなかったら?
最初にチェックするのがレントゲンです。
レントゲン撮影をして永久歯がそもそも存在するのかを確認した上で永久歯が生えてくるのかどうかを調べていきます。
永久歯の生え変わりが少し遅い程度なら経時的にレントゲンを確認して永久歯が段々と骨の中で進んでいるのかを確認しますが、しばらくたってレントゲンを再び確認した際に位置が全く変わっていない場合は永久歯の萌出が何らかの原因で阻害されている可能性を考えます。
以前に転んだりなどしてその部位をうってしまっていたりなど原因は様々に考えられますが、永久歯が移動してきているもののなかなか生え変わらない場合もあります。
この場合に、乳歯そのものが永久歯が生え変わる邪魔をしていたりする事が考えられる場合は意図的に乳歯を抜いてしまい永久歯の生え変わりを手助けする事もあります。
乳歯から永久歯への生え変わりは順番も個人差も様々なので一概に他の子供と同時に生え変わるとは言い切れません。やはり検査をして状態を確認してからでないとなかなか状況を把握するのが難しくなっています。
レントゲンによって永久歯が欠損している事が確認できた場合は生え変わるはずだった乳歯を使い続ける必要があるので、より虫歯に対する注意をしなければいけないといったような事もあります。
そのため、やはりお子さんの永久歯への生え変わりが気になる場合はまずは歯科医院で検査をするという事が大切になってきます。
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